Optical Disc Archive
オプティカルディスク・アーカイブ

オプティカルディスク・アーカイブ お客様事例 株式会社 NHKメディアテクノロジー 様 オプティカルディスク・アーカイブの導入で、
映像制作における
データマネジメントにまつわる運用を改善。
  • ODS-D280U

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株式会社 NHKメディアテクノロジー 様

内藤 一輝 様
内藤一輝 様

村上 篤史 様
村上篤史 様

石田 賢一 様
石田賢一 様

株式会社 NHKメディアテクノロジー様は、オプティカルディスク・アーカイブ(以下ODA)を2017年3月に導入し、映像制作における撮影後のワークフロー改善を進められています。
同社 放送技術本部 ビジネス開発部 担当部長 内藤一輝様、同本部 映像システム部 シニア・エンジニア 村上篤史様、同本部 映像ポスプロ部 専任エンジニア 石田賢一様に、導入コンセプトや運用状況を伺いました。
なお、記事は2017年5月に取材した内容を弊社にてまとめたものです。

データマネジメントの課題


編集室内に設置されたODS-D280Uとオプティカルディスク・アーカイブカートリッジODC3300R。こちらではロケ現場とは別に、4K素材のアーカイブを行っています。

当社では、主にテレビ番組の制作を行っています。1番組に対して数十時間もの4K素材の撮影を行うため、撮影後のデータマネジメントに課題を持っています。これまでは、メモリーカードで収録を行った後、お客様に正副のデータ納品をするためポータブルストレージPSZシリーズのHDDにコピーし、さらにそれをデータテープにバックアップをしていました。

データマネジメントには大きく課題が2つありました。ひとつ目は、まだまだメモリーカードは高額であるため、そのまま保管することに向きません。大容量データの保存において、PSZシリーズの堅牢性、使い勝手の良さ、棚管理がしやすい収納ケースが魅力的で、大いに役立っています。一方、HDDは長期保存には向かないメディアであり、社内に保管される大量のHDDの山には不安を覚えます。

ふたつ目の課題は、長期間にわたるロケにおいて、収録後から翌日までに、メモリーカードから正副保存メディアにデータをコピーしなければならない点です。収録メディアとなるメモリーカードは連日サイクルさせる必要があり、つまるところ、昼夜限られた時間の中で、確実で、安定したデータ転送がカギとなります。

このふたつの運用課題を持っていたところ、ODA第2世代の紹介を受け、検討することにしました。

ODAによる課題解決と思いがけない効果

早速、収録されたメモリーカードを用いて、ドライブユニットODS-D280Uと所有するテープドライブとの比較を行いました。そこで驚いたのが、転送速度の安定性です。テープドライブの場合は、確実なコピーのためにデータチェックを行うと、転送に時間がかかります。ODA第2世代の実測結果は、ほぼ仕様に近い数値で、データテープよりも早く完了できました。リアルタイムにチェックを行うベリファイ記録方式によるデータの信頼性や安定性も高く評価しました。こういった理由から、ODS-D280Uの採用を決めました。また、データテープではその場で直接映像を再生できず不安でしたが、ODAでは映像データが間違いなく記録されたことを映像の再生で確認できることが大きな安心感につながります。ODAは規格・製品ともに放送機器メーカーであるソニーが作ったシステムであることも信頼感があります。データテープでは、ハードウェア、ソフトウェア、メディアのメーカーが異なり、トラブル時は切り分けなど、解決まで多くの時間を要していました。

実際に長期ロケでテスト運用をした際に、思いがけず非常に助かったことがあります。動作音です。ロケ先では夜間にバックアップを取りますが、データテープは動作音が大きくスタッフが寝付けないという話がありましたが、ODAにしたところ、静かでよく眠れるとのことでした。

また、アプリケーションソフト「ODA Filer」を利用していますが、ケーブルの抜け、禁則文字や海外ロケにおける電源の瞬停など転送が失敗した場合に、転送指示の再登録機能が役立っています。また、記録したデータの転送ログや収録リストの作成機能、納品先に対してデータの確実性を担保する機能として有効と考えられ、引き続き検証を行っています。

ODAは、北海道支社にも導入しましたが、温湿度変化に強く、非接触メディアであるODAが、寒暖差のある環境で問題なく使用できる点は、安心材料になっているとのことです。

ソニーには収録メディアのコストパフォーマンスや機器の拡張性、およびODA第3世代に期待をしています。

2017年8月掲載