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小型軽量・高画質で写欲を刺激する α7 II×SEL2470Z

写真家 森本真哉氏

α Universe editorial team

ソニーのEマウントレンズ“Gマスター”のカタログで使用される作例写真を多数手がけている写真家、森本真哉氏。撮影旅行に持っていくのも、もちろんα。そのラインアップの中から森本氏が選んだのはα7 IIとSEL2470Zの組み合わせ。なぜ、旅に持っていくカメラとしてこの組み合わせを選んだのか、その魅力を語っていただいた。

森本 真哉 1971年生まれ。関西大学卒業後、数年にわたって旅を重ね、アフリカ横断旅行から帰国後写真の世界に入る。アシスタントを経て2007年よりフリーで活動。広告や雑誌などの媒体を中心にして、ポートレートや風景、料理まで幅広く撮影を行う。直近では、ソニーのフルサイズ・Eマウントレンズ、最新モデル”Gマスター”のカタログ/WEBで使用されている作例写真の撮影なども手掛ける。

旅に最適な理由は高画質で軽快に幅広く撮れるから

――α7 IIとSEL2470Zを撮影旅行用に選んだ理由を教えてください。 僕はさまざまなカメラを使ってきましたが、旅に持っていくなら断然α7 IIがおすすめです。α7 IIは軽量の薄型ボディで携帯性抜群。首から常に下げていつでも撮影できるので、ストラップもファッショナブルなものを選んで撮影スタイルも楽しめます。しかも携帯性が抜群なのにフルサイズのセンサーを搭載しているので、仕上がりも格段の美しさです。

それだけで言えばα7R IIも候補に挙げられますが、α7R IIは約4240万画素の超高画質で画像のファイル容量が大きいので、多くのメディアやバックアップのための大容量のハードディスクが必要になります。でも旅ではなるべく荷物を軽くしたいんですよね。α7 IIは約2430万画素なので、α7R IIの約半分。これならどんなにたくさん撮っても、小型のハードディスクさえ持っていけば事足ります。旅では魅力的な被写体にたくさん出会いますので、メモリが足りるか気にせずに、気軽にガンガン撮れるのも魅力ですね。

――レンズは何を選びますか? 僕ならSEL2470Z。GマスターのSEL2470GMも持っていて、作品撮影に重宝しますが、高性能過ぎて写り過ぎてしまうこともある。僕はSEL2470Zを使って開放で撮った時のフワッとした感じが好きなんです。そのほか、F4通しという点や、24-70mmという画角の幅もいいですね。僕は40mmくらいの画角が好きなので、実はあまり広角では撮らないんですが、旅では狭くて引いて撮れないシーンにも多く出くわします。そういう時には24mmも大いに活躍してくれますよ。

スペックだけでは語れない「撮りたい気分」にさせる組み合わせ

――α7 IIとSEL2470Zの組み合わせならではのメリットはありますか? この組み合わせって、すごく“写欲”が刺激されるんですよ。大きなカメラボディと大口径の重いレンズもいいんですが、構図や細かい撮影条件もビシッと決めて撮らないといけないんじゃないかと思ってしまう。しかも重くて取り回しも大変だからスピード感にも欠ける。でもこの組み合わせなら、「撮りたい」と思ったらすぐに取り出せるし、ラフに撮っても高画質だからしっかり作品になるんです。僕はノーファインダーでサッと撮ることもよくあります。α7 IIは5軸ボディ内手ブレ補正も付いているので、片手で撮っても安心ですし。そういう意味では撮影スタイルはスマホやコンデジで撮るのと変わらない感覚。 でもα7 IIとSEL2470Zで撮れば画質がまったく違いますから、何気ない被写体も作品になる。だから、「そこにあるもの」を自然に撮りたくなるんですよ。そのくらい、目を向けるものや撮る意識が変わります。

僕の中では、α7R IIとGマスターの組み合わせは音楽の世界でいうと「アルバム」、α7 IIとSEL2470Zは「ライブ」だと思っています。できる限り作り込んで最高のものに仕上げるのが「アルバム」で、アルバムほどの厳密性は求めず臨場感や情熱をダイレクトに伝えることに重きをおいたものが「ライブ」。それぞれに魅力がありますが、旅先で写真を撮るならライブ感を表現した方がいい作品になると僕は思っています。

「高い機動性」を活かして撮影された作品はこちら

高性能のライブビューとナチュラルな色味も好印象

――森本さんの撮影スタイルを伺うと、ライブビュー撮影も多用するのではないかと思いますが、その印象をお聞かせください。 α7 IIにはチルト液晶もついているのでハイアングルやローアングルなどではライブビュー撮影が前提です。以前のモデルはAFの遅さが気になりましたが、今はまったく違和感がなくストレスフリーで撮影できます。一眼レフだとライブビューモードではAF速度が遅くてまだまだもたつく場面がありますが、α7 IIはライブビューでもAFがとてもスムーズ。ですから、AF性能を気にせず、撮影の状況、その時の気分によって自在にファインダーとライブビューを使い分けている感じですね。ファインダーに縛られず、ライブビューでも快適に撮影できるところも、撮る意欲を刺激することに繋がっていると思います。

「ライブビュー機能」を活かして撮影された作品はこちら

僕はαのJPEG「撮って出し」の画質も好きなんです。いわゆる、自分が撮影時にカメラ側で設定したままの色味ですね。他社のカメラでは、彩度を上げ過ぎているように思えるものもあり、液晶画面で見ただけでガッカリすることも多かったんです。でも、ソニーの場合は素直であっさりとした色味で出してくれるのでそこが好みに合っています。もちろん、クリエイティブスタイルなどで色味は撮影前に自由に変えることもできますがデフォルトの色味が好みに合っているに越したことはないですから。

レンズの質感や重さ、機動性も選びのポイントに

――旅に持って行くレンズ選びで、重要となるポイントはありますか? 「旅だから、軽いレンズ」ではないんですよね。持ち運びを考えるとそう考えがちですが、カメラとのバランスを考えると、ある程度の重みも必要です。バランスという意味でもα7 IIとSEL2470Zは最高の組み合わせだと思います。なによりα7 IIにSEL2470Zをつけるとカッコよくて気分が上がるんですよ!撮る気にさせる道具を持つことも旅先では大切。僕はメタリックな質感や、アナログな雰囲気がとても気に入っています。 SEL2470Zはリング部分の材質もいいですよね。リングの部分がゴム製のレンズもありますが、ベタベタしたり、手が汚れることもありますから。さらに、リングを動かした時にジワッと動くのも利点です。軽いレンズだとリングを動かした時にスカスカして微調整がしづらいものもありますが、これは程よい重みがあるのでズーミングやピント合わせが的確かつスピーディにできます。

ヨーロッパ旅行では列車から旅情あふれる写真を撮りたい

――近々、ヨーロッパに撮影旅行に出掛けるとお聞きしましたが、どんな被写体を撮る予定ですか? 今回の旅は、オランダのアムステルダムから入って、ベルギー(アントワープ)、ドイツ(ベルリン)、チェコ(プラハ)、ポーランド(ワルシャワ)を巡るルートを予定しています。プラハからワルシャワまでは夜行列車で移動するので、車窓からの夜明けの写真が撮れたらうれしいですね。もしかしたら日の出の時には西側を向いている席かもしれないので、そこは賭けになりますが(笑)。でも、東側だとわかっていたら、それはそれでおもしろくないんですよ。こういう、どうなるかわからない感じも、旅の醍醐味です。

車窓からの夜明けの作品はこちら

今回はすべて鉄道での移動なので、夜行列車でいい写真が撮れなくても、どこかで旅情を感じるような写真を撮ってきたいですね。もちろんα7 IIとSEL2470Zも持っていきます。この組み合わせで撮影した作品もこちらに掲載しますので、ぜひ、僕が写真で表現する「旅情」をお楽しみください。

――以下、森本氏がα7 IIとSEL2470Zで撮影したヨーロッパ旅行の作品の一部を氏のコメントと共にご紹介します。

「高い機動性」を活かして撮影された作品はこちら

α7 II,F8,1/400秒,ISO-500(オランダにて)
近代的な造りのロッテルダム駅。光と陰が織り成すモノトーンのホームに入って来た列車が差し色のアクセントとなってさらにクールな光景に。思わずぶら下げていたカメラを手に取り歩きながらAFで撮影。
α7 II,F5.6,1/500秒,ISO-1600(チェコにて)
ドイツのドレスデンを出ると列車はチェコのプラハ手前まで左側にベルリン〜プラハ間の車窓のハイライトである川沿いの景色を見ながら進む。座席は右側だったので食堂車の左側のテーブルに陣取りチェコ料理の鶏の煮込みとスープの遅めの昼食を川沿いの景色を背景に入れて撮影。
α7 II,F5,1/50秒,ISO-800(チェコにて)
プラハ駅の掲示板。これから乗る夜行列車「EN445」を見つけ心が踊る。一部の客車は途中で切り離されてスロバキアまで行く。こういう所にヨーロッパの鉄道旅の奥の深さを感じる。一眼を使うまでもない写真だが、大型バックパックを背負い片手に貴重品を入れた小さなバッグを持つ移動時でも首から下げたα7 IIを片手で持ってさらっと高画質で撮れるのが重宝する。
α7 II,F5.6,1/2000秒,ISO-100(ポーランドにて)
傾きかけた太陽を受けた自転車が、グレーに輝く横断歩道に濃い影を落としながらやって来た。このモノクロの世界を写そうとAFですれ違いざまに撮影。一瞬の出来事だった。

「ライブビュー機能」を活かして撮影された作品

α7 II,F5.6,1/320秒,ISO-100(オランダにて)
船着場を歩く鳥。カメラをローアングルに構えてそっと近づくが、人に慣れているのか逃げようともしない。むしろこちらを意識してポーズをとっているのかとも思えるすっとした立ち姿で歩いている。小動物を目線の高さで動きながら撮るのにα7 IIのチルト液晶は楽にカメラを構えられるので助かる。
α7 II,F8,1/400秒,ISO-200(チェコにて)
あちこちに大道芸人がいるプラハの旧市街広場。中でもシャボン玉のパフォーマンスは子供に大人気で、空に向かって飛んで行くシャボン玉に触れようとみんな大はしゃぎ。どこへ行くかわからないシャボン玉と子供達を子供の目線以下にカメラを構えて動きながらローアングルで空まで入れて撮影。ここでも液晶モニターをチルトして、ノーファインダーで撮影。

車窓からの夜明けの作品はこちら

α7 II,F4.5,1/50秒,ISO-3200(ポーランドにて)
心がまだ踊っているからか、車窓からの日の出を見逃さないためセットした目覚ましが鳴る前に目覚める。横になりながら窓の向こうに「夜明け」を、時折聞こえる汽笛に「旅情」を感じる。夜行寝台ならではのひと時を味わいながら撮影した1枚。

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