商品情報・ストア 月刊大人のソニー '14 Vol.4

ビリー・ジョエルか、シンディ・ローパーか。NY出身ヴォーカリストがハイレゾで対決!? ハイレゾと一緒なら、ヴォーカル曲の魅力をまた発見できる。

誰にでも、何度も繰り返し聴いた音楽があるはずです。レコードに針を落とし音が鳴った瞬間のときめき、ラジオから流れてきたメロディに心を掴まれたこと、生音と熱気で溢れかえるライブ会場...。あの頃の感動を、あの頃のままに再現する。あの頃は聴こえなかったところまで、聴こえるようにする。今、ハイレゾの技術だから味わえる、大人のあなたにこそ知ってほしい新たな音楽体験を、ソニーがお届けします。

まさに今、ハイレゾで聴き直してほしいこの楽曲。あなたはきっと再発見する。

さわやかな新緑の季節。ウォークマンを片手に外に出掛けたい...。そんな気分のときには、明瞭な音で音楽が楽しめ、頭の中をすっきり、気分をハイテンションにしてくれるハイレゾ音源がぴったりだ。
ではどんなナンバーが今の空気に合っているだろうか?ハイレゾ音源も配信している「mora」のサイトにアクセスすると、ハイレゾ音源の人気ランキングを見ることができる。その中から、「mora」を運営する株式会社レーベルゲートで、ハイレゾ音源のマーケティングを担当してきたハイレゾのスペシャリスト、新田基博氏に楽曲をチョイスしてもらった。

ビリー・ジョエル「An Innocent Man」

ビリー・ジョエル「An Innocent Man」

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シンディ・ローパー「She's So Unusual」

シンディ・ローパー「She's So Unusual」

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「そうですね、数あるハイレゾ音源の中から、今回は、洋楽のポップスで4月の月間10位以内にランクインした人気の作品。ビリー・ジョエルのアルバム『An Innocent Man』と、シンディ・ローパーのアルバム『She's So Unusual』を選んでみました。
現在、ハイレゾユーザーの4割強を、40代以上の大人の方が占めています。この層の多くは、一般的に言われる、洋楽全盛期の70年代後半〜80年代にかけて青春を過ごした方です。ビリー・ジョエルやシンディ・ローパーといった、その時代を築いた代表的なアーティストの名盤を、今一度高音質で聴きたいという方がたくさんいらっしゃるため、彼らの人気が常に高いのではないでしょうか?ウォークマンで聴くにも、ポップで活動的な気分になれる曲ですよね」。

分厚いコーラスが、漏らさず聴こえる「ZX1」。

ではまず、サウス・ブロンクス出身のビリー・ジョエルから。ハイレゾ音源で配信中の人気アルバム、『An Innocent Man』から選んだのは、『Uptown Girl』。フルデジタルアンプ「S-Master HX」と大型の高音質コンデンサー「OS-CON」を搭載したウォークマン「ZX1」で聴いてみることにしよう。
「この曲は、バックトラックが非常にポップなので、冒頭のコーラスの部分から、聴いているとワクワクしてきますよね。高級住宅街に住んでいる彼女への恋心をつづった歌です。一聴すると分かりづらいかもしれませんが、いわゆる"ドゥワップ"のコーラスを取り入れている楽曲です。ビリー・ジョエルの、60年代黒人コーラスグループに対するリスペクトが感じられますね」。

ハイレゾで見えてくる何人ものビリー・ジョエル。

「このコーラスは、ビリー本人の多重録音による"分厚いコーラス"なんです。これがこの楽曲の大きな聴きどころですし、特にハイレゾ音源で聴くと、メインボーカルのバックで、何人もの"ビリー・ジョエルコーラス隊"が、楽しそうに踊りながら歌っている様が見えるようです。また、曲の頭がドラムの即興的な演奏"フィル・イン"で始まっていますが、この音でも、ハイレゾ音源ならではの"抜け"の良さが感じられます」。通常、ポータブルオーディオに載せるようなサイズではない高音質コンデンサー「OS-CON」だが、平均的サイズのコンデンサーと比べれば、低音の力強さと高域の伸び、そして中域のヴォーカルの艶やかさが明らかに違う。

次に紹介するのは、こちらも彼の代表曲、『Piano Man』。ビリー・ジョエルは、無名の時代にクラブでピアノ弾きもしていた。
「彼自身を形容する言葉としても、しばしば使用される"ピアノ・マン"。そのくらい、この曲がビリー・ジョエルにとって非常に重要な楽曲である、ということの証だと思います。

ビリー・ジョエル「Piano Man」

ビリー・ジョエル
「Piano Man」

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ジャズ風のピアノから始まり、ハーモニカ、ピアノ、3拍子の軽快なリズム、アコーディオン、マンドリンと多彩な楽器たちが、シンプルなアレンジの中で、サビに向かって折り重なるようにアンサンブルを形成していきます。このアンサンブルを、ぜひ、「ZX1」と、「MDR-1RMK2」で聴いていただきたい。この曲の中で、まさに高解像度のハイレゾ音源ならではの音像で、そうした楽器たちがひとつずつ、そしてしっかりと再現されているのが分かります。そのために、音に集中できる環境が大切ですが、このウォークマンとヘッドホンは、ハイレゾ音源を楽しむのに、完成された組み合わせだと思います。あと、『Piano Man』をハイレゾ音源で聴くと、間奏等での強めのタッチのピアノを、演者の感情表現として、しっかりと表現できていると感じますね」。
続いての曲は、彼を一躍スターダムへと押し上げた『The Stranger』。"誰しも隠されたもう一つの顔がある..."と歌い上げる。

ビリー・ジョエル「The Stranger」

ビリー・ジョエル
「The Stranger」

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「物悲しいメロディを奏でるピアノをベースに、口笛が絡む。そしてハイハットの強烈なアタック音から、ファンクなギターリフ&ベースラインへと展開するイントロ。この印象的なイントロに、この曲の魅力が凝縮されていると言っても過言ではないでしょう」。通勤の混雑した地下鉄でも、このコーラスを聴くだけで、自然と体は縦ノリに、力がみなぎってきそうだ。
「曲中ではアコースティックギター中心のメロウなパートもあり、非常にレンジの広い楽曲です。このように、アップテンポな部分以外にも、たくさんの要素を含んだ楽曲は、ふくよかで豊かな再現性を持つハイレゾ音源だからこそ、楽しむことが可能なんです」。

当初からヘッドホンとの組み合わせを想定して開発されたウォークマン「ZX1」は、深く沈みこむキレのある低音から、透明感のある中高域まで再生できるのだ。

混じり気のない、色とりどりの音の粒たち。

そして最後に紹介するのは、ブルックリン出身のシンディ・ローパーの作品。こちらもハイレゾ音源の洋楽ポップスで月間10位内に入る人気のアルバム『She's So Unusual』から『Girls Just Want To Have Fun』。
「まるで絵の具箱をひっくり返したようなカラフルなポップナンバーです。しかし、ハイレゾ音源のすごいところは、その絵の具の色が混ざらずに聴こえてくること。このような折り重なった音色を手軽なオーディオ機器で鳴らし切るのは、これまでは難しいとされてきました。でもハイレゾ音源、そして、ウォークマン「ZX1」とヘッドホン「MDR-1RMK2」で聴くと、しっかりと「音の粒」を聴き取ることが可能ですね」。

ラジオやテレビでは伝わらなかった緻密なアレンジ。

この曲が発売された80年代当時に、ラジオやMTVでこの曲を聴いていた方々には特に、ヘッドホン「MDR-1RMK2」を使って聴いていただきたい。装着感は、驚くほど軽く、耳を包み込むようにフィットする心地よいイヤーパットなので、長く聴いていても疲れにくい。音質は、ハイレゾ音源特有の高域から低域まで幅広い音域を再現し、録音時の空気感や楽器のかすかな余韻まで感じることができる。聴きなれたはずのおなじみの曲の緻密なアレンジに改めて気づけてしまうほど、このヘッドホンは、ハイレゾ音源を楽しむために欠かせない一品と言える。

「例えば、右チャンネルに入っているキーボードの音。延々とバックビートを奏でているのですが、この曲が、後にレゲエ風にアレンジされて『Hey Now(Girls Just Want to Have Fun)』という楽曲に生まれ変わる伏線の音だったりします。そのバックビートも非常によく聴こえてきます。そんな、音楽の再発見ができるのも、ハイレゾ音源を聴く楽しみですね」。ハイレゾリューションオーディオ対応ドライバーユニットを搭載したヘッドホン「MDR-1RMK2」とウォークマン「ZX1」があれば、いつでもどこでも新鮮な音に出会えるようだ。

ハイレゾ音源とは?

一般的にオーディオ用のデジタル信号は、原音となるアナログ信号を一定時間ごとに標本化(サンプリング)し、それを量子化することで作られます。サンプリング周波数とは、1秒間に何回標本化作業を行うのかを表すもので、単位は「Hz」です。サンプリング周波数が高いほど得られる情報が多くなり精度は上がります。

サンプリングされた時点でのアナログ信号レベルをデジタルデータで表現することを量子化と言いますが、どれくらいの精度で読み取るのかをビット数で表しており、単位は「bit」です。bit数が高いほど、原音からより忠実に変換することが可能となります。

サンプリング周波数とbit数それぞれの数値が大きくなるほど、原音の再現性に優れ、微細な音の変化や音の余韻までも表現することが可能となります。ハイレゾ音源では、CDの「44.1kHz/16bit」規格を超えるものを指し、「96kHz/24bit」と「192kHz/24bit」が主流になっています。

従来から配信している圧縮音源では伝えきれなかったレコーディング現場の空気感やライブの臨場感を、ビット数の高さにより、楽器や声の生々しさや艶などのディティールに触れてより感動的に体感できます。

ハイレゾについて、さらに詳しくはこちら
音楽は「聴く」から「感じる」楽しみへ
ビリー・ジョエル Billy Joel

1949年5月9日、ニューヨークのブロンクス生まれ。その後移ったロング・アイランドにあるクラブで、最初はピアノ弾きとして、そのキャリアをスタート。1971年事実上のソロ・デビュー・アルバムとなる『Cold Spring Harbor』を発表。その後、CBSと契約し、1973年『Piano Man』で改めてデビュー。この『Piano Man』が50万枚を越すゴールド・レコードとなりキャッシュ・ボックス誌での新人賞を獲得。ここからビリー・ジョエルは"ピアノ・マン"のニックネームで呼ばれるようになる。
1977年に『The Stranger』を完成、発表。一気にスター街道を走り出す。1983年8月『An Innocent Man』を発表。20世紀を代表するソングライター、メロディメイカーであり常に我々のリアル・タイムのスーパー・スターとして歌い続けてくれるビリー・ジョエル。彼の名曲は時代を超えて生き続ける。

シンディ・ローパー Cyndi Lauper

1953年6月22日、ニューヨーク市ブルックリン生まれ。12歳にしてギターを弾き、歌詞を書き始める。やがて音楽よりむしろ絵画に興味が走り、アート・スクールに進んで美術に熱中。1983年 春、ソロ・アーティストとしてポートレート・レコーズと契約。ソロ・デビュー・アルバム『She's So Unusual』は年末にリリースされ、アメリカだけで450万枚、全世界で800万枚という驚異的なセールスを記録する。また、女性アーティストとしてアルバムからトップ5シングルを4曲(『Girls Just Want To Have Fun』 『Time After Time』 『She Bop』 『All Through The Night』)も創出したのは初めての記録。

文/日経エンタテインメント!編集部

マイケル・ジャクソンの全曲未発表のニュー・アルバム『XSCAPE(エスケイプ)』がハイレゾ音源で配信決定!

伝説の歌手マイケル・ジャクソンの2010年の『MICHAEL』に続く3年半振りの"ニュー・アルバム"『XSCAPE(エスケイプ)』の国内盤がソニー・ミュージックより、5/21に発売される。同アルバムは、「大人のソニー」が一押しする、従来のCDを超える情報量を持つ高音質音源「ハイレゾ音源」でも6/1に配信予定だ。今回紹介した、ウォークマン『ZX1』と、ヘッドホン『MDR-1RMK2』など、ハイレゾ音源が楽しめる機器でマイケルが残したマスターピースを堪能すれば、より一層、彼が伝えたかった思いに近づけるだろう。

ハイレゾ音源で聴くと、マイケル・ジャクソンの歌声は具体的にどう違って聴こえるのか。次回の「大人のソニー」で、専門家に解説してもらう予定なので、お楽しみに。

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ZX1 + MDR-1RMK2
  • ZX1 商品詳細はこちらから
  • MDR-1RMK2 商品詳細はこちらから

2014年4月〜2015年3月にご紹介した商品です。ご紹介商品がすでに生産完了の場合もございます。
商品について詳しくは、ソニー商品サイトをご確認ください。

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