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INTERVIEW インタビュー

SOUL SACRIFICE DELTA meets "SRS-X5"SOUL SACRIFICE DELTA
SOUL SACRIFICE DELTA meets “SRS-X5”
今年3月に発売されたPlayStation®Vita(PS Vita) 専用ゲーム『SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)』。
そのサウンド製作を担当した2人のサウンドデザイナーに『SRS-X5』を体験してもらった。
携帯ゲーム機専用タイトルという、通常の音楽再生とはやや異なるシチュエーションにおいて、『SRS-X5』はどのような評価を下されるのだろうか?
  • 山岸 裕始
    株式会社マーベラスAQL
    『ソウル・サクリファイス デルタ』サウンドディレクター
    山岸 裕始
  • 増田 延郎
    株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
    ワールドワイド・スタジオ JAPANスタジオ
    『ソウル・サクリファイス デルタ』リードサウンドデザイナー
    増田 延郎

重厚なサウンドで表現された
『ソウル・サクリファイス デルタ』の世界観

──まず『ソウル・サクリファイス』という作品について教えてください。

山岸『ソウル・サクリファイス』シリーズは“生贄と救済”というコンセプトを軸にした共闘アクションゲームです。先日発売されたばかりの続編『ソウル・サクリファイス デルタ(以下、ソルサク デルタ)』は、そのグレードアップ版という位置付けとなり、前作の内容をすべて内包しつつ、膨大な新要素を追加したものになっています。

増田アクション、映像、サウンド、すべての点で総力を尽くした『ソウル・サクリファイス』シリーズですが、その最大の見どころは何と言ってもストーリー。コンセプターの稲船敬二氏とディレクターの下川輝宏氏が考案した重厚な世界観が絶大な支持を集めています。『ソルサク デルタ』では新たにグリム童話などの童話をモチーフにしたモンスターなどが追加されており、その個性的な世界観をさらに魅力的なものにしています。

──その世界観を表現するためにサウンドチームが用意した音楽とはどのようなものだったのでしょうか?

山岸中世ヨーロッパを思わせる世界観ということもあり、ジャンル的にはクラシック音楽と定義されるものになっています。そのうえで、『ソルサク デルタ』の世界観を演出するため、“歌”にとてもこだわりました。重々しいコーラスでダークな世界観を表現できたのではないかと思っています。

増田音楽は生音を非常に多く収録しているのですが、そのために100人規模の本格的なオーケストラを組んで収録しています。かなり豪華なサウンドになっていると思うので、ぜひこの点にも注目していただきたいですね。

SRS-X5が再現した中低域の表現力に感動

──実際に『ソルサク デルタ』を『SRS-X5』につないでプレイしてみた感想はいかがでしたか?

山岸まず、中低域の音が凄いと驚かされました。見た目の小ささからはまったく予想できない迫力ですね。音の奥行き、広がり感も素晴らしい。ボリュームを大きくしても音が割れないところ、ミックスのバランスがしっかり維持されているところなども感心しました。いたずらに音を派手にするのではなく、我々の意図通りに再生してくれている点を特にうれしく思います。

増田まったく同感です。『SRS-X5』は、PS Vita内蔵のスピーカーだけではどうしても限界がある中低域の音声もしっかり再生してくれています。『ソルサク デルタ』は、携帯ゲーム機の音表現には収まりきらない、据え置き機に近い音の作り方をしているので、ぜひこういった外部スピーカーでもプレイしてほしいですね。臨場感を高める足音や、魔法を溜めて放つ時の「ドン!」という効果音、静かに響く男性コーラスの歌声やバスドラムの音声などをより効果的に再生してくれるので、より気持ちよさ、没入感が増すはずです。

山岸『ソルサク デルタ』に限らず、最近のゲームの多くは迫力を増すために重低音を生かしたサウンド作りをしています。そういった作品全般で『SRS-X5』の恩恵を感じられるはずですよ。

──そのほかにお気づきになった点はありますか?

山岸非常に個人的な感想なんですが、私の作ったボタン操作音がしっかり再生されているのがうれしかったです。金属をイメージした「キンッ!!」という鋭い音のアタック感、血をイメージした「グチャグチャッ」というホラー音の気持ち悪さ(笑)などをしっかり再生してくれています。

増田私はゲーム中のボイスがしっかり、聞き取りやすく再生されているところが気に入りました。どうしても他の音に埋もれて聞き取りにくくなってしまうところなのですが、『SRS-X5』につなぐことで声優さんの見事な演技を堪能できるようになります。

──確かに声優さんの演技も見どころのひとつですよね。それを実感しやすいところはありますか?

増田主人公をナビゲートする、生きた魔術書「リブロム」の声がわかりやすいと思います。リブロムは性別を感じさせたくないという意図から、男性と女性の声を重ねて喋らせているのですが、実はそれ以外にも細かな仕掛けを多く組みこんでいます。例えば、残響音をリバースさせて左右に振るなどといった工夫で音の位置も感じ取れないようにするといった具合に。『SRS-X5』は、そのあたりもしっかり再現してくれます。

山岸あとは「ペンドラゴン」というキャラクターのボイスですね。『ソルサク デルタ』から登場する「アヴァロン」という組織のトップである老人なのですが、彼のとても低く渋いボイスは『SRS-X5』の得意とするところでしょう。彼のファンという人はこのスピーカーを使うべきです(笑)。

ゲームに没頭するためにもスピーカーをつないでほしい!

──PS Vitaで携帯ゲーム機の音作りが変わった、ということはありますか?

山岸前世代のPSP®「プレイステーション・ポータブル」はサウンドで使用できるメモリー量が多くなく、据え置き機と比べて表現の幅が狭かったのですが、PS Vitaではそれが何倍ものサイズになっています。そのためPlayStation®3などと同じ感覚でサウンドを作り込めるようになりました。クリエイターの意図をそのまま表現できるようになったのが大きいですね。

──なるほど。具体的に“PS Vitaだからこそ実現できたこと”があれば教えてください。

増田魔術書「リブロム」のページがパラパラとめくられる際、内容に合わせて音楽やボイスの再生が、複雑かつ高速に切り替わるのはPS Vitaだからできたことです。広大なメモリーに加え、カード型メディアならではの高速アクセスが貢献しています。従来ディスクメディアでは難しかったのではないでしょうか。

山岸ほかに、非常に細かいのですが、シチュエーションごとに細かく音量を切りかえるということもやっています。キャラクターが話すときにBGMの音量を下げたり、大ダメージを与えた時にSEの音量を上げたりといった具合ですね。これまでの携帯ゲーム機でそこまでやっている作品はあまりなかったと思います。先ほど増田さんが話した「据え置き機に近い音の作り方」のひとつがこれです。非常に細かい調整なのでPS Vitaの内蔵スピーカーでは伝わりにくいのですが『SRS-X5』ではしっかり実感できました。

──Bluetooth®接続時、どうしても発生してしまうレイテンシー(音の遅延)についてはいかがですか? 専門家のコメントを聞かせてください。

山岸まったくないというと嘘になりますね。やりこんでいるコアなゲーマーなら気がつくと思います。ただ、『SRS-X5』は有線接続にも対応しているので、『ソルサク デルタ』のようなゲームをプレイする場合にはその方法を選択することができます。有線接続なら遅延はまったく発生しませんから。

──最後に『ソルサク デルタ』をプレイしている人、あるいはこれからプレイしようとしている人にメッセージをお願いします。

山岸音楽はゲーム自体のクオリティを上げるエッセンス、没入感、高揚感を高めてくれる香辛料のようなものです。携帯ゲームには音楽面の期待をしていないという人もいらっしゃるかもしれませんが、まずはぜひヘッドホンで我々がこだわり抜いたサウンドを確かめてみてください。そのうえで自宅でも『SRS-X5』のようなスピーカーにつないで遊んでいただければ幸いです。バッテリー内蔵なので、好きな部屋に気軽に持って行けるのもPS Vitaと相性ぴったり。ゲーム以外にもPS Vitaでも利用できる音楽配信サービス「Music Unlimited」などとも相性が良さそうだと思いました。

増田『ソルサク デルタ』では、前作に引き続き、光田康典さん、鋒山亘さんという素晴らしい作曲家がBGMを担当してくださいました。そのフルオーケストラの重厚なサウンドを細かいところまで満喫するためにも、ぜひしっかりとした再生環境をご用意いただければ。特にエンディングは必聴です。とても素敵な曲に仕上がっているんですよ。『SRS-X5』でボーカルの美声を楽しんでいいただきたいですね。

RELEASE INFORMATION

SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)

(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント
■ ジャンル : アクション
■ フォーマット : PS Vita、PS Vita TV
■ メーカー希望小売価格 : PS Vitaカード版 4,980円(税込)/ダウンロード版 3,900円(税込)
好評発売中