T.M.Revolution西川貴教さんがフロントマンを務めるabingdon boys schoolのセカンドシングル「HOWLING」のミュージックビデオは、Webでの先行配信などにより、CDの発売前からファンの話題を集めました。この作品は、XDCAM HDカムコーダーPDW-F350L 2式をメインカメラに、全編をHD撮影したもので、圧倒的なライブパフォーマンスを余すところなく表現しています。
- abingdon boys school「HOWLING」
-
abingdon boys schoolは、昨年T.M.Revolutionとしてデビュー10周年を迎えた西川貴教さんがフロントマンを務める新たなバンドプロジェクト。メンバーは西川貴教(ボーカル)、岸利至(キーボード・プログラミング)、柴崎浩(ギター)、SUNAO(ギター)の4人で、2006年12月に「INNOCENT SORROW」(作詞:西川貴教、作曲:柴崎浩)でデビュー。パワフルなロックテイストの曲で人気を集めています。
2007年5月16日にセカンドシングル「HOWLING」(作詞:西川貴教、作曲:柴崎浩)を発売。2007年4月よりMBS・TBS系で放送中の新アニメ「DARKER THAN BLACK - 黒の契約者 -」のオープニングテーマにもなっています。
今回PDW-F350LをメインカメラとしてHD撮影された「HOWLING」のミュージックビデオは、下記にアクセスして視聴できます。http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/ES/abs/index.html
●監督:A.T.様
CMやミュージックビデオ/プロモーションビデオの監督・演出で活躍中。T.M. Revolutionのミュージックビデオ作品も数多く手がけており、今回の作品では企画・演出・オフライン編集のほかに、PDW-F350Lの撮影についてもその一部を担当されています。●プロデューサー:浜島 遊様
音楽専門のビデオ・テレビ番組の制作会社である株式会社セップのプロデューサー。BoA「七色の明日」、ゆず「もうすぐ30才」、スガシカオ「真夏の夜のユメ」など数多くのミュージックビデオをプロデュースされています。
完成したミュージックビデオは、abingdon boys schoolによる「HOWLING」のライブ演奏をテーマに、ドキュメント風に仕上げられています。360度の多角的な映像で表現された演奏するメンバーの様子が、映像に独特の躍動感を与え、ライブパフォーマンスの魅力を一層引き立てています。

監督・演出を担当された
A.T.様

プロデューサー
株式会社セップ 浜島 遊様
企画・演出を担当されたA.T.様は、この作品の特長は"アクションつなぎ"という演出技法にあったとお話になっています。
「いろいろな角度から撮影した映像を使って、あたかも1曲の演奏中にすべてリアルタイムで撮影されたドキュメント作品のように仕上げるのが狙いでした。ドキュメント作品といっても、手持ちで後ろを追いかけるのではなく、動きは一緒ですが、アーティストの表情や後姿、マイクを握るという行為に寄ったり引いたりしながら、一連の動きが繋がって見えるというものです。
そのため、撮影前には徹底したリハーサルを行い、間奏で水を飲むといった細かな動きもすべて決めました。本番では同じ演奏、同じタイミングでの同じ動きを、角度を変えて何度も撮影しました。それらのアクションを一つ一つ繋いで作品にしています。」
"アクションつなぎ"を行うためには、同じシーンをさまざまな角度から撮影する必要があります。プロデュースを担当された浜島 遊様に、撮影時のカメラシステムについて伺いました。
「メインカメラに2式のXDCAM HDカムコーダーPDW-F350Lを採用しました。この他に天吊りや足元からのアングルで撮影するためにハイビジョンハンディカムなどを含めて、合計5 式のカメラを使用しています。演奏中のメンバーの様子や表情などは、すべてPDW-F350Lで撮影していますから、作品全体の8割近くがこのカメラで撮影した映像ということになります。」
今回の作品は、Webで先行配信されたほか、CS放送などでオンエアされています。制作サイドの意図通り、パワフルなライブパフォーマンスはファンの間で評判となっており、ホームページでも「かっこいい!!」という書き込みが数多く登場したそうです。
今回の撮影でPDW-F350Lを使った狙いをA.T.様に伺いました。
「"アクションつなぎ"のためには同じシーンをいろいろな角度から撮影する必要がありますから、必然的に長時間の記録になることが予想されます。また、 Webでの配信だけでなく放送でも使用するということから、できる限り高品質に撮影したいと思っていました。これらの理由からフィルムではなくHDで撮影することにしました。
XDCAM HDについてはエピックレコードジャパンの方から評判を聞き、今回採用に至りました。」
放送用として最終的にダウンコンバートする場合でも、HDで撮影するメリットがあると浜島様はおっしゃています。
「今回の作品の完パケはデジタルベータカムで行いましたが、編集は最終段までHDで行っています。そのメリットは、作品のクオリティーに現れると思いますし、ミュージックビデオの制作でHD撮影が増えているのも同じ理由だと思います。」
PDW-F350Lを使った成果について、A.T.様はハイクオリティーな画質をあげておられます。
「オフライン編集を行っているときに詳細に画質をチェックしましたが、不満を覚えるようなことは無く非常にきれいだと感じました。今回の作品ではアーティストサイドの意向もあって色味を調整しましたが、XDCAM HDで撮影した映像をそのまま使っても良い作品ができるのではないかと思います。機会があれば試してみたいと思っています。」
浜島様は、ディスクメディアならではのXDCAM HDの特性を高く評価されています。
「1枚のディスクに長時間のHD記録ができて、しかも素材をディスクで保管・管理できるのは大きなメリットです。ハードディスクでの保管には、やはり不安な部分がありますが、ディスクであればいつでも原点に返ることができますから、安定性という意味で心強いです。またファイル記録であれば、デジタイズなしでノンリニア編集できますから、ワークフローの改善に大いに貢献してくれる可能性があります。」

「HOWLING」ミュージックビデオより
メインカメラにXDCAN HDカムコーダーPDW-F350Lを採用。
“アクションつなぎ”という演出とXDCAM HDの高画質で、映像に独特の躍動感を与え、
ライブパフォーマンスの魅力を一層引き立てています。
A.T.様は、PDW-F350Lのスロー&クイックモーション機能やシネガンマなど、制作カメラとしての充実した機能も高く評価されています。
「今回はリアルタイムのドキュメントを指向した作品でしたので、撮影は基本的にノーマルで行いました。ですが、撮影現場で効果を確認しながらハイスピード撮影できる点や、撮影時にタッチや色をディティールまで追い込んで撮影できるのは大きな魅力です。」
浜島様も同様にXDCAM HDの高機能を評価しつつ、今後の可能性に注目しておられます。
「ハイスピード撮影を必要とするような作品であれば、間違いなくXDCAM HDは候補の一つになると思います。レンズのラインアップや周辺機器の一層の充実、あるいはPDW-F70などXDCAM HDのデッキが普及してポストプロダクションの撮影・編集環境が整えば、さらに普及スピードが早まるのではないでしょうか。」
最後に、今後のXDCAM HDの可能性を伺ったところ、A.T.様はHDコンテンツ制作における有力な選択肢の一つになるとお話しくださいました。
「ソニーのHDラインアップとしては、HDCAM-SRやHDCAM、そして今回のXDCAM HD、その他にHDVなどが揃っています。企画の内容や撮影方法と場所、さらには予算などから選べる選択肢が増えたことは歓迎すべきことです。ディスクメディアの特長なども考えると、有力な選択肢の一つになるのではないでしょうか。」