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ソニー歴史資料館探訪 歴史で振り返るソニースピリット ソニーの前身である東京通信工業株式会社(東通工)が設立されてから62年を数えた。その間、ソニーはどんな精神を持って、どのように成長してきたのか?東京・品川にある、ソニー歴史資料館を訪れて、ソニーの歴史に触れてみた。

ソニースピリットとモルモット像

「人のやらないことをやる」。これは創業者の井深大(いぶかまさる)の言葉です。ソニーには、まだ誰もやっていない、不可能だと思われていることに果敢に挑戦するチャレンジスピリットがあります。日本初のテープ式磁気録音機は、まさにそれを具現化した商品でした。その後も、自社開発したトランジスタを使っての日本初のトランジスタラジオや従来にない明るさと鮮明な画面を実現したソニー独自のトリニトロン方式によるカラーテレビ、VTRなどを次々に世に送り出しました。さらに、音楽を聴くスタイルを変え、世界の共通語にもなったヘッドホンステレオ“ウォークマン”を初めCDプレーヤー、MDプレーヤー、また、手軽さ、コンパクトさにこだわったビデオカメラ“ハンディカム”やデジタルカメラの“サイバーショット”など、常に新しいフィールドを切り拓いていきました。そうしたソニーの歴史がソニー歴史資料館には詰まっています。

長い歴史の中で、ソニーの開発した新製品によって、ひとつのマーケットが誕生し、その後、他社が参入してくることも多くありました。そのようなことから、ソニーを業界のモルモットと呼ぶ人もいました。それを聞いた井深は「ソニーは他社のモルモットでいい。新たな物を開発して、世に送り出すという精神が大切なのだ」と話したそうです。そんな井深に対して、ソニー社員は「モルモット像」を作って贈りました。

井深は、それを大変喜んで、机の上に飾っていたといいます。そして今も、このモルモット像は、ソニースピリットの象徴として、ソニー歴史資料館に展示されています。

ソニーのはじまり

ソニーの前身である東京通信工業株式会社(東通工)が設立されたのが1946年5月です。1946年の出来事を振り返ってみると、日本国憲法が公布され、警察官はサーベルを警棒に持ち替えた時代です。国外では、インドシナ戦争がはじまり、インドネシア共和国とベトナム民主共和国が独立を宣言、モンゴル人民共和国も成立しました。そんな年に、ソニーの歴史ははじまりを告げます。ソニーの創業者で、実業家として初めて文化勲章を受章した井深大が、東通工設立に際して記した趣意書というものがあります。その中に「会社設立ノ目的」という項があり、その最初に、こう書かれています。

「一、真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」

自由豁達(じゆう-かったつ= 心がおおらかで物事にこだわらない)にして愉快なるモノづくり。今も斬新かつ、人々を魅了する商品を生み続けるための精神は脈々と、ソニーの商品に受け継がれていることが分かります。

ソニーのロゴの変遷
「東京通信工業」は外国で発音しにくいため、音を意味するラテン語の「SONUS(ソヌス)」と小さいという意味の「SONNY」を掛け合わせて「SONY」としました。そのロゴは、少しずつ変化を繰り返してきました
「東京通信工業株式会社」の看板
1945年、東京での新会社創設のため、井深は仲間とともに疎開先の長野県から上京。1946年、「東京通信工業株式会社」の看板を掲げ、ラジオの修理と改造の仕事をはじめました
創立10周年の記念写真
創立10周年を祝って、社員全員で記念撮影(1956年)
1969年の人材募集広告
1969年の人材募集広告。ユニークなメッセージからは、現在に通じるソニーらしさがあふれている

歴史からソニースピリットを読む

東京通信工業は、ラジオの修理と改造、真空管電圧計、拡声器などを当初扱っていましたが、仕事が軌道に乗りだしたところで、次に手がけたのがテープレコーダーでした。テープレコーダーは、当時、アメリカでできたばかりの貴重品で、参考になるのは「音響工学」という本のたった2行の記述だけでした。

「1936年に、ドイツのAEG社によってプラスチックに磁気材料を塗布したテープレコーダーが発明された」

まさに、ゼロからのスタート。その開発が試行錯誤の連続であったことがエピソードとともに語られています。

広告写真

館内に飾られた数多くの広告写真からも歴史を知ることができます

TR-55
日本初のトランジスタラジオ TR-55
トリニトロン方式によるカラーテレビ1号機(KV-1310)とエミー賞受賞のトロフィー
ソニー独自のトリニトロン方式によるカラーテレビ一号機(KV-1310)と、エミー賞を受賞した際のトロフィーも展示

テープレコーダー 第一号機

1949年に製作した紙テープの試作品
1950年、ソニースピリットが詰まったテープレコーダーが完成しました。第一号機は非常に大きなものでしたが、時代と共に小型化が進み、ついには家庭用テープレコーダーを開発。そして、持ち歩きできる“ウォークマン”へと進化していきます
“ウォークマン”の歴代モデル
音楽を聴くスタイルを変えた、大ヒット商品“ウォークマン”の歴代モデル
パスポートサイズの“ハンディカム”とジャケットサイズのCD“ウォークマン”
カセットテープサイズ、パスポートサイズ…。ユーザーの求めているものを中身からではなく、外見から決めていくという発想は、ソニースピリットならではの考え方

ソニー歴史資料館に出かけよう

ソニー歴史資料館では、ソニースピリットを感じられる商品が数多く展示されています。また、商品以外にも、ソニーのロゴの移り変わり、普段見られない試作品やエミー賞のトロフィーなど、貴重な品も展示されています。

また、ソニー歴史資料館の館内で、人気を集めるのが映像コンテンツです。古い写真と共に、懐かしいテレビCMや、二人の創業者、井深と盛田昭夫(もりたあきお)のスピーチをもとにソニーの軌跡をまとめたビデオも公開、ソニースピリットを思いきり体感できます。

ぜひ、東京にお立ち寄りの際には、家族や友人、会社の仲間と、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?ソニーの歴史をたどることで、何かがひらめくかもしれません。ソニーファンには最高のおすすめスポットです。

創業者の井深、盛田のメッセージ映像

AIBOの試作品
普段は目にすることができない、貴重なAIBOの試作品も展示されています

創業当時の苦労をしのばせるエピソード

電気炊飯器
ラジオの修理、改造のかたわら、何か人々の役立つものを作りたいという井深の思いで考案された、木のおひつにアルミ電極を貼り合わせただけの電気炊飯器。当時の不安定な電圧、水加減などでおかゆになったり、固すぎたりと上手にお米が炊けず、試作で終わった。

電気炊飯器

座布団
1946年の新円切り替えにより物価が高騰。社員の暮らしを守らなければと、現金収入を得るために考案されたヒット商品。販売元は「銀座ネッスル(熱する)商会」とした。

座布団

ソニー歴史資料館のご案内

ソニー歴史資料館では、代表的な商品約250点を展示しています。
商品にまつわるエピソードや技術開発の歴史を、パネルや映像資料で紹介しています。見学は完全予約制です。
事前に電話でご連絡ください。事前のご予約がない場合は見学できませんのでご注意ください。

館内写真
東京都品川区北品川 6-6-39
TEL:03-5448-4455

開館時間:平日午前10時〜午後5時
休館日:土曜日・日曜日・祝日および会社休日
入場無料(見学所要時間 約1時間)
自由見学(説明要員はつきません)
<個人情報のお取り扱いについて>
ソニー株式会社は、法令に定める場合を除き、お問い合わせの際ご提供いただく、お客様のお名前、予約期日、ご質問 等の個人情報については、お問い合わせ対応・ご見学者の管理以外の目的には利用しません。
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My Sonyメールマガジン 2008年5月8日号

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