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デジタル一眼カメラ α(アルファ)で写真撮影を楽しむデジタル一眼カメラ α(アルファ)で写真撮影を楽しむ

  • 「8」小さな世界を写す

    小さな世界を大きく写し、ミクロの世界観を楽しむには、『マクロレンズ』が威力を発揮します。
    本コンテンツでは、マクロレンズを使った撮り方を紹介していきますが、マクロレンズをお持ちでない場合のテクニックにも触れています。
    ぼけ具合を調整できるAモードに設定して撮ってみましょう。

    動画で説明を見る

  • 拡大焦点距離:50mm / F値:3.5 / シャッター速度:1/20秒

基本は望遠で近づいて撮る

マクロレンズには敵いませんが、ズームレンズでも被写体を大きく切り取ることはできます。被写体を大きく、それ以外をぼかして撮るには『1.人物を引き立てて印象的に撮る』『2.花をふんわりと撮る』などとやり方は同じで、『レンズの望遠側(焦点距離が長い側)』で、『ギリギリまで被写体に近づく』が鉄則です。この2つを覚えておきましょう。しかし、レンズには被写体に近づける距離に限界があり、それよりも被写体に近づいてしまうとピントが合わなくなってしまいます。この距離がとても短く、被写体にギリギリまで近づけるのが「マクロレンズ」と呼ばれるレンズです。マクロレンズでの撮影テクニックはこの章の後半で説明しています。

  • 拡大レンズ:SEL1855 / 焦点距離:55mm / F値:5.6 / シャッター速度:1/100秒

NEX-F3のズームレンズキットに同梱されているズームレンズの“SEL1855”の55mmで撮影しました。標準のズームレンズですと、このくらいの大きさが限界になります。一方、マクロレンズで撮影すると下の写真のように一部を大きく写すことが出来ます。

  • 拡大レンズ:SEL30M35 / 焦点距離:30mm / F値:3.5 / シャッター速度:1/160秒

E-mountのマクロレンズである“SEL30M35”で撮影しました。花のめしべとおしべがクローズアップされています。このような写真が撮れるのがマクロレンズの特徴です。

また、倍率の高いズームレンズでも、マクロレンズと同じとまではいきませんが、一部をクローズアップした写真を撮ることが出来ます。下の写真はE-mountのズームレンズ“SEL18200”の一番望遠側である200mmで、できるだけ被写体に近づいて撮影しました。高倍率のズームレンズは遠くの物を撮るだけではなく、このように近くの物を大きく写してマクロレンズのように写したりと、多彩な表現が楽しめます。マクロ撮影にチャレンジしてみたいけど、マクロレンズまではちょっと…といった方にもお勧めです。

  • 拡大レンズ:SEL18200 / 焦点距離:200mm / F値:6.3 / シャッター速度:1/640秒

マクロレンズを使って撮ろう

ここからはマクロレンズを使ったテクニックを紹介します。小さい物を大きく写す「マクロ撮影」と言えば、やはり専用のマクロレンズの出番です。マクロレンズは最短撮影距離が他のレンズに比べてとても短いので、被写体にギリギリまで迫ることができます。E-mountであれば“SEL30M35”、A-mountであれば“SAL30M28”がマクロレンズの入門として最適です。

より詳しいマクロレンズの特徴については以下のページをご覧ください。

マクロレンズの特徴
  • 拡大マクロレンズSAL30M28で撮影 焦点距離:30mm / F値:2.8

  • 拡大マクロレンズSAL50M28で撮影 焦点距離:50mm / F値:4.0

画面いっぱいに被写体が広がり、他のレンズでは実現できないおもしろい写真が撮れます。またマクロレンズは他の単焦点レンズに比べてF値が大きいのですが、被写体にギリギリまで近づくことでF値が小さい単焦点にも負けないほど大きなぼけを得ることができます。詳しくはぼけの要素をご参照ください。被写体に近づけば近づくほどぼけは大きくなるため、上の写真のような前後をぼかした撮影が可能になっています。

  • 拡大レンズ:SEL30M35 / 焦点距離:30mm / F値:3.5 / シャッター速度:1/100秒

小さなジュエリーを大きく写し、さらに背景をぼかすことができました。アングルや構図の自由度も高いので、小物の撮影にも最適です。

マクロレンズを使うと画面いっぱいに被写体が写るので、思った場所にピントが合わない事があります。その場合はマニュアルフォーカス(MF)を使い、合わせたい箇所に手動でピントを合わせましょう。[MF]への変更方法はお使いの機種によって異なります。詳しくは取扱説明書またはハンドブックをご覧ください。また、ピントを合わせた後も注意が必要です。被写体が大きく写り、ぼけも大きいので、少し体が動くだけでせっかく合わせたピントの位置が大きくずれてしまいます。できれば三脚で固定して撮ると、思った位置にピントが合いやすくなります。

マクロ撮影におすすめのレンズ

さらに表現の幅を広げるために、焦点距離の長いマクロレンズや望遠レンズによるテレマクロ撮影にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

最短撮影距離0.38mと最大撮影倍率0.31倍を達成した優れた近接撮影能力により、旅先での料理のスナップ、花や生物など、小さな被写体に近づいて撮影できます。

Eマウント35mmフルサイズ対応で300mmまでの望遠域をカバーする高解像望遠ズームレンズです。優れた近接撮影能力により、望遠撮影だけでなくテレマクロ撮影にも対応しています。望遠ズームレンズでのマクロ撮影は、焦点距離を一番長く望遠側にして、できるだけ被写体に寄れば、背景をきれいにぼかすことができます。

光学式手ブレ補正機能の搭載により、手持ちで高精度な等倍撮影ができるEマウントレンズ初の中望遠マクロレンズです。球面収差などの諸収差をバランスよく補正し、Gレンズならではの柔らかく美しいぼけ味を実現しています。
少し離れた地点から被写体を大きく撮影できるので、近づくと逃げてしまう動物や昆虫、高い位置にある桜や紅葉のアップを撮影するのにもおすすめです。

以下はAマウントレンズです。Eマウントのボディで使うにはマウントアダプターが必要です。
AマウントとEマウントについて

花や昆虫などのクローズアップ撮影に適したAマウントの望遠マクロレンズです。ワーキングディスタンスが長くとれるので、近づきにくい被写体でも画面構成しやすいのが特長です。ダブルフローティング方式による高画質と、9枚羽根円形絞りのやわらかなボケ味も魅力です。

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デジタル一眼カメラ α™(アルファ)で写真撮影を楽しむ

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