1999年 6月 1日

新商品

究極のワイヤレスを実現したウォークマンなど
‘いつでも’‘どこでも’を追い求めた２０周年記念モデルウォークマン、
ＣＤウォークマン、ヘッドホン　発売


（左から順に）“ワイヤレスウォークマン”『ＷＭ−ＷＥ０１』、“ＣＤウォークマン”『Ｄ−Ｅ０１』、
インナーイヤー型ステレオヘッドホン『ＭＤＲ−ＥＸ７０ＳＬ』

　ソニーマーケティング（株）（社長：小寺淳一、本社：東京都港区）は、ウォークマン発売２０周年を記念し、今日まで培ってきた技術を結集した“ワイヤレスウォークマン”『ＷＭ−ＷＥ０１』、“ＣＤウォークマン”『Ｄ−Ｅ０１』、インナーイヤー型ステレオヘッドホン『ＭＤＲ−ＥＸ７０ＳＬ』を発売します。
　ウォークマン1号機「ＴＰＳ−Ｌ２」は、“‘いつでも’‘どこでも’手軽に音楽を楽しむ”をコンセプトに１９７９年７月１日に発売されました。以来“外に音楽を持ち出す”という　ライフスタイルの変革を起こし、そのコンセプトはＣＤやＭＤなどのメディアに受け継がれ、今もなお市場を拡大し続けています。
　今回は、その２０年間の集大成の記念モデルとして、“２１世紀へ向けての新たなるスタート”という意思をこめて３機種を発売いたします。

型 名	発売日	価格（税別）	カラー	当初月産
ヘッドホンステレオ “ワイヤレスウォークマン” 『ＷＭ−ＷＥ０１』	7月1日	２３,５００円	ブルー	１万台
ポータブルＣＤプレーヤー “ＣＤウォークマン” 『Ｄ−Ｅ０１』		３８,０００円	シルバー	１万台
ステレオイヤーレシーバー 『ＭＤＲ−ＥＸ７０ＳＬ』		５,０００円	ホワイト、 ブラック	１万台

　今回発売する“ワイヤレスウォークマン”『ＷＭ−ＷＥ０１』は、長年のワイヤレス技術の蓄積により、本体、リモコン、ヘッドホンを独立させ、コードの絡み問題を解決しました。これにより持ち歩きも快適になり、より自由にアウトドアリスニングが満喫できます。
　また、ウォークマンに続いて発売された“ＣＤウォークマン”は、１９８４年１１月１０日の「Ｄ−５０」の発売から、今年で１５年目を迎えました。その集大成として、今回、同時発売する“ＣＤウォークマン”『Ｄ−Ｅ０１』は、サイズ・スタミナ・音飛び問題を徹底追求し、特に音飛びに関しては、新開発の音飛びガード機能“Ｇ−ＰＲＯＴＥＣＴＩＯＮ”の搭載により、持ち歩き、またジョギングなどで振動が起きても、ほとんど心配なく音楽を楽しめるようになりました。
　そして初代ウォークマンの発売時より、共に歩み続けたヘッドホン。ソニーが独自に開発した軽量ヘッドホンの歴史は、ウォークマン初代モデルの「ＴＰＳ−Ｌ２」に同梱された「ＭＤＲ−３Ｌ２」から始まりました。今回発売のヘッドホン『ＭＤＲ−ＥＸ７０ＳＬ』は、　　新開発の世界最小直径９ｍｍダイナミック型ドライバーユニット（９９年６月１日時点）の採用により、小型化を実現した、まったく新しいコンセプトの密閉型インナーイヤーレシーバーです。ドライバーユニットの小型化とシリコンゴム製イヤーピースの使用と合わせ、耳へのフィット感が向上、迫力のある重低音再生が可能です。
　なお、本日（９９年６月１日）より本格稼働のウォークマンのホームページ「Ｐｌａｎｅｔ Ｗａｌｋｍａｎ」では、ウォークマンの歴史や最新情報、音楽、ゲームなどの楽しいコンテンツを順次掲載してまいります。

●『ＷＭ−ＷＥ０１』の主な特長

1.　ヘッドホン・リモコン・本体が独立型ワイヤレスの実現

長年の「ワイヤレス技術」により、イヤーレシーバーに「受信部・バッテリー」を配し、ヘッドホン・リモコン・本体が独立しています。それぞれをつなぐコードが消えたことで、より快適に使えるようになっています。

2.　最薄の本体と小型ワイヤレスレシーバーの実現

ワイヤレスでありながら本体の薄さ２３．３ｍｍを実現。イヤーレシーバーの右耳側は極小サイズの抵抗やコンデンサーを採用した受信回路部、左耳側は、小型ニッケル水素電池を搭載しながら、ワイヤレスでは今までにない小型サイズを実現しています。

3.　音質を重視したチップアンテナと円偏波方式の採用

電波障害を受けにくいHi-band２３０MHｚ帯を使用し、受信部のアンテナはＰＨＳ用のチップアンテナを２３０MHｚ用に新開発。またＢＳ／ＣＳ放送と同じ円偏波方式で安定した送受信を可能とし、コード付きタイプとほぼ変わらない音質を実現しています。

4.　普及型再生機と同等の約３０時間連続再生の実現

本体は、アルカリ単３乾電池とバッテリー併用で約３０時間の連続再生が可能です。

レシーバー部は、付属のバッテリーで連続使用約５時間が可能。なお、バッテリーを２つ付属しているので、充電と使用が交互にできます。

5.　その他の特長

・ 初号機『ＴＰＳ−Ｌ２』と同じカラー、シックなブルーの本体

・ 服やベルトなどにはさめる大型クリップが付いた使いやすいリモコン

・ 本体用とレシーバー用の２本同時充電可能な充電器を付属

●『Ｄ−Ｅ０１』の主な特長

1.　新開発の音飛びガード機能『Ｇ−ＰＲＯＴＥＣＴＩＯＮ』の搭載

持ち歩き時やジョギングなどでおこる揺れや振動を独自に研究し、常時、揺れや振動に対処するシステム『Ｇ−ＰＲＯＴＥＣＴＩＯＮ』の採用。クイックフォーカス、ファインアクセス、CDの高速読み取りなどの新技術で、揺れや連続した振動を受けても約１／３秒以内に補正することで、アクティブに持ち歩いても音飛びの心配がほとんどなく、快適に音楽が楽しめます。また、サウンl?ドを圧縮していないので、ＣＤ本来の１６ｂｉｔの音質が満喫できます。

2.　業界最長のバッテリーライフ約６２時間連続再生の実現

本体内蔵ガム型充電池（ＮＨ−14ＷＭ）２本と付属の外付け乾電池ケースで単３アルカリ乾電池２本を併用すると業界最長の約６２時間（９９年６月1日時点）連続再生が可能。

また、本体内蔵のガム型充電池（ＮＨ−14ＷＭ）２本だけでも本体充電池で業界最長の約２５時間（９９年６月1日時点）再生を実現します。

3.　蓋を開けずにディスクの交換、業界初の『 SLIDE−IN DISC LOADING機構 』搭載

ディスクの出し入れが簡単に出来る、スライド　イン　ディスクローディングの実現により、ディスクチェンジが素早くおこなえます。ディスクが触れる内部パーツには、ゴム塗装を施し、ディスクが傷付かないように配慮しています。

また、大型のマグネットチャッキングプレート採用で、ディスクのぶれを抑えています。

4.　業界初、マグネシウムダイキャストボディ＆ディスクシェイプのデザインの採用

ポータブルＣＤでは、業界初のマグネシウムダイキャストの採用により、軽いのに強いボディ、しかも本体の約１９．５ｍｍの薄さ（最薄部）を実現。また、ボディの形は、ＣＤとほぼ同じ形の円形スタイル、今までにない、美しく、斬新なディスクシェイプデザインを実現しています。

5.　業界初「ＣＤ―ＴＥＸＴ対応リモコン」付属

ポータブルＣＤ初のＣＤ−ＴＥＸＴ対応（８文字表示）リモコンを付属。液晶画面は、視認性の良いオレンジＬＥＤバックライト付。ジョグレバーやくるくるクリップも搭載しているので、操作性にも優れています。デザインも本体のディスクシェイプに合わせ、統一感と使い勝手の良さを両立しています。

6.　その他の特長

・ ６４曲のプログラム機能の搭載

・ デジタルボリューム搭載

・ 光デジタル出力端子搭載（MD-Link）

●『ＭＤＲ−ＥＸ７０ＳＬ』の主な特長

1.　世界最小直径９ｍｍドライバーユニット採用

新開発の直径９ｍｍドライバーユニットはダイナミック型としては世界最小。マグネットに４００ＫＪ／ｍ３のネオジウムマグネットを採用することにより、小型ながら、迫力ある音を再生します。さらに、ドライバーユニットの小型化により、質量も約４ｇと世界最軽量（９９年６月1日時点）を実現しています。

2.　ソフトなシリコンゴム製の柔らかいイヤーピース搭載

ソフトなシリコンゴム製なので外れにくく、長時間でも快適な使用が可能です。サイズもＳ，Ｍの２種類を付属し、多様な耳のサイズに対応しています。また、密閉構造なので、伸びのある低音が再生されます。

3.　イヤーピース収納用のホルダー付属

イヤーレシーバー本体を収納する小型のホルダーを付属しています。左右のユニットを一緒にホールドすることにより、収納時のコードのからみが軽減できます。

●ＷＭ−ＷＥ０１の主な仕様

実用最大出力	ワイヤレスレシーバー　３ｍＷ＋３ｍＷ（ＥＩＡＪ ３２Ω）
電池持続時間 アルカリ乾電池１本（別売） ＋充電池（付属） アルカリ乾電池１本（別売） 充電池（付属） アルカリマンガン電池 （ボタン型）（付属）	本体 約３０時間 　 約２４時間 約８時間	レシーバー部 　 　 　 約５時間	リモコン部 　 　 　 　 約1年（※）
電源	本体：ＤＣ １.５Ｖ　単３乾電池 　　　　　　　　　　充電式ニカド水素電池 レシーバー部：ＤＣ １.２Ｖ　充電式ニッケル水素電池 リモコン部：ＤＣ １.５Ｖ　アルカリマンガン電池（ボタン型）
最大外形寸法	本体：約７７．７×１０９．１×２３.３ｍｍ（幅×高さ×奥行）
質量	本体のみ　：　１４５ｇ　（使用時：２０５ｇ） ヘッドホン使用時：２４ｇ リモコン使用時：　１０ｇ
付属品	ワイヤレスレシーバー、ワイヤレスリモコン、バッテリー本体用（NC-6WM）、バッテリーレシーバー用（NH-1）2個、リモコン用ボタン電池、バッテリーチャージャー、バッテリーキャリングケース２個、バッテリーアダプター、単3マンガン乾電池1本、乾電池ケース、キャリングポーチ

※リモコンのボタン電池は、通常利用（1日12回操作する頻度）で、約1年間利用可能。

●Ｄ−Ｅ０１の主な仕様

実用最大出力	4.5mW＋4.5mW（ＥＩＡＪ １６Ω）
出力端子	ライン出力／ヘッドホン出力（ステレオミニジャック）、光デジタルアウト出力
電池持続時間 ※ＥＩＡＪ基準	(1)付属バッテリー（ＮＨ−１４ＷＭ×２）約２５時間 (2)別売単3アルカリ乾電池×2　約４０時間 (1)と(2)の併用時　約６２時間
電源	単3乾電池2本（別売）、充電式ニッケル水素電池（付属） 外部電源ジャック　DC IN 4.5V（極性統一形DCジャック）
最大外形寸法	約138.5×21.5×136.2mm（幅×高さ×奥行）
質量	本体のみ約220g、使用時約345g（ディスク、バッテリー、リモコン、ヘッドホン含む）
付属品	リモコン、ヘッドホン、バッテリー（ＮＨ−１４ＷＭ×２）、バッテリーキャリングケース、外付け乾電池ケース、８cmＣＤアダプター、ＡＣパワーアダプター、キャリングケース

●ＭＤＲ−ＥＸ７０ＳＬの主な仕様

型式	密閉ダイナミック型
ドライバーユニット	口径9ｍｍ、ドーム型
マグネット	４００KJ/m３　高磁力ネオジウムマグネット採用
感度	１００ｄB／ｍW
再生周波数帯域	６〜２３,０００Ｈｚ
最大入力	１００ｍW
質量	約４ｇ　＊コード含まず
コード	０.４ｍ OFCリッツコード
入力プラグ	金メッキステレオミニプラグ
付属品	イヤーピース（S,Mサイズ）、ホルダー、延長コード1ｍ