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実際にT30を使っていろいろと撮影してみましたが、まず驚いたのは、日中に撮った写真にまったく手ブレがなかったということ。
これはブレるんじゃないかなってシャッターを切っても、実際に見るとブレずに撮れていたんです。また手ブレが起きやすい、薄暗い場所や室内などでもキレイに撮ることができ、かなり手ブレ補正が効いているなと感じました。“手ブレしない安心感”これだけでT30を使うメリットはあると思います。ブレることを意識しないでいい、撮る側に気持ちの余裕があると、いろいろなアングルに挑戦することができ、普段とは違った雰囲気の写真が撮れる。結果、それがいい写真につながっていくと思います。
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ホールド感もよかったですね。僕自身は手が大きいほうではないのですが、T30はすんなりと手に馴染む感じでした。カメラをしっかり持てるということは、それだけで手ブレを防げますから。個人的には四角いフォルムが好きなんですが、T30はまさに好みのデザイン。カラーはシルバーがいいですね。質感もギラギラするのではなく、ヘアライン加工で落ち着いた雰囲気、高級感のある質感に仕上がっているところもいいですよね。
T30でもうひとつ驚いたのは高感度設定。今回、夜景も撮影したのですが、そのときはカメラが自動的に感度を設定してくれる「高感度（ISO）モード」で撮ってみたんです。
夜景はブレやすくキレイに撮るのが難しい場面。感度をあげればそれだけ暗いところの撮影で有利になりますが、写真にノイズが出てしまうデメリットもある。普段撮影するときでもそのバランスが難しいんですよ。でもT30が自動で行ってくれる感度設定は、窓の明かりや電灯の光なども上手くブレを抑えキレイに再現されており、コントラストがとても美しい写真に仕上がりました。また「スノーモード」や「風景モード」など、様々なシーンにあわせてその場の雰囲気をより鮮明に撮れる、撮影モード（シーンセレクション）が用意されているのも嬉しかったですね。「夜景モード」でも撮影してみたのですが、もちろんブレずにキレイに撮れました。
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液晶画面も大きく綺麗で、とても見やすいというのも大きなポイントのひとつ。僕が講師をつとめる写真教室でも、今までのデジタルスチルカメラでは液晶の文字が見えにくいという声があったのです。でもT30はメニューなども大きくわかりやすく、アイコンの説明も表示されるので、初心者の方や年配の方にもとても親切。これならオススメできますね。あと撮影後も、1人ずつカメラを渡して写真を見るのではなく、画面が大きいので撮ったあとみんなで楽しめるというのもよかったです。やっぱり写真は大勢で一緒に見るとそれだけで盛り上がりますから。液晶は大きければ大きいほどいいですよね。
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さらに言うと液晶の再現力もスゴイ。
撮影した写真を、T30の液晶画面とパソコンのモニターで見比べてみたんですが、ほとんど遜色がなかったんです。これであれば写真の仕上がりイメージをつかみやすいですし、撮る前や撮影後のピントも確認しやすい。
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特にピントに関しては、手ブレ補正機能の性能が上がったおかげで、ピントの正確さがより求められるようになったんです。
実は今までは手ブレのせいで、写真のピントが合っているかどうかが分からないこともあったんですが、T30で手ブレしない写真が撮れるようになりましたからね。ただ、それもこの液晶であれば、クリアな画面で確認できますからピントを合わせやすいと思います。しかも屋外でも太陽の光に反射することなく見やすいですしね。これで失敗したら僕の腕が悪いんですよ、きっと（笑）。
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どうしても手ブレやピントのことが気になる方は三脚を使うとか、もし三脚がない場合でも、木や柱に寄りかかるなど、なるべく支点を増やして体を固定させるといいですよ。あとは脇を締めて撮影することかな。
やはり写真は手を抜けばそれなりの画しか撮れない。T30にはせっかく手ブレ補正機能や高感度モードがあるのですから、あとは撮る側が少しだけ努力すれば、きっといい写真が撮れると思います。
次に皆さんにお伝えしたいのは、T30の接写と色の再現性についてです。接写、特に「拡大鏡モード」は、僕の得意ジャンルである花の撮影でも十分使える機能でした。みなさんの中には、接写をあまり意識していない方もいるかもしれませんが、実は接写は被写体の違った魅力を引き出す撮影方法なんです。普段何気なく撮っているものでも、その印象がガラリと変わるんですよ。T30で接写の魅力に触れてもらえれば、さらに写真の幅が広がりますよ。
