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高速で走り抜けるマシンを的確に
捉え新たな写真の世界を広げたα9
〜コンパクトなボディと高精度追随AFが
もたらす可能性〜

フォトグラファー・大西靖 氏

α Universe editorial team

スーパーフォーミュラ、スーパーGTなどモータースポーツの分野で活躍する大西靖氏。オフィシャルカメラマンとして各地を回り、レースを撮り続けている大西氏が、フルサイズのミラーレス一眼α9を手にスーパーフォーミュラを撮影。国内最速のモータースポーツの舞台で、α9で撮影した感想や機能についてお話を伺った。これまでデジタル一眼レフで撮影をしてきた同氏に、α9はどう映ったのか。

大西 靖/モータースポーツフォトグラファー 1958年生まれ、東京都出身。鉄道写真から写真の世界に入り、動物写真家・田中光常氏に師事。1986年からレース撮影を始め、88年より『オートスポーツ』誌カメラマンとなり、さまざまなカテゴリーのレースを撮影する。レースの他にも自動車専門誌を中心に活動する。現在はスーパーフォーミュラ、スーパーGT のオフィシャルカメラマン、ル・マン24 時間耐久レースなど年間20レース以上を撮影する。日本レース写真家協会事務局長。

モータースポーツフォトグラファーの
期待に応える高速/高精度なAF追随

――普段どのような撮影をされているのかを教えてください。 スーパーフォーミュラとスーパーGT のオフィシャルカメラマンとしてモータースポーツの撮影をしています。2人でチームを組んで担当しているのですが、ただ漠然とマシンの走行シーンを撮ればいいというのではなく、予選での走りやスタート、バトル、勝った車、ゴールシーン、表彰式、記者会見など、レースに関連するシーンはすべて撮影する必要があります。オフィシャルですから、その中には全チームのマシン、そしてドライバーが映っていなければいけない。2日間かけて行われる予選、決勝レースを通して、サーキットで起こることはすべて撮影しています。

――そのなかで大西さんがカメラに求めるものは何ですか? やはりAF ですね。スーパーフォーミュラには、最高速300km/h に達する国内最速のマシンが参戦します。高速で走っているマシンに確実にフォーカスが合わないようでは、使い物になりません。その点、α9 のAF はすごく優秀です。もともとAF の精度が高いという話は聞いていたのですが、それでも初めて手にした際に、狙ったところに瞬時にピントが合うのには驚きました。想像以上の速度と精度でしたね。これなら信頼して使えると感じました。モータースポーツの場合、1/2000 くらいまでシャッタースピードを速くして撮影していると思われている方が多いと思います。もちろん、シャッタースピードを速くすれば、どんなに速く走っているマシンでもピタッと止めて撮影できます。でも、それではタイヤの回転まで止まってしまって、躍動感のない写真になってしまいます。それでは意味がない。スピード感を出すにはできるだけシャッタースピードを遅くしながら、ピントが合っているのが理想です。その躍動感とピントのせめぎ合いを常にしています(笑)。α9 はピント精度の高さゆえ、かなりシャッタースピードを遅くして、攻めることができました。これは撮影していてすごく楽しかったですね。

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 400mm,F11,1/100秒,ISO50
α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 370mm,F11,1/60秒,ISO100
α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 218mm,F13,1/500秒,ISO200

的確に選択できるAF ポイントとサイレント撮影
によりピットでの一瞬を切り取る

――ピットでドライバーを撮影する際にもAFは役立ったそうですね。 ピットでドライバーを撮影するときというのは、あまり時間がありません。限られた時間の中で、サッと撮らなければいけない。的確にポイントを選択できるα9 のAF の自由度は、たとえば下の写真のように、ヘルメットの奥の表情を狙うような場合に、すごく役立ちましたね。

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 400mm,F5.6,1/100秒,ISO100

また、レースの前後で選手がヘルメットを取っている場合には「瞳AF」なども使いました。最近では瞳AF が使える機種も増えてきましたが、やはりα9 の瞳AF は常時使える上に追随の精度も高いと思います。構図を決めて瞳AF をON にすると、すぐに瞳にピントが合う。レンズのフォーカスホールドボタンに設定を割り当てていたので、人物を撮るときはボタンを押すだけですぐ起動できるのも、重宝しましたね。 そして思った以上に役立ったのがサイレントシャッターです。シャッター音がしないので、ドライバーが“撮られている”ことを意識することがなく、すごく自然な表情が撮れました。今回、FE 12-24mm F4 G のレンズを使って、コクピットに座っているドライバーを正面から撮影した写真がありますが、この距離でシャッター音がすると集中力も削がれてしまうし、気になると思います。また、フランジバックの短いミラーレス構造だからこそ、レンズ自体も非常にコンパクトにできていて、ドライバーに圧迫感を与えずに近づくことができました。α9の「サイレントシャッター」とこのレンズがあったからこそ撮影できた一枚ですね。

α9,FE 12-24mm F4 G 12mm,F4.5,1/1000秒,ISO3200

――フォーカスエリアが広いのもα9のポイントですが、その点に関してはいかがでしたか? これまでの一眼レフカメラだと、中央付近のフォーカスエリアで一度ピントを合わせてから、構図に合わせてカメラを動かさなくてはならなかったものが、最初から画面の端にピントを合わせておくことができるのは、瞬間を切り取ることが求められるモータースポーツでは、すごく便利でした。たとえば、以下のようなゴール直後のシーンにおいても、ピントを合わせるべきマシンとドライバーをピンポイントに狙いつつ、同時に手前のピットクルーの指を印象的に作品に取り入れることができ、双方が1 位に歓喜する瞬間を捉えることができました。

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 282mm,F10,1/1600秒,ISO640

20コマ/秒の高速連写によって
よりイメージに近い一枚をセレクト可能に。

――モータースポーツの場合、高速連写も多用されると思いますが、α9の性能はいかがでしたか。 シャッターが切られる一瞬の差でマシンの位置が大きく変わってしまうので、連写速度は速ければ速いほど自分のイメージした画に近いものをセレクトすることができます。その点、α9 の20 コマ/秒の高速連写はとても魅力的です。フィルムで言うところの「コマ間隔」が短いので、とても良い印象でしたね。特にコーナリングのシーンでその威力を発揮しました。 コーナリングを撮影するときは、マシンがコーナーに入ってくるところをAF で追いながら、狙っている位置にきた瞬間にシャッターを切ります。一眼レフだとせいぜい数カットだったものが、α9だと倍近いカット数撮れます。これまでは、撮れた写真を見て「この中間の画が欲しかったのに」ということもありましたが、α9ではセレクトの幅が広がるので、自分のイメージしたとおりの一枚を得ることができました。さらに、最終戦は雨の中での撮影となりましたが、ストレートを駆け抜けるマシンのホイールから跳ね上がる水煙の様子まで押さえることができました。 スーパーフォーミュラは年を追う毎にマシンやタイヤの性能が上がり、どんどん速くなっています。シーズン前のテスト走行などで、去年と同じ感覚でいると、目が慣れず当たりが減ってしまうくらい。だからマシンのレベルに合わせて、それを撮るカメラも進化していかないと、ダメだと思うんです。そういう意味でも、α9の高精度AFと高速連写はまさにレースマシンのような進化と言えますね。

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 400mm,F8,1/1250秒,ISO400
α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 400mm,F10,1/800秒,ISO2500

即納品のニーズに応える
Gマスターの描写力と色合い

――今回、望遠レンズとしてFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを手にされてみて、使い心地はいかがでしたか? いつもは望遠ズームだと70-200mmのレンジを使うことが多いのですが、今回100-400mm(FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS)を使ってみて非常に使い勝手が良かったので、今後も100-400mmを使い続けようかと思っています。レースも撮影できるし、ピットでの様子やマシンの俯瞰イメージにも対応できる。表彰式では1位から3位まで3人が並んでいる写真から、1人だけの寄りまで撮れる。持ったときのバランスもいいので、流し撮りもやりやすかったですね。レンズの描写力も高いですし、色合いも申し分ない。オフィシャルカメラマンは撮影した写真をすぐに納品しなくてはいけないので、RAWで撮って現像するということができません。JPEGで撮影したものをセレクトしてそのまま渡すことになります。そういった面でも十分満足のいく描写力と色合いでした。

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 100mm,F6.3,1/800秒,ISO100
α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 169mm,F36,1/20秒,ISO100

写真を撮る楽しさを呼び起こしてくれた
超広角レンズとの組み合わせ

――今回は、さらに広角レンズとしてFE 12-24mm F4 Gも使用されましたが、いかがでしたか? 超広角レンズのFE 12-24mm F4 G は、撮影していてとても楽しかったですね。通常は広角といっても使うのは24mmまでなので、12mmの画角はとても新鮮でした。しかも流し撮りをしてもピントが合うし、観客席を流した作品などを撮影することで、普段目で見ているだけでは気づかない表現ができるのも魅力でした。コンパクトなボディに付けることで、片手で持って腕を伸ばして、ドライバーを真上から撮影したりと、これまでには見たこともないような作品も撮れました。

α9,FE 12-24mm F4 G 20mm,F18,1/80秒,ISO50
α9,FE 12-24mm F4 G 24mm,F22,1/40秒,ISO50
α9,FE 12-24mm F4 G 12mm,F10,1/1250秒,ISO200
α9,FE 12-24mm F4 G 12mm,F5.6,1/160秒,ISO1600

ずっと長い間スーパーフォーミュラとスーパーGTを撮っていると、サーキットも同じなのでやはりマンネリ化してしまうんですよね。レース毎にサーキットの特徴を出そうとはしているんですけど、同じような画になりがち。でも、今回FE 12-24mm F4 Gとα9を手にしたことで、今まで見たことのないような写真を撮ろうと新鮮な気持ちでチャレンジできた。すごく楽しかったし、オフィシャルサイトでもチャレンジした写真が沢山使われていたのを見ると、私の思いが伝わったんだなと感じました。やっぱり撮っている側が楽しくないと、見ている方も面白くないですよね。写真を撮る楽しさを改めて呼び起こしてくれました。

これまでに見たことのない一枚を
撮影可能にしたα9

――大西さんにとってα9はどんなカメラですか? モータースポーツを撮影する醍醐味は、やっぱり速いものを捉えられるというところにあります。スーパーフォーミュラはあれだけの速度で走りながら、ドライバーは数センチ単位の勝負をしている。そのギリギリの闘いを撮影できたときというのが一番の喜びです。そういった面で、AF精度が高く高速連写のα9は、きっちりと伝えたいものを的確に捉えてくれるカメラだと思います。しかもそれだけでなく、フォトグラファーの遊び心にも応えてくれる。基本はしっかりと押さえながらも、これまでに見たこともないような写真も撮影できるカメラだと、今回使ってみて実感しました。 実は、レーシングドライバーでカメラが好きな方も結構いるんですよ。今回私がα9を抱えてサーキット内で撮影していたところ、アンドレ・ロッテラー選手が興味深々で、ポートレートを撮影してくれましたので、最後にご紹介させてください。これからレースシーンにおいても、ますますαのプレゼンスは高まっていくのでしょうね。

撮影:Andre Lotterer(アンドレ・ロッテラー)氏

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