蓄電システム

事例紹介

株式会社 宮城テレビ放送 様

ESSP-2000

放送局

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情報カメラシステムのHD化に合わせて非常時バックアップ電源に業務用蓄電池ESSP-2000を採用。

株式会社 宮城テレビ放送 様

株式会社 宮城テレビ放送様は、石巻市に設置していた情報カメラシステムを更新されました。 カメラのHD化とともに、バックアップ電源にソニーの業務用蓄電池ESSP-2000を採用され、2012年3月末より運用を開始されました。 同社 経営推進局 技術推進部 赤坂哲也様に、更新のコンセプトとバックアップ電源にESSP-2000を採用された狙い、運用への期待などを伺いました。 なお記事は、4月中旬に取材した内容を編集部でまとめたものです。

大震災時の停電という教訓を生かしてバックアップ電源を強化


新情報カメラシステムから本社に送られてくる映像例。東日本大震災の際には、停電後の映像が届かなかったという苦い経験から、今回の更新ではバックアップ電源も更新コンセプトの重要な柱となっています。

当社は、石巻市に設置していた情報カメラシステムを更新し、2012年3月末より運用を開始しました。更新コンセプトの一つはHD化で、これは中長期計画に沿って進めていました。本来、もう少し早い時期に整備したかったのですが、2011年3月に発生した東日本大震災の影響もあり、設備内容や場所選定に時間を要しました。

今回の大震災は、時期だけでなく、結果的にシステム更新のコンセプトにも大きな影響を及ぼすことになりました。実は石巻だけでなく、気仙沼でも従来のSDの情報カメラシステムが震災後の停電で、映像を本社に送ることができなくなったのです。せっかく設置してある情報カメラシステムからの映像が届かない、この苦い経験が今回の更新では大きなテーマとなりました。

それがバックアップ電源の強化でした。自然災害は発生しないことが望ましいことは言うまでもありませんが、万一の災害や停電には備えておく必要があります。今回の映像が届かなかったという苦い経験から、再認識させられた教訓でした。そこで、HDのカメラシステムに加え、バックアップ電源を強化することにしました。

部内で検討した結果、ソニーから新たに発売された業務用蓄電池ESSP-2000を採用しました。

長寿命、電力容量、コンパクトな一体型などを高く評価



石巻市に設置された新情報カメラシステムと、バックアップ電源に採用された業務用蓄電池ESSP-2000。
長寿命、電力容量、そしてコンパクトな一体型で設置場所にも柔軟に対応できる点が評価されています。

バックアップ電源にESSP-2000を採用した一番の理由は、長寿命であることです。一定の条件下とはいえ、約10年という長寿命は魅力です。特に、本社から離れた場所に設置するものなので、できる限り長く保つことがメンテナンスやランニングコストの観点で重要な要素となります。

2.4kWhの電力容量も決め手の一つです。万一の停電の際でも、計算上5時間から6時間は継続使用が可能なので、バックアップ電源としては十分であろうと判断しました。もちろん、温度や湿度、その他の自然条件など設置環境が理想的とは言えない場所になりますから劣化も想定する必要がありますが、それでも非常時の対応策としては安心できる容量だと思います。

コンパクトな一体型で設置しやすい点もESSP-2000の特長の一つです。今回の石巻における設置でも、その柔軟性をいかんなく発揮してくれました。

石巻に続き、気仙沼の情報カメラシステムについても2012年度中に更新の予定となっています。中継基地となる室根の送受信基地を含めて、やはりバックアップ電源の強化がテーマの一つになると思います。放送や放送機器をよく知っているソニーが自信を持って勧めている点も含めて、ESSP-2000は有力候補になるのではないかと思っています。今後の放送局における蓄電池ビジネスの展開を含め、大いに期待しています。

株式会社 宮城テレビ放送

1970年、宮城県仙台市で開局した地上波テレビ放送局。現在、NNN系列局として日本テレビ系列の番組を放送しているほか、東北ブロック基幹局として、東北6県ネットの番組制作も行う。略称はMMT、通称・呼出名称はミヤギテレビ、愛称はミヤテレとして地域の視聴者に親しまれている。

http://www.mmt-tv.co.jp/

■システム設計・構築:株式会社システムズ様