<報道資料>

プレスリリース 目次
2000年 7月 18日

新商品

MD長時間ステレオ録音/再生(MDLP)対応の
MDデッキ4機種発売

〜チェンジャータイプではCDからMDへの4倍速録音が可能〜
MXD-D5C

5枚CDチェンジャー・MDデッキ『MXD-D5C』



 ソニーマーケティング(株)(社長:林 誠宏、本社:東京都港区)は、既存のMDを2倍・4倍の長さに使える、MD長時間ステレオ録音(MDLP)に対応したMDデッキを4機種発売します。そのうち、『MXD−D5C』は5枚CDチェンジャーを搭載したCD+MD一体型デッキで、CDからMDへ4倍速で録音する、高速MD録音機能にも対応しています。また、4機種とも、パソコン音楽ファイルのMDへの録音にも対応しています。
 『MDS−S50』は本体幅280mmと置き場所を選ばないコンパクトなサイズ、『MXD−D5C』『MDS−JB940』『MDS−JE640』は430mmのデッキサイズです。

型  名発売日価格(税別)カラー当初月産
5枚CDチェンジャー・MDデッキ
『MXD−D5C』
9月1日79,000円ゴールド2,000台
MDデッキ
『MDS−S50』
『MDS−JB940』
『MDS−JE640』
 
39,000円
69,000円
49,000円
 
シルバー
ゴールド
ゴールド
 
3,000台
600台
800台


 1992年にMDが商品化されて以来、単品デッキをはじめ、セットステレオやカーオーディオ、ポータブルプレーヤーなどに搭載され、音楽の録音メディアとしての地位を確立しているMDに対して、録音時間の延長を求めるお客さまのご要望が高まっております。こうしたご要望にお応えし、MDがより一層魅力あるフォーマットになるよう、MDデッキに長時間録音・再生機能(MDLP)を搭載する運びとなりました。これにより、録音時間80分のMDを用いて、2倍長時間録音・再生(LP2モード)で最長160分、4倍長時間録音・再生(LP4モード)で最長320分の長時間録音・再生(いずれもステレオ)が可能となります。今、お手持ちのMDメディアを長時間録音にそのままお使いいただくことができます。
 また、パソコンとの親和性をより一層高め、別売りのパソコン接続キット「PCLK-MN10」(9月下旬発売予定、希望小売価格15,000円、税別)を用いて、パソコンからのMDデッキの集中コントロール、MD編集はもちろんのこと、パソコンのCD-ROMドライブの音楽CDやパソコン内部の音楽ファイルをUSB端子経由でMDデッキへ光出力し、MDへデジタル録音することができます。タイトル文字入力やオリジナルのラベル作成など、パソコンからMDを自在に操ることが可能です。
 さらに、『MXD−D5C』には、CDからMDへ録音する時間を短縮する4倍速録音機能を搭載しました。たとえば、CD1時間分の音楽なら15分でMDに録音することができます※1、2。搭載された5枚CDチェンジャーから選曲し、プログラムした曲順で録音する場合も、時間を有効に使える高速録音が可能です。
 いずれの機種も、音の微小レベルのビット配分をきめ細かく行うATRAC用“TYPE-R”DSPを採用、録音ソースに近い音質の実現を追及しています※3

※1:HCMS(ハイスピードコピーマネージメントシステム)により、高速録音開始時から74分以内に同じ曲を再度、高速録音することはできません。
※2:長時間録音・再生(MDLP)モード選択時は、2倍速までになります。
※3:MDLPモード時/高速録音時は、“TYPE-R”DSPでの処理は行われません。



●4機種共通の主な特長


1.長時間MDステレオ録音・再生(MDLP)機能を搭載
従来のMDの音声圧縮方式、“ATRAC”の約2倍の圧縮効率を持つ“ATRAC3”を音声データ圧縮コーデックに採用することにより、録音時間80分のMDでは、LP2モードで最長160分、LP4モードで最長320分の高音質でのステレオ録音・再生が可能です。現在、お手持ちのMDメディアを長時間録音にお使いいただくこともできます。
※MDLPモードで録音されたMDのトラックは、MDLPモードの搭載されていないプレーヤーでは再生できません。

2.パソコンを利用した多彩なMD編集が可能
別売りのパソコン接続キット「PCLK-MN10」を利用すれば、お手持ちのパソコンと接続し、パソコンによるMDデッキの操作やMD編集、タイトル入力が可能です。また、パソコンのCD-ROMドライブの音楽CDや、パソコン内の音楽ファイルをパソコンからUSB経由でMDデッキに光出力し、パソコン内部のデジタルノイズの影響を受けずにMDへデジタル録音することができます。

3.録音済みのMDの音声レベルを後から調整できる、S.F(スケールファクター)エディット機能
市販音楽ソフト以外の録音済みMD(光磁気ディスク)に記録された音声レベルを後から調整可能。また、途中で切れて録音された曲を自然な終わり方に演出できるフェードアウトや、印象的な曲の始まりを加工できるフェードインの編集もできます。
※本機能は、MDLPモードで録音されたMDのトラックには使えません。

4.高音質のATRAC用“TYPE−R”DSPを搭載
独自の“インテリジェント・ビット・リアロケーション・アルゴリズム”を用いて、音楽データの再分析とビット量の再配分を行うATRAC用“TYPE-R”DSPを搭載し、より録音ソースに近い高音質を実現します※3

5.漢字・ひらがなタイトル表示フルドットディスプレイを搭載(『MXD-D5C』『MDS-JB940』のみ)
別売りのパソコン接続キット「PCLK-MN10」や、漢字・ひらがな対応機器で入力した漢字・ひらがなのタイトルをMDデッキで表示することができます。さらに、『MDS-JB940』には本体に漢字辞書を搭載しているので、本体での漢字変換が可能です。

6.キーボード入力端子を装備(『MDS-JB940』『MDS-JE640』のみ)
別売りのキーボード「KB-10」(9月10日発売予定、6,000円、税別)や、お手持ちのDOS/Vパソコン用キーボード(PS/2端子)をつなぎ、タイトルなどの文字入力が可能です。


● 『MXD−D5C』の主な特長
1.CDからMDへ4倍速で録音
CDからMDへ4倍速での録音ができます。たとえば、お手持ちのCDが60分の場合、15分でMDに録音することができます※1、2

2. 5枚CDチェンジャーを搭載
5枚のCDから選曲し、多彩なプログラム録音を行うことができます。MDLP録音を利用しより時間を有効に使うことも可能です(この場合、高速録音は2倍速まで)。



●主な仕様

『MXD‐D5C』
電源電圧AC100V 50/60Hz
消費電力20W
外形寸法430×120×395(mm)
質量約6.5kg
入力端子光デジタル×1、アナログ×1
出力端子アナログ×1、ヘッドホン×1
【MD部】
録音方式磁界変調オーバーライト方式
再生読み取り方式非接触光学式読み取り
回転数約800rpm〜1800rpm
エラー訂正方式ACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code)
サンプリング周波数44.1kHz
音声圧縮方式ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)/ATRAC3
変調方式EFM(Eight to Fourteen Modulation)
【CD部】
D/AコンバーターハイブリッドパルスD/Aコンバーター
周波数特性5〜20,000Hz±0.5dB
全高調波歪み率(EIAJ)0.005%以下
ダイナミックレンジ(EIAJ)97dB以上
ワウ・フラッター(EIAJ)測定限界(±0.001%W・Peak)以下


『MDS-S50』『MDS-JB940』『MDS-JE640』
 MDS-S50MDS-JB940MDS-JE640
録音方式磁界変調オーバーライト方式
再生読み取り方式非接触光学式読み取り
回転数約400rpm〜900rpm
エラー訂正方式ACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code)
サンプリング
周波数
44.1kHz
音声圧縮方式ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)/ATRAC3
変調方式EFM(Eight to Fourteen Modulation)
D/AコンバーターハイブリッドパルスD/Aコンバーター
A/Dコンバーター24bitΔΣ
周波数特性5Hz〜20,000Hz±0.3dB
ダイナミックレンジ
(EIAJ)
94dB以上98dB以上96dB以上
S/N比(再生時)96dB以上100dB以上98dB以上
全高調波歪み率
(EIAJ)
0.01%以下0.003%以下0.006%以下
ワウフラッター測定限界値(±0.001% W.PEAK)以下
電源AC100V, 50/60Hz
消費電力9W12W9W
最大外形寸法
w×h×d(mm)
280×84.5×290430×110×287430×95×285
質量約2.4kg約5.3kg約3.1kg


※お客様からのお問い合わせ:
ソニーマーケティング(株)お客様ご相談センター
TEL 0570-00-3311(ナビダイヤル)03-5448-3311(携帯電話・PHSの場合)