プレスリリース

2012年12月25日
  • CSR

ボランティア活動を通して大学生の積極的な社会参加を目指す

〜第12回『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』助成対象26グループを決定〜

ソニーマーケティング株式会社は、第12回『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』の助成対象となるボランティアのグループ活動を一般公募し、応募総数83件の中から厳選なる審査により26件を助成対象グループとして決定いたしました。
助成対象となったグループには、この機会にさらに活動を充実させ、2013年夏季に開催予定の活動報告会で活動に関する有意義な情報交換や学生同士の交流が図れることを期待します。
今後も『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』は、大学生が中心となって活動している学生ボランティアのグループを助成することで、大学生の積極的な社会参加をサポートしてまいります。


審査委員(五十音順)

・青本 健作 (学校法人 明治学院 理事長)
・井上 孝代 (明治学院大学 副学長)
・河野 弘 (ソニーマーケティング株式会社 代表取締役 社長)
・鈴木 功二 (ソニーマーケティング株式会社 取締役 専務)
・原田 勝広 (明治学院大学 ボランティアセンター長)



講評 審査委員長 原田 勝広

日本は政治的にも経済的にも厳しい局面を迎えています。どうすれば日本という国が世界で存在感を示すことができるのか、企業は貢献していけるのか、誰もが知恵をしぼるべき時です。それも、温暖化や貧困、人口爆発、エネルギーなど多くの課題を抱える地球を救うというとてつもなく大きな枠組みの中で解決策を模索しなくてはなりません。
学生として皆さんが今できることは何でしょうか。自らの意思で、身近な小さな問題に取り組み、なんとか解決しようとする姿勢ではないでしょうか。それが、自身の、そして日本の、これからにつながっていくのだろうと思います。
そういう意味で、ソニーマーケティング学生ボランティアファンドは、これまでも大きな役割を果たしてきたし、今後に向けても、果たすべき重要な使命を有していると言えるでしょう。
今回の応募総数は昨年の72件から増加して83件(Aコース67件、Bコース16件)でした。応募の多い地区は東京(39)がダントツで、大阪(5)、京都(4)、福岡(3)が続いています。これまで一度も応募がないのは全国で福井、和歌山の2県ですが、残念ながら、今回も応募はありませんでした。大学別では、立命館(5)、慶応(4)、立教(4)が上位にきました。
活動分野別では、昨年に続き、「東日本大震災」が1位、ついで、「国際支援」「ボランティア振興」「子ども・青少年」「地域コミュニティ」の順となっています。「教育」「障がい者支援」がランクを下げました。
「東日本大震災」は緊急フェーズから復興へと移行しており、被災地のニーズに対応しながら、継続的に支援をしようという意欲が感じられます。内容も多様化しており、例えば、仮設住宅でのマッサージや、子どもの学習支援、被災者の心のケアなど学生らしいものが増えました。また、被災地に留学生を連れていくなどのユニークな企画もありました。
国際支援では、国別の支援先としては、フィリピン(5)、カンボジア(4)、インドネシア(3)が上位を占めました。
昨年同様、新規立ち上げ案件よりも継続案件が多いのが今年の特徴ですが、ややマンネリ化の傾向にあり、前年とほぼ同様の企画内容の応募が複数ありました。活動の成果や反省を踏まえて、活動内容を深化させる工夫がほしいところです。
また、全般的に、「交通費」の支援が目立ちました。確かに必要なもので、一概に悪いとは言いませんが、自分たちの努力である程度は準備してほしいと思います。また、本ファンドは、企画内容そのものを評価したいと考えていますので、内容を豊かにし、創造的なものを生み出すよう工夫していただけることを期待します。

2012年12月25日


助成対象グループ活動概要 Aコース(助成金 上限25万円)

※五十音順
グループ名 荒キャン東北応援隊
代表者在校大学 首都大学東京
活動企画名称 『仮設住宅でのマッサージ・手芸活動』
活動概要 陸前高田市の仮設住宅集会所で、住民へのマッサージと手芸活動を行う。体が触れ合うコミュニケーションをとりながら傾聴を行うとともに、健康面もサポートする。手芸活動を通じ被災者同士のつながりを促進することで、精神的ストレスの発散や孤立防止につなげるのがねらい。

グループ名 石垣島を元気にするプロジェクト
代表者在校大学 芝浦工業大学
活動企画名称 『改訂版地産地消マップ+サンゴ礁保全・環境保護を促す情報を載せた新マップの作成』
活動概要 石垣島のサンゴ礁保全のため、赤土流出防止対策を目標に活動する。島内の農作物の直売所や食堂を掲載したマップを作成し、観光客に配布することで、地産地消の普及に取り組む。農家が収益を生みだす仕組みを作り、赤土流出対策の資金援助につなげる。

グループ名 医療系学生による国際協力隊euphoria
代表者在校大学 慶應義塾大学
活動企画名称 『2012年度 インドネシア−日本 保健・福祉グループワークキャンプ』
活動概要 インドネシアのストリートチルドレンや売春する人を対象に、うがい・手洗いの指導などの保健活動や、性感染症の予防を啓発するピアエデュケーションを行う。活動は現地の医大生との協働。医療系学生としての知識や技術をいかし、健康問題の改善に貢献する。

グループ名 岩手県立大学学生ボランティアセンター
代表者在校大学 岩手県立大学
活動企画名称 『岩手県宮古地域での小学生、中学生に対する学習支援活動』
活動概要 被災により校庭や公園に仮設住宅が立ち並び、遊び場所がなくなってしまった宮古地域の小中学生に、家庭学習をサポートする。「自分たちが生まれ育った地域の復興に携わりたい」という思いのもと集まった東北出身のメンバーが中心。

グループ名 海づくり人づくり
代表者在校大学 東京海洋大学
活動企画名称 『江戸前の魚を通じて東京湾を考える』
活動概要 「人と海との共生」をテーマに海洋政策を学ぶ学生のグループ。東京湾に生息する魚を使用した料理教室やフィールドワークなどの親子イベントを開催し、地域住民と共に身近な「食」を通じて東京湾の環境問題について考える機会を作る。

グループ名 NPO法人キッズドア [ガチゼミ]プロジェクト
代表者在校大学 立教大学
活動企画名称 『新規生徒募集による活動規模の拡大』
活動概要 家庭の事情で塾に通うことが困難な生徒を対象に、定期的に学習をサポートする。活動規模を拡大し、高校受験対策講座だけではなく、大学進学に向けたゼミもスタートさせる。受験情報や奨学金情報の提供など、包括的に支援していく。

グループ名 援農ボランティア隊 〜石巻〜
代表者在校大学 東京農工大学
活動企画名称 『石巻市の高齢者等の雇用支援の補助を行う』
活動概要 石巻市の仮設住宅で暮らす高齢者や在宅の独居老人を対象に、現地農業生産法人と連携したソーシャルファームに取り組む。重労働が多い農作業を学生が援農することで、高齢者の雇用支援の補助につなげる。高齢者のケアやコミュニケーション活性化も狙う。

グループ名 学生団体blast
代表者在校大学 筑波大学
活動企画名称 『留学生と行く被災地スタディーツアー』
活動概要 留学生に震災の現状や防災に関する知識を学んでもらうためのスタディーツアーを実施する。日本人と共に震災について考える国際交流の場を提供することで、母国に正しい情報を伝え、震災の記憶の風化を防ぐ。

グループ名 Casa Felice
代表者在校大学 上野学園大学
活動企画名称 『障がい者と健常者の交流を促す地域活性化イベント「ハートフルフェスティバル2013」』
活動概要 「社会的ボーダーを取り除き、すべての人に音楽を届けたい」という思いのもと、幼稚園や公共施設で演奏活動を行う。障がい者と健常者が一体となった地域住民の交流イベントを開催することで、地域の活性化とバリアフリーな社会をめざす。

グループ名 J-CaJa(Join-CambodiaJapan)
代表者在校大学 関西大学
活動企画名称 『絵本が作るカンボジアの未来!楽しく学べ、笑顔があふれる学校を目指して』
活動概要 カンボジアの小学校に図書館を設置し、絵本を導入する。現地教員には、図書の貸し出し手続きや読み聞かせ指導など、図書館運営の研修を行う。図書館を地域住民にも開放することで、教育の重要性の意識を高め、カンボジアの教育環境を改善していく。

グループ名 Joy Study Project
代表者在校大学 立教大学
活動企画名称 『DoNabe net in 新宿区百人町アパート−お鍋だヨ!さんさん広場に全員集合』
活動概要 震災避難者が暮らすアパートにて、定住支援を見据えた地域コミュニティの活性化を目的に、定期的にサロンを開催。地域イベントがなく孤立しがちな2月に鍋を行い、避難者と住民の「顔の見える関係」を形成することで、お互いが住みやすい地域づくりをめざす。

グループ名 摂南大学ボランティア・スタッフズ
代表者在校大学 摂南大学
活動企画名称 『夏休み自然体験型学習・忍者キャンプ in すさみ町』
活動概要 景気の低迷により就学支援を受ける大学近隣の児童に自然体験をしてもらう活動を行ってきた。今回、一度も海や山に行ったことのない児童を対象に自然体験型の学習キャンプを主催する。

グループ名 Tsukuba for 3.11
代表者在校大学 筑波大学
活動企画名称 『避難先地域・つくば市における、避難者とつくば市民を繋げるコミュニティ新聞制作活動』
活動概要 福島から避難してきた被災者とつくば市民をつなぐことを目的に、コミュニティ新聞を定期的に発行する。避難者が安心して暮らせるよう長期的に情報提供することで、市民との相互理解を図る。

グループ名 ハビタットMGU
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『フィリピン ノースカロカン州 ケソン市 SNKI村の環境改善』
活動概要 東南アジアの貧困地域で家を持つことができない人々のために、住居建築と自立支援をサポートする。住居建築活動によりできた村への継続的支援として排水溝整備とガーデニングを行い、さらなる環境改善を図る。

グループ名 病院×アートプロジェクト
代表者在校大学 同志社大学
活動企画名称 『ホスピタルアート・オブ・ザ・イヤー2013』
活動概要 患者への癒しとアーティスト支援を目的に、病院での絵画展示活動を行う。若手アーティストに作品発表の場を提供すると同時に、アートによる快適な療養環境作りを広めていく。ホスピタルアートの普及と発展のため、アートコンペを開催する。

グループ名 フレンズ国際ワークキャンプ九州委員会
代表者在校大学 九州大学
活動企画名称 『フィリピン、レイテ島の山村での道路舗装プロジェクト』
活動概要 フィリピンや中国などの貧困地域で、橋の建設や水道システムの改善、道路のコンクリート舗装を、現地住人と共に生活しながら協働で行う。住民の生活の安全確保と、村の商業の活性化をめざす。

グループ名 防犯ボランティアサークル 淑徳イーグルアイズ
代表者在校大学 淑徳大学
活動企画名称 『コミュニティ安心安全プロジェクト』
活動概要 青色灯をつけた車両で大学周辺の定期的なパトロールを行い、地域住民の安心と安全に貢献する。公民館や図書館で防犯イベントを開催し、地域住民と交流を図りながら、ひったくりや振り込め詐欺などへの注意を呼びかける。

グループ名 宮城学院女子大学 学童保育ボランティアグループ「From“F”」
代表者在校大学 宮城学院女子大学
活動企画名称 『やるっちゃ!みやぎっこ 「食」で元気プロジェクト』
活動概要 食品栄養学科に所属するメンバーで構成。震災で被災した子どもたちが通う宮城県内の学童保育所を訪ね、一緒におやつを作って食べる活動を毎週行う。自分たちの専門性を生かしながら、復興支援としてだけではなく、食を通じた学童保育をテーマとする。

グループ名 邑サポートなら
代表者在校大学 奈良県立大学
活動企画名称 『平成23年台風12号で被災した五條仮設住宅入居者へのコミュニティづくりと復興後の暮らしのサポート』
活動概要 仮設住宅で暮らす台風の被災者に、炊き出しや交流イベントを開催してきた。今後は、彼らが元の生活に戻れるよう、住居の清掃や引越し作業、畑の手入れをサポートしていく。仮設住宅でのコミュニティを維持することで、高齢者が安心して暮らせる環境作りをめざす。

 


助成対象グループ活動概要 Bコース(助成金 上限10万円)

※五十音順
グループ名 MP2(エムペードゥア)
代表者在校大学 甲南女子大学
活動企画名称 『インドネシア人看護師・介護福祉士候補生の学習支援と心のサポート』
活動概要 大学でインドネシア語を学ぶ学生がメンバーの中心。期間内に看護師・介護福祉士の国家試験に合格することが条件となって来日しているインドネシア人候補生の日本語の学習支援を行う。合格率アップには、生活・精神面でのサポートも必要ととらえ、寄り添う活動を展開する。

グループ名 学生国際協力NGO FEST
代表者在校大学 日本大学
活動企画名称 『フィリピン、貧民街の子どもたちを対象としたプリント学習』
活動概要 貧民街に住む児童を対象にして、プリントによる学習補助を継続的に行っていく。ゆくゆくは現地組織だけで続けていくことをめざし、現地の大学生などとフィールドワークを実施する。貧困を理由に満足に学べない子どもを助けていく。

グループ名 JUNKO Association
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『“学び”のチャンスを広げよう 〜ベトナムの中学校での電卓貸出プロジェクト〜』
活動概要 ベトナム中部の村で、中学生が電卓を使う数学に対して苦手意識を持つことを知った。関数電卓の有無が学習意欲の妨げにならないよう、電卓を中学校に寄付してそれを貸し出してもらえるようにする。団体では、ベトナムの家庭訪問も行い、学習環境向上をめざしている。

グループ名 地域連携プロジェクトチーム
代表者在校大学 日本福祉大学
活動企画名称 『防災紙芝居の制作・上演による防災意識の啓発』
活動概要 地域の住民や学校と一緒に、地域のつながり・防災力を高める「まちおこし」に取り組む。東日本大震災で得られた教訓を次世代へ伝えるために、防災紙芝居を制作する。地域の小学校・幼稚園などで上映し、防災への意識を啓発。

グループ名 三浦絢佳
代表者在校大学 明星大学
活動企画名称 『第11回体験型環境教育プロジェクト それいけ、たまレンジャー!』
活動概要 子どもたちに多摩の自然や歴史を学ぶことで愛着を持ってもらうことを狙う。今回、高尾山の自然の中で思い切り遊びながら、チームを組んで謎解きに挑戦する。

グループ名 結-You-
代表者在校大学 盛岡大学
活動企画名称 『写真でつながる岩手の「今」プロジェクト -あなたに伝えたいこと- 』
活動概要 被災地にある大学の学生として、情報発信しようと取り組む。被災地の仮設団地などで書いてもらったメッセージの色画用紙や、被災地の写真を一枚一枚貼り、ファインモザイクアートによる絵を制作する。絵を通じて、震災は過去のものではないこと、そして岩手の「今」を知ってもらうきっかけを作る。

グループ名 らぽーる
代表者在校大学 立教大学
活動企画名称 『福島の子どもたちにのびのび遊ぶ機会を提供』
活動概要 外で思い切り遊べない子どもたちに、運動の機会を提供する活動をしている。春休みや夏休みの長期休みに、体育館などでドッジボールをするほか、料理や創作活動などによって、子どもたちの成長に寄り添っていく。

今後の予定:対象グループ活動の活動報告会を、2013年夏に開催する予定です。


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