広がるαプロフェッショナルフォトグラファー

α Photographer’s Voice

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Phtographer 諸永 恒夫
Photographer

諸永 恒夫

「夢のカメラが出るのを待っていた」

諸永 恒夫(もろなが つねお)

1965年、山口県生まれ。東京写真専門学校(現 東京ビジュアルアーツ)卒業後、写真家 河合肇氏に師事。1990年、フリーランスへ。主に雑誌を中心に人物など広く撮影を行う。

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私のベスト。これだ、と思った

α7S + FE 70-200mm F4 G OSS 1/200 F11.0 ISO100

私は雑誌を中心にポートレート撮影を行っていますが、デジタルになってからは、カメラ本体背面の液晶モニターを使ったライブビュー撮影を多用していたこともあり、電子ビューファインダー(EVF)への抵抗はありませんでした。
光学ファインダーを全く覗かなかった、という訳ではなく、露出や色味をリアルタイムに把握し、撮ってから確認し撮り直しが必要であれば撮り直す、というアクションを行いたくなかったのです。光学ファインダーに頼っていると、ファインダーを覗いてシャッターを切っては、目をファインダーから離して液晶モニターで確認という動作の繰り返しが必要になりますが、EVFであればEVFを覗きながら露出やピントを合わせ、撮影後もEVFを覗いたままで確認できるので、確認してますよ、という行為を周りに見せなくて済みます。確認する行為はプロにとって一番格好悪いと思うのです。

α7 II + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 1/320 F2.8 ISO100

そういった中で、ソニーからEマウントのレンズ交換式のフルサイズ対応ビデオカメラVGシリーズや、フルサイズ対応のデジタルスチルカメラRX1Rが出たときにソニーの本気さを感じ、さまざまなカメラを使いながら夢のカメラが出るのを待っていたのですが、ミラーレスならではの小型・軽量、群を抜いたEVF、ピーキング機能、フルサイズセンサーなどを備えて登場した夢のカメラがα7だったのでα7シリーズに変えました。
今はα7R II、α7S II、α7 IIを持っており、高感度が必要な環境下ではα7S IIを使うなど、撮影環境によって使い分け、またファンクションメニューも活用し、使う機能だけをシンプルに割り当てて使いやすくするなど、どうα7を活用して、フルに使っていこうか、ワクワクしています。

自分が使いたいカメラを使えば良い

α7 II + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 1/1600 F2.2 ISO100

カメラをαに変えた後、周りからは色々な反応がありましたが、αを認める人が増えてきましたし、その中でカメラを選択できるようになってきたので、自分が使いたいカメラを使い、撮りたいものを撮れば良いと思っています。今、私が使いたいカメラはαなのです。
いつの間にか周りの反応も変わり、撮影する相手がカメラ好きな方だと撮影に使っているカメラに興味をもって、あれ?αですね、と会話が弾み、軽快に良い表情で撮影できるようになったと思います。
またレンズもピントが合ったところはかっちりと、周りのぼけ感とのバランスが非常に良いです。Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAを使うことがほとんどなのですが、焦点距離が最高で、人を撮るときに丁度良い距離になります。単焦点レンズを使って、自分の身体を移動させて画角を変えていくという撮り方が本来の撮り方であると思っていますが、α7R IIとSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAの組み合わせであれば何でも撮れるのでは、と思ってしまうほどです。