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事例紹介

株式会社 岐阜放送 様

報道・制作のフォーマットにXDCAM HDを採用 テープレスでのトータルワークフローを実現

株式会社岐阜放送(GBS)様は、2007年11月に新社屋に移転され、最新の放送設備によるデジタル放送・サイマル放送を実施されています。報道・制作両フォーマットにはXDCAM HDを採用。ニュースの取材・編集・送出・アーカイブをテープレス化することで効率的なワークフローを実現されました。
同社 放送技術本部 統括副本部長 川嶋哲司様、同本部 副本部長 宮部敏幸様、同本部 副本部長 兼 放送実施グループ 部長 河村義雄様、放送実施グループ 遠山 寛様に、XDCAM HD採用や、設備の基本コンセプト、運用の成果について伺いました。

報道・制作両フォーマットにXDCAM HDを採用することで取材から、編集・送出、アーカイブまで効率的なワークフローを実現


GBS様の新社屋。

当社は、2005年4月に旧社屋で地上デジタル放送を開始し、それと同時期に、新社屋への移転計画の検討も進め始めました。移転計画と並行して、新社屋の設備を検討する必要がありましたから、最新システムであることや使いやすさだけでなく、コストパフォーマンスの高さも念頭において導入システムを検討していきました。

検討を進める中で基本コンセプトの大きな柱としたのが、テープレス化です。テープレスによる効率的なワークフローを実現することで、安定したオペレーションとトータルコストの低減を両立させるためです。検討の結果、報道・制作の両フォーマットとしてXDCAM HDを採用しました。XDCAM HDによって、取材・編集・送出までをテープレス化し、さらに、アーカイブにプロフェッショナルディスクを採用してトータルワークフローを実現しました。

システムが変わったことでワークフローも変わり、慣れるまでは正直大変なところもありましたが、若いスタッフはすぐに使いこなしています。現在、運用面も安定し、ほとんどの番組をピュアHDで制作・放送できていますし、満足できるシステムを構築できたと思っています。

取材・編集・送出、そしてアーカイブまで一貫したファイルオペレーションで運用

現在、取材機としてXDCAM HDカムコーダーPDW-F355Lを4式導入し、日々の取材で稼働しています。取材した素材は、編集室などに配備されている6式のXDCAM HDレコーダーPDW-F75と2式のXDCAMドライブPDW-U1でノンリニア編集機に取り込んで編集し、編集を終えた素材はそのまま送出サーバーに登録して・送出しています。アーカイブに関しては、放送後にオンエア素材をプロフェッショナルディスクへ記録して棚管理しています。

XDCAM HDは、HDの高画質はもちろんですが、一貫したファイルオペレーションによって作業の効率化に大きく貢献しています。取材先で撮った映像をカメラのサムネイルで素早く確認できたり、サムネイルを使って1つのカメラもしくはデッキだけで簡単にカット編集ができるのは非常に便利です。また、編集時や二次利用についても、必要なクリップだけをノンリニア編集機に取り込めばよいので、効率的に作業できています。


ENG用としてXDCAM HDカムコーダーPDW-F355Lを4式導入。毎日のニュース取材に稼働中。 取材・収録された素材は局内に持ち込まれ、PDW-F75とPDW-U1を使ってノンリニア編集機に取り込んで効率的に編集。完成したら送出サーバーにファイル転送されてオンエア。

マスタールームにCM・番組統合バンクを採用 素材/素材管理でのテープレス化を促進

送出系でも、テープレス化に積極的に取り組んでいます。CM・番組統合バンクとしてシンプルバンク(HD470時間)を導入したのもその一つで、CMと番組・素材などをテープレス化すれば、一元的に管理・運用することが可能です。いったんファイリングすれば、放送順の入れ換えや時差送出などは、コンピューターによるデータ管理だけで柔軟に対応できますし、画質の劣化を心配することなく多様な素材を扱えるというメリットもあります。素材管理、時差送出、回線収録・裏撮りなど、当社の運用で想定されるオペレーションについてはすべて実証済みです。コンパクトなシステムで高機能を実現したバンクシステムだと評価しています。

一方、自社制作番組については、現在は統合バンクへの登録ではなく、マスタールームに設置した3式のHDW-M2000を使ってオンエアしていますが、制作系の素材サーバーとCM・番組統合バンクをネットワーク化することでファイル転送できるように設計してあります。編集を終えた番組素材を、素材サーバーからそのままファイル転送できるので、より効率的な運用が可能になります。オペレーションに習熟した段階でリンクしたいと考えています。実現すれば、制作系のテープレス化が大幅に進展し、効率的なトータルワークフローになるものと期待しています。


マスタールーム(写真・左)と、自社制作用番組送出用のHDW-2000シリーズ(写真・右上)。自社制作番組以外の番組は、番組統合バンクに登録され、オンエア(写真・右下)。

テープレスのトータルワークフローによる使い勝手や作業効率の向上は大きなメリット

今回の新社屋設備のシステム設計にあたって、ENG以外の報道スタジオ/サブ、制作スタジオ/サブ、中継車のカメラシステムなども、可能な限りメーカーを統一するようにしました。インターフェースを含めた安定性・信頼性を高めるだけでなく、使い勝手を共通化することでスタッフが戸惑うことなくオペレーションができます。また、機材の使い回しなども柔軟に対応できますから、より効率的な運用が可能になります。

XDCAM HDやバンクシステムなど、ソニーの提案するテープレスによるトータルシステムは、使い勝手や作業効率の向上という観点からも大きなメリットだったと感じています。


HDC-1500を2式、スイッチャーMFS-2000を採用した報道スタジオ/サブ。


HDC-1500を3式、スイッチャーMFS-2000を採用した制作スタジオ/サブ。

放送技術本部 統括副本部長 川嶋哲司様

放送技術本部 統括副本部長 川嶋哲司様

デジタル化への取り組みと新社屋への移転を並行して進めることになり、設備投資の配分で苦心しました。こうした背景から、新社屋では「最新の設備で、コンパクトで、使い勝手に優れたシステム」を基本コンセプトとしました。XDCAM HDやCM・番組統合バンクなどを含むソニーの提案は、コストパフォーマンスにも優れており、合理的であると判断できました。

放送技術本部 副本部長 宮部敏幸様

放送技術本部 副本部長 宮部敏幸様

システム設計にあたっては、可能な限り余分なものを削った、シンプルで使い勝手に優れたシステムを構築することを念頭に置きました。CM・番組統合バンクの採用もそうした考えからで、ファイリング・送出、回線から配信番組の収録・裏撮り、時差送出など、当社で想定されるオペレーションについてはすべて検証作業を終えました。完成度は高いと評価しています。

放送技術本部 副本部長 兼 放送実施グループ部長 河村義雄様

放送技術本部 副本部長
兼 放送実施グループ 部長 河村義雄様

新社屋の設備では、テープレス化が大きなテーマとなっています。XDCAM HDが登場したことで、報道系のENGやその後のノンリニア編集・転送・送出、そしてアーカイブというワークフローをテープレス化することができました。今後も、オペレーションの習熟度を上げたり、技術的な検証をしながら、フル・テープレス運用を追求していきたいと思っています。

放送実施グループ 遠山 寛様

放送実施グループ 遠山 寛様

XDCAM HDの最大のメリットは、ファイルオペレーションによって効率的に素材確認・編集・転送・送出ができる点です。さらに、オンエア素材をそのままプロフェッショナルディスクに記録してアーカイブできるなど、報道系全体のワークフロー改善に貢献していると思います。今後はIPネットワークを利用したプロキシAVデータの活用も検討していきたいと思います。

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