プレスリリース

2014年5月16日
  • 新商品

「圧倒的な高感度で今までにない映像表現を可能にする」
明るいシーンから暗いシーンまで広いダイナミックレンジにより被写体を鮮明に映し出す
35mmフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼カメラ『α7S』を発売

『α7S』

ソニーは、35mmフルサイズCMOSイメージセンサーを搭載したレンズ交換式デジタル一眼カメラα7シリーズとして、『α7S』を新たに発売します。

型名 発売日 価格
『α7S』 ボディ ILCE-7S (Eマウント) 6月20日(金) オープン価格

α7シリーズの新商品『α7S』は、新開発の有効約1220万画素35mmフルサイズ Exmor®(エクスモア)CMOSイメージセンサーを搭載し、画像処理エンジンBIONZ X™(ビオンズ エックス)との組み合わせにより、静止画・動画ともに常用ISO100〜102400、拡張50〜409600※1の圧倒的に広い感度域による高感度・低ノイズ撮影を可能にしたレンズ交換式カメラです。高感度に加え、全感度域で広いダイナミックレンジを実現します。
また、フルサイズセンサーとして初めて、画素加算のない全画素読み出しに対応し、モアレ(縞模様)やジャギー(階段状の線)の少ない高精細な動画画質を実現しました。さらに4K※2出力に対応し、外部レコーダーで4K映像を記録できます。
本機は、HD(1,280 × 720P)での120fpsハイフレームレートによるハイスピード撮影※3やS-Log2※4、50Mbpsの高ビットレートに対応しXAVC S™フォーマットを採用したフルHD高画質記録に加え、XLRオーディオ入力(オプション使用時)など、充実の動画機能を小型ボディに搭載しており、業務用映像制作にも適しています。
α7シリーズで好評のファストインテリジェントAFやXGA OLED Tru-Finder™(トゥルーファインダー)、モバイル機器連携を可能にするWi-Fi/NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)、PlayMemories Camera Apps™(プレイメモリーズカメラアプス)など、各種機能も搭載しています。
また、動画撮影時の操作性を追求した「電動ズームレンズ(FE PZ 28-135mm F4 G OSS)」や「超広角ズームレンズ(Vario-Tessar T* 16-35mm F4 OSS)」などフルサイズイメージセンサー対応のEマウント高性能レンズ群を開発中です。※5

ソニーは、これまで培った動画技術を生かした小型のフルサイズミラーレス一眼カメラ『α7S』を通じ、静止画・動画、民生用・業務用というカテゴリーを超えたコンテンツ制作の領域を拡張し、ハイアマチュアや幅広い写真愛好家だけでなく、ビデオグラファーも含めた幅広いお客さまに向けて提案します。

  • ※1:常用ISOはソニーの一定の基準を満たした感度の範囲となります。動画撮影時は、拡張100〜409600となります。
  • ※2:QFHD(3840×2160)
  • ※3:120fpsを選択することで、自動的にAPS-Cサイズ画像にクロップ(切り出し)されます。
  • ※4:S-Log2とは、広い輝度ダイナミックレンジを記録するためのソニー独自の輝度特性カーブです。白とびや黒つぶれしやすいシーンでも、ディテールを引き出す編集を可能にします。
  • ※5:発売時期・価格は未定です。
α7Sの主な特長
ISO409600※1の圧倒的な高感度で今までにない映像表現が可能
広いダイナミックレンジで被写体を鮮明に映し出す
静止画・動画ともに、圧倒的な高感度・低ノイズと広いダイナミックレンジによる高画質撮影を実現

圧巻の高感度・低ノイズを実現する新開発の有効約1220万画素35mmフルサイズセンサーを搭載。最新のイメージセンサー技術を結集し、今までにない高感度・低ノイズ特性を実現しました。従来のイメージセンサーでは、晴天下のような低感度が必要とされるシーンや明かりの少ない夜の屋外のような高感度が必要とされるシーンなどの環境下の場合、十分なダイナミックレンジを確保することができずに、白飛び・黒潰れが起こる場合がありました。『α7S』に搭載する新開発のCMOSイメージセンサーは、入射光量に合わせて入力される信号のレベルをセンサー内部で最適化することにより、常用ISO感度100〜102400、拡張50〜409600※1という全ての感度領域で、幅広いダイナミックレンジを実現。圧倒的な高感度・低ノイズに加えて、階調豊かな高画質撮影を可能にしました。

新開発35mmフルサイズExmor CMOSイメージセンサーや画像処理エンジンBIONZ Xを搭載し、高速処理により全画素読み出しや4K※2出力を実現
新開発イメージセンサー、高画質を実現する画像処理エンジンを搭載

ハイエンド一眼カメラで採用されている大型の新開発35mm フルサイズイメージセンサー(有効約1220万画素)と、高速処理や圧倒的な高画質を実現する画像処理エンジンBIONZ Xの組み合わせにより、静止画、動画画質が大幅に進化しました。ソニーがこれまでにカメラ開発で培ってきた技術やノウハウにより、見たままの質感や細部までの描写をより忠実に再現します。具体的には、不自然な強調をなくして自然な質感を再現する「ディテールリプロダクション技術」や、エッジやテクスチャーなどに画像を領域分割し、各領域に対して最適なフィルター処理を行う「エリア分割ノイズリダクション」などの組み合わせにより、ディテール再現と低ノイズの最適化を行い、鮮鋭かつ低ノイズな画質を実現しています。

ExmorとBIONZ Xの高速処理により、全画素読み出しや4K※2出力を実現

イメージセンサーの高速化とBIONZ Xの高速処理により、フルHDおよび4K※2出力において、世界で初めてフルサイズセンサーで画素加算のない全画素読出しを実現しました※6。低照度環境下での圧倒的な高感度・低ノイズによる高画質記録に加えて、全ての画素の情報を使用して読み出すため、モアレやジャギーを抑えた、より解像感の高い動画画質を実現します。

  • ※6:4K(24p/30p)、HD(24p/30p)動画設定時。
高精細4K/HDハイビットレート記録フォーマットXAVC Sをはじめ多彩な動画フォーマットやプロフェッショナルワークフローにこたえる多彩な動画機能に対応
業務用カムコーダーで培った充実した動画撮影機能を搭載
業務用カムコーダーで培った充実した動画撮影機能を搭載

動画モードではフルHD 60p/60i/30p/24pと4K※2 30p/24p※7に対応しました。また、フルサイズに加えてAPS-C (Super35mm相当)にも全てのモードが選択可能です。
HD画質(1280×720)での120fpsハイフレームレート記録※3に対応しました。ポストプロダクションで24pで再生を行った際、最大5倍のスローモーション映像で再生できます。

より広いダイナミックレンジでの記録を実現するため、ピクチャープロファイルのガンマ設定にS-Log2※4を搭載しました。業務用カムコーダーに搭載されているソニー独自のS-Log2ガンマを使うことで1300%※8という広いダイナミックレンジを確保することができ白飛び・黒潰れを抑えた滑らかな階調表現を可能にします。さらに、ポストプロダクションでグレーディングすることにより、多彩な映像表現も実現しました。

AVCHDに加え、プロ用に開発されたXAVC®記録フォーマットを民生用途に拡張したXAVC S規格に、αとして初めて対応。フレーム間の差分情報を用いて圧縮を行うフレーム間圧縮(Long GOP)方式を採用し、動画圧縮方式は、MPEG-4 AVC/H.264を採用しています。XAVC S規格の採用によりフルHD記録時に50Mbpsの高画質記録が可能になり、高精細で圧縮ノイズの影響を抑えた高画質な映像表現が可能になります。

また、映像の特性を決めるガンマカーブ、ブラックレベル、発色などのパラメーターを調整することができるピクチャープロファイルを搭載しました。映像作品全体のトーンをカメラ本体で作り込むことができ、マルチカメラとして運用した際のトーン補正も可能です。

さらに、HDMIでのベースバンド信号出力がフルHDに加えて4K※2にも対応しました。編集時に役立つタイムコード/ユーザービットの付加機能、外付けレコーダーに映像を記録する際に本体と同期記録ができるレックコントロール機能にも対応しています。

液晶画面やファインダー上に各種マーカー表示、撮影中の映像の輝度の高い部分にのみ縞状の模様をつけてモニターおよびファインダー上に表示するゼブラ表示、XAVC S/AVCHD記録時にMP4(1280×720 30p/24p)の同時記録が可能な同時ビデオ記録機能など充実の動画機能の搭載で、プロフェッショナルワークフローに応えるこだわりの動画機能を搭載しました。

プロフェッショナルな音声記録を可能にする、マルチインターフェースシューに対応したXLRアダプターを現在開発しています。

  • ※7:4Kの記録には4K対応の外付けレコーダーが必要です。(ビデオベースバンド出力)。
  • ※8:Videoを100%とした場合の比較。
高い感度性能により低照度性能が向上、暗所での高速シャッタースピードを実現

『α7S』の高い感度性能は静止画撮影でも大きな効果を発揮。暗所での撮影時の低ノイズ表現や、暗所でのスポーツシーンなどこれまで撮影が困難とされていたシーンで、高感度、低ノイズで高速シャッタースピードを活用するなど撮影の幅が大きく広がります。

『α7S』は、『α7R』と同様、高速・高精度AFを実現するファストインテリジェントAFを搭載。AFアルゴリズムに「空間被写体検出」AFアルゴリズムを採用することで、画像の空間周波数情報に対してリアルタイムかつ高速なフォーカス分析を行い、フォーカシングのためのレンズ駆動を最適にコントロールします。さらにイメージセンサーの感度特性が大幅に進化したことで、低照度性能が-4EVに大幅に向上。今まで合焦できなかったような-4EVという環境下でも合焦可能になり、静止画・動画それぞれにおいて様々なシーンで高品位かつスムーズなフォーカシングを実現します。

αマウントシステム対応、動画撮影に最適な電動ズームレンズを含む多彩かつ高性能レンズ群を活用

『α7S』はαマウントシステムに対応。Aマウント、Eマウント合わせて54種類に上る多彩で高性能なαレンズ群を活用できます。※9特にEマウントレンズは、動画時も静音、スムーズなオートフォーカス、絞り動作、手ブレ補正への対応や、パワーズームを搭載するレンズなど、ソニーならではのシステムで、動画撮影との高い親和性を確保しています。

動画映像表現に最適な機能・操作性を実現したフルサイズセンサー用Eマウント電動ズームレンズ(FE PZ 28-135mm F4 G OSS)と、これまでご要望の高かった大口径広角ズームレンズ(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)を新たに開発中です。※5

上記を含む、35mmフルサイズ対応の[Eマウント]レンズを2014年中に合計10本、2015年中に合計15本(予定)の商品化を目指し、今後の展開について、新しいレンズロードマップをご紹介しています。詳しくはFEレンズ開発ロードマップをご確認ください。

Eマウントライセンスプログラム賛同メーカーも拡大しており、αマウントシステムは豊富なレンズ群により、高画質撮影の楽しみをより多くのユーザーに提供していきます。

  • ※9:Aマウントレンズをα7Sで使用するには、マウントアダプターが必要です。
フルサイズイメージセンサーの圧倒的な画質と表現力を、コンパクトなボディに凝縮

フルサイズでありながら質量446g、『α7R』や『α7』と同様の世界最小という圧倒的な小型化を実現、フルサイズ高画質に加えて幅広い映像表現を実現するこだわりの動画機能も世界最小の小型軽量ボディーに凝縮し、圧倒的な高画質と機動性を両立し、プロフェッショナルの多彩な撮影スタイルに応えます。

新たにシャッター音を消音するサイレント撮影機能※10を搭載。サイレント撮影設定中は自動的に電子シャッターを使用し、シャッター音が消音されるため、野生動物の撮影などにも最適です。またコンサートや講演会など静粛性の求められるシーンでもご利用いただけます。

  • ※10:サイレント撮影機能は、被写体のプライバシーや肖像権に十分ご配慮の上、お客様自身の責任においてお使いください。
モバイル機器との連携を可能にするWi-Fi/NFC機能を搭載し、カメラが進化するPlayMemories Camera Appsに対応

『α7』、『α7R』と同様、Wi-Fi機能およびNFC機能を搭載し、ワンタッチで簡単にスマートフォンやタブレットとWi-Fi接続することができます。

好みに応じてさまざまな機能を追加できるアプリケーションダウンロードサービスPlayMemories Camera Appsに対応しており、カメラを使う楽しみが広がります。
詳しくは、PlayMemories Camera Appsのサイトをご覧ください。

アプリケーション開発者向けに、ソニー製カメラをスマートフォンやタブレットからWi-Fi経由で操作する「Camera Remote API beta」に対応します。詳しくは開発者サイトSony Developer Worldをご覧ください。

<体験会のお知らせ>

本製品のお客さま向け体験会を5月24日(土)及び25日(日)に銀座・ソニーショールーム、ソニーストア 大阪、ソニーストア 名古屋にて、5月31日(土)には札幌、福岡にて行います。
詳しくは専用サイトにて、ご覧ください。

主な仕様
型名 『α7S』 ILCE-7S
レンズマウント Eマウント
撮像部 撮像素子 35mmフルサイズ(35.6mm×23.8mm)Exmor CMOSセンサー
有効画素数 約1220万画素
記録フォーマット 静止画 JPEG(DCF Ver.2.0、Exif Ver.2.3、 MPF Baseline)準拠、
RAW(ソニーARW 2.3フォーマット)
動画 XAVC S / AVCHD規格 Ver.2.0準拠/MP4
動画機能 ピクチャープロファイル ピクチャープロファイル(OFF/1-7、ブラックレベル、ガンマ(Movie、Still、Cine1-4、ITU709、ITU709 [800%]、S-Log2)、ブラックガンマ、ニー、カラーモード、彩度、色相、色の深さ、ディテール、コピー、リセット)
その他動画機能 タイムコード/ユーザービット、レックコントロール、オートスローシャッター機能、同時ビデオ記録、マーカー
HDMIクリア出力
出力形式
3840x2160(30p/24p)/1920x1080(60p/60i/24p)
YCbCr 4:2:2 8bit/RGB 8bit
記録媒体 メモリースティック PRO デュオ、メモリースティック PRO-HG デュオ、メモリースティック XC-HG デュオ、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード(UHS-I対応)、SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
フォーカス 検出方式 ファストインテリジェントAF(コントラスト検出方式)
測距点数 25点(コントラスト検出方式)
検出輝度範囲 EV-4-20(ISO100相当、F2.0レンズ使用)
露出制御 測光方式 1200分割ライブビュー分析測光
ISO感度(推奨露光指数) 静止画撮影時: ISO100-102400(拡張ISO50-409600)、AUTO (ISO100-102400:上限/下限 設定可)、マルチショットNR(最大ISO409600まで拡張)、動画撮影時: ISO100-102400相当(拡張ISO100-409600)、AUTO(ISO100-102400相当:上限/下限 設定可)
シャッター シャッター速度範囲 静止画撮影時:1/8000-30秒、バルブ、動画撮影時:1/8000-1/4秒
サイレント撮影 ●(入/切)
電子先幕シャッター ●(入/切)
ドライブ 連続撮影速度※1 速度優先連続撮影時:最高約5コマ/秒、通常連続撮影時:最高約2.5コマ/秒
連続撮影可能枚数※1 [速度優先連続撮影時] ファイン:200枚/RAW:30枚、[連続撮影時] ファイン:200枚/RAW:61枚
ファインダー 形式 電子式ビューファインダー (XGA OLED Tru-Finder)
ドット数 2,359,296 ドット
視野率 100%
倍率 約0.71倍(50mmレンズ、無限遠、視度-1m-1
モニター 形式 7.5cm(3.0型)TFT駆動液晶
ドット数 921,600ドット
角度調整機能 カメラ背面に対して上約90°、下約45°
音声 内蔵マイク ステレオ
スピーカー モノラル
インターフェース マルチインターフェースシュー※2、HDMIマイクロ端子(タイプD)、マイク端子(3.5 mmステレオミニジャック)、ヘッドフォンジャック端子(3.5 mmステレオミニジャック)、マルチ/マイクロUSB端子
ワイヤレスLAN対応(内蔵) Wi-Fiに準拠、IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)
NFC NFCフォーラム Type 3 Tag に準拠
PlayMemories Camera Apps
使用電池 リチャージャブルバッテリーパック『NP-FW50』
質量 約489g (バッテリーとメモリースティックPROデュオを含む)、約446g (本体のみ)
外形寸法
(幅×高さ×奥行、CIPA準拠)
約126.9 × 94.4 × 48.2 mm
使用温度範囲 0-40℃
  • ※1:撮影条件や使用するメモリーカードにより異なります。
  • ※2:アクセサリーシュー対応のソニー製アクセサリーも使用できます。
  • 本プレスリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。商品の発売日・価格・仕様、サービスの内容、お問い合わせ先・専用URLなどの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
  • α、BIONZ X、Exmor、XAVC S、PlayMemories Camera Apps、PlayMemories Mobile、メモリースティック、メモリースティック PRO デュオ、メモリースティック PRO-HG デュオ、メモリースティック XC-HG デュオは、ソニー株式会社の商標です。
  • AVCHDおよびAVCHDロゴは、パナソニック株式会社とソニー株式会社の商標です。
  • SDメモリーカードは、パナソニック株式会社、米国サンディスク社、株式会社東芝の商標です。
  • その他記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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