商品情報・ストア Sony's feature 特集記事 教育に次の革新を『KOOV』の“楽しさ”が学習を変える
教育に次の革新を『KOOV』の“楽しさ”が学習を変える

ソニー・グローバルエデュケーションがこの2月18日(土)に発売する、『KOOV(クーブ)』は、自由に組み立て可能な半透明のブロックに、プログラミングでさまざまな動きや機能を与えて遊べるようにした学習キット。PCやタブレット画面上でGUIを使って直観的に組み上げられる独自のプログラミング環境も用意しており、大人にとっても難しいコンピュータープログラミングを、ブロック遊びを通じて、基礎から楽しく学べるようにしています。

ここではそんな『KOOV』が何を目指して開発されたのか、そもそも、今、なぜ、ソニーが教育事業に進出するのかを、株式会社ソニー・グローバルエデュケーション代表取締役社長・礒津政明と、ソニー株式会社クリエイティブセンター統括課長にして、同社クリエイティブディレクターを務める石田大介が語ります。

  • 礒津政明

    株式会社ソニー・グローバルエデュケーション 代表取締役社長

    礒津政明

  • 石田大介

    ソニー株式会社 クリエイティブセンター 統括課長
    株式会社ソニー・グローバルエデュケーション クリエイティブディレクター

    石田大介

なぜ今、ソニーが“教育”なのか?

なぜ今、ソニーが
“教育”なのか?

まずは、2015年4月に株式会社ソニー・グローバルエデュケーションが誕生した背景について教えてください。「ソニーが教育事業?」と驚いた人も多いと思います。

Sony Global Education

礒津:ソニー・グローバルエデュケーション創業の約3年前、2012年に、グループ内の研究部門であるソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)で、新規事業のインキュベーション組織が立ち上がりました。そのとき、「教育」分野で私たちが持っている技術を使えばイノベーションを起こすことができるのではないかと考え、新しいテーマを提案したのが、そもそもの始まりですね。

また、あまり知られていないことなのですが、実は教育市場って、世界レベルではものすごく大きな市場なんです。ある調査によっては400兆円以上の産業規模とも言われていて、これは自動車産業などよりもはるかに大きなレベル。また、国の成長戦略の中で投資の優先順位が高い分野でもあります。ソニーとしても意義のあるチャレンジになるだろうと考えました。

そんな巨大な教育市場において、ソニーが起こせる「イノベーション」とはどういったものなのでしょうか。

礒津:教育分野は、これほどの規模にも関わらず、実はイノベーションがとても遅れている分野なんです。昔ながらの流れがずっと続いていて、それが良しとされている風潮がありました。

例えば、日本では文科省が定める学習指導要領に基づき、全国一律の教育を提供しなければいけない決まりがあります。これは教育の質を保証するという点ではとても良い取り組みだったのですが、逆に言えば、それぞれの生徒にパーソナライズされた教育が提供できないということでもあります。

そのほか、科目の壁を越えた取り組みができない問題や、一律45〜50分という授業時間、そして学習する場所の制約など、テクノロジーでいくらでも解決可能な問題がほとんど手つかずになっているんです。

そこに、ソニーとして提供できるモノがあると考えたんですね。

礒津:はい。ソニー・グローバルエデュケーションの目的は、来るべき新社会における教育インフラ、プラットフォームを創出すること。現在の国内学校教育の基礎の多くは、300年前の江戸時代に遡ることができるのですが、私たちはそこにイノベーションを起こし、これから300年後の未来を創ることを目指しています。

ソニー・グローバルエデュケーションがスタートしてもうすぐ2年が経ちますが、これまでに何か具体的な成果は上がっていますか?

礒津:ソニーCSL時代から取り組んでいた、「世界算数(Global Math Challenge)」という取り組みをすでに4回実施しています。これはその名のとおり、グローバルな算数コンテストで、算数オリンピック委員会監修のもと、思考力や発想力、直感力が求められる問題で、世界中の参加者と算数力を競うことができるというもの。

ここで重要なのはこの仕組みを算数だけでなく、理科など、他の教科にも応用できるようにしていること。今後は、このプラットフォームにいろいろなサービスを載せていくことを考えています。もちろん『KOOV』についても、この上でプログラムを共有していくなど、積極的に活用していく予定です。

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『KOOV』の
“楽しさ”が
子どもを自発的学習に導く

「世界算数」に続く、ソニー・グローバルエデュケーション第2の、ハードウェアとしては初のプロダクトとなる『KOOV』について、その企画理念、背景を教えてください。

石田:2020年に小学校でのプログラミング教育が必修化されると言われていることからも分かるように、今後はプログラミング技術が必須の技能となっていきます。今後は、作文などと同じように、プログラミングで自分を表現する時代がやってくるのです。ソニーとして、その入口となるものを用意したいというのが、『KOOV』を企画した理由となります。

ハードウェアについては、株式会社アーテックのブロックをベースに、共同開発というかたちでアレンジを加えたということですが、どういった意図があったのでしょうか?

礒津:ソニー単独でこうした製品を作ることももちろん可能だったとは思うのですが、大企業ゆえに完成までに数年かかってしまうことが想定されました。しかし、それでは遅すぎます。せっかく、新企業としてスタートしたのですから、スタートアップらしいスピード感で製品を世に送り出したかった。そこで、すでにこの分野で大きなノウハウを持っているアーテックさんと一緒にやっていこうということになりました。

『KOOV』と株式会社アーテックのブロックは、ブロックのかたちなど、見た目は非常に似ていますが、原則的には互換性のない別製品とのこと。どういった点が異なっているのでしょうか?

石田:見た目の点では、まずブロックを半透明にしています。これには、ブロックの穴の存在感を抑えることで、作品の一体感を高めたりする狙いがあります。色の重なりが新たな色彩を生み出したりする効果もありますね。逆に組み上げたブロックをコントロールするコアについては主張しすぎないシンプルな箱にしました。これにより、あくまで主役はブロック=作品であることを明確にしています。

礒津:その上で、プログラミング環境については、完全に新規に開発しました。MITが開発した子ども向けのプログラミング学習環境「Scratch」を参考に、ハードウェアと同じく、ブロックを組み立てるような操作でプログラムを完成させられるようにしています。実は当初、「Scratch」をそのまま使うという案もあったのですが、開発当時のバージョンではタブレットに非対応だったり、いくつかの点で私たちのやりたいことができなかったため、開発することにしました。ただ、そのおかげで、ブロックの色を『KOOV』のブランドカラーにそろえることができたなど、より一体感のある仕上がりになりましたね。

石田:作品を作る難易度は、ターゲットとなる8歳以上の子どもが階段を上っていくようにステップアップしていける構成をとりました。「遊びながら学ぶ」というブランドコンセプトをプロダクト、UI、コミュニケーションの世界観に反映させています。

確かに、ハードウェアもソフトウェアも、どちらもとても楽しげですね。

礒津:すでに実際の製品を使ったテストも行なっているのですが、この商品を見て、楽しまない子どもはいないという結果が出ています。プログラミング教育では、子どもが自発的に始めようとする環境をどう作るかが大きな課題となっているのですが、『KOOV』なら、「やってごらん」と言わなくても、本能的に組み立てたくなるんです。

また、保護者も含め、女性からの反響がとても大きかったということも、重要なポイントです。現在、エンジニアは圧倒的に男性が多いのですが、その原因の1つに、女性がエンジニアリングに興味を持つチャンスがなかったのではないかと感じています。でも、料理やメイクなど、本質的には女性の方がクリエイティビティーが高いはず。『KOOV』をきっかけに、女性のエンジニアが増えたらうれしいですね。

逆に「教える側」、つまり大人からの評価はいかがでしょうか?

礒津:先生や保護者など、実際に使ってくださった方たちの評価は、子どもよりもさらにいいですね。子どもに使わせる前に自分が使いたいとおっしゃる保護者も多いです(笑)。ただ、こうしたテクノロジー教育について盛り上がっているのは実は、大都市部だけ。地方についてはまだだいぶ遅れていて、それをどう拡大していくかも今後の課題だと思っています。特に先生は、近年、教えなければいけないこと(=学ばねばならないこと)が増えており、どうしても新しい分野が後回しになってしまう傾向があります。

先生の中には、プログラム以前にIT関連がまったくダメなんてこともありますよね……。

礒津:そこで意識しているのが「教えないプログラミング教材」であることです。『KOOV』がその他のプログラミング教材と比べて際立っているのは、実際のブロックを使っているところ。ブロックをいじくり回して、作ったり、壊したりを繰り返していく――、いわゆる「ティンカリング」を自然に行えるようになっています。教えてもらうまでもなく、子どもが勝手に学んでいくことができるんですね。

そもそも、プログラムって誰かに教えてもらうものじゃないような気がするんですよ。実際、私の世代の人間はほとんどが独学だったはず。

その上で、さすがに独学が難しい小さなお子さんでも楽しんで学べるように、PC画面上に表示された指示の通りに組み立てて、用意されたプログラムを流し込むだけでいいという「レシピ」も多数用意しました。どうして動くのかはまだ理解できないかもしれませんが、作った作品が動く感動を味わうことで興味を喚起できればいいなと思っています。

教える人がいなくても、自分で学習していけるツールというのは、先生に限らず、保護者にとってもうれしいところですね。自分自身にプログラミングの知識が無いという大人の方が圧倒的に多いでしょうから。

礒津:プログラミング教育必修化に向けて、教える人の不足が問題になっていますが、実はそこから革新していく必要があるのかもしれません。そもそも「教える人」なんていらないんじゃないか、と。むしろ、子どもに教えてもらうようになるかもしれませんね(笑)。

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将来的には『KOOV』を
通じて世界中の子どもたちが
つながれるようにしたい

さて、こうしていよいよ発売間近に迫った『KOOV』ですが、昨年末にはなんと、グッドデザイン賞の「グッドデザイン・ベスト100」に選出され、さらに、“社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザイン”に贈られる「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を獲得しました。

石田:発売がまだ先で、具体的な製品ができあがっていない状態だったので、まさかベスト100に入れていただけるとは……関係者一同、驚きでした(笑)。教育ツールという特性が、社会に対する価値創造という点を評価するグッドデザイン賞の理念に合致した面もあったのかな、と思っています。

そんな『KOOV』は、今後どのように展開されていくのでしょうか?

礒津:まず、今年2月18日(土)からソニーストアや家電量販店のインターネットサイト中心に販売を開始します。当面は日本国内と中国での販売となります。ラインアップは、基本的な部品をセットにした「スターターキット」(希望小売価格:36,880円+税)と、車輪などの追加部品を追加できる「拡張パーツセット」(希望小売価格:21,880円+税)、スターターキットと拡張パーツセットをまとめた、お得な「アドバンスキット」(希望小売価格:49,880円+税)の3種類です。スターターキットでは発売時14種類の、アドバンスキットでは発売時22種類の作品をレシピにそって組み立てられます。もちろん、慣れてきたらオリジナルの作品も作れますよ。

石田:機能面ではソーシャル機能を充実させていきたいですね。「世界算数」で構築したプラットフォームを駆使して、世界中の子どもたちが安全につながれる仕組みを構築していきたいと考えています。自分の作った作品やそのレシピを共有できるようにして、子ども同士が教え合える環境を作りたいと構想しています。

将来的には『KOOV』を通じて世界中の子どもたちがつながれるようにしたい にいいね

今回の商品ラインナップ

NEW
ロボット・プログラミング学習キット
KOOVアドバンスキット
希望小売価格49,880円+税
NEW
ロボット・プログラミング学習キット
KOOVスターターキット
希望小売価格36,880円+税
NEW
ロボット・プログラミング学習キット
KOOV拡張パーツセット
※ 拡張パーツセットだけでは利用できません
希望小売価格21,880円+税
KOOV公式サイトはこちら

ソニーショールーム・
直営店舗ソニーストアでの展示紹介

ソニーの直営店舗・ソニーストアでは、発売前にいち早く商品をご覧いただけます。
新しい教育への取り組みが形となったプロダクトをぜひ実際にお手に取って体験してみてください。

店舗で出来る商品体験 どこよりも早く商品を試せます!

「ロボット・プログラミング学習キット KOOV(クーブ)体験会」のご案内

ソニーストア 銀座・名古屋・大阪・福岡天神では、KOOV(クーブ)ロボットプログラミング体験会を開催いたします。
本体験会では、ブロックを使って思い通りのロボットがつくれるか挑戦しながら、さらにロボットを動かすプログラミングづくりも体験できます。
ブロック遊びやパソコンにあまり触れたことがないお子様でも楽しくロボットプログラミングの世界をお楽しみいただけます。

ソニーストア 福岡天神

2017年2月18日(土)、2月19日(日)1回目:13:00〜14:40/2回目:15:20〜17:00
※応募期間:2017/2/1(水)〜2/12(日)23:59:59
詳しくはこちら

ソニーストア 銀座

2017年2月25日(土)、2月26日(日)1回目:12:30〜14:10/2回目:15:00〜16:40
※応募期間:2017/2/1(水)〜2/19(日)23:59:59
詳しくはこちら

  • *応募いただいた中から抽選になります
  • *小学校3年生〜6年生が対象となります
  • *希望の日にちはお選びいただけますが、お時間の指定はできません
  • *ソニーストア 名古屋・大阪は2017年4月に開催予定です。ソニーストアメール、ウェブサイトにてお知らせします
    ソニーストア 名古屋ソニーストア 大阪

*KOOV(クーブ)は、Web注文商品です。ソニーストア 直営店舗でご購入される場合も、お届けは後日となります。あらかじめご了承ください

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ソニーストア直営店舗

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