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ナショナルジオグラフィック プロジェクトクルー
打田武史氏・星川洋嗣氏
a project with NATIONAL GEOGRAPHICVol.3/3

舞台は原始の森が残る西表島。
今回は、過酷な撮影環境で行われた
CM制作の舞台裏に迫ります。

α Universe editorial team

ナショナルジオグラフィック
プロジェクトクルーが語る、CM制作の舞台裏。

極限の1枚を捉えるために西表島を訪れたネイチャーフォトグラファー・柏倉陽介氏。CM制作に携わったナショナルジオグラフィックのプロジェクトクルーは、過酷な環境の中、どのように撮影に挑んだのか。道中を追いかけたメイキング・ムービーを、まずはご覧ください。

打田武史/監督
1979年生まれ。株式会社TRUCK Film Design 代表。企画・演出・撮影・編集・映像プロデュースまで、幅広く映像制作に携わる。
CM,MV,ファッションPV,ドキュメンタリー作品等、様々なジャンルの作品を演出し、監督とカメラマンを兼務することも多い。コンポジット、CGも得意とする。
ナショナルジオグラフィックのプロジェクトでは、2012年から毎年、多数の企画・演出を手掛けている。

星川洋嗣/フォトグラファー・ビデオグラファー
1981年生まれ。2001年「株式会社ポインター」に入社。撮影およびビジュアルコンテンツの企画制作を行う。2014年に独立し、フリーランス期間を経て、2015年「Monster Smith」を設立。ナショナルジオグラフィックのプロジェクト2014年:α7s「想像を超えた表現」篇にてカメラマンを務めた。CMやMVなど動画撮影、広告写真やCDジャケットなどのスチール撮影など幅広い分野で活躍している。

ジャングルの中で、選択の余地なし。

――撮影では、どのような点を考慮して機材を選ぶのでしょうか?
打田:今回の撮影は自然相手で、まるでジャングルのような環境下。三脚を立てられないことも多いので、しっかりした画を撮るためには5軸ボディ内手ブレ補正が付いているα7S Ⅱなら間違いないと。さらに高感度でもきれいに撮影できる点や、取り回しのいいサイズ感を考えると、選択の余地はありませんでした。つまり、α7S Ⅱの一択しかなかったというわけです。 正直なところα7S Ⅱでの撮影は、我々の業界ではすでに定番化しています。ムービーの世界では欠かせない選択肢になっていて、僕のまわりでは圧倒的に人気の高いカメラです。なかでも感度の高さ、自由度が注目されていますね。 さらに、僕にはS-Log収録でのワークフローがぴったりきているので、その点も魅力でした。明暗の中間部も細かく思い通り調整ができますし。グレーディング後の完成形、フィニッシュまでの道筋が見えるところも決め手になりましたね。 僕の会社ではα7SⅡと業務用カムレコーダーPXW-FS5を導入しているんですが、α7S ⅡとPXW-FS5の2台で撮影した映像を繋げても、S-Log なら見分けがつかないほど同じような映像に仕上がります。ムービーカムとスチールカメラの境界線がなくなっているということも、α7S Ⅱがムービーの世界でも重宝されている理由ですよね。

星川:監督とカメラマン、お互いの撮りたい画があって、さらに撮影環境の条件もあった上で、こちらでカメラの選択をするんですが、さっきも監督が言っていたように、僕も今回の西表島ロケに関してはα7S Ⅱしか選択肢はなかったですね。ジャングルや森の中へ入っていく時なんかは明暗差がものすごく激しいんですよ。夜だけじゃなくて、感度を上げないと撮れないシーンが実はとても多くて。そう考えるとα7S Ⅱに勝るカメラはありませんでした。

暗所でもノイズ感のない美しい映像が撮れる驚異の高感度

――とくにα7S Ⅱの高感度が活かされているシーンはどのあたりになりますか?
星川:やっぱり、ラストのテントまわりからマングローブの夜ですよね。あの辺は他のカメラと比べると、圧倒的にノイズ感が出ていません。特にマングローブのところ。柏倉さんは水の中に三脚立てていましたが、僕らは三脚を立てている余裕も時間もない。そんな環境だったので、ハンディでもしっかり脇を締めたら手ブレなしで美しい映像が撮れる高感度にはすごく助けられました。

高感度のおかげで、暗く、安定しない場所でのハンディ撮影にも挑めた。(CM 00:46)

CM「極限の目撃者 αが捉える光と闇-西表島-」は、こちら

打田:肉眼では見えにくい小さな光も拾ってくれるので、感度は圧倒的です。あの星空のシーンはISO6400で撮ってるんですよ。グレーディングのことを考えても、ISO6400でも余裕があるんですよね。この高感度のおかげで狙える場所も格段に広がりました。光を計算して、光がおいしい位置しか狙えないというのではなく、アングルを選ばないところもα7S Ⅱの高感度ならではだと思います。

わずかな光を放つ小さな星でも高感度でしっかり捉えられた。(CM 00:43)

過酷な環境でも軽快に動けるコンパクトサイズ

――ジャングルの中や、川、海と自然相手で撮影も大変だったと思いますが、なかでも苦労したシーンがあれば教えてください。
星川:柏倉さんがカヌーに乗っているシーンですね。僕らもカヌーに乗りながら撮影したんですけど、カヌーって本当に身動きがとりにくいんですよ。そんな中、片手でも撮れて扱いやすいこのサイズは大きな武器になりました。あと、起伏が激しい場所も多かったので、コンパクトなカメラでフットワークを軽くできたのもありがたかったですね。 それに、ハンディで撮影すると、どうしてもブレが気になるんですよ。でも、α7S Ⅱには5軸ボディ内手ブレ補正があるのでハンディでも安心。カメラマン的にはアングルをいろいろ動かしたくなるんですけど、このサイズだと容易にできるのも利点ですね。

狭いカヌーの上でも操作しやすく、片手撮影でも安心して撮り続けられた。(CM 00:01)

打田:ドリー撮影みたいな画を撮りたいな、と思ってジンバルを使って疑似ドリー撮影に挑戦したんです。今回は「RONIN-M」というジンバルを使ったんですが、α7S Ⅱは軽くて小さいのですごく相性がよかった。ムービーカムを乗せると重たくてバランスがシビアになりますが、αはほぼブレません。重たいカメラだとバランスをとるのがすごく難しくてセットアップも大変ですが、α7S Ⅱなら調整も非常に簡単ですね。舟の上でも着けられたくらいラクでした。

グレーディングで思い通りに仕上げられるのがS-Logの魅力

――今回、打田さんが思い描いていた映像は撮れたのでしょうか。
打田:そうですね。もちろん露出がしっかり合っていて、星川さんがいい画を撮ってくれているという前提もありますが、編集でさらに化けるというか、編集で思い描いた色を作れるのがS-Logの魅力だと思います。フィニッシュの段階で威力をさらに発揮する印象で、α7S Ⅱはグレーディングのし甲斐があるカメラですね。 グレーディングはソニーが出しているLUTも使っていますが、正直なところ他のものもいろいろ試しています。昨日もカラリストと話していたんですけど、あえて純正じゃないLUTを当ててみるのも面白いんじゃないかと。今回は僕のイメージに近い発色の良い海外製のLUT※を使って追い込み、ダヴィンチ(ブラックマジックデザイン社のDaVinci Resolve)で似せたように作ってもらいました。 Look up Table の略。入力輝度データに対応する出力輝度データを参照(Look up)する対応表。入力データをクリエイティブなルックに変換するのに使われる。

このLUTを選んだのは、ジャングルの色をしっかり出したかったから。とくにCM冒頭のグリーンにはこだわりました。柏倉さんの顔の後ろに光っているグリーンとか、発色を良くしたいなと思って。色味を感じるような世界感に仕上げたかったんです。グレーディングでLUTを駆使し、理想の色を描き出すことができたのは、αのシステムがあってこそですけどね。

色鮮やかなグリーンが光る柏倉氏の紹介シーン(CM 00:13)

シビアな表現ができる動画を意識したレンズが理想

――今回、24-70mmと70-200mmのGマスターを使用されましたが、率直な感想は?
星川:24-70mmは単焦点並みにきれいにボケ味が出て、すごいと思いました。あと、フォーカスのズレが気にならなかったところも良かったですね。ズームアップして見やすい状態でピントを合わせてから広角に戻すという作業をすると、フォーカスがズレることがよくあるんです。でもこのレンズは、ピントのズレ感がほとんどありませんでした。

打田:Gマスターはかなり動画を意識していますよね。動く被写体を追いかける時や、ムービーならではの時に威力を発揮するレンズって感じ。

実は水との格闘が多かった――西表島での撮影秘話

――最後に、撮影中の印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
打田:僕は星空を撮影したシーンですね。1本のマングローブの前でベストのタイミングを見計らっていたんですけど、どんどん潮が満ちてきて。柏倉さんの欲しい画は、潮が満ちてきている途中で水面に星を映す、ということがわかっていたので、撮る時間帯は限られていたんです。水面を揺らしてしまうと星が映らなくなってしまうので、僕らも動かずにジーッとその時を待ちました。でも、「岸に帰れるのかな」と思うほど水位が上がってきて、本当にハラハラしたことを覚えています。

水面が膝まで上がってきているのが分かる。(CM 00:47)

星川:僕は柏倉さんがカヌーを漕いでいる夕日のシーン。打田さんと2人でカヌーを降りて、胸くらいまで水に浸かって水面ギリギリで撮影したんですよ。やっぱり自然が相手なので、普段は撮れないようなものを探してしまいますね。ここは水の中に入った方がいいなと思ったら、じゃあ入ろうかとアクティブに動けたので、その辺はとても楽しかったです。

胸元まで水に浸かり、目の前に水面が迫るアングルから撮影。(CM 00:33)

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