商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α α Universe

圧倒的なレスポンスが
描き出す感動の世界

写真家 桃井一至 × RX100 V
〜一瞬を意のままに切り出す〜

α Universe editorial team

今回、写真家の桃井一至氏にRX100 Vでの作品制作をお願いしました。さまざまなシチュエーションの撮影に挑んだなか見えてきた、RX100 Vの魅力について語っていただきました。

カメラ関連の仕事を幅広くこなす桃井一至氏

――まずは桃井さん自身についてお話を伺いします。最近はどのような活動がメインになりますか? 広告写真を撮影したり、カメラ書籍関係の撮影や執筆をしたりと、最近は本当にカメラ関連でいろいろなことをやっています。ソニーのお仕事では、量販店の店頭で行う新製品体験会のセミナー講師など、人前でカメラについてお話する機会も多いですね。Webではα65で撮影した作品や、カメラインプレッションも公開されています。ソニーとはミノルタからの流れで、ずいぶん長い間ご一緒させていただいています。個人的にはα7 IIを持っています。最近はシグマのマウントアダプターMC-11を購入してから、撮影の幅がさらに広がりました。例えば、建築物の撮影ではシグマの12-24mmレンズをよく使っていたのですが、α7 IIと組み合わせて使ったらすごく楽で。5軸ボディ内手ブレ補正搭載だし。目線より高い位置から撮影することも多いので、チルト液晶が本当に助かっています。RX100シリーズは、いろいろな所で撮影させてもらったりトークショーをしたり、初代からのお付き合いになります。

驚異的な連写性能と高い解像感で描き出した1枚

――ここから最新モデル「RX100 V」についてお話を伺います。バスケットを撮影したこのカットは圧巻の迫力ですね。
横須賀にある3on3のバスケットコートで撮影した作品ですね。曇天だったんですが、背景の雲の模様も見ながら、印象的な形になるタイミングで撮影しました。ダイナミックなシーンにするために、選手とは2〜3mの距離で、ワイド端の24mm(35mm判換算)で撮影しました。とにかくものすごいスピードで選手がフレームインしてくるので、ゴールネットからゴール板の縁のあたりにフレキシブルスポットAFでフォーカスを合わせています。狙いの被写体が同一深度内に入るようにして連写しました。そんな状況だったので、チルト式液晶モニターが大いに活躍してくれました。このモニターは屋外でも視認性がいいのも魅力ですね。選手の踏切位置が目視でおおよそわかるので、タイミングを合わせて押し切るっていう感じでした。その中でも、とくにダンクシュートをする直前のこの1枚は、24コマ/秒という驚異的な連写性能、歴代のRX100が培ってきた1型センサーの信頼性の高い描写力、カバー範囲の広いAF性能があったからこそ撮影できた決定的瞬間だと思っています。

24コマ/秒の連写でも息継ぎなしで快適に撮れる

――実際に24コマ/秒の連続撮影をされた、率直な感想をお聞かせください。
24コマの連写は圧倒的でした。僕はRX100シリーズを歴代使っていますが、連写性能は本当に向上しているなって感心しました。バスケのシーンでは、動きを予測し、ほぼ押しっぱなしの状態。それでもまったく息継ぎしませんでした。RAW+JPEGの、カメラ的には一番負担の大きな状態で撮っていたんですけれど、それでもまったく問題なし! 確かに高速記録ができるメモリーカードを入れていましたが、息継ぎもないところはすごいと思いましたね。今までのカメラだと、2秒とか3秒のタイミングに(自分が撮りたい)ピークの部分が入るようにしておかないと、やっぱりベストな1枚の撮影って難しかったじゃないですか。RX100 Vは、「後で整理するのが大変じゃない?」と思うほど連写できる。ちゃんと撮れているのか心配になるくらい(笑)、押しっぱなしでもよく動いていました。僕はスポーツ専門ではありませんが、連続撮影能力が低いカメラでは「決定的瞬間の1枚」を撮るのは、例えプロでもハードル高いと思うんです。そんな難しいことを、コンパクトデジタルカメラでいとも簡単に撮れるということ自体が驚きです。

このウエディングの写真も24コマ/秒連写で撮影しました。連写で撮っていたからこそ後でベストな一枚を選べたいい例だと思います。この一枚の前後にたくさんの写真があるのですが、その中から、フラワーシャワーが顔にかぶらず、かつ最高の表情の一枚を撮影することができました。このような瞬間は、もしかしたら10コマ/秒くらいの連写でも撮影できちゃうかもしれませんが、24コマ/秒連写ならほぼ撮り逃すことはありませんよね。一眼カメラでも撮れなかった瞬間が撮影できる、そんな感じですかね。

中高感度のノイズが軽減し、夕暮れ時もより美しく

――RX100 Vは中高感度のノイズも少なくなっているのですが、それを実感したシーンはありましたか?
真夏の夕暮れ時に走っているバイクの連写をしたのですが、そのカットはノイズが少なくて驚きましたね。確かISO3200で撮影したのですが、バイクの赤いボディ部分を拡大表示してもほとんど気にならなくて。連写中もリアルタイムで全コマ、ノイズリダクションできるRX100 Vの実力がわかったカットでした。膨大な情報量を高速処理する、高速フロントエンドLSIの恩恵もありそうですね。

この写真はテレ端の70mmで、コンティニュアスAFで追従して手持ちで撮影しました。少し遠くにいる状態から追いかけて、近づいてちょうど良いところで連写する、という感じ。液晶のブラックアウトはないし、フォーカスもしっかり追いかけてくれました。さすがにピントは百発百中ではありませんでしたが、一度ピントを外しても次のコマでしっかりとリカバリーがかかっている感じ。以前のモデルでは、一回外れるとボケたままの連写が続いたりしたんですが、RX100 Vは1コマ、2コマ抜けるだけでしたから。速くたくさん撮れる連写は本当にありがたい。ありがたいんですけど、たくさん撮れてしまう分、一般の方はセレクトが大変かもしれません(笑)。そんな方々のために、今後はベストカットを自動で選んでくれるような機能を期待します!

プロ機材並みの動画性能がコンパクトボディに

――4K動画性能について、桃井さんなりの意見や感想があれば教えてください。
今後のことを考えると4K動画が撮れるのは魅力ですね。今の時代、カメラは1回買うと、次に購入するのはずいぶん先になりますよね。そう考えると、今は必要なくても、あってよかったと思う時が必ず来ると思いますよ。徐々に4Kテレビが主流になってきていると思いますし。
驚いたことに、RX100 Vは最大960fps(40倍)のスーパースローモーションまで撮影できちゃうんですよ! 一昔前までは、プロ向けの特需機材しかなくて、高かったんですよね。今は随分安くなってきたけど、それでもセンサーサイズが1型より大きいとはいえ、300fps程度でも100万円近くするものがある。それが十数万円の、しかもポケットにすっぽり入るサイズのカメラで960fps(40倍)ができちゃうんですから、すごいことですよね。
むしろ、使い手側の能力が試されるようなスペックになっているので、動画でいろいろ遊んでみたいと思っている方にもおすすめだと思いますよ。

1型センサーの先駆モデルは常に一歩先を行く存在

――他の高級コンデジと比べると、RX100 Vはどんな印象ですか?
仕事柄、他社製の高級コンデジもたくさん試していますが、RX100 Vはレスポンスなどを含めて頭1つ出ている印象です。もちろん5世代目まできたという積み重ねありきですけど。1型センサー搭載はさまざまな機種が発売されている激戦区カテゴリーだと思いますが、その中でもリーダー的存在と断言していいと思います。

ボディサイズは他社製品に比べてやっぱり小さいですよね。だからこのサイズ感はとても有利だと思います。5世代目まできても初代からほとんどフォルムが変わらない理由も、そのあたりにあると思いますし。実はRX100 IVとRX100 Vを並べてパッと見た感じ、どこが変わったのかと思ったんです。でもよくよく見ると、ちょっとした出っ張りや細かなところがちゃんとよくなっている。これもうれしいですよね。贅沢を言えば、明るいレンズのままで100〜105mmくらいまで望遠が強くなってくれると、もっとうれしいですね。

記事で紹介された商品はこちら

記事一覧
最新情報をお届け

αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。

閉じる
閉じる