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株式会社TBSテレビ様
TBS TBS開局60周年記念 日曜劇場「JIN-仁-」が好評を博し、2011年8月27日(土)〜9月4日(日)に開催される「世界陸上韓国テグ大会」を系列含めて独占放送するTBSテレビ様は、地上波ではアナログ、デジタル共に6ch、BSデジタルでは「BS-TBS」、CS放送では「TBSチャンネル」「TBSニュースバード」を放送されております。また、「TBSオンデマンド」で人気コンテンツの動画配信もされております。

http://www.tbs.co.jp/
今回、TBSテレビ様の緑山番組センター(横浜市)のライブラリー倉庫を増築して、ビデオテープ保管用として電動式移動棚「ビーリード」を導入頂きましたので、ご担当の編成制作局 アーカイブ推進部 兼 技術局 桑原 仁様 にお話を伺いました。
ライブラリーを増築した背景をお聞かせ下さい。
ライブラリー保存されるテープは、年々加速度的に増加しており、いずれライブラリースペースが不足してくる事が明らかでした。
昨今、コンテンツはファイル化が叫ばれ、また記録メディアは高密度化が進んで、ライブラリースペースの省スペース化は期待されるものの、コンテンツは増加する一方です。その為、ライブラリースペースの拡大は長期的に見ても必要と考えました。
桑原仁様
これまで自動倉庫だったライブラリーを棚置き管理とされたのはなぜですか?
立体駐車場のような仕組みで必要なテープを取り出してくる「自動倉庫」を導入して20年近くになりますが、保守や消耗部品の交換が困難になってきました。アーカイブシステムと大きく連動している自動倉庫はこれまでトラブルが発生した際は、使用を中断する必要があり、復旧までに時間を要していました。また、その際のマンパワーによる対処も困難でした。
また、自動倉庫は導入時のイニシャルコストが大きく、導入後の収納規模拡大も困難ですが、棚置き管理とする事によって確保したライブラリースペースに対して、初めから全面積に棚設置しなくても、予算に応じて順次棚設置することが簡単にできます。自動倉庫に比べて棚管理の方が電気代、保守費用(ソニー注:ビーリードは基本的にメンテナンスフリー)などのランニングコストの削減も見込めました。
当初は電気代もかからずメンテナンスも楽な手動棚を予定していましたが、電動でも消費電力コストは気にするようなレベルにないこと、駆動するモーターもメンテナンスフリーであることを知り決定しました。ビーリードは電動でも手動棚とコストに大差がありませんでした。
経済性(イニシャルコスト、ランニングコスト)と継続性(必要に応じた収納量の追加拡大)を考えて判断しました。
ソニー(文祥堂)へテープ管理棚(ビーリード)を依頼したポイントをお聞かせ下さい。
ライブラリースペースの限られた空間の中に、とにかく沢山のテープを収納する事が、第一の希望でした。弊社のアーカイブメディアはDVC-PROなど小さなものも多数あり、ソニー(文祥堂)の提案する棚は棚厚(棚の奥行き)が薄い為無駄な奥行きが少なく、メディアの収納率の高さが魅力的でした。

また、上部転倒防止装置や棚体の堅牢性から耐震性が高い事、万が一の地震で棚がレールから外れても復旧しやすい構造になっている事もポイントです。

さらにこれは我々のアーカイブへのこだわりですが、万一の地震の際にもアーカイブメディアが棚から飛び出しにくいように、コストはかかりましたが棚板に傾斜をつけています。

未曾有の天災となった東日本大震災において、ライブラリー倉庫のある横浜市では震度5強を記録しましたが、収納していたテープは1本も落下する事なく、また棚の破損、車輪の脱輪もなく震災後もそのまま通常使用ができています。
image:高密度に並ぶ棚 image:高密度な収納
高密度に並ぶ棚 高密度な収納
 
image:上部転倒防止バー image:傾斜棚
上部転倒防止バー 傾斜棚
ビーリードの使い勝手はいかがですか?
視覚的に使用中の棚通路が確認でき、使いやすいと思います。(ソニー注:ソケットを移し換えて入れるタイプ。高い安全性が保たれています。)
散開機能(ソニー注:棚を等間隔に配置する機能=棚の収納物への空調効果を高める)も利用しています。
image:使用時 image:使用後 image:スイッチ iamge:散開状態
使用時(自動点灯) 使用後(自動消灯) スイッチ 散開状態
ライブラリーの特徴について教えて下さい。
今回、ライブラリー増築棟部分に種々のアーカイブメディア合わせて約60万巻収納可能なビーリード(移動棚)を導入しました。近々ライブラリーの増加規模と予算にあわせて20万巻弱収納分を増設予定です。自動倉庫が設置されていたライブラリー既存棟部分まで、全てビーリードが導入完了した暁には(メディアにもよりますが)、全部で約140万巻が収納可能となります。(民放では最大の収納規模:ソニー・文祥堂調べ)
また、これは独自に開発したものですが、アーカイブメディアのRFID管理を始めています。これによってアーカイブメディア管理、出し入れの効率化、リアルタイムな状態把握(保管中、移動中、使用中)を実現しています。
今後の展開を教えて下さい。

アーカイブメディアは、時代の変遷と共に常にバックアップ等、フォーマット変換が必要になりますが、ライブラリースペースを確保する事により、仮にアーカイブメディアをフォーマット変換しても、原版を引き続き保存していく事が可能です。昨今のアップコンバート技術の進化には目を見張るものがあり、アーカイブ原版を所有する事は、アーカイブの二次利用性が高まると考えています。

本日はありがとうございました。

ソニー(文祥堂)のテープ管理棚に関しましてはこちらをご覧下さい。