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プレスリリース

2011年12月26日

第11回『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』
助成対象に23グループを決定
〜大学生がボランティア活動を通じ社会貢献していくことを支援〜

ソニーマーケティング株式会社は、第11回『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』の助成対象となるボランティアのグループ活動を公募し、応募総数72件の中から審査により23件を助成対象グループとして決定いたしました。『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』は、ボランティア国際年の2001年に設立、大学生が中心となって活動している学生ボランティアのグループを助成しています。


審査委員(五十音順)

・青本 健作 (学校法人 明治学院 理事長)
・栗田 伸樹 (ソニーマーケティング株式会社 代表取締役 社長)
・田中 晴規 (ソニーマーケティング株式会社 代表取締役 副社長)
・原田 勝広 (明治学院大学 ボランティアセンター長)
・松原 康雄 (明治学院大学 副学長)



講評 審査委員長 原田 勝広

2011年は東日本大震災に襲われるという歴史に残る大変に悲しい年になりました。これほど多くの人たちが人目もはばからず滂沱の涙を流したことはなかったでしょう。また、津波で家を流され、家族を失った人たちのために、これほど多くの人たちが現地に駆け付けたこともなかったでしょう。ボランティアも大活躍でした。ボランティアという言葉は、このところ、敬遠されていたような気がします。その重要性が強調されればされるほど、ちょっと偽善っぽい、上から目線、敷居が高い・・などと若者から冷たい視線を浴びていました。本来、他人のためという「利他主義」のはずですが、自分のためにもなるんだという「自己実現」が、ボランティアの動機として注目されていたほどです。そんな私たちに、「3・11」は、他者のためにという、ボランティアの原点を思い起こさせてくれました。お互いに助け合うことなしに社会は存在しえない、そんな当たり前の心理に、多くの人たちが気付いた年でもありました。
今回11回目を迎え、ますます注目されているソニーマーケティング学生ボランティアファンドは、「次の10年」に向け、新たな一歩を踏み出しています。
今回の応募総数は、昨年の64件から増加、72件(Aコース66件、Bコース6件)となりました。応募は首都圏だけでなく、京都、大阪などを含め、全国に広がっているのは喜ばしいことです。これまで一度も応募のなかった3県(島根、福井、和歌山)のうち。島根から初めて応募がありました。残りの2県の学生さん、頑張って仲間に加わってください。
応募内容を詳しく見てみると、分野別では、一貫して「国際支援」が1位を維持してきましたが、さすがに今年は、「東日本大震災」がこれを上回り、1位となりました。次いで「障がい者支援」「教育」「子ども」の順となっています。一時、関心が薄れていた「環境」が盛り返しているのも特徴です。
「新規」が減り、「継続」が増加しています。安定しているのは結構ですが、マンネリ化しないためにも、意欲を持った学生の新たなチャレンジ、ユニークな企画を待っています。また、最近、注目を集めている社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)的な活動も歓迎したいと思います。
大震災で盛り上がった“ボランティア・ブーム”が一過性ではなく、継続され、様々な形で発展し、日本を変えるほどの力になってくれることを心から願ってやみません。

助成対象グループ活動概要 Aコース(助成金 上限25万円)

※五十音順
グループ名
青山学院大学ボランティアステーション
代表者在校大学 青山学院大学
活動企画名称 『震災を風化させない防災ボランティア活動(写真救済ボランティアからの大学プラットフォームづくり)』
活動概要 東日本大震災被災地において、回収されたアルバムやネガを洗浄し、新たなアルバムにして被災地の持ち主の手に届ける活動。都内大学キャンパスで学外の参加も募り、陸前高田市で未洗浄のまま残る写真を洗浄する。

グループ名
安全ネット
代表者在校大学 法政大学
活動企画名称 『障がい者自立支援と八王子地域支援』
活動概要 八王子市の障がいを持つ子どもを対象にして、週一回、英・数・国の学習支援をする。また、課外学習をサポートして、体育館でのスポーツや調理実習、美術館に出かけるなど、子どもの積極性やコミュニケーションスキルを高められるようにする。

グループ名
糸が結ぶセルビアと日本
代表者在校大学 女子美術大学
活動企画名称 『アートで紡ぐ難民支援−コソボ難民女性への心のサポート』
活動概要 セルビア在住のコソボ難民の女性に生きがいを感じてもらおうと、手編み・手刺繍を共同で製作する。美大生専門のデザインを施した図案のある布をセルビアに送り、そこに難民女性たちが親しむ伝統の手刺繍をしてもらう。作品はギャラリー等で展示する。

グループ名
STP カンボジア
代表者在校大学 上智大学
活動企画名称 『カンボジアの将来を担う学生への英語教育プログラムを実施』
活動概要 2008年から3回実施したカンボジアの中学生対象英語教育プログラムで、現地中学生の英語力と授業の内容のレベルアップが実現した。今回の英語教育プログラムではさらに多くの中学生に参加してもらい、英語を使って体験する授業を実施する。

グループ名
外大東北復興支援隊
代表者在校大学 東京外国語大学
活動企画名称 『石巻市中屋敷のコミュニティカフェ・「なかやしきっさ」で子どもの生活支援活動』
活動概要 東日本大震災後に石巻市中屋敷地域で始めたコミュニティカフェの活動。子どもの生活支援に力を入れ、学習支援や季節行事を行うほか、公園整備、花畑設営等、地域の復興につながる取り組みも実施する。

グループ名
学生による地域支援活動団体 みまもり隊
代表者在校大学 東北学院大学
活動企画名称 『被災農家再生プロジェクト』
活動概要 東松島市などで、重機を入れられないビニールハウス内の汚泥、漂流物を撤去して、苺農家が農業を再開できるよう手伝う。2011年夏に延べ120名で取り組んだ活動を継続して、多くの農家が農作物を育てられるようにする。

グループ名
学生+
代表者在校大学 沖縄大学
活動企画名称 『伊是名島離島カタリ場』
活動概要 高校・大学の無い離島の中学生に対して、卒業後、島外で一人暮らしをするにあたり、自立して明確な目標を持ち生活する大切さを語り合って伝える。3回のプログラム実施により、地域カタリ(語り)場の仕組みを作り、離島の子どもが明るい未来を切り開くための支援をする。

グループ名
鹿児島純心女子大学 学生サークル S&I
代表者在校大学 鹿児島純心女子大学
活動企画名称 『大学生から中高生へのデートDV防止啓発、および若者自ら慎重な性行動を選び取るように促す性教育の実施』
活動概要 中高生やその保護者、教職員を対象に、若年層ですら発生しているデートDVについて、講演会や作成した小冊子を通じて伝える。また、妊娠と性感染症の怖さを教えるなどの性教育を実施する。

グループ名
吉里吉里国復興支援部隊
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『津波から得た教訓を未来の吉里吉里人に伝えよう』
活動概要 東日本大震災の後、4月からボランティアを行っている吉里吉里地区について、地震・津波に地域住民が団結して取り組んだ活動/教訓を冊子にまとめる。小中学生はじめ後世に対し、将来、地震・津波が起きても自治に基づき復興できるよう伝承する。

グループ名
五街道ゴミ拾い駅伝実行委員会
代表者在校大学 関東学院大学
活動企画名称 『東京・日本橋から始まる五街道で、ゴミ拾い駅伝を開催』
活動概要 2006年に始まった「もう一つの箱根駅伝」を引き継ぎ、東海道だけでなく、日光街道など五街道を舞台にゴミ拾い駅伝を企画運営する。ゴミ拾いで街がきれいになることはもちろん、活動を通して、地域の人たちに街をきれいにしようと行動を起こすきっかけづくりにする。

グループ名
静岡英和学院大学ボランティアセンター学生スタッフ
代表者在校大学 静岡英和学院大学
活動企画名称 『スポーツ用具のリサイクルと文具収集で国際協力』
活動概要 バングラディシュ/カンボジアの子どもたちが、勉強や運動のできる環境になるようにと、スポーツ用品や文具を贈る。静岡県内の学校から、不要になったスポーツ用品を提供してもらうほか、広く一般から文具を募る。

グループ名
食育プログラム開発チーム 食育戦隊ゴハンジャー
代表者在校大学 山口県立大学
活動企画名称 『6年間の活動を集約した食育ワークブックの作成とそれを活用した食育プログラムの開発・実施』
活動概要 栄養学を専門とする学生が、これまで実施してきた食育プログラムの活動をまとめて、食に関するワークブックを作成する。ワークブックは、小学校や児童館に配布し、家庭で食について考えるきっかけを提供する。

グループ名
東北文化学園大学
代表者在校大学 東北文化学園大学
活動企画名称 『学生の数だけ鍋帽子と温かいメッセージを届けよう』
活動概要 東日本大震災の被災地域の学生として、近隣の名取市の仮設住宅のかたがたに対し、鍋帽子を製作して贈る。手作りの鍋帽子に絵手紙を添え、一戸ずつ贈って住民の話を傾聴する。わずかな時間で調理ができる鍋帽子を仮設住宅での生活に役立ててもらうとともに、住民とコミュニケーションをとることで今後のニーズも探る。

グループ名
ぬりえ日本
代表者在校大学 筑波大学
活動企画名称 『被災地の子どもたちやお年寄りが塗ったぬりえを外へ発信するための2次利用による被災地支援』
活動概要 宮城県気仙沼市内で実施した、ぬりえワークショップでできたぬりえを、企業の社内広報誌をはじめとした多くの人の目に触れる媒体に掲載する。作品を多くの人に見てもらうことで、子どもに希望を、周囲の大人に活力を持ってもらう。

グループ名
病院×Artプロジェクト
代表者在校大学 同志社大学
活動企画名称 『病院の白壁ギャラリー、目指せ100カ所作戦』
活動概要 病院とアーティストの橋渡しをするアートキュレーションの活動。季節をテーマにした絵画作品を通して、患者に癒しと病院での豊かな時間を提供する。一方、アーティストに絵の制作を依頼して、病院の白壁を新たなギャラリーとして活用。

グループ名
びわ湖一周ヨシ舟プロジェクト実行委員会
代表者在校大学 立命館大学
活動企画名称 『ヨシ刈りイベントでのヨシ舟の乗船体験』
活動概要 滋賀県の環境保全のシンボルであるヨシの良さを再認識しようと取り組む。刈り取ることで本来の機能を発揮するヨシを使って、全長12m、900kgの舟を作り、乗船会を開催。地元の人だけでなく若い世代の環境への意識を高めてもらう。

グループ名
フレンズ国際ワークキャンプ九州委員会
代表者在校大学 西南学院大学
活動企画名称 『フィリピン、レイテ島の山村での道路舗装プロジェクト』
活動概要 現在、未舗装で凹凸の激しい公道について、市役所や村と協力して砂と石で固め、通行しやすくなるようにする。これまで、フィリピンで橋建設や水道システム改善などのプロジェクトで培ったノウハウを生かす。

 


助成対象グループ活動概要 Bコース(助成金 上限10万円)

※五十音順
グループ名
環境倶楽部しまえっこ
代表者在校大学 島根県立大学
活動企画名称 『学園祭での環境啓発イベント』
活動概要 大学や地域の中で、環境問題に対する意識を高めようと活動している。土壌分解性の非木材紙トレイを学園祭の模擬店に提供するとともに、地域の環境問題等について調べた結果を学園祭で展示・発表する。

グループ名
SANSHIRO
代表者在校大学 首都大学東京
活動企画名称 『現地東ティモールで行う「“木炭トウモロコシ”ワークショップ」』
活動概要 筆記用具が不足している、東ティモールの子どもたちに対して、子どもが自分で作製できる描画木炭“木炭トウモロコシ”を提案。現地で収穫されるトウモロコシの芯を原料にした描画木炭づくりワークショップを東ティモールで開催し、普及に取り組む。

グループ名
新光園グループ
代表者在校大学 西南学院大学
活動企画名称 『肢体不自由児施設での障がい児支援ボランティア』
活動概要 肢体不自由児施設を週に一度訪問し、劇や折り紙、図画工作を楽しめるレクリエーションを行って、子どもに有意義な時間を提供する。また、施設で行われる夏祭りやクリスマス会などのイベントを手伝う。

グループ名
東北福祉大学 学生ボランティアサークル 『ふぁみりあ』
代表者在校大学 東北福祉大学
活動企画名称 『大学生が企画・運営する多世代間交流イベント「親子ふれあい広場」』
活動概要 親でもない、先生でもない、「学生」という立場から子育て世代を支援する。大学を会場にした「親子ふれあい広場」を開催、劇やものづくりを実施して、親子・他家族間、さらに地域の人々との交流を深めていく。

グループ名
FreeWill
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『デザイン性に優れたフリーペーパーで、インドの子どもたちの現状を伝える』
活動概要 フリーペーパーを発行し、都内で配布し、インドの児童労働の現状について、写真や働く子どもを支援する現地団体へのインタビューを通じて紹介する。また、フェアトレード製品である、インドの紅茶の購入を薦め、学内および大学周辺での啓発を行う。

グループ名
明星大学手話サークルレインボーサイン
代表者在校大学 明星大学
活動企画名称 『手話でつながる、手話で広がる私たちの世界』
活動概要 ろう者の子どもとコミュニケーションをとろうと始めた手話サークル。定期的にろう学校を訪問し、子どもたちとドッジボールをしながら手話で交流する。

今後の予定:対象グループ活動の活動報告会を、2012年夏に開催する予定です。

関連情報

お客様からのお問い合わせ

ソニーマーケティング学生ボランティアファンド 事務局(担当 波多野)

東京都港区白金台1-2-37 明治学院大学ボランティアセンター内
TEL&FAX: 03-5421-5131 ※月〜金 10時〜17時
E-Mail: svolfund@mail.meijigakuin.ac.jp

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