とあるバーのカウンター。落ちつきのある店内に、何やら落ちつきのない男がいます。

よく見れば、彼が手にしているのは、琥珀色のウイスキーではなく、黒々としたデジタル一眼レフカメラでした。彼は、ソニーの技術者であり、ここをたびたび訪れる目的は、暗い場所での撮影テストを重ねるため。暗いところを、フラッシュなしで、美しく撮る。それは高画質を追い求める技術者の、究極のユメのひとつ。進歩を重ねても重ねても終わらない、永遠のテーマなのです。

技術的な話をしますと、暗いところを撮影するには、カメラの感度を上げる必要がある。しかし、感度を上げるほど、映像にはざらざらした「ノイズ」が乗りやすくなる。暗部ではノイズと信号の区別がつきにくいため、ノイズまでも信号として拾ってしまうからです。この高感度時のノイズを取りのぞくこと。そのために、ソニーのデジタル一眼「α」では、まずイメージセンサーがデータのアナログ段階とデジタル段階の双方で、大幅にノイズを低減。さらに、画像処理エンジンでも2度のノイズ低減処理を行い、質感を持たせながら、かぎりなくクリアな映像に仕上げます。この画づくりのノウハウは、何世代にもわたって伝えられ、とてつもなく大きな蓄積となっています。そして、その財産のすべてが、「α」だけでなく「サイバーショット」「ハンディカム」にも注ぎこまれているのです。

思えば、誰の人生も、半分は夜です。そこに刻まれる数々の思い出のシーンを、目を見張るほど美しい写真や映像で残してほしい。脈々と受けつがれるモノづくりへの情熱 「Creator’s DNA」を持つ私たちは、今夜も、どこかの暗がりを徘徊しているかもしれません。

◎暗いところでも、鮮明に。ソニーの技術がめざすのは、誰にも追いつけない「高画質｣です。