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α6500、これは軽快に野鳥を
捉える“リトルα9”だ

野鳥カメラマン 山田芳文 氏

α Universe editorial team

野鳥撮影を得意とする写真家・山田芳文さんが、難度の高い野鳥の飛翔シーンや愛らしい小鳥の生態を、α6500と“Gレンズ”で捉えてくれた。その使用感を聞く。

山田 芳文/野鳥カメラマン 大阪府生まれ。野鳥を中心に生き物を撮り続ける。作品は主にバードウォッチングの専門誌や自然保護団体の会報誌、児童書などで発表している。著書は『野鳥撮影術』(日本カメラ社)など。

α6500で野鳥を撮ってみていいなと思ったところは、ストレスなくサクサクとシャッターがきれることです。約11コマ/秒は撮っていて気持ちがのってくるし、連続撮影はRAW+JPEGで100枚まで撮影することができます。 これによって、「連写している途中にバッファーがフルになっていちばんいいシーンで撮影できなくなったらどうしよう、本当は今、シャッターをきりたいけれど……」ということはなくなり、後先を考えずにはじめからどんどん連写できます。 画質を「ファイン」に設定すれば、なんと307枚まで連続撮影することができます。ソニーのカメラはJPEG撮って出しが綺麗なので、こちらもオススメです。 それから、飛んでいる鳥をα6500で撮ってみて思ったことは、フォーカスエリアをどのような設定にしてもAFが鳥に追従してくれるのがいいと思いました。はじめは中央にしてテストしましたが、予想通り、AFはきっちり追従してくれました。 次にワイドにして試しましたが、こちらもフォーカスはしっかりと追従してくれました。「フォーカスエリアをワイドにしたらAFの追従性能は中央ほど期待できないだろうなぁ」と先入観がありましたが、杞憂に終わりました。基本的にトリミングをしない私にとって、フォーカスエリアをワイドにしてもAFが追従してくれることは、本当に有り難いことです。測距点が位相差検出方式で425点もあるので、構図の自由度も高く、厳密に画面を構成することができます。 レンズは主にFE70-300mm FE4.5-5.6 G OSSを使いましたが、α6500とのマッチングがいいように感じました。約854gと軽いレンズなので、α6500の約453gと合わせても1307gと、このセットで楽々と手持ちできる重量です。 実際、ストラップを首にかけてぶら下げた状態で長い時間、鳥を待ちましたが、苦になりませんでした。手ブレ補正の効きも確かなので、積極的に手持ちで撮影できました。ブレに関してはどちらかというと神経質な私ですが、そんな私が見ても納得の結果で大変満足しました。 軽快な高速連写とAF追従能力は、言ってみれば“リトルα9”。同じ遺伝子を引き継ぐ弟分といったところで、サクサクとシャッターがきれるテンポの良さは使っていて気持ち良いものでした。

α6500,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 450mm(35mm換算),F5.6,1/1600秒,ISO100

空バックで飛翔するコサギを撮影。約11コマ/秒でサクサク連写できるのは撮っていて気持ちがいい。AF撮影に良い条件ではあるが、ほとんど全てのカットにフォーカスが合っていたのには驚いた。

α6500,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 450mm(35mm換算),F5.6,1/1000秒,ISO200

ダイサギの右側にスペースを取りたかったので、フォーカスエリアをワイドにして撮影。背景の水面はダイサギと同系色だが、ピントが引っ張られることはなかった。約11コマ/秒のおかげで、いちばんいいカットを選ぶことができた。

α6500,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 450mm(35mm換算),F5.6,1/1600秒,ISO200
※拡大写真 背景の水はキラキラと輝いていて、明暗のコントラストがきつい場面。このような場合、AFはバックに引っ張られてしまいやすいが、問題なかった。α6500のAFはダイサギの目に素早くピタリと合わせ続けてくれた。
α6500,FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS 450mm(35mm換算),F5.6,1/160秒,ISO250
※拡大写真α6500+FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSのセットは軽いので、首からぶら下げたまま、あぐらをかいて、長時間待つことができた。ウソを手持ちで撮影したが、手ブレ補正が強力なので、ウソの目は全くブレていない。
α6500,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 300mm(35mm換算),F5.6,1/320秒,ISO2500

ISO1600でも撮影できる明るさだったが、ノイズ感をテストする意味で2500までISO感度を上げて撮影。ルリビタキの右側のシャドウ部などは輝度ノイズが出やすい場所だが、ご覧の通り、全く問題はない。

今回の撮影でこれぞ!と感じた2枚を、12月号の『月刊カメラマン』で公開しています。 また、『WEBカメラマン』ではミラーレス機特有のサイレント撮影を活かした、”逃げない”野鳥撮影の現場風景を動画で紹介しています。そちらもぜひご覧ください。
http://cameraman.motormagazine.co.jp/_ct/17130775

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