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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ 勝本事業部長インタビュー

アルファ
ソニーの技術を凝縮した“α900”で、一眼レフの醍醐味を堪能してください。

たいへんにお待たせいたしました。“α”のフラッグシップ機となる35ミリ判フルサイズの“α900”を、皆さまにお届けできることになりました。

2年前の4月にソニーがコニカミノルタの事業を継承してデジタル一眼レフカメラ事業を始めたとき、私たちは、2年ぐらいのうちにエントリーモデル、中級機、フラグシップ機を出したいという目標を持ってやってきました。そして、この“α900”で、“α”の第1弾と言えるラインアップが揃ったわけです。

事業の立ち上げ以来、私たちは「伝統と挑戦」という行動指針をかかげ、カメラの伝統を軸にしながら、性能、機能にソニーらしい挑戦を盛り込んできました。その集大成と言えるのが“α900”です。フルサイズ機ということで高い技術が要求され、若干お待たせしてしまうことになってしまいましたが、そのぶん、皆さまのご期待に充分に応えるものに仕上がっていると自負しています。




フルサイズ 有効2,460万画素、ボディ内蔵手ブレ補正 “α900”も、扱いやすくきれいに撮れるカメラです。

“α900”は、伝統的な一眼レフカメラの流れを汲みながら、多くの「挑戦」の末に仕上げたカメラです。まずは何といっても、フルサイズのCMOSに恥じない画質をしっかり出していくことでした。“α900”は、有効 2,460万画素という高精細なイメージセンサーを持っています。単に画素数だけではなく、お使いいただければ、多くの角度から見て納得のいく画質に仕上がっていることを実感していただけると思います。

課題は、この大きなCMOSを“α”の特長であるボディ内蔵手ブレ補正機能と両立させることでした。“α”はイメージセンサーを動かすことで手ブレを補正しますが、今回は非常に重いセンサーを自由自在に動かさないといけません。エンジニアの苦労は大きなものでしたが、結果としては非常に満足のいくものになったと思います。これまでの“α”と同じく、どのレンズでも手ブレ補正が効きます。手持ちで気軽に撮っていただいても、ブレのない、高精細で美しい画像が得られる。つまり、フルサイズでありながら、たいへんに扱いやすく、気軽にきれいに撮れるというカメラなのです。

それから、視野率約100%のファインダーです。覗いた瞬間に素晴らしさを感じていただけると思います。これは広いファインダーをとにかく思いきり楽しんでいただきたいということで、相当こだわりをもって作りました。100%のファインダーは、やはり簡単にはできないのです。プリズムそのものも作るのが大変ですし、それを生かして精度をしっかり出すためにも高い技術が必要です。このファインダーは、とても明るく見やすく、ピントを合わせやすい。一眼レフならではの醍醐味を存分に楽しんでいただきたいと思います。



いい絵づくりのためにソニー各部門と連携 高性能・高画質をより多くの方々に

そして、取り回しがいいサイズと重さ。私たちは、いわゆるプロフェッショナル仕様のデジタル一眼レフカメラは、一般の方が持ち歩くにはちょっと重くて大変だなという感覚を持っていました。“α900”は、エントリー機に比べれば大きくはなりましたが、本当に気軽に持っていただける形と重さの一眼レフカメラです。800グラム台のボディはとてもコンパクトで、それでいながら堅牢に仕上がっています。高い機能をマグネシウムのボディに全部入れ込んでいく、軽量化と実装の技術は、エンジニアの一日一日、一グラム一グラムという地道な努力によるところが大きかったのです。

このカメラを多くの方々に使っていただけるよう、極力抑えた価格でご提供することも目標でした。これには、ソニーらしい各部門との連携が生かされました。たとえば現在、フルサイズのCMOSセンサーは世界最大の半導体のひとつですが、これをソニーの半導体技術で潤沢に作ることができるので、性能を高めながら、価格を抑えることができます。こうしたことが非常に大きいのです。ソニー内部で連携しながら、いい絵が出るように一つ一つ作り上げていく、その連携が非常にうまくいっています。




プロフェッショナルからアマチュアまで、皆さまに カール ツァイス、Gレンズと“α900”の組み合わせを

最高のカメラを一般の皆さまに使っていただきたい、という思いで作ったカメラですが、“α900”は、プロフェッショナルユースの方にこそ注目していただきたいという点もたくさんあります。いろいろな写真を撮っていただいて、ご意見をいただくことで、私たちもさらにもう一歩進んだところへ行ければ、と願っています。

800グラム台のボディというのは、屋外での撮影のときに取り回しが非常に良く、これはプロの方にも大切なことであるに違いありません。また、ぜひお試しいただきたいのが、このボディと、カール ツァイスレンズ、Gレンズの組み合わせです。

写真の透明感や繊細感、味、キレなど、数字では表わせない面までも含めて好評と信頼をいただいているシリーズが、カール ツァイスとGレンズです。これらのラインアップは、今後、さらに強化していく方針でおります。

カール ツァイスに関しては、ソニーは10年にわたって、ハンディカム、サイバーショットで共同の開発体制をとってきましたが、“α”用に作っているものは、カール ツァイスの中でも特に高精細さ、キレ、明るさ、という部分を練り上げてきています。今後もこの路線を守りながら、いいレンズを出していきます。ミノルタ、コニカミノルタ時代から高い評価をいただいているGレンズも、デジタルの一眼レフの時代に合わせ、ソニーのオリジナル技術をふんだんに織り込みながら、デジタル一眼レフに合う特長のものを出して充実させていきます。

“α900”は、カール ツァイスとGレンズという魅力的なレンズの特性を最大限に発揮できるカメラです。このボディによって、プロから一般ユーザーの方まで、幅広い方々に、レンズのクオリティの高さを一層楽しんでいただけることと思います。



エンターテインメントとしての写真へ。ソニーらしさで文化創造に貢献したい

第一段階としてのラインアップがそろい、これからの“α”を考えるうえで、いまいくつか考えている方向性があります。

ひとつは、ボディやレンズなど、カメラのハードウェアで一層「挑戦」する、ということです。これまで、たとえば一眼レフカメラらしいフォルムやグリップ感、ファインダーの性能といった「伝統軸」の基本はしっかり押さえながら、ソニーの技術を最大限に投入する「挑戦」をしてきました。おかげさまでこれだけのラインアップを出すことができ、真面目な物づくりに対して、ユーザーの皆さまから良い評価をいただいています。しかし一方で「もっと挑戦してくれ」という声も多くあります。たとえば、“α350”“α300”のクイックAFライブビューを出した時には「こういうソニーらしさがほしかった」という声をかなりいただきました。今後出すシリーズについては、いままでが「伝統:挑戦」で「50:50」のイメージだったとすれば、それよりも挑戦のウエイトを大幅に上げていこうという意気込みでいます。

もうひとつは、ソニーの他の商品との連携を強めながら、新しい写真の楽しさを創造していくということです。“α700”からスタートした「ブラビア プレミアムフォト。では、写真をテレビで見ることを提唱しています。現在はさらにブルーレイディスクレコーダーや、VAIOとの連携を強めています。またさきごろ発表されたPS3のソフト「AFRIKA(アフリカ)」のなかには、アフリカの草原を冒険しながら、“α”で写真を撮ったり、レンズを買ったりボディを新しくしたりと、ゲームのなかでも“α”を楽しんでいただくという趣向があります。写真は芸術であり、記録ですが、そこから一歩踏み込んで、写真を撮ったらこんなに楽しいんだというような、エンターテインメントの文化を創造すること。それでこそソニーが参入した意味があると思うのです。

また、写真というコンテンツへの働きかけも大事です。今年の4月、カンヌで「ワールド・フォトグラフィー・アワード」をソニー提供で始めました。およそ200カ国から7万枚の応募があって、プロ部門とアマチュア部門で世界一の写真を選びました。カンヌ映画祭のようにレッドカーペットを敷いて、みんなでブラックスーツを着て。アマチュア部門の優勝者はインドの方でした。これは今年も募集していますので、日本からも腕自慢の方々のご応募を心よりお待ちしています。




写真をもっと楽しんでいただくために “α900”をぜひお試しください

“α”は、エントリーモデルを立て続けに3つ出したあたりから、おかげさまで注目度が非常に上がって、海外ではマーケットシェア一番になっている国もありますし、かなりの国で目標は超えている状況になっています。ラインアップが充実して、店頭では、ミノルタ、コニカミノルタのレンズが使えること、逆に新しいレンズが昔のボディにも使えるということもかなり告知していただき、浸透してきました。

国内でも海外でも、一眼レフカメラのユーザーは、やはり最上位機種に対する関心をお持ちです。昨年のPMAで開発を発表した“α900”への期待度も、大変に高いものがありました。ずっとフィルムカメラを使われてきたユーザーの皆さまにも、写真のサイズとしてこだわりや馴染みが深い「35mm」であり、フィルム時代からお手持ちの“αレンズ”の性能を最大に生かせる一台である“α900”を、お届けできることとなりました。

誰もがいい写真を撮れる、誰もが写真を楽しめる、という“α”に共通する基本路線は、“α900”が加わっても変わっていません。操作性も基本的に統一されていますので、たとえば“α200”を使われた方々がもうひとついい写真が撮りたいな、というときに、“α900”をお求めになっても、ほとんど違和感なく使っていただけるでしょう。

これからも、皆さまお一人お一人が、ご自分のスタイルで写真を思う存分楽しんでいただきたいと思います。“α900”は、そうした皆さまのために、ソニーの最高の技術を盛り込んだ一台です。ぜひ一度お手にとってお試しいただければと思います。

 ■ 関連リンク
 ・ ワールド・フォトグラフィー・アワード
 ・ αHISTORY αからαへ



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