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事例紹介

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社会福祉法人 恩賜財団済生会横浜市東部病院 様

放射線分野

血管造影X線診断装置との完全同期システムにより、検査のすべてを自動記録するバックアップ環境を実現。

済生会横浜市東部病院(横浜市鶴見区)様

横浜市鶴見区の鶴見川沿いに位置する済生会横浜市東部病院様は、東部地域の中核病院としての役割を担っています。2007年3月の病院開院時に、血管造影X線診断装置のバックアップシステムとしてメディカルDVDレコーダー DVO-1000MDを導入されました。

フィルムレス環境における厳重なバックアップ体制を実現


診療放射線技師
大屋 博宣先生

16疾患別センターと5診療科、病床数554床を備えた済生会横浜市東部病院様は、患者中心の医療という視点に立ち、医療の専門分化の利点を活かした「効率性」「適切性」「合理性」から診療科の枠を超えたチーム医療を実践しています。
ソニーのメディカルDVDレコーダーDVO-1000MDはIVRセンターに導入され、心臓カテーテル検査・胸腹部と末梢の血管・脳血管などの血管造影検査や、これに伴う血管形成術・経動脈的塞栓術をはじめとした血管系IVRに使用されています。

診療放射線技師の大屋博宣先生に、DVO-1000MDの導入経緯を説明していただきました。

「血管造影検査は、カテーテルと呼ばれる細い管を血管の中に入れ、その先端から造影剤を注入しながら、X線を使って連続的に血液の流れを撮影する検査です。医師が透視しながら(画像を見ながら)カテーテル位置や撮影部位を確認し、ペダル式スイッチを押すことで動画や静止画として撮影されます。撮影したデータは、すぐさま血管造影X線診断装置から、PACSサーバーへと送られます。この時点で、自動的に二重のバックアップが行われています。

当院ではフィルムレス化が実施されており、他の医療機関へ患者さんを紹介するような場合を除いて、画像などのあらゆる診療情報をデータで管理しています。X線を使用するX線血管造影検査は、患者さんの体に与える影響も少なからずありますので、システムのトラブルなどでデータを失うことは絶対避けなければなりません。そこで、さらなるバックアップシステムとしてDVO-1000MDを導入しました。

DVO-1000MDの利点は、血管造影X線診断装置と完全に同期し、透視が始まると自動的に記録を開始し、検査終了とともにストップする点です。3つ目のバックアップシステムの存在や操作を意識せずに、検査の最初から最後までの流れがすべて記録されます。動画サーバや静止画サーバよりも記録範囲が広いので、万が一の際のバックアップシステムとして心強いですね」

DVD+RWディスクの利用でコスト削減


血管撮影検査の操作室に設置されたDVO-1000MD。コンパクト設計を実現し、検査装置などへの組み込みも可能


脳血管や心臓血管などの詳細な画像を撮影する最新の血管撮影装置

社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院様には、4台のDVO-1000MDが導入されています。2方向のX線透視画像を確認しながら検査を施行できるバイプレーン血管造影X線診断装置に2台のDVO-1000MDを接続し、2台あるシングルプレーン血管造影X線診断装置には1台ずつ接続しています。

「この3台の血管造影X線診断装置によって、1日約20件の血管撮影検査・治療が行われています。医師が各DICOMサーバーにある動画データや静止画データを読影後、DVO-1000MDのDVD+RWに記録されたバックアップ用のデータは不要となり消去され、新しいデータの記録に使用します。DVO-1000MDへの記録は時間よりも高画質を重視し、記録モードを標準のSPモードからHQモードに変更しています」

DVO-1000MDはMPEG-2圧縮による高画質記録を採用し、内蔵HDDにSPモードで約2時間、HQモードで約1時間、LPモードで約3時間の録画記録が行えます。

「現在のところ、DVO-1000MDに記録されたデータを使用するような深刻なトラブルは発生していませんが、血管造影X線診断装置やサーバーのメンテナンス時などにもデータのバックアップがあるので気持ちの上で安心です。 また、DVO-1000MDのフォーマットが書き換え可能なDVD+RWであることも、コスト削減面でも病院に貢献できていると思います。

DVO-1000MDは、嚥下造影検査など昔からビデオで動きを観察してきた検査の記録に威力を発揮するのではないかという印象があります。医師が付属のパソコン編集用ソフトウェアで学会用の資料を作成するなど、将来的にはバックアップ以外にデータを活用する可能性もありますね」

と、大屋先生にご評価いただきました。

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