Play List : relaxing image 解説

1 Ladies in Lavender 邦題は「ラヴェンダーの咲く庭で」として公開されたイギリス映画のメインテーマ。作曲はイギリスを代表する映画音楽作曲家、指揮者として知られる、ナイジェル・ヘスだ。この映画のサントラ盤は、映画を見たことがなくても十分楽しめるおすすめ盤だ。ジョシュア・ベルのためのアルバムと言ってもいいほど、彼のバイオリンが堪能できるアルバムとなっている。この人はなんでこんなに優雅に美しく、ロマンティックにバイオリンを奏でられるんだろう? さて、image チャンネルで宮本笑里が演奏している[Fantasy for Violin & Orchestra]は、このメインテーマが短調に編曲されたものなので、そう思って聴いてみると、おもしろい。こちらもおすすめ。
2 風笛 オーボエは、もともと大好きな楽器なのだが、この曲を演奏する宮本文昭が登場するまではギタリストやバイオリニストのように、圧倒的な存在感や個性を持つスターと言われるようなOboe奏者はいなかったと思う。そう、この風笛で、オーボエのスターが誕生したといっても過言ではないくらい印象的な曲。オーボエの特性というか宮本文昭の素晴らしさを最大限引き出した作曲家大島ミチルにも脱帽。ほんといい曲だなあ。
3 ニューシネマパラダイス 言わずと知れた名作、映画ニューシネマパラダイスの中の1曲。映画を見ていなくても、感動し、映画を見てから聞くともっと愛着がわくという、エンニオ・モリコーネの映画音楽家としての偉大さを感じる1曲。
古澤巌のバイオリンは、いつ聴いてもエッチ、いや失礼!?色気たっぷりのシルクタッチ。
4 Playing Love モリコーネメロディーをもう1曲。邦題は「愛を奏でて」。映画「海の上のピアニスト」原題[Legend of 1900]の中の1曲で、豪華客船の中で生まれ、そこで一生を終える伝説のピアニストが、恋した女性のためにこの曲を弾く。もうほんと、映画というかこのシーンを見てくださいって感じ。そのピアニスト名は1900(ナインティーンハンドレッド)。1900年のその客船の中で、生み捨てられたのでその名がついたのだ。ラストシーンが泣ける。
5 Main Titles -The Cider House Rules この曲は、live imageファンなら誰もが一度は聞いたことがあるだろう。そう本番が始まる直前に会場でながれる曲だ。僕たち出演者もこの曲を聴くと、条件反射でlive imageが始まる気になってしまう。最近は自分のコンサートでもオープニングで弾くようになったくらい定番の曲となった感がある。作曲は、映画音楽では珍しい女性で、イギリスの作曲家レイチェル・ポートマン。
6 放課後の音楽室 Gontiti中でも、もっとも有名な曲のひとつ。live image の定番曲としても定着しているが
昨年、2014年のソフトバンクのCM、白戸家シリーズにも使用され、より多くの人のお馴染みの曲になっている。Gontitiとは1990年ころからの付き合いだが、還暦を過ぎても、相も変わらず、浪速の漫才師コンビのような軽快な息の良さだ。
7 Theme from Schindler’s List Star Warsは誰もが一度は見たことがあるだろう。あの名作の音楽を担当したのが、映画音楽の巨匠ジョン・ウイリアムズ。Star Warsのテーマはあまりにも有名だが、この「シンドラーのリスト」も彼の残した偉大な作品のひとつだと思う。監督はスティーブン・スピルバーグ。ユダヤ人迫害の史実を描いた映画だが、このテーマ音楽のバイオリンを演奏しているのは、ユダヤ人であり、今、世界で最も偉大といってもよい、イツァーク・パールマンだ。
8 地球に乾杯 スペシャルバージョン image の記念すべき一枚目のCDに収録された「地球に乾杯」を、ピアノとチェロのデュエット用に編曲したスペシャルバージョン。
この曲は、もともとNHKで毎週放送されていた、ドキュメンタリー番組「地球に乾杯」のオープニングテーマとして作曲したもので、地球上のあらゆる地域に住む人々の生活や営み、自然とのかかわりなどをテーマとしたヒューマンドキュメントだった。原曲では、世界中の民族楽器や声、パーカッションを随所に取り入れた不思議なワールドミュージックとなっている。
9 Pie Jesu from requiem 19世紀フランスの作曲家フォーレが作曲した、レクイエムの中の1曲で、多くの歌手に唄われているが、シャルロット・チャーチのこのバージョンは、その中でも大好きなバージョン。これはなんと彼女が天使の歌声として若干12歳でデビューし、全世界で1000万枚以上売れたデビューアルバムの1曲目のバージョン。まさに天使の歌声!
10 フラガール2008 ウクレレってこんなにいろんなことができるの?ってビックリさせられたのが、ジェイク・シマブクロ。オリジナルヴァージョンは、映画「フラガール」のテーマで、ドラムやベースが入ったバンドバージョンだが、ここでは、ウクレレのみの演奏だ。ジェイクは本当にアロハなナイスガイ、音にも曲にも人柄があふれている。
11 イマージュ・アムール〜カヴァレリア・ルスティカーナ このプレイリストのラストを飾るは、live image オールスターが贈る、マスカーニ作曲の「カヴァレリア・ルスティカーナ」。live image出演アーティスト全員が、演奏しています。このバージョンはもともと、J-WAVEのために作られました。アレンジを担当したのは僕ですが、曲の最後の部分にJ-WAVEのサウンドロゴを、ちゃんと入れているのに気が付いた人は通です。えっ!て思った人は、最後だけ聴いてみてね。