<報道資料>

プレスリリース 目次

2003年 5月 13日

 

新商品


液晶ディスプレイ部と信号処理部を分離させた
マルチフォーマット液晶モニターなど、全5機種 発売

 
『LMD-230W』(上)+『SU-558』(オプション専用スタンド)+『MEU-WX1』(下)




 ソニーマーケティング株式会社は、放送局・プロダクションハウス向けの映像制作用液晶モニターの新シリーズ『LUMA(ルーマ) 』として、ディスプレイ部と信号処理部が分離するデザインを採用した、マルチフォーマット液晶モニター2機種を発売します。両機種は、ディスプレイ部である『LMD-230W』及び『LMD-170W』と、マルチフォーマットエンジンユニット『MEU-WX1』(信号処理部)で構成されています。

 あわせて、7型2連液晶モニター『LMD-720W』など、一体型液晶モニター全3機種を発売します。液晶パネル採用ならではの利点として、本体の薄型・軽量化と省消費電力を実現し、主に中継車といった狭いスペースに搭載するのに適しています。

型 名 発売日 希望小売価格(税別)
23型 マルチフォーマット液晶モニター『LMD-230W』+『MEU-WX1』
17型 マルチフォーマット液晶モニター『LMD-170W』+『MEU-WX1』
2003年8月 422,000円
294,000円
7型 2連 液晶ビデオモニター(16:9)『LMD-720W』
5.6型3連 液晶ビデオモニター(4:3)『LMD-530』
4型 4連 液晶ビデオモニター(4:3)『LMD-440』
2003年7月 206,000円
212,000円
196,000円

 『LMD-230W』『LMD-170W』の両機種は、高画質信号処理回路や、放送業務用途で必要とされる多くの入出力端子などを『MEU-WX1』に集約することで、従来の操作性を維持しながら、ディスプレイ部の薄型・軽量化を実現しています。これにより、使用環境にあわせて様々な場所への設置が可能になりました。
 『MEU-WX1』には、ソニー独自の"Xアルゴリズム"を採用した アダプティブIP変換*IC搭載。NTSCなど解像度の低い動画を、解像度の高い液晶パネルに表示する際に発生する階段ノイズを抑え、動画の斜め線を滑らかに表示します。また、入力されたアナログ映像信号は、入力直後にデジタル変換し一貫してデジタル処理する為、AD/DA変換による劣化が少ない高画質を実現しています。
 2機種とも、高輝度・高コントラストなど基本性能に優れた液晶パネルを採用しました。マルチフォーマットエンジンユニットと組み合わせることにより、23型と17型がほぼ同等の画質で表示することができるので、複数台を並べて映像確認するといった、放送業務用途に適しています。

 両機種は、放送業務用のCRTビデオモニターとして広く普及しているPVMシリーズの操作性をそのまま継承しており、デザインも調和するように配慮したため、買い替えや買い増しでも違和感なく使用できます。コンピューター入力と映像用信号の両方を一台のモニターに入力可能で、放送局やプロダクションハウスのCM・番組制作用をはじめ、ノンリニア編集現場などのビジネス用途に幅広く訴求していきます。

*アダプティブIP変換:インターレース方式の映像信号をプログレッシブ表示する為の変換。
           アダプティブとは動画か静止画かを検知し、それぞれに適した変換方法を選択すること。
 






●『LMD-230W』『LMD-170W』と『MEU-WX1』の主な特長
1. ディスプレイ部と信号処理部を分離させたデザインを採用
  液晶ディスプレイ部と入出力端子を搭載した信号処理部を分離させた設計で、モニターはより薄型・軽量に仕上げ、多くの入出力端子を装備できるなど、快適な操作性と機能性を両立させました。さらに、「LMD-230W」「LMD-170W」には放熱用ファンの要らない自然放熱構造を採用し、放熱用ファンの動作音のない静音設計を実現しています。
2. ソニー独自の"Xアルゴリズム" を採用したアダプティブIP変換IC搭載
  従来のIP変換では、上下方向の画素だけから画素を補完すると、特に動きの激しいビデオ信号の場合には、斜め方向にギザギザのノイズが発生しましたが、新たに斜め方向の画素からも最適な補間をする、ソニー独自の新開発"Xアルゴリズム"を採用。例えば、翻る旗のうねり部分など動く斜め線が滑らかに再生されます。解像度の低い素材に効果的です。
3. フルデジタル信号処理
    入力されたアナログ信号は、ディスプレイに表示されるまですべてデジタル処理される為、劣化のない高画質表示を実現しています。
4. 画像再現の同一性が高い液晶パネルの採用
  ワイドXGA (1280×768ドット)で、高輝度・高コントラスト・高速応答・優れた色再現性など、基本性能に優れた高性能パネルを採用しています。マルチフォーマットエンジンユニットと組み合わせることにより、23型と17型がほぼ同等の画質で表示することができるので、複数台を並べて映像確認するといった、放送業務用途に適しています。視野角も170度と広く、モニターを様々な位置・角度・照明環境に設置しても、高画質で映像確認が可能です。
5. マルチフォーマット対応
マルチフォーマット対応。NTSC等のビデオ信号だけでなく、通常のHD信号も再生でき、映画制作に使われる1080/24PsF信号も、プログレッシブ画像として表示できます。
また、「MEU-WX1」には新開発の小型フルデジタル入力アダプター3機種(HD-SDI/D1-SDI入力「BKM-243HS」, D1-SDI入力「BKM-220D」, DV入力「BKM-255DV」)から、2枚までを選択して搭載することが可能で、幅広い信号に対応できます。アナログコンピューター入力やアナログビデオ信号にも対応しています。
6. その他の主な特長
 
(1) 色温度調整機能:高低2つの色温度とユーザーが調整した値を選択することが可能です。
(2) オートクロマフェーズ機能:カラーバー信号を入力し、デコーダーのクロマフェーズを自動的に調整します。
(3) ブルーオンリーモード:青信号のみを表示するモード。手動でデコーダーのクロマフェーズ調整を行ったり、VTR等のノイズを確認する際に使用します。視認性を高めるため、赤と緑の画素にも青成分と同じ信号を加え、白黒画像で表示します。
(4) マーカー機能:様々な領域のセーフティエリアマーカーを始め、画角に応じて4:3マーカーや映画製作用に2.35:1マーカーや4:3&1.85:1ボックスマーカーなど様々な用途に豊富なマーカー機能を搭載しました。
(5) H/V ディレイ:水平と垂直のブランキング部分をクロスして画面中央に表示します。同期信号やカラーバースト信号、ブランキング部分にある各種信号の確認に使います。
(6) EIA19インチラックマウント機構(「LMD-170W」):「LMD-170W」は、別売りのマウンティングブラケット「MB-522」で、EIA 19インチラックに7Uに搭載できます。また、「MEU-WX1」は付属のマウンティングブラケットで1U高に搭載できます。
   
   


●『LMD-720W』『LMD-530』『LMD-440』の主な特長
1. 19インチラックマウントタイプ
  システムにあわせて7型ワイド2連モニター、5.6型3連モニター、4型4連モニターの選択が可能です。3機種ともにデザインを統一し、ボタン配列は下方向に傾けて使用した時の操作性を考慮して、縦型に配列しているので、システム内に混在して使用するのにも便利です。
2. SDI入力に対応
  各画面毎に搭載できるインプットアダプター「BKM-320D」(別売り)を使用すれば、SDI信号にも対応できます。
3. 3色タリーランプ搭載
    赤・緑・アンバーと3色表示できるタリーランプを搭載。放送中かどうかなど各入力画像のモニタリング状態が把握でき、外部リモート機能で操作もできます。
『LMD-720W』(左上)『LMD-440』(右上)
『LMD-530』(左下)
   
   

『LMD-230W』『LMD-170W』『MEU-WX1』の専用オプション
−SDI4:2:2入力アダプター 『BKM-220D』 45,000円 8月 発売予定
−DV入力アダプター 『BKM-255DV』 55,000円 9月 発売予定
−HDSDI/SDI4:2:2入力アダプター 『BKM-243HS』 196,000円 8月 発売予定
−モニタースタンド 『SU-558』 29,000円 8月 発売予定
−LMD-170W専用19インチラックマウンティングブラケット 『MB-522』 20,000円 8月 発売予定


『LMD-230W』『LMD-170W』の主な仕様


『MEU-WX1』の主な仕様
*1 「LMD-170W」との組合せで動作します。
*2 周波数範囲内でも画面に表示できない信号もあります。
*3 最大消費電力は「BKM-243HS」を2枚装着時の値です。標準消費電力は入力アダプターを未装着時の値です。
 
 
『LMD-720W』『LMD-530』『LMD-440』の主な仕様

●『LMD-720W』『LMD-530』『LMD-440』専用オプション
SDI4:2:2入力アダプター 『BKM-320D』  35,000円  7月発売予定



ソニーマーケティング株式会社は本製品を下記展示会に出展いたします。
展示会名: Business Solutions 2003
主催: ソニーマーケティング株式会社
日時: 5月15日(木)10:00〜19:00 / 5月16日(金)10:00〜17:00
場所: 東京ドームシティ内プリズムホール
概要: 様々なビジネスシーンにおけるソニーの最新ソリューションをシーンごとの展示や事例紹介のセミナーなどを交えご紹介いたします。
詳細: 左記URLを参照ください。  http://www.sony.co.jp/BS2003/

 

※お客様からのお問い合わせ先 :ソニーマーケティング(株)お客様ご相談センター
  TEL 0570-00-3311(ナビダイヤル) 03-5448-3311(携帯電話・PHSの場合)
※ソニードライブURL http://www.sony.co.jp/SonyDrive