<報道資料>
プレスリリース 目次
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1999年 5月 10日

新商品

DVテープへの動画記録に加え、
“メモリースティック”への静止画記録が可能
多彩な静止画撮影を実現する小型・軽量のデジタルビデオカメラ 発売
-ノイズを低減する“アドバンスト ハッド”テクノロジー採用の68万画素CCDや、新開発タッチパネルを新たに装備-


Photo
DV方式デジタルビデオカメラ“液晶ハンディカム”『DCR−PC3』


 ソニーマーケティング(株)(社長:小寺淳一、本社:東京都港区)は、昨年7月より 販売し好評を博した「DCR-PC1」の後継機種として、DV方式のデジタルビデオカメラ“液晶ハンディカム”『DCR−PC3』の販売を6月より開始します。
 本機は、小型・軽量ながらも本体に“メモリースティック”スロットを装備。DVテープへの動画記録に加え、小型・薄型で高信頼性のIC記録メディア“メモリースティック”への静止画記録を可能にしています。また、当社独自の“アドバンスト ハッド”テクノロジーを採用した68万画素CCDを搭載。優れた描写性能と色再現性で評価の高い“カール ツァイス”レンズの搭載と合わせ、高画質撮影を実現します。

型 名発売日価格(税別)当初月産
2.5型液晶モニター搭載デジタルビデオカメラ
『DCR−PC3』
6月10日225,000円2万台

 『DCR−PC3』は、携帯性に優れた小型・軽量の本体により、行楽・出張などに手軽に持ち運びができます。本体には“メモリースティック”スロットを装備。“メモリースティック”に直接静止画を記録できる他、テープの映像から好みのシーン(静止画)を記録することも可能です。また、撮影中の動画と“メモリースティック”に記録された静止画とを合成し、DVテープにオリジナル映像が記録できるメモリー合成機能を搭載しています。サンプル素材入りの“メモリースティック”(4MB)を付属しており、イラスト枠などと合成すればユニークなオリジナル映像を作成することも可能です。
 加えて、黒い被写体を撮影する時や、暗い環境下で撮影する場合のノイズを従来機に比べ約1/2に低減する“アドバンスト ハッド”テクノロジーを68万画素CCDに採用。優れた描写性能と色再現性で評価の高い“カー??ル ツァイス”レンズと合わせ、様々な状況において高画質撮影を実現します。
 本機は、新開発の“タッチパネル”を採用。液晶画面に触れることで操作ができるので、被写体を視界におさめながら、多彩な機能の操作が可能です。また、“メモリースティック”内の静止画検索やタイトル作成などをスムーズに行なえます。
 さらに、新開発の小型・高容量バッテリー(別売NP-FS31)の採用により、最大3時間55分の連続撮影時間を実現(従来機では最大2時間50分)。また、急速充電機能を搭載したACアダプター/チャージャー「AC-VQ11」(別売)により、充電時間は当社従来比(AC-VF10)約1/2を達成しています(別売NP-FS11、実用充電時)。

(市場背景/企画意図)
 1995年秋にデジタルビデオカメラが登場し、1998年には国内のビデオカメラ市場約142万台*1の内、100万台強*2をデジタルビデオカメラが占めるまで成長しています。
 昨年7月に販売開始したスマートパスポートサイズ「DCR-PC1」は、コンパクトボディにカラービューファインダーと液晶モニターを搭載したスタイルや、描写性能に優れた“カール ツァイス”レンズの採用により、旅行や行楽を中心に幅広い用途で好評を得ました。
 一方、近年 パソコンに手軽に静止画を取り込めるデジタルスチルカメラも急速に市場を拡大しています。同時に ビデオカメラの機能に対しては、手軽なパソコンへの画像取り込みなど、パソコンとの親和性を考慮した商品設計を求める声が高まっております。
 このような環境下、当社は「DCR-PC1」の小型・軽量という商品性を踏襲しつつ、「DCR-TRV900」(販売開始1998年9月)「DCR-TRV10」(同1999年3月)などに続き、パソコンとの親和性を考慮した「DCR-PC3」を企画しました。*1:EIAJ出荷統計 *2:ソニー推定


●主な特長

1. “メモリースティック”スロット装備
“メモリースティック”を直接挿入し、静止画(*)を記録できる他、テープ上の映像から好みのシーン(静止画)を記録することも可能。記録モードは用途に応じて2モード(ファイン/スタンダード)を選択できます。また、別売の“メモリースティック”用PCカードアダプター「MSAC-PC1」を使用すれば、“メモリースティック”の静止画をノートパソコンに取り込むことができます。また、パソコン接続キット「DPCK-SR1」(別売)を使用すると、静止画像をパソコン上で加工できます。
(*)静止画像ファイルは、統一規格“Design rule for Camera File system”に対応
記録モードメモリースティックへの記録枚数圧縮率画像サイズ
ファイン4MB:最大40枚 / 8MB:最大 81枚 / 16MB:最大164枚1/6VGA
スタンダード4MB:最大60枚 / 8MB:最大122枚 / 16MB:最大246枚1/10VGA


2. “アドバンスト ハッド”テクノロジー採用の68万画素CCD及び高画質手振れ補正
68万画素CCDには“アドバンスト ハッド”テクノロジーを採用。従来目立った暗い場所での画像ノイズが約半分(従来比)になるので、低照度下でもノイズの少ない高画質撮影が可能。
手振れ補正には、ブレの少ない安定した撮影が可能な新アクティブイメージエリア方式を採用。

3. 繊細な映像描写の“カール ツァイス”レンズ搭載
スチルカメラユーザーの間で定評の“カール ツァイス”レンズを搭載。繊細な描写力と優れた色再現性を実現します。

4. 新開発“タッチパネル”を採用
多彩な機能をスムーズに選択できるようにタッチパネルを採用。液晶モニターをタッチして、メニュー画面を呼び出し、必要な設定を行なうことができます。

5. モニターにもファインダーにも高解像度のダブルプレシジョン液晶を搭載
20万ドット2.5型液晶採用のモニターを搭載。高精細な画面を見ながら、様々なアングルでの撮影や、対面撮影等が行えます。また、18万ドットプレシジョンカラービューファインダーにより、見やすく快適な撮影が可能です。

6. 静止画撮影時の多彩な機能
・シャッターを切ってから等間隔で連写が可能な“高速連写撮影”や、9コマを約0.3秒間隔で連写して1枚の画像として記録できる“マルチ9画面撮影”を搭載。
・撮影中の動画と“メモリースティック”に記録された静止画とを合成し、イラスト枠入りの動画などの映像をDVテープに記録するメモリー合成機能を搭載。(使用例ご参照)

● 使 用 例
M.クロマキー(メモリークロマキー):サンプル素材のイラストや枠などの静止画と動画と重ねる。
M.クロマキー
M.ルミキー(メモリールミキー):手書きイラストやタイトル等の静止画の明るい部分を抜いて動画に重ねる。
M.ルミキー
この他、背景などの静止画に動きのある被写体を重ねる“C.クロマキー(カメラクロマキー)”があります。

7. 小型・軽量“インフォリチウム”Sシリーズバッテリーの採用
小型・軽量のSシリーズバッテリーと低消費電力設計により、最大3時間55分の連続撮影を実現(NP-FS31使用時)。急速充電対応のバッテリーチャージャー「AC-VQ11」(別売)の使用により、充電時間を当社従来比(AC-VF10)約半分に短縮いたしました。

8. 高精度の編集が可能な“DVシンクロエディット機能”搭載
IN/OUT点の指定だけで自動的に1シーンをダビングすることが可能。再生機にDCR-PC3、録画機に当社製i.LINK(DV端子)搭載機種という組み合わせにより、i.LINKケーブル1本で高精度の編集が可能です。

9. 暗やみの中でも撮影が行なえるNightShot(+スローシャッター)
NightShotをオンにした場合、赤外線をCCDが感知します。「寝室での子供の寝顔」や「夜行性動物の生態観察」など、暗い場所での被写体を撮影することができます。

10. その他の主な特長
(1)お手持ちの8ミリテープの映像などをDVテープに録画できる“アナログ入力端子”を装備
(2)デジタル高画質のまま、映像を入出力できるi.LINK(DV端子)を装備
(3)光学10倍(デジタル40倍)マッハズ??ーム
(4)手動のピント合わせがスムーズに行なえる“マニュアルフォーカスリング”搭載


●主な別売アクセサリー

“インフォリチウム”Sシリーズバッテリー
・リチャージャブルバッテリーパック『NP-FS11』(6月10日発売)価格7,500円
・ 〃 『NP-FS21』(6月10日発売)価格12,000円
・ 〃 『NP-FS31』(6月10日発売)価格18,000円
コンパクトボディに合ったインフォリチウムイオンバッテリー。撮影/再生時におけるバッテリー
残量表示は、分単位で可能。
 
【連続撮影時間の目安】VFでの撮影時液晶での撮影時
NP-FS31(3.6V/12.3Wh)使用時: 235分(120分)185分(95分)
NP-FS21(3.6V/8.2Wh)使用時:150分(85分)120分(60分)
NP-FS11(3.6V/4.1Wh)使用時:70分(35分)55分(30分)
( )内の分数は実撮影時間
・ACアダプター/チャージャー『AC-VQ11』(6月10日発売) 価格10,000円
“インフォリチウム”Sシリーズバッテリー対応急速充電機能付/充電情報がひと目で分かる液晶パネル搭載。
(NP-FS11:50分, NP-FS21:90分, NP-FS31:135分 実用充電時)
・アクセサリーキット『ACCKIT-FS11』(6月10日発売) 価格17,500円
 内容:NP-FS11,AC-VQ11,DK-115,液晶クリーニングキット
・スポーツパック『SPK-PC2』(6月10日発売)価格29,800円
 (特長)「DCR-PC3/DCR-PC1」専用のスポーツパック。水深2mまでの水中撮影が可能。
・ワイドコンバージョンレンズ『VCL-CZ0630』(6月10日発売)価格36,000円
・テレコンバージョンレンズ『VCL-CZ2030』(9月発売予定)価格36,000円
 ビデオカメラ本体の“カール ツァイス”レンズにマッチしたツァイス製コンバージョンレンズ。




●主な仕様

規格DV方式(民生用デジタルVCR SD規格)
使用カセットミニDVカセット
映像記録方式デジタルコンポーネント記録
映像サンプリング周波数
/量子化ビット数
輝度信号 13.5MHz、8ビット
R-Y信号 3.375MHz、8ビット
B??-Y信号 3.375MHz、8ビット
録音方式回転2ヘッド、16ビット48kHz/12ビット 32kHz
録画時間SP=60分/LP=90分(DVM60MM使用時)
最大連続撮影時間235分(NP-FS31使用時)
手振れ補正方式新アクティブイメージエリア方式
CCD撮像素子1/4インチ(総画素数68万/有効画素数34万)
レンズF1.7〜2.2、f=3.3〜33(35ミリ換算値f=42〜420)
フィルター径30mm
ズーム倍率光学10倍/デジタル40倍
シャッタースピード1/4〜1/4000(プログラムAE時)
最低被写体照度11ルクス(NightShot使用時0ルクス)
メモリースティックへの記録
圧縮方式/画面サイズ(静止画)
JPEG / VGA (640×480ドット)
ビューファインダー0.55型 18万ドットカラー
液晶モニター2.5型 20万ドット
バッテリーシステムリチウムイオン(インフォリチウム対応)
電源電圧ACアダプター4.2V バッテリーパック3.6V
消費電力3.1W(VF撮影時)/3.8W(LCD撮影時)
外形寸法(最大突起部含まず)56×119×94mm(幅×高さ×奥行き)
本体質量約490g
撮影時質量約560g(NP-FS11使用時)/約590g(NP-FS21使用時)/
約630g(NP-FS31使用時)


※お客様からのお問い合わせ先:
テク??ニカルインフォメーションセンター
TEL:0574-28-8088
ソニー(株)お客さま御相談センター
東京:03-5448-3311
名古屋:052-232-2611
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