<報道資料>

プレスリリース 目次
2000年 1月 6日

株式会社セブン−イレブン・ジャパン
日本電気株式会社
株式会社野村総合研究所
ソニー株式会社
ソニーマーケティング株式会社
三井物産株式会社
株式会社日本交通公社
株式会社キノトロープ

セブン-イレブン・ジャパン、合弁会社を設立し本格的EC展開へ

〜NEC、野村総研、ソニー、ソニーマーケティング、三井物産、
 JTB、キノトロープと合弁で国内最大規模、最先端のECを展開〜


 株式会社セブン−イレブン・ジャパン(以下セブン−イレブン・ジャパン、東京・港区、会長 鈴木 敏文)、日本電気株式会社(以下NEC、東京・港区、社長 西垣 浩司)、株式会社野村総合研究所(以下NRI、東京・千代田区、社長 橋本 昌三)、ソニー株式会社(以下ソニー、東京・品川区、社長 出井 伸之)、ソニーマーケティング株式会社(以下ソニーマーケティング、東京・港区、社長 林 誠宏)、三井物産株式会社(以下三井物産、東京・千代田区、社長 上島 重二)、株式会社日本交通公社(以下JTB、東京・千代田区、社長 舩山 龍二)、株式会社キノトロープ(以下キノトロープ、東京・渋谷区、社長 生田 昌弘)の8社は、EC(エレクトロニック・コマース:電子商取引)の本格的な展開を目指して合弁会社を設立する事で基本合意し、平成12年2月を目途に新会社を設立致します。

 新会社は、社名 株式会社セブンドリーム・ドットコム、資本金50億円、出資比率はセブン−イレブン・ジャパン51%、NEC13%、NRI13%、ソニー6.5%、ソニーマーケティング6.5%、三井物産6%、JTB2%、キノトロープ2%となります。

 新会社は、本格的なEC展開に当たり、平成12年6月に国内最大級のインターネットサイトを立ち上げ、引き続き、平成12年10月よりセブン−イレブン・ジャパンがセブン−イレブン店舗に設置するマルチメディア端末を活用する事で、先進的なサービスを提供してまいります。また、新会社は、インターネット、マルチメディア端末のみならず、携帯電話やデジタル放送等のネットワークサービスとセブン−イレブン店舗での既存の物販やサービスを連動させる事により、ネットワークと店舗が連携した新しいECサービスの提供を目指します。

 提供されるサービスは、旅行、音楽、写真、物販・ギフト・携帯電話等、チケット、書籍、車関連サービス、情報提供サービスの8つのコンテンツよりスタート致します。何れもこれまでに無い便利さと楽しさをお客様へ提供する仕組みとなっております。

 新会社は又、出資企業を中核とした流通、情報機器、情報サービス、コンテンツ、インターネット技術等のトップ企業との連携により、ECを本格的に推進するのみならず、デジタル化社会のインフラ整備に資する基盤形成にも力を注いでまいります。
 新会社は今後、幅広くコンテンツプロバイダー等のパートナー企業を募り、業務連携やシステム連携により新しいコンテンツの開発やビジネスモデルの創出を進めると共に、ECの共通インフラの整備拡張を通して、日本におけるEC市場の発展に寄与してまいる所存でおります。

 今回のECビジネスに関わるスタート時の投資総額は400億円程度を見込んでおります。また、本EC事業での取扱い高の予測は2001年度で1,500億円、2003年度で3,000億円を見込んでおります。




【新会社の概要】
(1) 会社名株式会社セブンドリーム・ドットコム(URL:7dream.com)
(2) 所在地東京都港区芝公園4−1−4
(3) 事業内容EC分野における商品・サービス・情報等の提供及びシステム運用
(4) 設立予定平成12年2月
(5) 資本金50億円
(6) 出資比率セブン−イレブン・ジャパン25.5 億円(51%)
NEC6.5 億円(13%)
NRI6.5 億円(13%)
ソニー3.25 億円(6.5%)
ソニーマーケティング3.25 億円(6.5%)
三井物産3億円(6%)
JTB1億円(2%)
キノトロープ1億円( 2%)


【新しいECの概要と特徴】
(1) 新しいビジネスモデルの構築
インターネット----マルチメディア端末----店舗の連携による新しいECサービスを提供します。
インターネットで購入した商品については、全国8,000に及ぶセブン−イレブン店舗での代金決済と受け取りが行えるサービスの拡大を図ります。
セブン−イレブン店舗の既存のインフラ(顧客基盤、店舗網、ネットワークシステム、物流等)を活用して効率的で信頼できるECサービスを提供します。
 
(2) プラットフォームの形成
インターネットや、ECを安心して楽しんでいただける様、商品・サービスの品揃えの充実、代金の店舗での支払や商品の受け渡しサービスの拡大、コールセンター機能の充実等、インターネットサイト、マルチメディア端末、店舗とを連動させ、ECのプラットフォーム形成を目指します。
インターネットサイト、マルチメディア端末と、デジタルコンテンツへのアクセスチャネルであるパソコン、ゲーム機、携帯電話、デジタル放送等との相互の接続性を高め、小売業として最大のチャネルである店舗とも連携したサービスを提供します。
 
(3) 業界トップクラス企業による推進
本格的ECの実現、ECプラットフォームの形成のために、前述の8社が合弁会社を設立し推進していきます。また、その他の企業とも幅広く連携を深めていきます。
 
(4) 国内最大規模のECの展開
インターネットサイトの品揃え、8,000台のマルチメディア端末の導入、新サービスの本格展開等、国内最大規模のECの展開となります。
インターネットサイトとマルチメディア端末を通して8つのコンテンツを展開していきます。
何れのサービスも比較購買や関連購入がしやすい様に構成された、便利で楽しいサービスとなっています。例えば、音楽、チケット、ブロマイド及びアーティストグッズが同じ画面からアクセスできるデザインとなっています。


【出資各社の取り組み】
セブン−イレブン・ジャパンは、店舗とネットワークが連携したECのプラットフォーム形成を通して、お客様へのサービスの向上に努めていきます。
 
NECはインターネットサイトの構築・運用とマルチメディア端末の設計・開発を通し、最先端のインターネット関連技術とBIGLOBEで培ったノウハウを提供して、新しいECサービスの構築、運営を支援します。
 
NRIは、インターネットビジネスに対するリサーチ・コンサルティング面からのビジネス構築、ナレッジソリューション事業で蓄積したノウハウの提供およびECセンターのシステム開発・運用を通し、新会社をサポートしていきます。
 
ソニー、ソニーマーケティングは、本プラットフォームがネットワーク時代のビジネスインフラとして高い将来性を持つものと考え、MD技術、ICカード技術等の技術インフラの提供と、エンタテインメント性の高いビジネスモデルの構築にノウハウを提供していきます。
 
三井物産は、総合商社として培ってきたグローバルな情報収集力、商品提供力と、情報産業分野でのコンテンツを提供すると共に、セブン−イレブン・ジャパンのパートナーとして商品開発や、物流サービスで長年蓄積してきたノウハウを提供していきます。
 
JTBは、これまでのお客様と地域に密着した旅行営業の実績、旅行商品・サービスの開発力と仕入力、更に、ECビジネスにおける技術・運用ノウハウ等をフルに活用し、新しいサービスシーンの創造と新市場の開発を目指します。
 
キノトロープはインターネットビジネスのコンサルティング、システムのデザイン・開発の専門会社であり、本事業を日本のインターネットビジネスの将来を決定する一大プロジェクトとして位置づけ、創造性を発揮していきます。


【コンテンツ及びサービス】
 各コンテンツの詳細は今後順次発表をしてまいります。何れも強力なネットワークと8,000のセブン−イレブン店舗とを連動させた新サービスとして新しいマーケットを創出していく考え方に立っております。
○ 旅行
リアルオンライン型の直前予約格安プランや、オリジナルパッケージツアー、イベントやレジャーコンテンツと宿泊、航空券、鉄道・船車券、海外格安航空券等、及び、それらを複合化したワンストップサービスを開発します。
JTBを中心に展開し、旅行及び旅行関連商品についてパートナーを拡大していきます。
 
○ 音楽
マルチメディア端末でのオンラインノンパッケージ販売やインターネットサイト、店舗でのCD販売、情報提供を行うと共に、ブロマイドやイベントチケット等との組み合わせや、フリーペーパー(無料雑誌)等でのプロモーションも行う予定です。
各権利者の協力が得られる様、ビジネスモデルとシステムを十分に検討し、マーケットの拡大につながる組み立てを進めます。
 
○ 写真
デジタル写真の店頭プリントサービス、ブロマイドやキャラクターコンテンツ等の提供、複数の写真を合成するサービス等を提供します。
システム及びプリンターは富士写真フイルム株式会社(以下 富士写真フイルム)と開発中であり、写真系のコンテンツの提供は富士写真フイルム、凸版印刷株式会社(以下 凸版印刷)と打ち合わせ中です。また、キャラクターコンテンツについては株式会社バンダイと打ち合わせ中です。
 
○ 物販・ギフト・携帯電話等
生活シーンに潤いを提供する商品や、インターネットを楽しむための初心者向けパソコンパッケージサービスの提供、携帯電話等の店頭マルチメディア端末での販売等を予定しています。
NECや三井物産の取り扱い商品をはじめ、ギフト商品、生活雑貨、生花等の取り扱いを検討中です。携帯電話は無店舗販売のノウハウのある株式会社エムティーアイ(MTI)と検討しており、携帯電話へのコンテンツ配信や、マルチメディア端末との連動も検討中です。
 
○ チケット販売
予約済発券はもとより、オンラインサービスのマーケットを拡大し、当日券販売や、大型イベント、きめ細かな地域対応等のサービスへ取り組んでいく予定です。
ぴあ株式会社とタイアップしてサービスを開始します。また、お客様の利便性を考え、チケット市場拡大に向けた取り組みを進めていきます。
 
○ 書籍
イー・ショッピング・ブックス株式会社とタイアップして展開します。
 
○ 車関連サービス
カーポイント株式会社による自動車販売仲介サービスのマルチメディア端末での展開を予定しています。
 また、車検、整備、教習所、レンタカー等の受付サービス等カーライフサポートに つながるサービスを検討していきます。
 
○情報提供サービス
エンタテインメント情報、写真、占い等のデジタルコンテンツ、資格試験等の各種取り次ぎサービスを中心に展開します。
凸版印刷、株式会社日本能率協会マネジメントセンター等のパートナーと検討しております。


【新システムの概要】
 本格的なECの展開に当たり、新会社はECセンターのシステムの開発やネットワークの整備を図ると共に、セブン−イレブン・ジャパンが投資、運用するマルチメディア端末等の機器や衛星ネットワークを活用してECサービスを開始致します。
(1) ECセンターシステム--------NRI,NEC担当
インターネットフロントシステムはBIGLOBEと連携
インターネット、マルチメディア端末、携帯電話、物流ネットワーク等とのマルチネットワーク接続を実現
コンテンツ作成、編集、管理システム、コンテンツプロバイダー支援システム、コールセンターシステム等の充実
(2) 店舗システム
マルチメディア端末--------オリジナル開発機 NEC製
(主な機能、装備)
・デジタルプリント機能(富士写真フイルム TAプリンター)
・音楽用高速MDライター(ソニー)
・ICカード、磁気カード
・スキャナー、CCDカメラ
・レシートプリンター、カラープリンター
・小口現金決済機能
・Microsoft(R) Windows(R)2000 Server, SQL ServerTM7.0
マルチコピー機--------カスタマイズ機 富士ゼロックス株式会社製
(主な機能、装備)
・高速カラーコピー
・FAX、スキャナー機能
・WindowsNTでのLAN接続、インターネット機能
チケットプリンター
・イベントチケット、旅行バウチャー、クーポン券等を印刷
(3) ネットワーク
店舗−ECセンター間では既存の衛星ネットワークを利用してコンテンツデータを配信し、マルチメディア端末の大容量ディスクへ格納
店舗−ECセンター間の双方向通信は専用線サービスを利用する予定
基幹ネットワークのインターネット接続についてはBIGLOBEインフラを利用


【展開計画】
平成12年2月  株式会社セブンドリーム・ドットコム設立
平成12年6月インターネットサイト立ち上げ
平成12年10月マルチメディア端末のセブン−イレブン店舗への導入開始
平成13年春マルチメディア端末 導入完了


【投資規模】
投資総額:ハード及びソフト開発費400億円程度(新会社及びセブン−イレブン・ジャパンにて)

【取扱い高予測】
2001年度:1,500億円
2003年度:3,000億円