XDCAM
映像制作機材 "XDCAM"

株式会社 テレビユー福島 様

放送局

2016年3月掲載

報道・制作の収録・編集・送出・アーカイブをXDCAM HDフォーマットで一貫した
トータルファイルベースワークフローを構築。

株式会社 サガテレビ 様


制作系や夕方のワイドニュースなどのオンエアを担当している第1サブ

株式会社 テレビユー福島様は、2015年7月に制作編集にXPRI NSとSAFS(Sony Advanced File System)サーバーを導入するとともに、取材カメラをXDCAM HDカムコーダー/メモリーカムコーダーへの全数更新を完了し、収録・編集・送出・アーカイブをXDCAM HDフォーマットで一貫したファイルベースワークフローを構築し、本格運用されています。

同社 報道制作局 映像・アーカイブ室 部長 加藤英明様、技術局 担当局長 兼 放送技術部長 佐藤 潔様、同局 技術管理部兼 放送技術部 担当部長 安達 勝様、放送技術部 担当部次長佐藤智昭様に、更新目的やコンセプト、システム選定の理由、運用の成果や評価を伺いました。

なお、記事は2015年10月初旬に取材した内容を、編集部でまとめたものです。

ファイル化のトータルソリューションを提供できる総合力を評価


写真・左は、回線収録端末。写真・右上は、XDSサーバー送出システムを配備したサブ内のラック。写真・右下はサブ内に設置されたプレイリストタッチパネル端末。

当社は、ファイル化への流れとして単体でのノンリニア編集機を導入していました。オンエアぎりぎりまで追い込みが必要な報道編集では、これまでのリニア編集のような操作性を継承できるノンリニア編集機XPRIを選択しました。このXPRIの導入をきっかけにファイル化が本格化していきました。


ストレート系のニュースなどに対応されている第2サブ。Sonaps、SAFSサーバーで編集された報道、制作完パケが両サブのXDCAM Stationへと転送されてくることで、効率化を実現。


制作編集ブース(写真・左)にはXPRI NSを3式採用。報道編集ブース(写真・右)にはXPRI NSが5式とプロキシエディター2式を導入。作業効率、一元管理、安定性などでファイル化のメリットを実感。

スタンドアロン運用で習熟度を上げながら、効率的な報道制作用途に活用しました。その後、より効率的な運用を目指すために、素材サーバーとの連携を含めたネットワーク化が求められるようになりました。この要望に合ったソリューションが、ネットワーク報道制作システムSonapsでした。4系統のインジェスト端末を配置し、回線収録からの追いかけ編集で飛躍的に効率化を図れました。また、より高機能化したXPRI NSを5式とプロキシエディター2式を採用したことで、編集スタッフ以外でもプレビューや簡単な編集に携われるようになり、ヒューマンリソースの効率化も期待しています。また、ファイルベースカメラと素材サーバーの導入により、パブリックな場所からのIPファイル伝送にもいち早く着手、運用を開始しました。それまで支局などから時間を選んでSDI伝送していたものをIPファイル伝送へと切り替えたことで、時間と手間、そしてコストの大幅な削減ができたと感じています。

アーカイブでもファイル化プロジェクトを進め、テープからプロフェッショナルディスクによる棚管理へと移行しました。この際に当社からの要望である「データベースの要である報道支援システムと送出、アーカイブの連動」を実現できたのがソニーでした。また、最後に残った制作編集でもノンリニア編集機が更新期を迎えたタイミングで、ソニー独自のファイル管理ソフトウェアSAFS(Sony Advanced FileSystem)をインストールしたサーバーとXPRI NSを3式導入しました。

これにより、報道・制作の収録・編集・送出・アーカイブ、そしてリトリーブまでをMPEG HD422、MXFファイルで一貫したワークフローを構築することができました。当社では、少数精鋭のスタッフ、オペレーターにより、魅力的なコンテンツを制作し、視聴者に提供することを社の方針としてしています。今回を含む更新により全面的なファイルベース/ネットワーク化を実現できたことで作業の効率化、スタッフの作業負担の軽減につながると期待しています。

今回の一連の更新でソニーの機器、システムインテグレーションを採用した決め手は、こうしたトータルソリューションを提供できる点と、メンテナンスにもスピード感を持った対応に期待してのことでした。

作業効率、一元管理、安定性などでファイル化のメリットを実感


ライブラリー室にアーカイブマネジメントシステムX-Disc Archiveを導入、効率的なプロフェッショナルディスクによる棚管理を実現。

更新したシステムは、報道・制作で順調に稼働を続けています。ソニーの機器、システムで一貫したことによる信頼性・安定性の高さ、分かりやすいオペレーションが背景にありますが、もう一つは一括更新ではなく、段階的に更新できたことも理由の一つです。習熟度を上げ、ノウハウを蓄積して次のステップに移行したことで、戸惑いも少なかったと考えています。 

ファイルベース/ネットワーク化のメリットも感じています。端的な例が、前述のパブリックスペースからのIPファイル伝送による効率化と、編集を終えた完パケをテープに吐き出し、サブに持ち込むといった工程がなくなった点です。編集作業に集中できる時間がそれだけ多くなりますので、信頼性の高いコンテンツ制作を求めました。

また、素材サーバーの活用で、どこのブースでも作業を継続できる点も評価しました。回線収録では4系統のインジェストで支局・情報カメラ・系列局の映像を活用しています。さらに当社では、IPネットワークも有効に活用しており、取材先からの映像をストリーミングして素早く取り込むことも可能です。

報道支援システムとのデータ連携もワークフローの改善に貢献しています。これまでは文書化対応だった取材予定、項目表、キューシートの作成がオンラインで可能になりました。ライブラリー素材情報管理もできるので、再利用したい素材をアーカイブサーバーのオンラインスペースに残せば、必要な際には1分もかからずに入手することができます。

アーカイブについて言えば、ファイル化による効率的な管理ができるようになっただけでなく、システム更新が素材の精査を行う機会となったことで必要のない過去素材を破棄したり、二アラインアーカイブとディープアーカイブの区分けなど、整理ができたこともメリットでした。貴重な映像資産をより効果的に使える体制を整えていける、よい機会になるのではないかと思っています。

ソニーならではのソリューション提案と柔軟なサポートに期待

一連のシステム更新では、トータルコストパフォーマンスの高さも大きな要因でした。たとえば、素材共有/送出用のサーバーは、大規模なものになりやすく、当然ながらイニシャルコストが高くなります。しかし、ソニーは規模感に合った素材サーバーの機種選定やXDCAM Stationを有効に活用したXDSサーバー送出システムなどにより、導入コストを抑えるソリューションを提案してくれました。また、複数社によるシステム構築では万一の際、ブラックボックス化してしまい、原因追及が難しく、メンテナンスに時間と手間を要します。

その点、今回はソニー1社でシンプルなシステムを構築できたことで、窓口を一本化でき、メンテナンス性が向上できました。 万一のトラブルの際にも、迅速なサービススタッフの対応によりオンエアを継続できることを期待しています。何より安定性・信頼性の高さが求められる放送局にとっては、不可欠の条件と考えています。

もちろん、今後の運用を通して、上位の報道支援システムとの、連携強化による一層の効率化など、現場から改善要望は出てくるかもしれません。

ソニーには、そうした声にも、これまでと同様に耳を傾け、十分に検討して、柔軟に対応してくれることを期待しています。同時に、ソニーならではのシステム開発力、インテグレーション能力をフルに発揮してもらい、的確で、斬新なソリューションを提案していって欲しいと思います。

株式会社 テレビユー福島 報道制作局 映像・アーカイブ室 部長 加藤英明様

株式会社 テレビユー福島
報道制作局
映像・アーカイブ室
部長

加藤英明様

株式会社 テレビユー福島 技術局 担当局長 兼 放送技術部長 佐藤潔様

株式会社 テレビユー福島
技術局
担当局長 兼
放送技術部長

佐藤潔様

株式会社 テレビユー福島 技術管理部 兼 放送技術部 担当部長 安達勝様

株式会社 テレビユー福島
技術管理部 兼
放送技術部
担当部長

安達勝様

株式会社 テレビユー福島 放送技術部 担当部次長 佐藤智昭様

株式会社 テレビユー福島
放送技術部
担当部次長

佐藤智昭様

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