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「商業フォト 現場最前線(ポートレート)」
〜仕事でαを使おう〜

α Universe editorial team

2016年6月21日、22日に「PHOTONEXT(フォトネクスト)2016」で行われた、写真家 諸永恒夫氏のセミナーをレポートします。

諸永恒夫 1965年山口県生まれ。東京写真専門学校(現 東京ビジュアルアーツ)卒業後、写真家 河合肇氏に師事。1990年よりフリーランス。「週刊ザテレビジョン」「月刊ザテレビジョン」のほか、麻布台出版、KADOKAWA、学研、光文社、集英社、小学館、日経BP社、ワニブックスなどの雑誌の表紙やグラビアで国民的アイドルグループやタレント、女優の撮影を行う。

プロカメラマン向けフォトビジネスフェア「PHOTONEXT2016」に、ソニーが初出展。雑誌を中心に国民的アイドルグループやタレントの撮影で人気の諸永恒夫氏を講師に迎え、αの魅力や実践的な撮影テクニックを伺いました。

『α7』が発売されてから
メインの機材はずっとαシリーズ

『α7』が最初に出たときから、僕はメインの機材として3年ぐらいずっとαを使っています。普段の撮影で使う『α7RⅡ』は約4240万画素あるので、印刷物で使うなら十分過ぎる解像度。デザインしたときに文字が入ることを考慮して、引いて撮影するので、トリミングしても解像度に余裕があるのは安心です。テレビ情報誌の表紙やグラビア撮影はスタジオでセットを組んで撮るばかりではなく、収録スタジオの片隅や会議室、通路に簡易セットを組んで5〜10分のわずかな時間で撮影することが多々あります。

スタジオのようなベストな撮影環境ではありません。そういうときは、高感度な『α7SⅡ』を使うとノイズもでないし、すごくキレイに写ります。天気が悪い日のハウススタジオのような、肉眼でも暗いと感じる場所でもISO6400まで上げてシャッタースピードが1/250秒、F5〜6で撮影することも多いのですが、ノイズが目立たずまったく問題ないですね。

最低限の機材で
撮影に対応できる

αの魅力は「コンパクト」。小さいだけでなく、薄いんです。握ったときの感じが昔のフィルムカメラを使っているようで、安心感もあるし、使っていて楽しいです。だから、スタジオやロケ現場に持って行くバッグもコンパクトです。

メインの機材は『α7RⅡ』に『FE 24-70mm F2.8 GM』を付けっぱなしにして使っています。バックアップは『α7Ⅱ』に『Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA』の組み合わせ。『E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS』のパンケーキのズームレンズもコンパクトなので入れています。このズームレンズはAPS-Cフォーマットのレンズなので、フルサイズのボディに付けて撮影した場合は1800万画素で24-75mm(35mm判換算焦点距離)の画角の撮影ができます。どうしても24mmの画角が欲しいときに使っています。これを付けたカメラをタレントさんに渡して、グループの中で撮り合ってもらいます。他はタブレットPCやストロボのスレーブセット、予備のバッテリー、露出計、カードぐらいです。

フル装備でもこんな感じです。小さいバッグですが全部きれいに収まっています。『α7SⅡ』やレンズは『Vario-TessarT* FE 16-35mm F4 ZA OSS』、『FE 70-200mm F2.8 GM OSS』も入っています。バッグを背負うと両手がフリーになるので、すごく軽快に動けます。

最高の一瞬を捉える
αの優れた「オートフォーカス」

αの「オートフォーカス」は、とにかくピントが確実ですね。僕が普段よく使っている「フォーカスエリア」の「ワイド」「ゾーン」「フレキシブルスポット」、そしてAF機能である「瞳AF」の魅力をご紹介しましょう。

●ワイド

「ワイド」を使うときは「顔検出」をいつも入れています。検出精度が高いので顔にバシッとピントが合います。開放近くの絞り値で撮っているときは「ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)」に設定しておくのもいいでしょう。「顔検出」で顔にピントを合わせたあとにピントリングを回して拡大することで、さらにフォーカスを追い込むことができます。ロケの撮影中などで被写体が動いているときは「ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)」を「コンティニュアスAF(AF-C)」に切り替えます。そうすると動いている間もずっとピントを合わせ続けてくれます。モデルが全速力で走ってきてもピントは確実にきていますね。

●ゾーン

白い背景でモデルを撮るときは「ワイド」でいいのですが、ロケの場合はいろいろな要素が入って来る場合があります。その状況でモデルの顔だけにピントを合わせたいときは「ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)」に戻し、「ゾーン」に切り替えると選択された部分でしか「顔検出」をしなくなるので狙った被写体以外にフォーカスが惑わされることがありません。

●フレキシブルスポット

構図も人物の位置も完璧に決まっている場合。そういうときは「フレキシブルスポット」で画面の好きなところにフォーカスポイントを持っていきます。このときも「顔検出」のスイッチを入れたまま。モデルが顔を横に振って「顔検出」が認識しなくなってしまうようなときに「フレキシブルスポット」でフォローします。以前使っていた一眼レフ機の時はフォーカスポイントを持っていけるフォーカスエリアが狭いので、三脚を1回緩めて、フォーカスエリアのセンター付近に一度顔を配置させ、顔にピントを合わせて、フォーカスロックで構図を決めて、シャッターを切って、ピントがズレたらまたやり直しというようなことをしていました。でも、αは一切そういうことをしなくていい。バシッと構図を決めたら、自分が合わせたいところにAFポイントを持ってきてシャッターを切る。「顔検出」も入れていれば、まったく問題なく顔にピントが合うんです。

●瞳AF

最後は「顔検出」のまま「瞳AF」を使う方法です。僕は「MFボタン」に「瞳AF」をカスタマイズで割り当てて、ボタンを押すと目にピッと合うようにしています。顔の近くにもっと寄って撮るときは「コンティニュアスAF(AF-C)」にして、瞳を絶えず追わせます。顔のアップは手持ちで撮影することが多く、特にピントがシビアになる開放で撮るときはこの機能が重宝しています。

欲しい機能を即座に呼び出す
諸永流カスタマイズ

ここまでいろいろな機能を紹介しましたが、機能の切り替えって結構面倒ですよね。でも、αはカスタムボタンに機能が割り当てられるから簡単なんです。

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「ワイド」「ゾーン」「フレキシブルスポット」などをまとめて「フォーカスエリア」と言いますが、頻繁に切り替えて使うのでどんな状態でも使いやすいように「C1」「C3」ボタンに振り分けています。横位置、縦位置、グリップが上、下。三脚を付けた場合でも、人差し指と親指ですぐに操作できます。 「コンティニュアスAF」や「ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)」は「C4」ボタンに入れています。「瞳AF」と「フォーカスモード」は、普通は人差し指の半押しでピントが合いますが、親指でフォーカスを動かします。AF/MF/AEL切り替えレバーを下げているときは、「AFオン」です。「顔検出」しているときは顔に合い、そうでないときは測距点に合う。レバーを上げると「顔検出」しますので、人物撮影のときは確実に目にピントが合わせられます。 あと、SEL2470GMには「フォーカスホールドボタン」が付いていて、そこに「AFオン」を設定しています。左手でピントを合わせて、右手でシャッターを切る。これが便利でよく使っています。

ファンクションメニューをカスタマイズして
世界に一つだけのマイカメラに

αは「ファンクションボタン」を押すと「ファンクションメニュー」が表示され、ここに最大12個の機能を振り分けられます。最初は12個すべてに機能を振り分けていましたが項目が多かったですね。使う機能や便利な機能がだんだん分かってきて、いろいろ試行錯誤した結果、今は9個の機能に落ち着きました。自由にカスタマイズできるので、みなさんも使いながら入れ替えていただくと、より使いやすいカメラになると思います。

設定の手間を軽減できる待望の
電波式ワイヤレスコマンダーとレシーバー

スタジオ撮影でライブビューを使う時は、ライブビュー表示を反映Offにして、露出などの設定を反映させないようにします。そのために、メニューから選択しなければならないので少し面倒です。まだ発売日が決まっていないそうですが、今度「電波式ワイヤレスコマンダー(FA-WRC1M)」と「ワイヤレスレシーバー(FA-WRR1)」が出るんですね。マルチインターフェースシューという普通のホットシューとは違う形状で、それにコマンダーを挿して電源を入れるとメニュー上でライブビュー表示の設定反映がOnの状態だったとしても自動でライブビューの表示反映がOffになり、ファインダーがパッと明るくなります。電源を切って外せば通常のライブビューがOnになるので、スタジオワークではとても便利です。もちろん、αの専用ストロボにワイヤレスレシーバーを付けてラジオスレーブで飛ばすこともできますが、大型ストロボのシンクロコードをレシーバーに付けておけば、スタジオ撮影でも大型ストロボを自在に操作できます。これは早く欲しいなと思っています。

使い込むほど自分色に染まる
手放せない、理想のカメラ

αはカスタマイズ次第で自分の好みのカメラに作りかえることができるので、本当の意味で“自分だけのカメラ”。だから、僕にとってすごく理想的なカメラです。ミラーレスで、5軸手ブレ補正も付いていて、マウントアダプターでこれまで買ったレンズも全部使えます。いきなり全部を替えるのは難しいかもしれません。今持っている機材やシステムに、αのボディだけをプラスして、マウントアダプターで使っていただいても構いません。1回使っていただくと、どれだけ使いやすくて素晴らしいカメラか分かると思います。

After Seminar

フルサイズのミラーレスの未来はαが切り拓いていくと思っています。αがやったことが、ベーシックになる。他が出てきても似たものでしかないでしょうね。将来性があるカメラというのは、使っていてとても楽しいものです。αを未経験の方には食べず嫌いせずに、ぜひ1回使ってみてほしいです。ミラーレスの良さを体感してみてください。αはリアルタイムで撮影結果が見られるので、これだと思った瞬間にシャッターを切ればいいだけ。素晴らしいですね。でも、「ミラーレス」という言葉はあんまり好きではありません。そもそも「ミラーレス」って一眼レフありきの言葉ですよね。一眼レフからミラーボックスを外したカメラが「ミラーレス一眼カメラ」ですが、αはただの「カメラ」でいいのではないかと考えています。4×5など昔のカメラもミラーはないですが、誰も「ミラーレス」とは呼びませんよね。「ライブビュー」という言葉が美しいので「ライブビューカメラ」や「ビューカメラ」などでもいいかもしれません。カメラを通して周囲とのコミュニケーションが深まるのもαならではの利点です。『α7』が出た頃は、タレントさんの撮影で使っていると「珍しいね、ソニーのカメラなの?」ってタレントさんから聞かれました。「だって、みんな同じメーカーじゃない。飽きちゃってさ」という会話も実際にあったぐらいです。αに関心を持つ人は結構いますから、そこから生まれるコミュニケーションも楽しいですよ。

PHOTONEXTとは

国内最大級のプロ向けフォトビジネスフェア。ソニーとして「PHOTONEXT(フォトネクスト)2016」に初めて出展し、写真館やブライダル専門のカメラマンをはじめとする来場者の方々に、当社のレンズ交換式一眼カメラや業務用カムコーダーなどの多彩な商品群を、実写での撮影体験や、セミナーなどを通して紹介しました。

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