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2005/11/16
　
XDCAMシリーズのHD対応モデル3機種　2006年4月より順次発売

ソニーは、青紫色レーザーを利用したプロフェッショナルディスクシステムのXDCAMシリーズとしては初となる、HD対応モデルの“XDCAM”HD全3機種を発売します。
今回発売するのは、HDおよびDVCAM記録の切り換えが可能なカムコーダー『PDW-F330』、記録・再生が可能なレコーダー『PDW-F70』、そして再生専用のプレーヤー『PDW-F30』の計3機種です。
商品名／型名 発売予定日
“XDCAM”HDカムコーダー　『PDW-F330』 2006年4月
“XDCAM”HDレコーダー　　『PDW-F70』 2006年4月
“XDCAM”HDプレーヤー　　『PDW-F30』* 2006年7月
＊LAN端子（オプション）またはi.LINK（File Access Mode）インターフェースを介してのファイル記録に対応
2003年10月に発売を開始したXDCAMシリーズのSD対応モデルは、全世界において既に累計出荷台数8,000台（2005年8月末時点）を突破しています。今回の3機種はSD対応モデルと同様に、高解像度の映像・音声と同時に記録できる低解像度の映像・音声を活用して簡易編集を行えたり、IPネットワークを介してMXF形式の映像・音声ファイルを転送できるなど、HDコンテンツ制作においてもディスクならではの効率的なオペレーションを実現します。

ソニーは、HDコンテンツ制作フォーマットとして、放送領域のデファクトスタンダードとして高い信頼を得ている「HDCAM」シリーズ、映画制作や高品位なCM制作用途としても世界的な広がりを見せているHD-VTRの最上位フォーマット「HDCAM-SR」シリーズ、そしてHD化の裾野を広げる「HDV」フォーマットを展開しています。これらに手軽で本格的なHD制作を可能にする“XDCAM”HDが加わることにより、ハイエンドからローエンドまでの多彩なラインアップを揃え、お客様の運用に最適なソリューションのご提案を進めてまいります。

■“XDCAM”HDの主な特長
 
SD対応モデルとの共通性、効率的なワークフローを継承
記録媒体は、SD対応モデルと共通のプロフェッショナルディスクを使用します。記録容量は、DVDの約5倍の23ギガバイトです。
また、XDCAMシリーズの大きな特長の一つであるプロキシAVデータ（高解像度の映像・音声データと同時記録される、約2Mbps程度の低解像度映像・音声データ）の仕様も継承し、効率的なワークフローを実現しています。
 
HD記録レートの選択が可能
画像圧縮方式には、HDVと同じMPEG2 Long GOPを採用します。そしてプロフェッショナルディスクならではの記録レートの自由度を活かし、３つの記録モードを用意、画質・記録時間を選択することが可能です。
・SPモード（標準画質モード） ：HDVと同等の25Mbps，記録時間 約90分#
・HQモード（高画質モード） ：35Mbps，記録時間 約60分
・LPモード（長時間記録モード） ：18Mbps，記録時間 約120分#
# 記録時間は、音声2chモード時のものです。

またオーディオに関しては、非圧縮、最大4チャンネルの記録方式を採用しているため、高品位な収録が可能です。
*『PDW-F30』は、LAN端子（オプション）またはi.LINK（File Access Mode）インターフェースを介してのファイル記録のみに対応
 
DVCAM方式の記録・再生に対応
HD方式の記録・再生に加え、従来のSD環境でも利用できるよう、DVCAM方式（25Mbps、約85分）による記録・再生も可能です。
撮影目的や、編集システムに合わせて記録フォーマットを切り替えて使用することができ、SD環境からHD環境への移行をスムーズに行うことができます。
*DVCAM記録は、カムコーダー『PDW-F330』のみとなります。



■“XDCAM”HDカムコーダー『PDW-F330』の主な特長



高画質記録
1. １／２型　HD-CCD×3板搭載
有効画素数 約156万画素１／２型3CCDを搭載。HQモード35Mbps記録と併せた高画質記録を実現。標準レンズコネクター装備により、２／３型レンズも装着可能です。（マウント変換アダプターLO-32BMTが必要です。また、焦点距離は約1.37倍です。）
2. マルチフレームレート対応
1080／23.976P,25P,29.97P,50i,59.94iのHDモードと480 ／23.976P(2-3プルダウン),50i,59.94iのDVCAM(NTSC)モードと576 ／23.976PsF(2-3プルダウン),50i,59.94iのDVCAM(PAL)モードの記録・再生に対応しています。

基本機能
1. 非圧縮4chオーディオ
リニアPCM 16bit＠48kHz非圧縮オーディオを、4チャンネル（もしくは2チャンネル）同時記録することが可能です。それぞれの音声チャンネルへの入力は、ステレオ・フロントマイク、後部XLR端子2系統、およびダイバーシティワイヤレスチューナー（WRR-855）専用端子、のそれぞれから選択可能です。
2. 3.5型　16：9カラーLCDモニター搭載
カムコーダー側面パネルのカラーLCD画面により、16：9のワイド映像をカラーで確認できます。また、サムネイルサーチやシーン選択などの操作が可能です。4チャンネルオーディオメーター、ディスクおよびバッテリー残量などのステータス情報も確認可能です。
3. AF（オートフォーカス）機能
専用のオートフォーカス・レンズとの組み合わせにより、ワンプッシュAF、フルタイムAFが可能です。
4. 赤外線リモートコマンダー付属　　
赤外線方式のリモートコマンダーにより、本機の記録開始・停止、レンズズーム、ショットマークの打ち込み、再生・サムネイル表示、などの操作が可能です。

多彩な映像表現を可能にする機能
1. 最大64フレームまでのスローシャッター（フレーム蓄積）機能搭載
CCDへの光の蓄積時間を長くすることで感度を上げるため、ノイズの増加を最小限に抑えた高感度な撮影が可能です。蓄積フレーム数は、1,2,3,4,5,6,7,8,16,32,64から選択することができ、最大約2秒の蓄積が可能です。
2. インターバル（間欠）記録機能搭載　　
1秒に1フレームから1日に1フレームまで、任意の時間間隔での記録が可能です。雲の流れ、花の開花、人波の流れなどを長時間・長期間にわたって記録し、時間を早めて再生することにより、様々な映像効果を得ることが出来ます。
3. フリーズミックス機能搭載　
ディスクの再生映像とカメラで撮影中の映像を重ね合わせながら画角などを調整することが可能です。これにより、同じ風景を夏と冬に全く同じフレーミングで撮影するなどの撮影を容易に行うことを可能とします。
4. 多彩な映像パラメーターを調整可能　
ガンマカーブ、ディテイル、ニー、マトリックス等、多彩な映像パラメーターを調整可能です。各種設定は、メモリースティックに保存し、他のカムコーダーへコピーできます。

プロフェッショナルディスクならではの特長
1. 映像確認が容易にできる各種サムネイル表示搭載
通常のサムネイル表示に加え、クリップ内を更に12分割表示可能なExpandサムネイル表示と、エッセンスマーク別に一覧表示可能なエッセンスマーク・サムネイル表示を装備しています。
2. シーンセレクション機能搭載　　
必要なシーンの並べ替え再生が可能なため、カムコーダー本体でも簡易的なカット編集を行うことができます。


■“XDCAM”HDレコーダー『PDW-F70』／“XDCAM”HDプレーヤー『PDW-F30』の主な特長



VTR同等の操作性を実現したJOGダイヤルを標準装備
MPEG2 LONG GOP圧縮方式を採用しておりますが、従来のVTRと同様にコマ送りなどフレーム単位でのジョグ／シャトルが可能です。
『PDW-F70』では、RS-422端子およびHD-SDI出力を標準装備しているため、リニア編集のプレーヤーとしても使用可能です。

マルチフレームレート対応
1080／23.976P,25P,29.97P,50i,59.94iの記録・再生に対応しています。また、DVCAM記録がされたディスクも再生可能です。
*『PDW-F30』は、LAN端子（オプション）またはi.LINK（File Access Mode）インターフェースを介してのファイル記録のみに対応

内蔵アップコンバーター／ダウンコーバーター搭載
アップコンバーター／ダウンコンバーターを内蔵しているため、DVCAM記録されたディスクの再生映像をアップコンバートしてHD出力可能です。また、標準装備のi.LINK端子より、HD映像をダウンコンバートしたDVストリームも出力することが出来ます。

多彩なインターフェースを装備
RS-232C制御、RS-422A制御が可能です。『PDW-F70』はHD-SDI出力を標準装備しているため、リニア編集のプレーヤーとしても使用できます。
i.LINKインターフェースを標準装備しているため、AV/C接続による、HD映像をダウンコンバートしたDVストリーム出力が可能です。また、HD映像・音声ファイル、一般PCファイルの読み書き（File Access Mode）にも対応しています。更に、オプションでMPEG2-TSをサポートしているためHDV機器との相互接続が可能です。



3.5型　16：9カラーLCDモニター搭載
16：9のワイド映像が確認可能です。また、オーディオレベルメーターの表示も可能なため、入力された音声レベルを、4チャンネル独立で調整することも出来ます。

プロフェッショナルディスクならではの特長
1. 映像確認が容易にできる各種サムネイル表示搭載
通常のサムネイル表示に加え、クリップ内を更に12分割表示可能なExpandサムネイル表示と、エッセンスマーク別に一覧表示可能なエッセンスマーク・サムネイル表示を装備しています。
2. シーンセレクション機能搭載　　　
必要なシーンの並べ替え再生が可能なため、本体でも簡易的なカット編集を行うことができます。
3. オートリピート再生機能搭載　　
信頼性の高いプロフェッショナルディスクをメディアとしているため、イベント用途などでの繰り返し再生機としても使用可能です。


●同時発売予定のデッキ用別売オプション
・ ネットワークボード『PDBK-101』（発売予定日：2006年7月）
ギガビットイーサネットへの接続を可能にし、MXFファイル形式で、HD映像・音声ファイル、プロキシAVファイルをネットワーク転送できます。
・ MPEG2-TS入出力ボード『PDBK-102』（発売予定日：2006年7月）
MPEG2-TS入出力に対応することで、HDV／HDV対応ノンリニア編集機と相互に接続できます。
・ HDアナログ入力ボード『PDBK-103』（発売予定日：2006年7月）*『PDW-F70』用
アナログHD出力機器との接続が可能になります。
・ SD入力アップコンバーターボード『PDBK-104』（発売予定日：2006年7月）*『PDW-F70』用
既存のSD機器から出力されたSD信号をHD信号へアップコンバートして出力することができます。

※お客様からのお問い合わせ先： ソニー業務用商品お客様ご相談センター
TEL： 0570-00-2288（ナビダイヤル）
0466-31-2588（携帯電話・PHSの場合）
受付時間　月〜金　9：00〜18：00（土・日・祝日および年末年始を除く）