———「Music Unlimited」(ミュージックアンリミテッド/以下MU)のサービスに触れてみて、いかがですか?
1,000万曲って言われても、多すぎてよくわからないレベルですよね(笑)。それを1曲1曲買うんじゃなくて、会員登録すればみんな聴けちゃうってのは、リスナーの立場にしてみればオトクだし、これほど便利なものができちゃったのか、と思います。(Tabletの画面をフリックしながら)こうやってジャケット写真を川の流れのようにどんどん流していって、お気に入りのものを見つけられるのは直感的で良いね。「あ、
アース・ウインド & ファイアーだ!やった!」とか。まあ、自分のジャケット写真がサーッと流されていっちゃうところを想像するとショックですけど(笑)。
———新たな出会いや発見もありますか?
俺の場合、「これは何となくあんまり好きじゃなさそうだな……」とか、“なさそう”なものを、偶然聴いて好きになってしまう機会が多くなるんじゃないかな。たとえば、
コールドプレイを初めて聴いたのは3枚目くらいからで、その時はピンとこなかったんだけど、後になってたまたまファースト・アルバムを聴いたら、シビれちゃってハマッたんだよね。
アクアもそんな感じだったかな。あと、
ホイットニー・ヒューストンなんかは大御所すぎて聴かずに知っている気になったりするけど、「改めて聴くとやっぱりうまいなあ、いいなあ」とかね。こういうことってCDショップに行ってもなかなか体験できない。だからミュージシャンとしては「ひょっとすると俺の曲も聴いてもらえているかもしれない」という夢も感じますね。
———こんな機能があったらいいというものはありますか?
いま、どんどんPVが大事になってきていると思っています。たとえば、演出として風の音などが入っていたり、PVでは、音楽作品として出したものとは違うサウンドになっていることがありますよね。一概に音楽と映像という風に分けられない時代になってきている。だから、曲と同じようにPVも配信しているといいですね。それから、ジャケット写真って、実際に使っているもの以外にもいっぱい撮影しているわけですよ。そういうCDでは使わなかった写真をここだけで見られたりすると、ファンは嬉しいですよね。