法人のお客様プロフェッショナルモニターPVM-741特長
PVM-741
7.4型業務用有機ELモニター

PVM-741

商品の特長

有機パネルがもたらす主な特長

QHD(960×540)の“スーパートップエミッション”有機ELパネルを採用。有機ELパネルの上面から光を取り出す構造、およびTFTなどの遮蔽物がない高開口率の実現により、高輝度で画像を表示できます。マイクロキャビティ構造では光が有機層で何度も反射する光共振効果によって色純度を高め、さらにカラーフィルターでより深い赤、緑、青の表現を可能にしました。また有機ELパネルの性能を向上させる専用プロセッサーを搭載し、正確なガンマ制御と優れたユニフォミティー(画面全体の色表現の均質化)を実現します。

専用プロセッサー
専用プロセッサー

有機ELパネルは自発光方式であるため、黒の映像を表示する際発光しないため、これまでにない深い黒を表示することが可能です。さらに、“スーパートップエミッション”により、開口率が高く、有機材料が発する光を効率よく取り出すことが可能となるため、高い発光効率を実現することができます。これにより、イルミネーションが輝く夜景、太陽光や花火などの光が放つ強いきらめきも表示することができます。また、外光の反射を抑え、明るい環境下で高いコントラストで表示することができます。

有機ELパネルは、液晶に比べて応答性が良いため、スポーツなどの動きの速い映像も、残像が少なく、滑らか、かつ自然に表示することができます。

“スーパートップエミッション”のマイクロキャビティ構造とカラーフィルターによる独自の色抽出技術により、色純度を向上させ、広い色域を再現しています。また、低輝度においても高い色再現性を維持することができるため、これまでの表示できなかった低階調の色を再現できます。

放送規格を包含するマルチカラースペース対応

広色域有機ELパネルにより、放送規格ITU-R BT.709、EBU、SMPTE-Cの色域を正確に再現します。

RGB10ビットパネルドライバー搭載による優れた階調表現

RGB10ビットパネルドライバーと黒の再現性により、RGB各色を1,024階調で正確に表示することができ、映像のグラデーションを滑らかに再現できます。

インターレース信号のI/P変換を4種類内蔵

●インターフィールド(出荷設定):前後のフィールドを演算し高画質で表示します。
●フィールドマージ:偶数・奇数のラインを交互に組み合わせて表示します。静止画やPsF信号に最適です。
●ラインダブラー:同じラインを2度表示します。処理時間が短く、ラインフリッカー確認に有効です。
●インフィールド:1080iのSDI信号を1フィールド未満の処理時間で高画質で表示します。

入力波形(ウェーブフォーム)/オーディオレベル(8CH)/ベクトルスコープ表示機能

入力信号の波形やオーディオレベル(エンベディッドオーディオのみ対応)、ベクトルスコープを画面に表示できます。ウェーブフォーム選択時はラインを表示させ、ライン位置の波形を表示や、20IRE部分の拡大表示が可能です。また、ベクトルスコープ選択時はターゲットを75%と100%に切り替えが可能です。

ベクトルスコープ
ベクトルスコープ
ライン位置でのウェーブフォーム
ライン位置でのウェーブフォーム
8chオーディオレベル表示
8chオーディオレベル表示

撮影用モニターとして便利な機能

ユーザーコントロールメニューでの上限値以上にアパーチャーの値を上げ、画像の輪郭をはっきりさせます。フォーカスがあった部分に色を付けて表示することもでき、素早く正確なフォーカス合わせが可能です。
また、機内冷却用のファンを停止させて回転音を止める静音モードなど撮影用モニターとして便利な機能を搭載しています。

カメラフォーカス:ON
カメラフォーカス:ON

プローブ対応の高精度キャリブレーション機能搭載

工場出荷時に、色度、ガンマ、色温度やユニフォミティー特性のパネル個体差を個々に測定管理し、その個体差を吸収して最適な調整を行うことで、精度の高い画質を実現しています。また市販のプローブを使ったホワイトバランスの自動調整も可能です。

●動作確認済みの他社製品
コニカミノルタ製 ディスプレイカラーアナライザ
CA-210/CA-310
お問い合わせ先:コニカミノルタ株式会社
オプティクスカンパニー センシング事業部
TEL:03-6342-1010

  • ※ ホワイトバランスの自動調整機能をご利用の際は、USB端子を装備したPCとソニー製ソフトウェア“Monitor_AutoWhiteAdjustment”が必要です
    ※ キャリブレーション精度はカラーアナライザーの性能に依存します

使い勝手をサポートするインターフェース

7つの機能を割り当てができるファンクションボタン、メニュー選択用つまみ、LED自照式ボタン(オン/オフ)などのコントローラー機能を本体にビルトインしており、シンプルなオペレーションが可能です。

堅牢かつ薄型・軽量約2kg(*)

筐体にアルミダイキャストを採用したうえ、反射防止処理を施したスクリーン保護パネル(着脱可能)を装備するなど、堅牢かつ薄型・軽量約2kg(*)のプロ用機材として高い信頼性を確保しています。

  • * ACアダプター装着時は約2.6kg

ラックマウント対応

EIAラックマウントに対応しています。マウンティングブラケットMB-531(別売)を使って、EIA19インチラックに高さ4UでPVM-741を2台まで搭載できます。中継車など限られた設置環境にも対応できる省スペース設計です。

  • ※ 写真はマウンティングブラケットMB-531(別売)にマウンティングアタッチメントMB-532(別売)とPVM-741を取り付けた状態です

DC駆動対応で中継車やフィールドでの利用が可能

電源は、外部DC駆動(12V)に対応しています。また、バッテリーおよびACパワーアダプターを背面のVマウントに装着することもできます。取り外し可能なスクリーン保護板を装備しており、ENGキットVF-510(別売、遮光フード、キャリングハンドルおよびコネクタープロテクターの3点セット)を装着することも可能で、中継車、ドラマ制作などのフィールド現場でもご利用いただけます。

キャリングハンドル、アームマウントブラケットを付属

携帯用にキャリングハンドルを付属しています。また、本体底面に三脚用のネジ穴を設けていますが、付属のアームマウントブラケットを取り付けることでセット上面で同じネジ穴を使用可能です。

キャリングハンドル
キャリングハンドル
アームマウントブラケット
アームマウントブラケット
  • ※ キャリングハンドルとアームマウントブラケットは同時に取り付けることができません
    ※ ENGキットVF-510に付属のハンドルを使用時は、キャリングハンドルやアームマウントブラケットは取り付けることができません

3G-SDIからHDMIまでのマルチフォーマットインターフェースに対応

2系統の3G-SDI、HDMI、コンポジット、オーディオ入力を標準装備。NTSC/PALの、2つのカラー方式に対応し、入力信号にあった方式で画像を再現します。

その他の搭載機能

・H/Vディレイ、ブルーオンリーモード、オートクロマ/フェーズ機能
・センターマーカー/セーフエリアマーカー/アスペクトマーカー
・タイムコード表示(VI TC、LTC 選択)
・スクリーンメニュー表示機能
・メニュー表示言語選択(日本語対応)
・キーロック機能
・スキャンモード切替 ノーマル・オーバー(5%)・ネイティブ
・クローズドキャプション表示(*)
・上下・左右反転機能

  • * ARIBは非対応