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MANUFACTURE 開発者インタビュー

h.ear go ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-HG1 h.ear go ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-HG1

シンプルでミニマルなデザイン

デザイン 杉山 直樹

──シンプルながらとてもこだわりを感じるスタイリッシュなデザインに思えますがこのデザインはどのようなコンセプトなのですか?

杉山 直樹[デザイン]

基本的なデザインコンセプトはソニーのワイヤレススピーカーの原型としてSRS-X9で創り上げた“Definitive Outline (ディフィニティブアウトライン)”のデザインコンセプトを継承しています。シンプルな四角柱をベースとし、X-Y-Z軸に3次元的、且つ均等に廻り込む12辺のフレームとそれによって構成される6つの面。その造形定義を踏襲しながら自身のスタイル・個性へのこだわりを大切にしている20代・30代のユーザーに向けて前モデルよりも更にシンプルでミニマルになるように随所こだわり抜いてデザインをしました。

h.ear go 商品画像

──カラーリングも一般的な製品と比較して、かなり特徴的です。

杉山 直樹[デザイン]

カラーリングについては、すでに先行して発売されているヘッドホン・イヤホンのh.earシリーズの5色とマッチさせています。“Color in between”“Single Color finish”というカラーコンセプトに基づき、ファッショントレンドの動向を取り入れつつ、ユーザーが自分のスタイルに合わせやすい5色を提案しています。1つのカラートーンでのフィニッシュにこだわり、細部まで製品のどこを見ても、全てに色味を感じられるカラーフィニッシュにしています。



──h.ear goでとくに工夫されたことなどあったら教えてください。

杉山 直樹[デザイン]

“Single Shape“という造形コンセプトに基づき、よりソリッドに凝縮された印象に仕上げるため、全辺を柔らかくラウンドさせ、フレームとパネルの一体感を演出、フレームと6面パネルが1つの基本形状の中でシームレスに成立している様を創り出しました。そのため、フレームとパネルを同じカラートーンで表現しています。ただし、同じカラートーンでもフレームはメタリック、パネルはソリッドカラーを採用し、ニュアンスの違いで魅力を出しています。さらに、天面のキーも、必要最低限のキーに絞りこみ、パワーボタンはスピンフィニッシュにするなどし、徹底的にこだわりました。


──カラーリングはともかくとしても、形状のデザイン的な加工によっても音が変わったりしませんか?

杉山 直樹[デザイン]

はい、パネルやフレーム、バッフル面の材料に関しては、音質の観点から適正な材料が選定されています。バッフル面のデザインやグリルの着脱方法についてもメカ設計とかなり綿密につめています。据え置き型のスピーカーはマグネットで着脱する形ですが、ポータブルのh.ear goでは、マグネットでの着脱法をやめ、ボトムにレバーを付けたことも、そうしたやり取りの結果です。

樋口 美帆[商品企画]

デザインは製品を訴求する上で、非常に重要なものですが、もちろん音質も譲ることができません。そのため、この仕上げについては、本当に全員で取り組んでいきました。このように、各担当の力を結集させたことで、世界最小のハイレゾ対応ワイヤレススピーカーを、非常に高音質で、かつスタイリッシュに作り上げることができました。

heargo 開発者集合写真

──このように完成したh.ear goですが、今後まだ進化するということを聞きました。

樋口 美帆[商品企画]

はい、今後のファームウェアアップデートにより、機能を追加していく予定です。そのひとつがWireless Stereoという機能です。これはWi-Fiを使って2台のh.ear goを連携させるというもの。1台でも十分広がり感をお楽しみいただけると考えていますが、2台を接続して2ボックスとして使用していただくことでよりステレオ感が増し、空間性を広げ豊かな音場を再現することが可能になります。さらにミュージックサービスもWireless Stereo対応させるなど、機能面においてさらに充実させていきます。