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最先端の現場+α Vol.8 「コンパクトなのに圧倒的な
高画質。羊の皮を被った狼
ですよね」

堀内僚太郎:被写体の気持ちに寄り添って、
真剣に向き合うフォトグラファー

α Universe editorial team
「特にいいなと思ったのが手の質感です。工房の蛍光灯だけでこれだけ表現力のある写真が撮れたのには驚きました」(堀内)

――堀内さんはαに惚れ込んでいるそうですが、惹かれた理由はなんですか。 堀内 持った時に手に馴染むサイズなのに、それでいて中判やフルサイズの一眼レフに匹敵するようなものが撮れる。コンパクトなのに圧倒的な高画質がある。まさに「羊の皮を被った狼」ですよね。人を撮る時には相手を威嚇しなくて済みますし、「待ってました」というカメラです。僕の場合は高感度で撮影することが比較的少ないですが、周囲に溶け込んで高感度でも撮れて、ストロボライトでモデリングランプを見てもストレスなくものが見えることが重要なので、α7R IIが合っているなと感じました。

「スイスでカルティエを取材して時計も撮りました。」(堀内)

―ドイツの時計工房の撮影はα7R IIで撮ったそうですね。 堀内 今までいろんなカメラで撮影してきましたけど、時計の工房取材の撮影はαが一番適しているんじゃないかと思います。時計師さんが作業をしている工房は、蛍光灯1本の光だけで撮影しています。工房で時計師さんの仕事を見ていると高級時計の精密さに共感する部分が多いです。人の手で作るものにすごく意味がある。そういう行為に真剣に向き合いたいという気持ちが強いです。作業中の様子はにじり寄って撮りたいのですが、机に肘をかけると仕事の邪魔をしてしまう。そういうケースではαの5軸手ブレ補正が非常に役立っています。

「現場でセットを組んだ状態のスナップです」(堀内)

―高級時計の商品撮影も狭い場所で行なうことが多いのだそうですね 堀内 工房や商談ブース等での撮影では針を止めずに撮影する場合が多々あります。動いている時計を撮るのは容易なことではありません。一般的に10時8分が美しいと言われているのですが、現地で撮影を行なう場合は悪条件下で撮ることも多いです。針が動いている中で質の高い写真を撮らなければならないとなると、セットを作るしかないのですよね。ライティングは1灯または2灯。僕の場合は乳白のアクリル板を箱型に組みます。ウールペーパーを貼ったハレパネで黒背景を作り、床面に黒皮を敷いて撮ることが多く、それが短時間で撮るには一番向いています。メインライトは左サイドから1灯を当てるのですが、逆サイドは銀で起こすか、クリップオンで流し込むか。文字盤と針を両方見せないといけないので、手前から白レフで起こすという感じです。それが最速の撮り方だと思います。 工房では中判カメラで撮るのは難しいですし、ソニーα7R IIはコンパクトな上に、中判に匹敵する画作りのできるカメラです。

「19世紀のアンティークのまな板とスプーンを撮影しました。質感の描写が素晴らしいと思います」(堀内)

―ソニー純正のマクロレンズがお気に入りだと聞きました。 堀内 90mmのマクロ(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)を使っているのですが、物を撮る時にはこの描写力が欠かせません。切れ味も鋭くて、満足度の高いレンズです。シャープなレンズで物を撮るのが好きなので90mmマクロに満足しています。これからはα7R IIと共にポートレイト撮影にも使っていきたいですね。

ほりうち・りょうたろう 1969年東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業。スタジオエビス勤務を経て、1997年よりフリーランスとして活動。
http://ryotarohoriuchi.com/

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