法人のお客様 ニュースリリース一覧 小型・軽量の高い機動力で少数クルーでも高品位な映像表現を実現する新CineAltaカメラ『BURANO』発売

2023年9月12日

新商品

小型・軽量による高い機動力で少数クルーでも高品位な映像表現を実現する
新たなCineAltaカメラ『BURANO』を発売

〜PLマウントカメラとして世界初※1のボディ内蔵光学式手ブレ補正機構を搭載〜

CineAltaカメラ『BURANO』
CineAltaカメラ『BURANO』
『BURANO』使用イメージ
『BURANO』使用イメージ

ソニーは、デジタルシネマカメラの最上位ラインであるCineAltaカメラのラインアップとして、新たに『BURANO(ブラーノ)』を発売します。本機は、8.6Kの35mmフルフレームイメージセンサーを搭載し、ハリウッドスタジオでも広く採用されている『VENICE』で培った高品位な映像表現と、小型・軽量化による高い機動力を兼ね備えます。また、PLマウントカメラとして世界初※1となるボディ内蔵光学式手ブレ補正機構と、従来その機構と同時搭載が難しかった電子式可変NDフィルターを小型筐体に内蔵するなど、少数のクルーでも本格的なシネマ撮影が可能です。本機の撮影時の利便性を高めるグリップリモコン(別売り)と、本機での動画記録に最適なCFexpress Type B メモリーカード2種類も発売します。

商品名 型名 発売日 価格
CineAltaカメラ 『BURANO』(本体のみ) 2024年春 オープン価格
グリップリモコン 『GP-VR100』
CFexpress Type Bメモリーカード 『CEB-G1920T』(1920GB)、『CEB-G960T』(960GB)

昨今インターネット配信のドラマ・映画に加えて、ドキュメンタリーやスポーツでの撮影や、バーチャルプロダクションによる制作など、様々なコンテンツでシネマのような高品位な映像表現の需要が増加しています。また、本格的なシネマ画質での映像制作を、少人数で効率的に行いたいという映像制作クリエイターからの需要も高まっています。
『BURANO』は、フルフレームセンサーならではの高画質や美しいぼけ、ダイナミックな広角撮影、16ストップ※2のワイドラチチュードと広色域による優れた映像表現を実現します。最大解像度 8632×4856 の8K画質記録に加え、8Kセンサーを生かしてオーバーサンプリングによる高品位な4K映像を記録することもできます。また、シネマのような映像表現を実現しながら、小型・軽量なボディや直感的な操作性、高い機動力により、少人数での効率的な撮影を可能にします。電子式可変NDフィルターとボディ内蔵光学式手ブレ補正機構を小型筐体に同時に搭載し、周辺機器を含む撮影機材システムをコンパクトにすることで、撮影中の取り回しや持ち運びを容易にします。またPLレンズマウント部を取り外すことでEマウントカメラとして使用でき、優れた手ブレ補正機能に加えファストハイブリッドAFや被写体認識AFにも対応し、素早く動く被写体の撮影も強力にサポートします。新たにCFexpress Type Bメモリーカード対応スロット2基も搭載します。※3
ソニーは、Cinema Line(シネマライン)カメラの拡充を通じて、多様な映像制作を支援し、クリエイターと共に未来のエンタテインメントを共創していきます。

ハードウェアとソフトウェアの両面で進化し続けるCinema Line

Cinema Lineは、映画制作で培われたルックと、多様なクリエイターの異なる要望に応える高い操作性・信頼性を兼ね備えた、CineAltaを最上位ラインに掲げる映像制作用カメラ商品群の名称です。CineAltaカメラ『VENICE』、『VENICE 2』、『BURANO』や、多様なFXシリーズ、PTZカメラの『FR7』を含みます。また、「Creators’ Cloud」に追加する映像クリエイター向け新モバイルアプリ「Monitor & Control(モニター アンド コントロール)」に、『FX3』、『FX30』などが対応します。本アプリは、スマートフォンやタブレットの画面で、対応カメラのワイヤレス映像モニタリングや、フォルスカラー・波形モニターなどを活用した高精度な露出決定のサポート、直感的なフォーカス操作を実現します。『BURANO』も本アプリに対応予定です。

Cinema Line特設ページ

「首」「ペコロスの母に会いに行く」などの作品を手掛けた日本撮影監督協会(JSC)理事長、撮影監督 浜田毅氏コメント

「首」「ペコロスの母に会いに行く」などの作品を手掛けた日本撮影監督協会(JSC)理事長、撮影監督 浜田毅氏

ロケ地や時間に制約がある場合、撮影監督はアイディアや仕事の進め方に多くの影響を受けます。『VENICE』にこのカメラの機動力を組み合わせることで、更に幅広い撮影プランが実現可能となりました。8.6Kセンサーが描き出すイメージは全てのCinema Lineで共有されます。すべてのクリエイターにとってフレンドリーでスタイリッシュなカメラに仕上がっており、撮影監督の創造力を刺激する面白いカメラだなと感じました。

「春に散る」「孤狼の血 LEVEL2」などの作品を手掛けた日本撮影監督協会(JSC)の撮影監督 加藤航平氏コメント

「春に散る」「孤狼の血 LEVEL2」などの作品を手掛けた日本撮影監督協会(JSC)の撮影監督 加藤航平氏

今回、JSCで全面協力して企画立案し撮影・編集に臨みました。この新しいカメラの画質は『VENICE』で実績のあるX-OCN LTということで十分に高画質でありながら、軽量コンパクトになり機動力が高まっているのを感じました。カメラの機動力は映像の躍動感につながります。アクションシーンでの手持ち撮影ではオートフォーカスと手ブレ補正は強力な味方となりました。

「相鉄線 父と娘の風景」や「GRAVITY CAT」などの作品を手掛けた撮影監督 岡村良憲氏コメント

「相鉄線 父と娘の風景」や「GRAVITY CAT」などの作品を手掛けた撮影監督 岡村良憲氏

率直に『BURANO』と言うカメラに驚かされました。搭載されている8.6Kフルサイズセンサーは『VENICE 2』と同じくらい高画質ですし、ソニーのEマウントレンズを使用したオートフォーカスは抜群の精度の高さ。そして何より、カメラ内蔵スタビライザーの「Active」モードの秀逸さ。この『BURANO』は、また次のステージのシネマカメラが登場したと感じています。

主な特長

1. 8.6K フルフレームセンサーや16ストップ※2のワイドラチチュードなどによる高品位な映像表現

新開発のルック(Warm)
新開発のルック(Warm)
新開発のルック(Cool)
新開発のルック(Cool)

8.6K フルフレームセンサーにより、細部まで高精細な16ストップの広いラチチュードを実現し、幅広い輝度条件で、低ノイズで美しい映像を撮影できます。多様なフォーマットでの撮影にも対応し、フルフレームおよびSuper 35mmフォーマットでの撮影や、テレビ番組制作に向く16:9、シネマ制作に向く17:9の読み出しができます。加えて、多くの映画で使用されるアナモフィックレンズのデスクイーズ機能も搭載し、映画独自の情緒的な映像表現が可能です。また、ISO 800/3200の2つの基準ISO感度を持つデュアル・ベースISOに対応しており、撮影環境に合わせてノイズを抑えたクリアな映像表現が可能です。

ソニーが定義した色空間S-Gamut3やS-Gamut.Cineに対応し、BT.2020、DCI-P3を超える広い色域をカバーします。『VENICE 2』と同様の色再現ができるため、『VENICE 2』と組み合わせた撮影のプロダクションのワークフローの効率化にも寄与します。また、『VENICE』シリーズと同様に、ソニーのCrystal LED VERONA(ベローナ)などの大画面LEDディスプレイを活用したバーチャルプロダクション制作でも活用可能です。さらに、既存のs709や709(800%)に加えて、新開発のWarm、Cool、Vintage、Teal and Orangeの印象的な4種類のルックを搭載します。※4

本機は、高効率の圧縮方式HEVCを用いて8K Intra記録に対応した新ビデオフォーマットのXAVC Hや、ソニー独自の圧縮RAWフォーマットX-OCN LTなどの本体収録に対応します。X-OCNフォーマットは、広大なラチチュードで撮影した情報を、階調豊かな16bitのシーンリニアデータで記録できます。X-OCNの中でもX-OCN LTはデータサイズが軽量のため、8Kコンテンツのファイル転送時間やストレージサイズの負荷を軽減でき、通常のRAWデータ使用時よりもポストプロダクションのワークフローを効率化します。

  • ※4 Cine EI使用時。

2. 高い機動力と操作性を兼ね備え、単独撮影にも対応する小型・軽量な筐体

高い機動力と操作性を兼ね備え、単独撮影にも対応する小型・軽量な筐体

ソニー独自の小型・軽量化技術により『VENICE 2』比で約33%軽量化(PLマウントアダプタ装着時 本体重量約2.9kg)しました。加えて、クリエイターの声を反映し、操作部材の形状や配置、ボタンやキーのレイアウトを少数クルーや単独での撮影向けに最適化しています。小型・軽量化と高い操作性により、撮影者の負荷を大幅に軽減します。撮影状態が周囲のクルーから確認しやすいようタリーランプを3か所に配置し、また3.5型のLCDモニターは撮影スタイルに応じて向きを自由に変更できるほか、直感的に操作できるホーム画面を搭載します。単独撮影での音声同時収録向けに、本体左側にはマイクとスピーカーに加え、ヘッドフォン端子(ステレオミニジャック)を内蔵しているほか、端子面にXLR端子を搭載します。このほか、堅牢なT字ハンドルとビューファインダー用のアームを同梱しています。

3. ボディ内蔵光学式手ブレ補正と電子式可変NDフィルターを同時に小型筐体に搭載

本機のボディ内蔵光学手ブレ補正と電子式可変NDフィルター搭載イメージ
本機のボディ内蔵光学手ブレ補正と電子式可変NDフィルター搭載イメージ

PLマウントカメラとして世界で初めて※1、ボディ内蔵手ブレ補正に対応します。ミラーレス一眼カメラα(Alpha)で培った高い手ブレ補正技術を生かした新開発の手ブレ補正機構や制御アルゴリズムにより、手持ちや歩きながらのPLマウントレンズでの撮影時にも手ブレを効果的に補正します。加えて、電子式可変NDフィルターユニットを従来よりも薄型化することで、小型筐体に電子式可変NDフィルターと光学式手ブレ補正を同時に内蔵することを実現しています。電子式可変NDフィルターにより、アイリスで被写界深度をコントロールしてNDフィルターで露出を調整することで、被写界深度を変化させずに最適な露出を得ることができます。少数クルーのシネマ撮影時や単独でのジンバルを用いた撮影でも、少ない機材で、多様な映像表現や効率的な制作が可能になります。

対応している70本以上のEマウントレンズでは、αで培った優れた手ブレ補正機能に加え、位相差検出方式とコントラスト検出方式のメリットを兼ね備えたファストハイブリッドAFと、AIを用いた人物の高精度な被写体認識AFに対応します。Eマウントレンズを使用することで、更に小型・軽量を活かした撮影が可能となります。

4. 安心の基本性能や接続性、使い勝手の良いデザイン

本機に対応するグリップリモコン『GP-VR100』

本機に『GP-VR100』を装着したイメージ
本機に『GP-VR100』を装着したイメージ

単独での撮影でも、ズームレバーや録画開始・停止ボタンなど『BURANO』本体のコントロールが効率的にできる、グリップリモコン『GP-VR100』を発売します。本グリップリモコンのアーム基部のレバー操作で、ネジを緩めることなくワンタッチでアームの角度を調節でき、カメラを取り回す際の利便性が向上します。

詳細はこちらをご覧ください。

VPG400認証の高容量モデル CFexpress Type Bメモリーカード2種

『CEB-G1920T』(1920GB)『CEB-G960T』(960GB)
『CEB-G1920T』
(1920GB)
『CEB-G960T』
(960GB)

高速メモリーカードCFexpress Type Bのラインアップとして、新たにVPG400認証の高容量モデル 『CEB-G1920T』(1920GB)、『CEB-G960T』(960GB)を発売します。高精細8K動画など膨大なデータを安定して記録することができるほか、過酷な環境下でも使用できる高い堅牢性を備えます。

詳細はこちらをご覧ください。

展示のご紹介

オランダ・アムステルダムで現地時間9月15日(金)〜18日(月)に開催される国際放送機器展「IBC 2023」で、本機を展示します。

主な仕様や詳細については、商品サイトをご覧ください。

『BURANO』商品サイト

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