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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [秋桜編]プロカメラマンによる撮影テクニック
[WEB版]αセミナー プロカメラマンによる撮影テクニック 秋桜編
二〜三輪 -構図と色合いを考える-
焦点距離: 100mm / F値: 4.0 / シャッター速度: 1/640秒
三輪の花を配し、手前の一輪を主役に決めてピントを合わせました。主役の一輪を決めるときは、濃い色合いや大ぶりの花など、最初に目を引く花にすると不自然になりません。
焦点距離:100mm/ F値: 4.0/ シャッター速度:1/640秒

必ず主役を決める

一輪を撮ったら、今度は並んで咲く二〜三輪の花を主役にしてみましょう。これも、絵としての落ち着きが良いものです。二〜三輪を撮影する場合に大切なのは、どれか一輪を主役に決めてその花にピントを合わせることです。花の高さや色合いなど、構図のバランスに工夫が必要です。一輪の花を撮るときと同じように、背景にも気を配りましょう。

主役とわき役のバランスが大切

構図が難しいと思う場合は、主役と脇役が明確になる構図から始めてみましょう。主役となる花に対し、脇役は小さめになるようにすると、構図としてバランスが良くなります。また、大小の組み合わせは、画面に遠近感や奥行き感が生まれ、テンポが出ます。

焦点距離: 100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/1000秒
ZOOM 二輪のコスモスのうち、大きな花にピントを合わせ、脇役となる小さな花を、大きくボカしました。
焦点距離: 100mm /F値:3.5 /シャッター速度:1/125秒
ZOOM 濃いピンクのコスモスの背景に、淡い色のコスモスをボカして挿し色にしました。背景と主役の色の響きあいで、華やかな雰囲気です。
焦点距離: 100mm /F値:3.5 /シャッター速度:1/320秒
ZOOM 三輪の花を手前から奥に配し、一番手前を主役に決めました。遠くにいくに連れて大きくなるボケがポイントです
焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/1000秒 同じ色合いのコスモスも、奥の花を大きくボカして強弱のテンポをつけました。
二輪比較(花の大きさ)
二輪比較(花の大きさ)
ZOOM 花の大きさは、思い切って差をつけると、主役と脇役が明確になり、構図としてバランスが良くなります。また、遠近感が出て、奥行きも生まれます。

逆光の透過光を生かす

花びらが薄く、枚数も少ないコスモスは、逆光の透過光を生かすと、花びらがきれいに透けて、表情が豊かになります。逆光により花が暗くなってしまう場合は、位置を変えてやや斜光線にするか、露出をプラスに補正して、何枚か撮りくらべてみましょう。濃い色よりも、淡いピンクの花で試すときれいに透けた絵が得られます。

焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/320秒
ZOOM 木もれ日のキラキラしたボケとともに。少し離れた花を、画面を大きく使って配置します。左右の余白を同じくらいの分量で切り取ったことで、構図が安定しました。
焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/500秒
ZOOM 三輪のコスモスのうち、手前にピントを合わせ、逆光で撮影。大きくボカした背景の一部に入れた青空が、挿し色として効いています。
焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/250秒
ZOOM 二輪のうち、手前の一輪を主役として撮影。強い光を受けた奥のコスモスが、明るいハイライトとなっています。
焦点距離: 500mm /F値:8.0 /シャッター速度:1/640秒
ZOOM 反射望遠レンズ 500mmF8 Reflexを使い、逆光線で撮影しました。独特のリング状の光輪が幻想的な情感を醸し出します。三脚を使用しました。
主役以外の要素にも気を配る

数輪を主役にする場合でも、一輪のときと同様に、背景やそれに含まれる要素に気を配ることが大切です。ボケを生かして背景の乱雑さを整理したしり、主役を引き立たせる脇役の配置にひと工夫するなど、同じ花でも試行錯誤を繰り返して撮影してみましょう。

焦点距離: 100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/800秒
ZOOM 一輪のときと同じように、花が向いている方向の空間を広くとりました。背景の濃い色の花は大きくぼかして、手前の淡い色を際立たせています。
焦点距離:100mm /F値:8.0 /シャッター速度:1/500秒
ZOOM 青空を背景に撮影しましたが、青一色の無地背景となってしまいました。
焦点距離:100mm /F値:8.0 /シャッター速度:1/640秒
ZOOM カメラを動かし、秋雲を画面の中に取り込みました。秋空の雰囲気が出ています。
焦点距離: 100mm /F値:8.0 /シャッター速度:1/500秒
ZOOM さらにカメラの位置を変え、白い雲に淡い色のコスモスがかぶらないように外し、花を際立たせました。

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1.クローズアップ -花の魅力に迫る- 2.一輪 -背景を意識する-
3.二〜三輪 -構図と色合いを考える- 4.花畑 -画面全体に気を配る-
α Lens コスモス撮影のおすすめレンズ コスモスってどんな花?
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