マリンパック(水中撮影)



写真1シャッター速度:1/160秒 | F値:5.6 | 露出補正:+0.0EV
写真2シャッター速度:1/500秒 | F値:2.8 | 露出補正:+0.0EV
写真3シャッター速度:1/400秒 | F値:2.8 | 露出補正:+0.0EV
写真4シャッター速度:1/400秒 | F値:2.8 | 露出補正:+0.0EV
写真5シャッター速度:1/320秒 | F値:2.8 | 露出補正:+0.0EV

沖縄の石垣島から船で30分くらいのところに黒島があります。この島の南西にある仲本海岸は干潮時にイノー(礁池・・・海の中にさんご礁や岩などによってできる大きな水溜りのようなもの)ができます。この海岸のイノー(礁池)は、とても大きくたくさんの熱帯魚が泳いでいます。

サイバーショットW300に専用のマリンパック(MPK-WD)を装着して、イノー(礁池)でシュノーケリングをしたり、浅瀬に入り水中撮影を楽しんでみました。マリンパックの中にデジカメを入れて持ち歩くと、決してコンパクトとは言えない大きさですが、思ったより軽く、専用のストラップも輪が大きく、手の出し入れがしやすいです。とても気に入ったのがシャッターボタンで、ちょうど指が掛けやすい大きさのクリップ方式になっています。他のマリンパックはボタンが出ているだけで、押すときにちょっと重い感じを受けますが、軽い感じでシャッターを押すことができます。また、カメラ背面にある各種設定ボタンが、列に応じて段違いになっているため、水中でも押しやすく使いやすい構造になっています。

今回はカメラ設定はシンプルに、シーンセレクションから「水中モード」を選択しました。また、ホワイトバランスが「オート」、「水中1(青色の強い水中用)」、「水中2(緑色の強い水中用)」、「フラッシュ」が選択できますが、より自然な色合いで撮りたかったので、「オート」を選択しました。

ちょっとした餌を用意していたのもあり、カラフルな魚達がカメラの前まで寄ってきてウロチョロと!また、近くで泳ぐ魚の動きは思いのほか早く、シャッターのタイミングを取るのが難しいですが、シャッターレバーのおかげで、ピントロック(シャッターの半押し)からシャッターを押してシャッターが切れるまでが、スムースで思いのほか苦労することなく撮ることができました。さらに、被写体までの距離が近い、遠いなどマクロモードを切り替えるカメラに比べ、遠景から近接までモードの切り替えなしで、焦点距離に応じた最短撮影距離から無限大まで自動でピントを合わせてくれるので、魚がちょっと遠めにいても、不意にカメラ前まで寄ってきてもピントを外すことなく撮ることができる。特に水中では、陸上の撮影と違い距離感が若干変わってしまうので、いちいちモードを切り替えなく撮影できる、この機能はとてもうれしい。おかげで、魚の顔のアップや真正面からのおもしろい写真が撮影できました。

水中撮影に慣れてくれば、フレーミングもしっかりできるようになりますが、たまに南の島などに行ってちょっと撮るような方は、シュノーケリングで波に揺られて体が固定ができない状況や、動きの早い魚を捕らえる場合、どうしてもフレーミングがルーズになってしまう。そのような写真でも、有効1360万画素の高画素数なので、大きなプリントが可能な画素数でトリミングすることが容易です。私も年に数回撮影するくらいですが、今回紹介しているような写真が撮れると、とても楽しい気分になります。皆さんにもこのような楽しさを知ってもらいたいと思いますので、水中撮影が難しいと思わないで、もっと気軽にチャレンジしてもらいたいです。