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プレスリリース

2010年3月10日

新商品

3D映像の撮影と制作の効率化を実現する
マルチイメージプロセッサーを発売

マルチイメージプロセッサー 『MPE-200』

ソニーは、3D映像の撮影と制作の効率化を実現するため、3D映像を2台のカメラで撮影する際に生じる映像のずれを調整するマルチイメージプロセッサー 『MPE-200』を発売します。

型名 発売日 希望小売価格
マルチイメージプロセッサー 『MPE-200』 3月15日 2,625,000円
(税抜価格2,500,000円)
ステレオイメージプロセッサーソフトウェア 『MPES-3D01』 1,564,500円
(税抜価格1,490,000円)
マルチイメージプロセッサー『MPE-200』は、ステレオイメージプロセッサーソフトウェア『MPES-3D01』と組み合わせて使用します。尚、同ソフトウェアを使用する際は、別途メディアパッケージ『MPES-3D01MP』をご購入いただく必要があります。
ステレオイメージプロセッサーソフトウェア『MPES-3D01』をインストールするパソコンは、Windows Vista SP2またはWindows 7の搭載が必要です。

3D映像の撮影には、2台のカメラとカメラを固定するカメラリグを使用し、左目用と右目用の映像をそれぞれ同時に撮影する方法が一般的ですが、『MPE-200』は、高性能マイクロプロセッサ Cell Broadband EngineTM(Cell/B.E.)を搭載し、2台のカメラで3D映像を撮影する際に生じるカメラ間の色味や光軸等のわずかなずれを高速演算で解析して表示できるため、簡単に補正することができます。これにより、3D映像を撮影する際、従来は映像を人間の目で見て確認しながら行っていた2台のカメラ間の調整が容易になるため、カメラの設定にかかる時間を短縮することができます。また、左右の映像のわずかなずれも画像処理で微調整することができるため、ずれの少ない見やすい3D映像を撮影できる他、撮影後の補正もサポートします。さらに、「サイドバイサイド」、「トップアンドボトム」など様々な伝送形式に変換して左右の映像を一つの信号として出力することが可能です。

今後、3D上映に対応した映画館や3D対応の家庭用テレビ等の広がりに伴い、映画だけでなく、スポーツ、ライブ等の様々な3D映像の撮影ニーズが見込まれます。『MPE-200』により、高品質な3D映像の効率的な制作環境の実現に貢献してまいります。

なお、本製品は、「NABショー 2010」に出展を予定しています。

主な機能

  1. 3D映像を2台のカメラで撮影する際に生じる映像のずれの解析と補正
  2. 3D映像のモニタリングや配信向けのフォーマット変換

主な特長

  1. 3D映像を2台のカメラで撮影する際に生じる映像のずれの解析と補正

高性能マイクロプロセッサ Cell Broadband EngineTM(Cell/B.E.)を採用し、2台のカメラを用いて、左目、右目それぞれの映像を撮影する3D撮影の際に生じる、カメラ間の色味、光軸等のずれを高速で解析することができます。また、ハーフミラー方式のカメラリグを使って撮影する場合の画像反転が可能です。
これらの機能により、3D映像の撮影のためにカメラを設定する際のカメラ間の補正と、撮影後の映像の補正が可能です。

<光軸ずれを補正><位置ずれを補正><回転方向のずれを補正>

<輻輳角による視差のずれを補正>
左右の映像に起こる、視線を合わせる位置(=3D映像の深さの位置)のずれを補正できます。

輻輳角(ふくそうかく):対象物に両眼の視線を合わせる際に発生する角度のこと。

<台形映像を補正>
2台のカメラを中心に傾けて撮影する際などに生じる台形に歪んだ映像の補正が可能です。

<反転した映像を補正>
ハーフミラー方式のカメラリグを使って撮影する際に生じる、ミラーで反転した映像を元に戻すことが可能です。

  1. わかりやすいGUIでずれの確認と補正が可能

ステレオイメージプロセッサーソフトウェア『MPES-3D01』をパソコンにインストールし、複数のマルチイメージプロセッサーを1台のパソコンから操作することができます。一方、マルチイメージプロセッサーよりモニターにカメラの映像を映し出すと、映像のずれを表す波形が表示されるので、波形を確認しながら、各項目の調整はパソコンのGUI上で数値を変更することで簡単に行うことができます。また、よく使う設定はスナップショットとして「ショットボックス」に登録しておくと、すぐに呼び出すことができます。

モニター画面のGUI


  1. モニタリング・配信用途に複数の伝送形式に変換が可能

映像のモニタリングや配信向けに、様々な伝送形式に変換して出力することができます。左右の映像を「サイドバイサイド」、「トップアンドボトム」など出力先のモニターや配信方法に合わせて選択した信号に変換して出力することが可能です。また、左右片方の映像のみを出力することもできます。


 

『MPE-200』の主な仕様

    MPE-200
プロセッサー CPU Cell/B.E. (1)
キャッシュメモリー 512KB (PPU用)
CPUクロック 3.2GHz
GPU RSX (1)
GPUローカルメモリー 256MB
メモリー システムメモリー XDR + ECC (オンボード) / 1GB
サブメモリー DDR2-333 (オンボード) / 1GB
記録装置 内蔵ハードディスクドライブ 160GB (Serial ATA 2.5インチ)
外部接続端子 入力端子 HD-SDI端子 BNC×4
REF IN端子 BNC×1
出力端子 HD-SDI端子 BNC×4
入/出力端子 NETWORK RJ-45×2
USB タイプA×2
RS-232C D-sub9ピン(凸)×1
一般 電源 AC100-127V、200-240V、50/60Hz
消費電流 100-127V:4A、200-240V:2A
動作保証温度 5℃〜40℃
性能保証温度 10℃〜35℃
保存温度 -20℃〜+60℃
動作湿度 20%〜90% (結露のないこと)
質量 約11.5kg
外形寸法 (W×H×D) 440.0×88.0×490.0mm
付属品   オペレーションマニュアル、インストレーションマニュアル、ソフトウェアに関するお知らせ
電源コード、およびACプラグ変換アダプターは同梱されておりませんので、別途ご購入いただく必要があります。
Cell/B.E.: IBMコーポレーション、ソニー株式会社、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント、株式会社東芝が共同開発した高性能マイクロプロセッサ。
“Cell Broadband Engine”は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの商標です。
Windows、Windows Vista、Windows 7は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
その他、記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。なお、本文中ではTM、®マークは明記していません。

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