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フォトグラファー
松田秀雄氏
夜景空撮 同乗記

α Universe editorial team
ヘリ格納庫にて。α7RⅡとG Masterレンズをマウントしたリグを手に、我々の取材に答えてくださる松田氏。
※取材協力:日本フライトセーフティ株式会社

「タワーマンション計画」のパンフレットやポスター…煌びやかな新築マンションのイメージの背景には、美しく広がる東京の夜景…皆さんも、きっと一度はこういった広告をご覧になったことがあるだろう。
しかし、こういった夜景写真がどのように撮影されているか、ご存じだろうか? 松田秀雄氏は、タワーマンションプロジェクトをつかさどるクライアントからの依頼に応じ、夜景写真を撮影/提供するプロフェッショナルフォトグラファーである。彼の撮影手法は、実際にヘリコプターに乗り込み、上空を飛行しながらの撮影…つまり「空撮」である。 5月連休明けのある日、我々は松田氏から都内夜景空撮プロジェクト実行の一報を受け、新木場の東京ヘリポートへ急行した。 通常、夜景空撮は比較的空気の澄んだ冬季に行われるケースが多いが、今回、プロジェクトのタイミングと好天の双方の条件に恵まれ、撮影が実現したとのこと。

普段目にすることのない、空撮の現場を取材させていただくまたとないチャンス。我々のヘリ同乗取材のリクエストに、松田氏は快く応じてくださった。

妥協なきパフォーマンスを求めて

フライト前に、今回の撮影のために準備された松田氏の機材を拝見。 防振装置つきのリグにα7RⅡ×SEL2470GMをマウントし、シャッターはグリップに取り付けられたリモートでコントロールする。 機材セットアップはもとより、撮影構図のチェック、太陽の沈む位置と時間、風向き…など、フライト前の準備にも余念がない。 小型軽量のα7RⅡは、リグにマウントした状態でのトータルパッケージ自体を小型化することにもつながり、ヘリ後席の限られたスペースに持ち込む上で、大きなメリットとなるという。そんなお話をする中、まだ辺りが夕暮れで明るいうちから、ヘリ待機所へ場所。離陸の瞬間を待つ。 そして、いよいよ日没と同時に離陸。 松田氏は、当日の風向きから素早く撮影スポットを決め、一瞬で訪れる空撮スイートスポットを狙ってゆく。

フライト前、リグにマウントされたα7RⅡ/SEL2470GM グリップ部分に取り付けられたリモートでシャッターを切る
ドアを外したヘリのリアシートに座り、強風吹き荒ぶ中でパイロットとヘリのポジションを確認する松田氏

一瞬のスイートスポットを狙って

ランドマークの位置をバランスよく見せるために、パイロットに細かく指示を出しながら撮影を行う松田氏

日没後、街の明かりが灯り、一方で辺りが闇に包まれてしまう前…そんな絶妙なタイミングを狙って撮影は行われる。 当日の風向きによって、上空での機体の安定性やスピードが異なり、ブレやすくなる方角が存在する。パイロットと阿吽の呼吸で撮影場所を定め、思い描いているイメージにマッチする写真が撮れるまで、妥協なく撮影を行ってゆく。 夜景空撮は、我々が想像する以上に限られた時間でスイートスポットを狙う、シビアな仕事場であった。

そんな中でも、α7RⅡは、夜景空撮で必須となる「高解像度」と、「高感度」によるノイズの少なさを両立。そして小型軽量なボディは制振面でもメリットとなり、松田氏の仕事をサポートするという。 さらに、G Masterレンズの描写力は、道路一本一本まで精緻に記録してゆく。 今回の取材を通じて、我々はまた一つ、αがプロフェッショナルの現場で息づく瞬間を確かめることができた。 いつか、松田氏によって撮影された美しい東京の夜景写真が、何処かのタワーマンションの広告を通じて、我々の目に飛び込んでくることがあるかも知れない...

松田氏によって、αで撮影された夜景

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