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ミュージックビデオ
ディレクター
加藤マニ
SIDE STORY

α Universe editorial team

雑誌『コマーシャルフォト』が注目する、いまもっとも勢いのあるMV監督・加藤マニ。キュウソネコカミやクリープハイプなどの邦楽ロックを中心に、凄まじい勢いでMVを撮影している彼は、1985年生まれのいわば“一眼新世代”。2015年夏以降手がけるほぼすべてのMVをα7Sで撮影しているという彼の魅力に迫る。

変化させながら進化していくために
α7Sで挑む新しい映像表現

―MVを年間50本も撮るなかで、それぞれどのように変化をつけているのでしょうか? 飽きっぽい性格なので、同じことをやり続けることができないだけです(笑)。もちろん同じような事をやり続けてかっこいい人もいますが、私はそこまで至っていないので同じことをするのがちょっと恥ずかしいというか。最近、印象的だったのは、「CDを2枚同時リリースするので2曲分のMVを作りたいんだけど、予算も時間もない」という話があって、「じゃあ1曲目を順方向で撮って、そのまま逆方向から2曲目のビデオにするのはどうですか」という提案をしたんです。1曲目のトラックに2曲目のアカペラを逆向きにリップシンクしながら撮影すると、逆再生したときに演奏はめちゃくちゃなんですが、戻りながらリップだけシンクロしていくっていう試みをやってみました。

その映像がこちら。

Ladder Records グッバイフジヤマ「ですとらくしょん!〜Summer of Lovers」 制作=manifilms 監督+撮影=加藤マニ プロデューサー=増澤弘行 プロダクションマネージャー=市川玲・田中仁志・吉田隼人(Walkings)・丸岡勇人(SUMMERMAN)

ーこれもα7Sで撮影されていますが、気がきいていると感じた部分はありましたか? 「APS-Cサイズ撮影」機能です。フルサイズのレンズを使用している時でもこのモードに切り替えるだけでAPS-Cサイズ相当に自動でクロップしてくれ、1.5倍ズームのような感覚で使用できるので、あまり前に進めない場面などでは重宝しています。この時もメンバーの前に風船があって前に行けない状態だったので使用しました。ワンカット回している間にAPS-Cモードに変えることはできないのですが、ちょっと長めのレンズに換えるみたいな感覚に近いと思います。

どんな難しい環境でもα7Sがあれば
撮りたいシーンを可能にしてくれる

―さらに、α7Sの操作性のよさを感じたところはありますか? ジョグが2つだとシャッター速度をいじった後にボタンを押して、ジョグの設定を切り替えて今度はISOを調整、みたいにしなくてはいけないのですが、α7Sはジョグが3つ付いているので、本気を出すと、3つの動作を一気に操作できるのがいいですね。ライブ撮影って事前にこのあとはこういうシーンになりますという説明はあるものの、どうしても強い光と低い光が急に入れ替わることが多いんですね。そんなときは、その都度だいたいISOのジョグを二回転半でOK!みたいな感覚で切り替えています。環境に応じてダイヤルでスピーディーに設定変更できるのがうれしいですね。

―もっと面白い機能を知れば、また斬新なMVが撮れるかもしれないですね。 ピクチャープロファイルの7がめちゃくちゃ良いというのを、同い年の先輩ディレクターから聞きました。グレーディングがしやすい色がでるそうで。これを使わないなんてフェラーリでコンビニにしかいかないようなものだと。まだどういうところで使えばいいのかが定まっていないので、私はまだコンビニしかいけない状態です(笑)。

たったこれだけで有名ミュージシャンのMVが完成
撮影にはバッグひとつで身軽なスタイルがベスト

―MV撮影というと、大人数で大がかりなセットを組んで撮影しているイメージですが、現場に行くときのバッグの中を見せてください。 企画・撮影・演出・編集をほぼひとりなので、スタッフはごく少人数で行っています。撮影で使用する道具もバッテリー4個、メモリーカードは最近2枚にしました。本当にこれだけあれば、MVが撮れるってことかもしれません…。これでも思ったよりも多いなって感じました(笑)。アダプターはファントムのマイクロのアダプターなどを使用しています。予備のカメラも持たずに、本当にα7Sだけ持って撮影に出かけることも多いですよ。

―本当にα7S一台なんですね。これだけでMVができあがるとは到底思えないです。最後に加藤さんの撮影ポリシーをお伺いさせてください。 基本的に、「楽器には必ずシールドを挿したい」ということと、「バンドの演奏シーンと、全く脈絡のないドラマシーンを交互にやるべからず」です。あとは「怒らないこと」です。私はAD経験がまったくなく怒られた経験がないまま30歳になってしまったので怒り方がわからないんです。たまに怒られている人を横で見ていても、なんとなく嫌な気持ちになってしまうので“怒らない歴史”を作りたいです。世界がゆるゆるになって滅びるかもしれませんけれど(笑)。

―それは現場を少しでもハッピーにしたいということ気持ちから? 演者も嫌だと思うんです。妙にピリピリした後に、「はい、じゃあ楽しくやっていきましょう!」みたいなノリに合わせていくのはちょっと難しいですよね。「大丈夫かなこの人たち」ってならない程度に楽しげな現場にしたいです。

―そういう意味では仰々しい撮影とならないようにα7Sでコンパクトに撮影するというのは、加藤さんのスタイルに合っていますね。 そうですね。ただ初めてのお仕事で、「これで大丈夫なの?」っていう雰囲気を醸し出されることもあります(笑)。ですが、そこはもうあえて気にせずにやっています。一度お仕事をさせていただいた方からはその次も頂ける機会も多いですから。もしかすると期待値のハードルを少しだけ下げておいて、完成品を見てもらうことでそれを超えていることが多いのかもしれません。この装備でこれだけのクオリティの撮影ができるんだと思ってもらえれば、MVはこれからもっと面白くなっていくのではないでしょうか。

加藤マニ 1985年8月14日生まれ。「マニ」とは高校時代からのあだ名。今までに制作したほぼすべてのMVは下記HPで閲覧可能だ。 http://www.manifilms.net

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