プレスリリース

2019年1月16日
2019年3月25日改訂
  • 新商品

『α9』のオートフォーカスや画質などカメラの基本性能をさらに進化させるソフトウェアアップグレード実施

〜ソフトウェアソリューション「Imaging Edge」に共有・納品を高速化する2つのモバイルアプリも追加〜

ソニーは、フルサイズミラーレス一眼カメラ『α9』の大幅なソフトウェアアップグレード(ソフトウェアアップデートVer.5.0および6.0)を実施します。本アップグレードは、カメラの本質的価値・性能であるオートフォーカス(AF)や画質の進化に加え、操作性の向上と撮影をサポートする機能群を追加することで、より円滑な創作活動をサポートします。特にAFにおいては、AI※1による物体認識を含む最新のアルゴリズムの採用により、空間情報と被写体の瞳の位置情報を並行して高速に検出することで、動く被写体を高精度に認識し追尾し続ける「リアルタイムトラッキング」※2を新たに搭載します。また、「リアルタイム瞳AF」※3は、高速・高精度・高追従性をさらに追求し、動物対応※4(Ver. 6.0)をはじめとしたプロフェッショナルからの多様な要求に応えます。
加えて、『α7R III』、『α7 III』には、「リアルタイム瞳AF」の動物対応※4を含むソフトウェアアップデートを提供します。

さらに、カメラの拡張性を引き出す撮影・作品制作のソフトウェアソリューション「Imaging Edge」(イメージングエッジ)を大幅に強化します。既存のPCアプリケーションに加え、スポーツや報道などのプロフェッショナルが撮影画像を即時に納品できる「Transfer & Tagging add-on」※5(トランスファーアンドタッギングアドオン)、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などに画像を手軽に共有できる「Imaging Edge Mobile」※6(イメージングエッジモバイル)の2つのモバイルアプリケーションを新たに提供し、撮影後のフローを高速化します。さらにPCアプリケーション「Remote」「Viewer」「Edit」(リモート/ビューワー/エディット)も機能向上のアップデートを行います。

カメラの拡張性を引き出すソフトウェアソリューション「Imaging Edge」
カメラの拡張性を引き出すソフトウェアソリューション「Imaging Edge」
名称 提供開始
『α9』ボディのソフトウェアアップデート(Ver.5.0) 3月頃予定
『α9』ボディのソフトウェアアップデート(Ver.6.0) 夏頃予定
『α7R III』、『α7 III』ボディのソフトウェアアップデート(Ver.3.0) 4月頃予定
モバイルアプリケーション「Imaging Edge Mobile」(Ver.7.1※※ 3月頃予定
モバイルアプリケーション「Transfer & Tagging add-on」(Ver.1.0)
PCアプリケーション 「Remote」「Viewer」「Edit」アップデート(Ver.1.4) 1月末予定

※ 提供時期の詳細は、決定次第ソニー商品情報サイトにてご案内予定です。
※※ 「Imaging Edge Mobile」のバージョンをVer.7.0からVer.7.1に更新いたしました(2019年3月25日付)。

当社は、ミラーレス一眼カメラの5つの基本要素(画質・スピード・機動性・スタミナ・専用設計レンズ)において、より高い性能や機能の実現を目指し、ハードとソフトウェアの両面から継続的に商品力と撮影者のワークフローをサポートする機能の強化を図ってまいります。

  • ※1:機械学習を含むAI(人工知能)の技術を活用しています。
  • ※2:シーンや被写体の状態によってはうまくフォーカスが合わない場合があります。
  • ※3:動画撮影時は「瞳AF」に対応していません。
  • ※4:人物と動物ではモードの切り替えが必要です。全ての動物が対象ではありません。また、機種により提供開始の予定時期が異なります。
  • ※5:「Imaging Edge Mobile」のアドオンモバイルアプリケーション。本アプリケーションのご利用には、ユーザー登録が必要です。対応機種は『α9』のソフトウェアアップデート Ver.5.0以降、『α7R III』、『α7 III』です。
  • ※6:PlayMemories Mobile の後継アプリケーションです。既にPlayMemories Mobileをお使いの方は、アップデートすることで「Imaging Edge Mobile」をお使いいただけます。
『α9』ソフトウェアアップグレードの主な特長
1. 新開発リアルタイムトラッキングの搭載など、被写体を瞬時に捉えるAF性能が進化
狙った被写体を自動検出・追尾し続ける、新開発リアルタイムトラッキング搭載

AI※1による物体認識を含む最新のアルゴリズムの採用により、被写体との距離、模様、輝度などの空間情報を高速に検出し、複雑な動きやスピードに緩急のある動体を高精度に認識し追尾し続けます。特に被写体が人物や動物※4の場合は、AI※1により瞳の位置情報を並行してリアルタイムに認識します。静止画・動画ともに対応します。また、カスタムキーに「押す間トラッキング」を設定しておけば、狙ったタイミングに追尾を開始することもできます。さらにタッチトラッキングを設定すれば、モニター上をタッチして追尾する被写体を選べます。

AIによる瞳検出をさらに強化したリアルタイム瞳AFの進化

AI※1による物体認識で即時に瞳情報を検出するリアルタイム瞳AF機能がさらに進化。AF-C(コンティニュアスAFモード)時もシャッターボタンを半押しするだけで、瞬時に被写体の瞳を検出し続け、高精度に追従します。フォーカスする瞳を「オート」「右目」「左目」から任意で選択したり、「右目/左目切替機能」でカスタムボタンを押すたびに左右を切り替える※7設定も可能です。さらに、リアルタイム瞳AFは一部の動物※4にも対応予定(Ver.6.0)です。これにより、野生動物やペットの瞳も高速・高精度に検出し、追従可能※2です。

像面位相差AFの精度向上と活用領域の拡大

進化したアルゴリズムを採用することで、像面位相差検出AFセンサーの活用領域を拡げ、AF-Cかつ連写時にオートフォーカスが可能な絞り値をF11からF16に拡大。屋内スポーツなど照度の低い環境でも性能が向上した他、スローシャッター時の絞り値を大きく設定した撮影においても、迅速に自動でフォーカスを合わせます。

精度・速度・追従の安定性が向上した動画撮影時のAF

動画撮影時には、位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用したファストハイブリッドAFのうち、位相差検出システムをより効果的に活用することにより、AFの精度・速度が向上。被写体の手前を何かが横切った場合や、絞り値を大きく設定した撮影時でも、スムーズでふらつきの少ないピント合わせができます。

タッチ操作によるフォーカス操作の進化

モニター画面上の被写体にタッチするだけで直感的にフォーカスを合わせるタッチフォーカスに加えて、新たに液晶モニター上を指でなぞることでスムーズにフォーカスの位置を変更できるタッチパッド機能にも対応。また、タッチトラッキング機能を設定しておけば、タッチによる被写体の選択と追従が可能です。

2. 階調表現の向上とホワイトバランスの安定性強化による画質の向上

カメラ内のJPEG生成アルゴリズムを最適化し、より滑らかな階調表現を実現。空のグラデーションなど、少しずつ変化する明暗差や彩度をより自然に再現します。また、連続撮影モード時に短い間隔の連写を繰り返す場合などに、オートホワイトバランスの正確性・安定性が向上。全体的な色再現性が向上し、撮影後の色合わせの負担を軽減します。

3. 確実な記録と迅速な管理をサポートする機能群を強化
  • 前後ダイヤルや背面コントロールホイールの柔軟なカスタマイズに対応する「マイダイヤル」機能の追加
  • メモリーカードの容量オーバー時に、もう一方のメモリーカードに記録先を自動で切り替えるリレー記録
  • デュアルスロット記録メニューの静止画振り分け記録設定の選択方法を詳細化
  • 撮影した静止画に5段階で設定できるレーティング機能と再生時の一覧性が向上する連写グループ表示を追加
  • カスタムキーの設定に対応し、再生画面上で迅速に誤消去を防止できるようプロテクト機能を強化
  • インターバル撮影機能に対応(Ver.6.0)し、タイムラプス用の画像撮影をカメラだけで撮影可能※8
4. スポーツや報道の撮影現場において、転送や納品のプロのワークフローをサポートする機能群を強化
  • FTPバックグラウンド転送を使用したモバイル機器※9への画像転送
  • 画像の転送後にモバイル機器※9上でIPTCメタデータ※10を付与可能
  • ※7:シャッターの半押し中は切り替えられません。
  • ※8:カメラボディ内でインターバル撮影した画像(RAW/JPEG)を「Imaging Edge」のPCアプリケーション「Remote」「Viewer」「Edit」で編集し、時間の経過による変化を表現するタイムラプス動画が作成できます。
  • ※9:モバイル機器にインストールした「Transfer & Tagging add-on」を使用します。
  • ※10:IPTCメタデータとは、IPTC(International Press Telecommunications Council)によって策定された、デジタル画像に含まれるメタデータの標準規格です。
『α7R III』、『α7 III』ソフトウェアアップデートの主な特長
1. リアルタイム瞳AFの進化

AI※1を活用した新技術により、リアルタイム瞳AF機能がさらに進化。AF-C時もシャッターボタンを半押しするだけで、リアルタイムに被写体の瞳を検出し続け、高精度に追従します。さらに、一部の動物※4にも対応予定です。これにより、野生動物やペットの瞳も高速・高精度に検出し、追従可能※2です。

2. 撮影をサポートする機能の強化

インターバル撮影機能を追加し、タイムラプス用の画像撮影をカメラだけで撮影できます※8

ソフトウェアソリューション「Imaging Edge」の進化点
1. 静止画納品ワークフローを高速化するプロ向けモバイルアプリケーション「Transfer & Tagging add-on」※5を追加

カメラのFTPバックグラウンド転送を使用して、静止画の全画像または選択した画像を撮影中でもモバイル機器に転送可能※11。さらに、転送した画像に音声※12やショートカットを用いてタグやキャプションを入力したり、ショートカット用の用語をパソコンで作成しモバイル機器に同期することも可能で、効率的に作業して迅速な納品ができます。

2. モバイルアプリケーション「Imaging Edge Mobile」※6を追加

モバイル機器によるリモート撮影や静止画・動画の転送などを行うアプリケーションです。撮影しながら静止画の全画像をモバイル機器に転送するスマートフォンへの自動バックグラウンド転送※13機能により、手軽にSNSへ共有。新たに対応した4K動画の転送※14や、PlayMemories Mobileと同様に映像をモバイル機器で確認しながら撮影できるリモートコントロール機能、撮影画像への位置情報付与が可能です。

3. PCアプリケーション「Remote」「Viewer」「Edit」をアップデート(Ver.1.4)

インターバル撮影した静止画からのタイムラプス動画生成※15に対応。また、連続撮影時に前の画像を半透明化するオーバーレイ機能により、前後の画像比較やストップモーション動画の作成も容易です。加えて、二つの画像の比較表示、画像の入れ替えや表示位置の同期など、操作性が向上する新ユーザーインターフェイスを採用しています。

  • ※11:『α9』のソフトウェアアップデート Ver.5.0以降から対応します。
  • ※12:本アプリの音声入力はGoogleが提供するサービスを利用しています。Googleサービスがご利用いただけない場合は、音声入力をお使いいただけません。キーボード入力をご利用ください。
  • ※13:対応機種は『α9』のソフトウェアアップデート Ver.5.0以降。本機能使用時は2MPの静止画が転送されます。
  • ※14:対応機種は、『α9』のソフトウェアアップデート Ver.5.0以降、『α7R III』、『α7 III』、『α6400』、『RX10 IV』、『RX100 VI』、『RX100 V』です。転送および再生の可否はスマートフォンの性能によります。
  • ※15:RAW静止画の一括現像調整、BGMやテロップの入力、4K動画出力にも対応します。
  • α、Imaging Edge、PlayMemories Mobileは、ソニー株式会社の商標です。その他記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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