<報道資料>

プレスリリース 目次
1999年 11月 1日

新商品

撮影した動画・静止画をタッチパネル操作で手軽に編集・加工
MDならではの高速アクセスで見たい画面も素早く再生できる
便利な編集機能搭載のMDビデオカメラ “MD DISCAM”発売

−記憶容量650MBのMD DATA2 ディスク“MD VIEW”も同時発売−
DCM-M1,MMD-650A

(左)MD DATA2 ディスク"MD VIEW"『MMD−650A』
(右)ミニディスクAVレコーダー"MD DISCAM"『DCM−M1』



 ソニーマーケティング(株)(社長:林 誠宏、本社:東京都港区)は、従来の(140MB)の約4.6倍となる記憶容量650MBの“MD DATA2”(※)フォーマットに準拠したディスクを採用することにより、動画、静止画や音声の記録・再生を可能とし、さらにディスクならではの便利な編集機能を搭載したミニディスクAVレコーダー“MD DISCAM”『DCM−M1』を発売します。
 本機は、簡単便利な“MDウォークマン”の操作感を映像の世界で発展させ、ディスクならではのランダムアクセス機能やノンリニア編集機能を搭載した、全く新しいコンセプトのビデオカメラです。
 また、“MD DATA2”フォーマットに準拠した記憶容量650MBのミニディスク“MD VIEW”『MMD−650A』を併せて発売します。

型  名発売日価格(税別)当初月産
ミニディスクAVレコーダー
“MD DISCAM”『DCM−M1』
12月3日 250,000円 2千台
MD DATA2 ディスク
“MD VIEW”『MMD−650A』
オープン価格 −− 


 1992年の発売以来、音楽用MDは、携帯性・高音質・高速アクセスといった特長により、携帯用から車載用まで幅広い用途で市場が拡大し、ハードウェアの業界出荷は全世界で累計2,000万台に達しています(当社推定)。このたび当社は、身近な記憶媒体となったMDの高容量化を図るとともに動画撮影用途のメディアとして業界で初めてビデオカメラに採用し、MDの新たなアプリケーションを提案いたします。さらに今後は、音楽から映像、データに至る分野で携帯性・高速アクセスといったMDの特性を訴求することによりさらなる普及促進を図り、お客様が様々なスタイルでMDをお楽しみいただける“MDワールド”を展開してまいります。
 『DCM−M1』は、撮影した映像をより便利に楽しく活用していただくために、カメラ本体に多彩な再生・編集機能を搭載しているのが最大の特長です。撮影した映像をインデックス一覧画面で素早く検索、付属の入力ペンでタッチするだけで、早送り/巻き戻しの必要がなくお好みの映像の再生ができます。加えて、コマ送り/コマ戻しや、スロー再生、2画面比較なども撮影したその場ですぐにご覧になれるので、スポーツのフォームチェックなどに便利です。
 また本機は、パソコンなど他の機器と接続することなく本体だけで手軽に映像の編集・加工ができます。画面の指示に従いペンタッチしていくだけで、音楽用MDでおなじみのトラック削除/分割や並べ替えをはじめとし、フレーム単位で映像を取りだしたり(トリミング)、シーンチェンジ(映像場面の切り替え)やモノトーンなどのエフェクトの設定、タイトルの挿入などの多彩な機能を利用し、オリジナルの映像作品が簡単に作成できます。さらに、フルカラーのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を採用しているため、分かりやすくスムーズに操作を進められます。
 なお本機は、画像圧縮技術としてMPEG2を採用し、『MMD−650A』に動画で最大20分、静止画で約4,500枚、音声で最大260分を記録することができます。また、録音済み音楽用MDの再生機能も搭載しています。
MD DATA2:データの読み出し/書き込み速度を高速9.4Mbps(2倍速時)にまで高め、ディスク容量を現行(140MB)の4.6倍(650MB)にアップした、動画/静止画/音声などの記録を可能にする新しいディスク規格です。



●『DCM−M1』の主な特長

1.早送り、巻き戻し不要のランダムアクセスを実現
音楽用MDでおなじみのランダムアクセスを採用。
液晶モニターにインデックス一覧画面を表示させ、見たい映像のインデックスを付属のペンでタッチするだけで、すぐに再生が始まります。再生中の前後の映像への頭出しもボタンひとつで簡単にできます。
2.オリジナル映像の活用の幅を広げる便利な再生機能
フレームごとのコマ送り/コマ戻しやスロー再生、2画面比較や落書き機能など多彩な再生機能を搭載。
これらの機能を組み合わせて再生すれば、ゴルフのスイングチェックなどに便利です。9分割再生や、リピート再生、シャッフル再生、またA-Bリピート再生などのプレイモードも装備、多彩な再生でオリジナル映像の活用の幅を広げます。
3.ノンリニアデジタル映像編集機能の装備
ノンリニアデジタル映像編集機能を本体に装備。撮影した映像を素材にして、長さを整え、気に入った効果を加えれば、楽しい短編作品などが簡単に作成できます。他の編集機やパソコンとの接続、ソフトウェアのインストール等の必要がないので、撮ったその場や移動中でも映像編集・加工が手軽に行なえます。
またデジタル記録のため、映像の劣化を気にせずに何度でも編集作業ができます。しかも削除しない限りオリジナル映像は常に残しておけるので、設定した効果や映像上に施した落書きを後で取りはずすことも可能。映像のコピーも作れるので、例えばコピーした映像に異なる編集を施して、並べ替えて再生したり、同じ映像を使った何パターンもの作品をつくるなど、自由にお楽しみいただけます。

メニュー選択画面

シーンチェンジ選択画面

落書き画面

かな漢字変換キーボード

トラックタイトル設定画面

トリミング画面

4.耐震性に優れた“MD DATA2 ドライブ”
64Mbitの「耐震ガードメモリー」に加え、Gセンサ、MRセンサによる強力な新開発のサーボ技術を搭載、振動に強い“MD DATA2 ドライブ”を装備しています。
5.MPEG2リアルタイムエンコーダーの搭載
4Mbps/8Mbpsの固定レートに加え、撮影対象の情報量に応じて記録レートを自動的に変化させるVBR(Variable Bit Rate=可変ビットレート)モードにも切り替えが可能です。
また、動きベクトルの大きさに応じた解像度適応切り替え制御(Adaptive Resolution Control)も採用し、ノイズの少ないクリアな画面を実現しています。
6.その他の主な特長
1.1トラックの音声記録中に3枚の静止画を記録挿入が可能なインタビュー撮影
2. 録音済み音楽用MDの再生機能
3. パソコンへの映像データ転送機能
4. パーソナルJava2.0の採用によるグラフィックス機能の充実(GUI)とネットワークへの高い親和性の実現


●『MMD−650A』の主な特長

1. 大容量650MB/転送速度 9.4Mbpsを実現
MDと同サイズでありながら、従来比4.6倍の記録密度と8.5倍の転送速度を実現。
これによりビデオカメラ(映像)用途のアプリケーションを可能にしました。

2. 高記録密度、低磁界記録2層膜を採用
従来比70%アップの記録再生信号品質及び高記録磁界感度を達成、維持するために、2つの異なる記録層(記録層、記録補助層)を採用。

3. インターレースアドレス方式を採用
1トラック毎にウォーブリングによるアドレス信号を入れる(Interlaced Wobble)ことで隣接からのクロストークを抑え、0.95ミクロン(従来比60%)の狭トラック密度を可能にしました。

4. 高密度記録対応ディスク基板樹脂を採用
アウトドアにおける温湿度環境下でも基板変化の少ない低吸湿性の新開発ポリカーボネート樹脂を採用し、チルト変化による記録マージンの減少を抑えました。同時に複屈折量を従来比1/2以下に抑え、基板固有のノイズ成分低減を達成しています。

5.高信頼性、高品位なカートリッジ設計
外部からのゴミや塵の進入を徹底的にシャットアウトし、大切な記録情報を守る高密閉型カートリッジ及びケースを採用。ハイグレードな透明系ブルーシェルとシェルに内在させた金属フィラーが発する輝きはアウトドアライフを一層楽しく演出します。



●『DCM−M1』の主な仕様

システム
形  式ミニディスクデジタルAVシステム
映像信号NTSCカラー、EIAJ標準方式
ファインダー電子ビューファインダー:カラー11.3万画素
撮像素子1/4インチCCD撮像素子  約68万画素(有効34万画素)
ズームレンズ10倍(光学)、40倍(デジタル)
焦点距離 f = 3.3〜33mm(35mmカメラ換算では42〜420mm) F1.7〜2.2
被写体照度範囲11〜100,000ルクス
データ圧縮方式MPEG2方式(映像)、ATRAC方式(音声)
画像データ形式VideoMD準拠 主画面:704×480、インデックス:176×112
使用可能ディスクMD DATA2ディスク(録画・再生)/音楽用MDディスク(再生のみ)
録画/再生時間MD DATA2ディスク(動画録画時)
LP:最大20分/SP:最大10分/VP:13〜20分
録音/再生時間MD DATA2ディスク(インタビュー録音時)最大260分
音楽用MDディスク(再生のみ)
最大160分(MDW-80使用、モノラル録音ディスク再生時)
最大80分(MDW-80使用、ステレオ録音ディスク再生時)
記録枚数(静止画のみ記録時)最大4,500枚(Mpeg2 Intra-Picture採用)
記録方式レーザーストローブ磁界変調方式
再生読み取り方式非接触光学読み取り(半導体レーザー使用)
液晶画面(タッチパネル付)
画面サイズ3.5型
使用液晶パネルTFT(薄膜トランジスタアクティブマトリクス)駆動
総ドット数184,580ドット(横839×縦220)
電源部、その他
電源電圧バッテリー挿入口入力7.2V
消費電力ファインダー使用でのカメラ録画時:SPモード 7.0W
液晶画面使用でのカメラ録画時:SPモード 8.0W
動作温度0℃〜+40℃
外形寸法74×111×118mm(幅×高さ×奥行き)(最大突起部含まず)
本体質量約680g(バッテリー、ディスク含まず)
撮影時総質量約790g(バッテリー、ディスク含む)
音 声
チャンネル数ステレオ2チャンネル
サンプリング周波数44.1kHz
周波数特性20〜20,000Hz ±3dB
ワウフラッター測定限界値以下
入出力端子
S映像出力端子4ピンミニDIN(1)
輝度信号:1Vp-p、75Ω不平衡、同期負
色信号:0.286Vp-p、75Ω不平衡
映像/音声出力端子特殊ステレオミニジャック(1)
映像:1Vp-p、75Ω不平衡、同期負
音声:規定出力レベル 194mV(10kΩ負荷時)
ヘッドホン端子ステレオミニジャック(φ3.5) (1)
マイク入力端子ステレオミニジャック(φ3.5) (1) 規定入力レベル 0.388mV、DC2.4V
規定入力レベル 0.388mV、DC2.4V
入力インピーダンス6.8kΩ
REMOTE端子ステレオミニミニジャック(φ2.5) (1)
LINE IN端子
(付属接続コード)
ステレオミニジャック(φ3.5) (1)
規定入力レベル194mV、入力インピーダンス47kΩ以上
10BASE-T
(付属接続コード)
8ピンモジュラージャック(1)



●バッテリー持続時間

充電時間
(ACアダプター/チャージャー「AC-VQ800」,リチャージャブルバッテリーパック「NP-F550」使用)
満充電時間
実用充電時間
約115分
約55分
 
撮影時間<満充電してからの時間 ※()内は実用充電 >
ファインダーで撮影
液晶画面で撮影
連続撮影時実撮影時
75分(70分)
65分(60分)
37分(35分)
32分(30分)
再生時間<満充電してからの時間 ※()内は実用充電 >
液晶画面で再生
液晶画面を閉じて再生
80分(75分)
100分(95分)



●『MMD−650A』の主な仕様

項目 
カートリッジサイズ72mm×68mm×5mm
ディスク直径64.8mm
記憶容量650MB
レーザー波長/NA655nm/0.52
トラックピッチ0.95μm
ピット長0.34μm
記録方式レーザーストローブ磁界変調方式
記録トラック方式インターレースアドレス方式(Interlaced Wobble)
変調方式RLL(1,7)
転送レート(2倍速時)9.4Mbps
セクターサイズ2Kバイト
記録データ単位32Kバイト


※ MD DISCAMの情報がHPでご覧になれます。http://www.sony.co.jp/mddiscam
※ 掲載されている製品名等は各社の登録商標または商標です。


※お客様からのお問い合わせ先:
ソニー(株)お客様ご相談センター
東京:03-5448-3311
名古屋:052-232-2611
大阪:06-6539-5111