10月4日より8日まで、千葉県・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)にて映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2005」が開催されました。開催テーマは「発展するユビキタス社会。次が見える、明日が変わる。」。ソニーも出展されていると聞き、さっそく見てまいりました。 鮮やかな赤がひときわ目をひくソニーブース
ハイビジョン時代ならではのテレビの楽しみ方を提案する、「スゴ録」ハイビジョンレコーダー
自分で撮ったコンテンツを、もっときれいに、もっと楽しく。
「スゴ録」で録画した映像がPSP(R)「プレイステーション・ポータブル」で楽しめる!
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最後に、「RDR-AX75」にトライ。本体の隣に、見慣れた端末がありました。もしかしてこれ、PSP? 近くに立っていらっしゃったホームネットワークプロダクツマーケティング部の鈴木優輝さんに質問してみたところ、「そうです、PSPです。このAX75には、録画した番組をPSPのメモリースティックDUOに転送し、外出先でその番組を楽しむ“おでかけ・スゴ録”機能がついているんですよ」と説明してくださいました。PSPと「スゴ録」は、USBケーブルでつながれています。 早速、「スゴ録」に録画されていた番組をPSPに転送してみました。操作はとても簡単で、録画したタイトルリストから転送したい番組を選び、メニュー画面から「転送」を選ぶだけ。とはいっても、テレビ番組を丸ごと転送するんだから、それなりに時間がかかるはず…と思っていたら、あっという間に転送完了。転送速度は、最大約30倍速とのこと。1時間番組が約2分で転送できるなんて、驚きでした。これなら、お出かけ前に見たい番組をちょいちょいと選び、PSPに取り込んでさっと外出することができますね。 この高速転送を実現したのは、「MPEG-4 AVC」という技術。世界標準となっているこの高圧縮デジタル符号化技術により、コンテンツのデータ容量が驚くほど小さくなったのだとか。かといって画質が極端に落ちるということはなく、たった今取り込んだ番組を再生してみても、とても鮮明に見えます。映画をみるときも、字幕スーパーがはっきり見えるから、台詞の内容がわからなくて困るなんてことはありません。この「MPEG-4 AVC」データは、番組を録画する際に自動生成されるので、改めてコンバートに時間をかける必要もないんですね。 この「おでかけ・スゴ録」機能を備えたAX75は、仕事が忙しくて「スゴ録」に録りためたコンテンツを見る時間がないというビジネスマンにとって、まさに垂涎の逸品に違いありません。実際、会場でこのAX75を見た人は、一様に「通勤電車の中でニュース番組が見られるんだね」とか「深夜に放送されるスポーツ番組も、これがあれば空いた時間に楽しめるはず」など、実際に自分が使ったときの具体的なイメージを浮かべているようでした。ちなみに私は、「スゴ録」で録画した映画をPSPに転送し、寝る前にベッドの中で楽しんでいる自分を想像してしまいました。 |
今回、ハイビジョンレコーダー「RDZ-D90」「RDZ-D70」「RDZ-D50」と、「おでかけ・スゴ録」機能を搭載した「RDR-AX75」の計4機種を見せていただきましたが、共通して言えるのはやはり画質がきれいということ。特に、優れたハイビジョン高画質技術(DマトリックスNR HD)を搭載したRDZシリーズの画質のよさは、ぜひ一度実物で体験していただきたいと思いました。 この4機種の中からどれを選べばいいかは一概には言えませんが、おそらく使い方によって違ってくると思います。ハイビジョンにこだわりたい人は、もちろんハイビジョン対応の「RDZ-D90」「RDZ-D70」「RDZ-D50」で、外にいる時間が長い人は、映像が手軽に持ち出せる「RDR-AX75」がよいでしょう。デジタルビデオカメラで撮影した映像を取り込みたい人や、これからハイビジョンハンディカムを購入しようと考えている人は「おまかせHDV/DVダビング」機能を備えた「RDZ-D90」か「RDZ-D70」がよいでしょうし、ハードディスク容量は多いほうがいいという人は「RDZ-D90」がお勧めです。 これからは、テレビを賢く録り、賢く見る時代。今回「CEATEC JAPAN 2005」のソニーブースを見て私が感じたのは、新「スゴ録」が新しいテレビとの付き合い方、さらにはパーソナルコンテンツの活用方法を提案することによって、私たちの生活をもっと楽しく活気あるものに変えようとしているということ。ハードディスクレコーダーを単なる「ハード」ではなく、日々の暮らしに新しい風を吹き込むアイテムとして開発したあたり、とてもソニーらしい製品だと思いました。 |