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法人のお客様向け製品導入提案

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導入事例 タブレット

ソニー harmo事業室

画面の大きさに加え、
カードをかざす、読み取る
そのレスポンスの良さ
交通系ICカードをはじめ、カードをかざせばすぐに反応することが当たり前の昨今。反応の鈍さはカード利用の拡大を阻害する要因となりうる。Xperia Z2 Tablet導入の決め手は、約10.1インチの画面サイズながら薄く軽い筐体に加え、NFCのレスポンスの良さにあった

導入事例イメージ

ソニー harmo事業室

harmoタブレットに不可欠だったもの

harmoは、ICカードとクラウドを用いたお薬手帳を中心とする情報共有システム。患者個人を容易に特定する氏名・生年月日などの情報はICカードに、調剤履歴はクラウドに分けて保管され、薬局・医療機関で患者が自身のICカードをリーダーにタッチすると、医療従事者が患者の調剤履歴を閲覧することができる。2011年に川崎市宮前区で実証実験を開始し、2013年には川崎市全域で試験サービススタート。以降、横浜市、滋賀県、神戸市、豊中市、さいたま市、札幌市手稲区、世田谷区、蓮田市、幸手市と、次々とそのエリアを広げている。harmo導入に必要な機材は、小型PC、カードリーダー、タブレット、無線LANルータなど。中でもタブレットは、患者がICカードをタッチすることで紐づけられた氏名、生年月日といった情報と調剤情報を表示する重要な端末だ。harmoタブレットに求めた性能とは何だったのか、harmo事業室のお2人に伺った。

業 種 導入機種 使用用途
電子お薬手帳サービス Xperia Z2 Tablet 薬局スタッフ用端末

IconXperiaを採用した3つのポイント

 
  • 軽いのに大画面

    薬の子細な情報だから
    大きな画面で一覧性高く

    タブレットに表示される患者の情報は主に3つ。患者の名前など個人を容易に特定する情報と、過去に調剤された薬の履歴、そして今回調剤された薬の一覧だ。スタッフがそれらの情報を確認したり、患者に見せて説明したりする際、子細な情報を読み間違えないよう、タブレットは高精細で大画面であることが望ましい。また移動に支障のある患者に対応する場面など、タブレットを手に持つシーンも多々ある。大画面で軽量という相反する望みを、Xperiaタブレットが叶えた。
  • NFCのレスポンス

    ストレスを感じさせない
    スムーズ&スピーディー

    タブレット選択において最も重要だったのは、NFC搭載であること。しかも液晶面にICカードをかざすというアクションに対しても寛容であること。薬局の受付カウンター等にはharmo専用のカードリーダーが設置され、患者はその端末にカードをタッチするのが基本の動線だ。しかし受付時にカードを出し忘れた患者には、後からタブレットにカードをかざしてもらって対応することもある。業務の流れを円滑にするため、レスポンシブなデバイスであることが求められた。
  • 高剛性で防水防塵

    多忙な薬剤師のパートナー
    だから万一の安心感を

    薬剤師は、患者が来局してからお薬を渡すまで受付、調剤室、投薬カウンターを行き来する。時には待合室まで足を運んで患者と会話することを求められる。多忙な中、限られたスペースを行き来する薬剤師にとって、落下などを想定した場合、機器のタフさは重要なポイントとなる。フレームと超高剛性FRPパネルを一体化したユニボディ構造採用のXperia Z2 Tabletは防水・防塵なため、機器に損害をおよぼす可能性がある水剤や粉末剤などの医薬品と一緒に取り扱ううえで安心だ。多忙な薬局業務にもスムーズに対応できるツールとしてスタッフを支える。
 
Icon導入経緯

タブレット前面で反応するNFC搭載機種。選択肢は多くなかった

harmoという事業の概要と、その中でタブレットが担う役割、またXperiaタブレットの採用に至った経緯をお聞かせください。

 川端 harmoとはお薬手帳を中心とする、情報共有システムの名称です。ICカードとクラウドサーバーを併用し、カードには患者様の個人を容易に特定する情報を、クラウドサーバーには調剤情報を蓄積し、患者様の「カードをタッチする」という動作を起点に、それぞれを紐付けることで管理・運用していこうというシステムです。紙のお薬手帳は大変有用な情報ツールですが、基本的にA6判サイズと一般的なスマートフォンよりも大きく、必ずしも携帯性が良いとは言えません。また、頻繁に病院を利用する乳幼児や高齢者に比べ、10〜60代のいわゆる現役世代の持参率が低いことも課題でした。そこで、手帳をカードにし、携帯性を高めることで持参率を高め、もっと薬の情報を活用していこうという目的で試験サービスの提供を開始したのがharmoです。

Image ソニー株式会社
harmo事業室
運用・サービス課 サービスプランナー
川端慧己 さん

Image ソニー株式会社
harmo事業室
事業企画課 統括課長 harmo共同創立者
新谷眞介 さん

 新谷 タブレットは、ICカードに保存されている氏名、生年月日といった情報と、クラウドに保存されている調剤情報を紐付けて表示するためのもので、薬局や医療機関のスタッフ用の端末です。現在服用中の薬や、初めて調剤される薬などが一目でわかるほか、過去の調剤履歴と新規の調剤内容を比較することで、効果的な服薬指導をすることが可能となります。さらに薬の名前をタップすれば薬の詳細情報が表示されるので、患者様により詳しい説明を行うことができます。すなわちタブレットには薬の子細な情報を表示させるわけですから、画面が大きく、また高精細で見やすいことが重要だと考えていました。しかしそれ以上に、NFC機能が搭載されているタブレットであること、そしてタッチレスポンスの良さが肝心でした。

Image

 川端 というのも、患者様はまず受付で処方箋を提出するのと同時に、受付に設置されているharmo専用のカードリーダーにICカードをタッチして「私の調剤情報を確認してください」という意思表示をするわけですが、受付時にカードを出し忘れてしまうということが往々にしてあります。患者様は当然、具合の悪い方が多く、気の回らないことも少なくないんですね。そんな患者様のフォローをするために、専用のカードリーダーだけではなく、タブレットにもカードを読み取る機能が必要だと考えました。そうすることで薬を受け取るカウンターでもカードをタッチし、自身の情報を専門家に開示することができます。

 新谷  待合室で座っていらっしゃる患者様のところへタブレットを持って行き、カードタッチをお願いする。そんなシチュエーションで「タブレットの裏側の、この(NFCの)マークのところにカードをしっかりとタッチしてください」とお願いするのは酷です。小さなNFCのマークを視認しなければならない患者様にも、そうやっていちいち説明しなければならないスタッフにも負担です。液晶側にカードをサッとかざしただけで読み取れる端末であれば、そうした負担を軽減することができる。NFC搭載タブレットというだけで選択肢が狭まる中、Xperia Z2 Tabletはそんな無理難題にもしっかり応えてくれる端末だったんです。

Icon導入効果

業務フローをよりスムーズに

 

Image

Image ※ダミーデータを表示しています。

薬局に導入されたXperia Z2 Tabletはどんな効果をもたらしているでしょう。

 川端 大画面で表示がきれいだ、見やすいというのはみなさん一様に仰いますね。また防水・防塵性能についても安心だという声が聞かれます。そして何より、NFCの反応の良さは高評価をいただいています。紙のお薬手帳を読んで確認するという手間が軽減され、患者様のデータをタブレットでスムーズに確認できるサービスであるからこそ、カードタッチの際に流れが止まるとストレスに感じるだろうと思うんです。そこはやはり、Xperiaタブレットの優位性を感じる部分です。

 新谷 個人を容易に特定する情報と調剤情報を分離しているという点で、harmoはセキュリティーの面から見ても優れたシステムだと自負していますが、その2つの情報を紐付けて表示するタブレットの使い心地は、harmoというサービスを展開する上での重要なポイントだと考えています。Xperiaタブレットが薬局スタッフの方々にとって見やすく、使いやすい端末であり、患者様との情報共有も円滑で効率的であるという評価が、導入エリアの拡大につながっているのだと思います。

Icon展 望

調剤データ以外の情報との連携も視野に

 

今後の展望をお聞かせください。

 新谷 harmoカードを、調剤データ以外の情報ともリンクさせたいといった要望を多数いただいています。カードをタッチすれば、タブレットにパッと表示されるというスピード感とイージーさから、そうしたリクエストが増えているものと思います。もちろん理論的には可能ですので、現在、多方面から検討しているところです。harmoという名は「harmony」に由来し、「人と人とのつながりを大切にしたい」という思いが込められています。Xperia Z2 Tabletを通して、患者様と、薬剤師・医師をはじめとする医療従事者とがつながり、よりよい医療に発展していくことを期待したいです。

harmoに関するより詳しい情報は、以下のWebサイトにてご覧いただくことができます。
harmo 人と人とをつなぐ 電子お薬手帳サービス

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Iconユーザーの声

大画面で調剤情報を一覧

 

ご高齢の患者様にも好評をいただいています

  当薬局にいらっしゃる患者様の8割が65歳以上とご高齢の方が多いので、画面の大きさと見やすさは重要だと実感しています。なにしろ一般の方々にとって、薬の名前はあまり親しみやすい響きのものではありません。ご高齢の方にはまだまだハードルの高いタブレットという機械に、見慣れない薬の名前が表示されている。それが細かい文字であれば、判読するのも一苦労でしょう。薬に対する関心も失せてしまうでしょう。その点、Xperia Z2 Tabletの大画面は、ご高齢の患者様にも読みやすいと好評で頼もしい限りです。また患者様が受付の際にカードタッチをし忘れていたときなど、待合で座っていらっしゃる患者様のところへXperiaタブレットをお持ちして、直にタッチをお願いすることもあるのですが、タッチエラーが出ることもほとんどありませんし、タッチできたことが画面上でしっかりと確認できるので、スタッフとしても安心感があります。大画面でありながら軽く、薄いのに作りがしっかりしているので、日々扱うツールとしての満足感も高いです。

Image 有限会社メディカルファーマシー
第5ブロック長 管理薬剤師
林 成昭 様

Image あおぞら薬局
〒213-0026 川崎市高津区久末

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