ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B100 声の取扱説明書


この度は、ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B100(以下MDレコーダーと表現します)をお買いあげいただき、ありがとうございます。
テープレコーダー感覚で手軽に使えるMDレコーダーです。デジタル入出力端子や本体に内蔵マイクが装備されており、CD等のデジタルによるステレオ録音ができます。また、従来の2倍、4倍の長時間録音MDLP対応で、1枚のミニディスクにが可能です。

このテープは、MDレコーダーの基本的な取り扱い方を説明しています。MDレコーダーのご使用にあたっては、危険や事故を防止するために、付属の取扱説明書内に記載されておりますご注意文「安全のために」をご参照ください。そのほかの項目については、取扱説明書をお役立ていただくか、お客様ご相談センター、またはお買い上げ店までお尋ねください。お客様ご相談センターへのお問い合わせは、次の3つの方法からお選びくださいますようお願い致します。

・全国どこからでも市内通話料金でご利用いただける「ナビダイヤル」を利用される場合:0570-00-3311
・携帯電話,PHSを利用される場合: 03-5448-3311
・FAXを利用される場合: 0466-31-2595
受付時間は、 月曜日から金曜日は9:00から20:00、土曜日・日曜日・祝日は9:00から17:00です。

このテープでは、次の6項目を説明します。
1 各ボタンの位置と働き
2 リモコン付きステレオイヤーレシーバーの使い方と確認音
3 録音する
4 再生する
5 頭出しマークをつける
6 編集する

このテープには、説明の区切りごとに次のような信号音が入っています。(トーンインデックス音)再生中にキューまたはレビューを押し続け、ピピッという音がしたところで手を離してください。この音を目安に、聞きたい項目の頭出しができます。



1 各ボタンの位置と働き

はじめに、各面の呼び方についてご説明します。
横長の形をしたガラス製のツルツルした手触りがある部分(表示窓)がある面は表面、その反対面を裏面、横にスライドする横長のつまみ(オープンつまみ)が中央にある面は手前側面、その反対面を向こう側面と呼びます。MDレコーダーは表面が上、手前側面が手前になるように縦長に置いてください。通常はこの向きに置いて使います。この向きで残り2つの側面は、それぞれ右側面、左側面と呼びます。
なお、操作の状況を音で確認するには、付属のリモコン付きステレオイヤーレシーバーを利用してください。特定の操作をした場合のみ音が出ます。リモコン付きステレオイヤーレシーバーの使い方と確認音については、2章にて詳しくご説明します。ご参照ください。

まず、表面にあるボタンについて左手前から順に説明します。
左から順に、同じ大きさのボタンが3つ、3つのボタンよりも大きめのボタンが1つ、3つのボタンとほぼ同じ大きさのボタンが1つ、合計5つの丸いボタンが横一列に並んでいます。
一番左のボタンは、停止ボタンです。録音や再生を停止する時や、操作を中断したい時に使います。停止ボタンの右にある凸点のついたボタンは再生ボタンです。ミニディスクの再生を始める時や、時計合わせの際に使います。再生ボタンの右にあるボタンは、一時停止ボタンです。再生時や録音時に一時停止したい時に押します。さらにもう一度押すと再生、録音が再開します。一時停止ボタンの右にある一回り大きなボタンは録音ボタンです。このボタンを押すと、録音が開始されます。録音ボタンの右のボタンはトラックマークボタンです。録音した内容の途中で区切りとなる頭出しマークをつけたい場所でこのボタンを押します。

トラックマークボタンの真上には、横長の長方形のボタンがあります。録音モードボタンです。押すたびに、モノラル、ステレオ、ステレオ(LP2)、ステレオ(LP4)の順に繰り返し録音モードが切り替わります。この録音モード設定は、停止後、次の録音を開始する場合も、以前に設定された状態が保たれます。モノラルにすると音声はモノラルで録音されますが、通常の2倍の時間、録音をすることができます。また、ステレオLP2は通常のステレオ録音の2倍、LP4は通常のステレオ録音の4倍の時間、録音ができます。

録音モードボタンから左に向かって真横に指をたどらせると、小さなへこみが縦に2つ並んでいます。両方とも操作の状態をランプの点灯や点滅で表示するための窓です。上のへこみは、VOR(自動音声録音)ランプです。VOR機能とは、音がした時に自動的に録音を始める機能です。VOR機能が働いている時には、表示窓には「VOR」と表示され、VORランプがオレンジ色に点灯し、音がした時に自動的に録音を始めます。VOR機能が入で無音の時には、VOR表示とVORランプは点滅し、録音はされません。下のへこみは、録音ランプです。録音ボタンのすぐ上に位置し、録音中には赤く点灯します。一時停止中、およびVOR機能が入になっていて無音の時には点滅し、録音はされません。

2つのランプをさらに左に向かって真横に指をたどらせると、横に細長い形をしたボタンがあります。このボタンの上には、右側には右向き、左側には左向きに、それぞれの方向に向かった矢印が刻み込まれています。右側はキュー/頭出しボタン、左側はレビュー/頭出しボタンです。
右側のキュー/頭出しボタンを短く押すと、次の録音内容の頭出しができます。更に何度か押すと、押した回数分だけ先の録音内容の頭出しをすることができます。再生中に指を離さずに押し続けると早送りができます。同様に、左のレビュー/頭出しボタンを短く押すと、今聞いている録音内容の頭出しができます。更に何度か押すと、押した回数分だけ前の録音内容に戻ります。再生中に指を離さずに押し続けると早戻しができます。
2つの頭出しボタンをさらに左に向かって横に指でたどっていくと、左側面との境目にダイヤルがあります。スピードコントロールダイヤルです。ダイヤルを向こうから手前に回すと速度が遅くなり、手前から向こうに回すと速くなります。80%〜110%まで5%ごとに7段階の再生速度を切り替えることができます。通常の再生速度に戻すには、このダイヤルを右側に押し込んでください。

スピードコントロールダイヤルの斜め右上のあたり、表面中央、かなり広い面積を占め、ざらざらとした手触りがあるところがあります。これは、スピーカーです。

スピーカーの向こう側にボタンが6つ横一列に並んでいます。左から順に、3つの縦長のボタン、2つの丸い形のボタン、さらに右に1つの横長のボタンがあります。
一番左は表示ボタンです。このボタンを再生中、停止中に押すと、録音できる残り時間や曲番などの情報を表示窓で確認することができます。グループモードON/OFFの状態や動作状態、設定状況により、表示が異なることがあります。
表示ボタンの右は、再生モードボタンです。押すたびに、全体リピート、1区切りリピート、通常再生の順に繰り返し再生モードが切り替わります。この再生モード設定は、停止後、次の再生を開始する場合も、以前に設定された状態が保たれます。再生モードボタンの右にあるボタンは、編集/ENTERボタンです。録音内容を編集/消去する際に使います。編集/ENTERボタンの右には、同じ大きさの丸いボタンが横並びに2つあります。すばやく早戻し、早送りして再生することができる機能を持ったイージーサーチボタンです。左は−(マイナス)、右が+(プラス)です。+を1回押すたびに約1分先から再生し、?を1回押すたびに約1分前から再生します。両ボタンとも最大20回(約20分先または前)まで押すことができます。イージーサーチ+ボタンの右にはグループボタンがあります。1枚のディスクに録音された複数の録音内容をいくつかのグループにまとめて録音、再生、編集することができるグループ機能があるボタンです。グループ機能の詳細については、3章でご説明します。

これらのボタンの向こうには、ガラス製のツルツルとした手触りの表示窓があり、ここで操作の状況が確認できます。表示窓の左右それぞれに、四角いザラザラとした手触りの内蔵ステレオマイクがあります。
これで表面にあるボタンはすべてご説明しました。

次は、左側面です。手前から向こうに向かって順にご説明します。
左側面の一番手前には、小さいリング金具がついています。必要に応じて、付属のヒモ(ハンドストラップ)を取り付けてご利用ください。金具のすぐ向こうには、SOUNDボタンがあります。お好みの音質を選んで聞くことができます。低音が強いSOUND 1,、さらに低音が強いSOUND 2、左右の音を強調するボイスアップ(V-UP)、通常の設定の4種類あり、押すたびに順に、SOUND 1、SOUND 2、V-UP、通常の設定の順に繰り返しSOUNDモードが切り替わります。このSOUND設定は、停止後、次の再生を開始する場合も、以前に設定された状態が保たれます。
SOUNDボタンの向こうには、ザラザラとした手触りの横長のスイッチがあります。これはマイク感度切り換えスイッチです。スイッチを手前にすると標準モード、向こうにすると口述モードです。遠くの音や小さな音を録音するには標準モード、近くの音や大きな音を録音するには口述モードが適しています。
マイク感度切り換えスイッチの向こうには、丸い穴が二つ並んでいます。手前がマイク(プラグインパワー)ジャック、向こうが外部入力(オプティカル)ジャックです。マイク(プラグインパワー)ジャックは、別売りのステレオマイクECM-717などをお使いください。外部入力(オプティカル)ジャックは、他の機器から録音する際につないでください。なお、マイク感度切り換えスイッチとマイクジャックの間には、小さな凸点がついています。2つのジャックを識別する手がかりとしてご利用ください。

次は、手前側面です。左から右に向かって順にご説明します。
一番左には、ステレオイヤーレシーバーをつなぐ細長い穴があります。ステレオイヤーレシーバージャックです。ステレオイヤーレシーバーを接続したリモコンから出ているコード先端から長く飛び出しているピンを丸い穴に、長方形状に隆起した部分を長方形の穴に、それぞれ差し込んでください。なお、ステレオイヤーレシーバーについては、2章でご説明します。
ステレオイヤーレシーバージャックの右に横長の長方形で中央から右側にかけて表面が盛り上がっているつまみがあります。オープンつまみです。ミニディスクを出し入れする際に使用します。オープンつまみを右方向にずらすと、カシャと音がしてふたが開きます。すでにミニディスクが入っている場合にこのつまみを右方向にずらすと、カシャと音がして、ミニディスクが2センチほど手前に出てきます。
オープンつまみの右には、ぼつぼつの手触りをした長方形のスイッチがあります。ホールドスイッチです。右へずらすと誤ってボタンが押されることを防ぐホールド機能が働きます。ホールド機能が働くと、すべてのボタンのどれを押しても操作を受け付けなくなり、たとえば持ち運ぶ際、かばんの中で他のものとぶつかり、誤って作動しまうことを防ぐことが出来ます。通常の状態にするには、再びこのスイッチを左方向にずらしてください。

次は、右側面です。手前から向こうに向かって順にご説明します。
右側面の一番手前には回転式のつまみがあります。音量つまみです。音を大きくするには手前から向こうに、小さくするには向こうから手前に向かって回してください。この音量つまみの脇には凸点がついています。
音量つまみの向こうにある小さな長方形のボタンは、VOR(自動音声録音)ボタンです。
録音時、録音ボタンを押した後にこのボタンを押すと、音がした時に自動的に録音を始め、無音になると自動的に一時停止状態になります。一時停止ボタンを押す、解除するなどの手間が省けます。

VOR(自動音声録音)ボタンの向こうには、ぼつぼつとした手触りの長方形のスイッチがあります。これはシンクロ録音(入/切)スイッチです。スイッチを手前にするとシンクロ録音機能は機能せず、向こうにすると機能します。
光デジタルケーブルを使ってつないだCDプレーヤーなどのデジタル機器から、ミニディスクにデジタル録音をする時に、スイッチを向こう側にずらして入に合わせておきます。自動的に一時停止状態になり、録音元(CDなど)の再生に合わせて自動的にミニディスクが録音を開始するため、それぞれの機器を操作する手間が省けて便利です。
シンクロ録音スイッチの向こうには消去ボタンがあります。録音内容を消す時に使用します。

次は、向こう側面です。左下隅には小さな丸い穴があります。DC IN 3Vジャックです。別売りのACアダプターを使ってコンセントにつないで使う際にアダプターと接続してください。

左右の位置を入れ替えるように本体を裏返してください。裏面が上向きになります。裏面には電池入れがあります。電池の入れ方については、3章でご説明します。



2 リモコン付きステレオイヤーレシーバーの使い方と確認音

このMDレコーダーには、リモコン付ステレオイヤーレシーバーが付属しています。
四角いリモコンを縦長に、ボタンが2つ並んでいる面を表面にして、プラグのついているコードが手前にくるように持ってください。向こう側面の左には穴があります。ここに付属のステレオイヤーレシーバーのステレオミニプラグを差し込んで下さい。表面、手前のボタンは一時停止ボタンです。再生を一時停止にすると、ステレオイヤーレシーバーからは「ピ・ピ・ピ・ピ」という音が連続的に聞こえ、一時停止が解除されるまで続きます。もう一度押すと一時停止は解除されます。その向こうにあるボタンはトラックマークボタンです。

向こう側面をご説明します。
ステレオミニプラグを差し込んだ穴のすぐ右横に、横長の長方形をした紫色のボタンがあります。これはお好みの音質を選んで再生することができるSOUNDボタンです。なお、この設定は、ステレオ録音したものを付属のステレオイヤーレシーバーで聞く時のみに有効です。このSOUNDボタンは、本体のSOUNDボタンと同様に働き、押すたびにSOUND 1、SOUND 2、ボイスアップ(V-UP)、通常の状態に切り替わります。

次に、右側面を手前から向こうの順でご説明します。
手前には音量つまみがあります。手前に回すと音が小さくなり、向こうに回すと大きくなります。その向こうには小さな長方形をした同じ大きさのボタンが3つ並んでいます。手前から順に、レビュー/頭出しボタン、再生/キュー/頭出しボタン、停止ボタンです。

最後に、各ボタンを押した時に出る確認音をご説明します。操作の状況を確認する際にご利用ください。
 停止ボタン「ピー」。
 再生・キュー/頭出しボタン「ピピ」。
 再生・レビュー/頭出しボタン「ピピピ」。
 再生一時停止ボタン「ピ・ピ・ピ・ピ」。この確認音は、一時停止が解除されるまで続きます。



3 録音する

ここでは、次の項目を説明します。
3-1  準備する
3-1-1 乾電池を入れる
3-1-2 家庭用電源で使う
3-2  録音する
3-3  いろいろな録音のしかた
3-4  グループ録音のしかた



3-1準備する

3-1-1 乾電池を入れる

乾電池は、単3形アルカリ乾電池1本を使用します。マンガン乾電池は使用しないでください。録音できないことがあります。
MDレコーダーは、裏面を上にして縦長に置きます。向こう側側面寄りには電池入れがあります。表面がザラザラした手触りがある横長の長方形部分を押さえながら向こうにずらすと、カチッという音がしてふたが半分開いた状態になります。向こうから手前にふたを引き上げてください。ふたは本体と分離しないようになっています。単3形アルカリ乾電池を横にし、マイナス側を電池入れの右のバネに押し付けながら電池を押し入れてください。



3-1-2 家庭用電源で使う

コンセントにつないで使うこともできます。
向こう側面の右隅に、小さな丸い穴のDC IN 3Vジャックがあります。このジャックに、別売りのACパワーアダプター(AC-E30L)をつなぎ、ACパワーアダプターのもう一方をコンセントにつないでください。



3-2 録音する

ここから先は、表面が上になるように置いてください。

手前側面右にあるホールドスイッチを左にし、ホールド機能をOFFにして操作ができるようにしてください。
録音に使うミニディスクの誤消去防止つまみの穴は閉じてください。この穴が開いていると、録音することはできません。新しいミニディスクや録音内容をすべて消したミニディスクは最初から、また既に何か録音されているミニディスクは録音済み部分の後ろから録音されます。

手前側面中央のオープンつまみを右にずらしてふたを開け、ミニディスクを入れます。ミニディスクは、4隅の角のうち、2つの角が丸くなっています。それが本体の奥に入るよう、ふた内側に添わせるようにして押し入れます。このとき、中央に丸い溝がある面が下になるようにしてください。ミニディスクが本体から飛び出さずにふたの奥におさまったことを確認し、ふたを押して閉じてください。
次に、マイク感度を選びます。左側面にある、ザラザラとした手触りの横長の形をしたマイク感度切り換えスイッチを使い、お好みの感度に合わせてください。

録音モードを選びます。表面手前右側にある録音モードボタンを使います。なお、録音の途中で録音モードを切り換えることはできません。

ここまでの準備ができたら、表面手前右寄りにある大きな丸い形をした録音ボタンを押し込んでください。カチャという音がして、録音が始まります。録音中は、ボタンが下に押し込まれた状態になるので、録音状態であるということを指で触って確認することができます。録音中は録音ボタンの上にある小さな録音ランプも赤く点灯します。

録音を止めるには、表面手前左角にある停止ボタンを押します。
停止ボタンを押すと、数秒後にカシャという音と共に、押し込まれた録音ボタンが上がり、さらにそれから数秒後に、自動的に電源が切れます。録音中に一時停止するには、録音ボタンの左にある一時停止ボタンを押します。再度押すと、一時停止状態が解除され、再び録音が始まります。



3-3 いろいろな録音のしかた

音がした時に、自動的に録音を始めるVOR機能についてご説明します。
録音中に右側面、音量つまみの向こうにある四角い形をしたVOR(自動音声録音)ボタンを1回押してVOR機能を入にするとこの機能が働きます。この機能は、お買い上げ時には切になっています。録音中にこの機能を解除するには、VORボタンをもう1回押します。録音の停止をした場合、自動的にVOR機能は解除されてしまいます。VOR機能の設定は、録音の度に行ってください。この機能が働いている場合、録音中はVORランプはオレンジ色、VORランプの手前にある録音ランプは赤く点灯します。VOR機能が入になっていて無音(録音されていない)の時、VOR表示、VORランプ、録音ランプはそれぞれ点滅します。VOR機能の入/切状態は、表示窓内の表示、およびランプの点灯点滅以外では確認することはできません。ご了承ください。

次に、シンクロ録音についてご説明します。
光デジタルケーブルを使ってつないだCDプレーヤーなどのデジタル機器と本機でデジタル録音をする時に、スイッチを向こうにずらして入に合わせておくと、自動的に一時停止状態になり、再生に合わせて録音を開始するため、それぞれの機器を操作する手間が省けて便利な方法です。
まず、表面右にある小さな横長の形をした録音モードスイッチで、ステレオ録音、モノラル録音のいずれかを選びます。
次に、右側面中央にあるぼつぼつの手触りをした長方形のシンクロ録音スイッチを入にするために向こう側にずらしてください。続いて録音ボタンを押すと、録音一時停止状態となるので、録音元の機器での再生を始めてください。録音元の再生が始まるとそれに同期して自動的に録音を始めます。シンクロ機能を使用しない場合は、シンクロ録音スイッチを手前にずらして切にしてください。



3-4 グループ録音

グループ録音は、グループ機能を使って行います。

グループ機能とは、一枚のディスクに録音された複数の録音内容を、いくつかのグループにまとめて録音、再生、編集する機能です。
グループ録音をする方法をご説明します。
表面表示窓の右の内蔵マイクの手前にあるグループボタンを軽く押すと、電源ONの状態になります。さらにもう一度グループボタンを2秒以上押してください。表示窓にグループマークが点灯し、グループモードがONになります。
なお、グループモードをOFFにするには、もう一度グループボタンを2秒以上押してください。1度設定したグループモードは、停止後、次の操作を開始する場合も、以前に設定されたグループモード状態が保たれます。
以前設定したグループモードを表示窓で確認することが困難な場合、ふたを開けることにより設定が解除され、グループモードがOFFになります。次に、録音ボタンを押します。録音ボタンは、表面手前右寄りにある大きな丸い形をしたボタンです。
カシャと音がして録音ランプが赤く点灯し、録音が始まります。
録音を止める時は、表面手前左にある停止ボタンを押します。この録音は、グループ内の1件目となり、次に録音されるものは、同じグループ内に2件目として録音されることになります。

次に、既存のグループ内に曲を録音する方法についてご説明します。この操作を行うには、録音したいグループを選ぶ必要があります。
はじめに、グループの選び方をご説明します。
グループ設定されたミニディスクを入れ再生します。次に、グループモードをONにしたまま、さらにもう一度グループボタンを短く押します。表示窓にはグループマークが点滅し、グループスキップモードがONになります。5秒以内に表面、横に細長い形をしたレビュー/頭出しボタン、またはキュー/頭出しボタンを何回か押すと、押すたびにグループごとに区切りの頭から再生されますので、その音を頼りに、録音を追加したいグループを選ぶことができます。
選んだグループの再生中にいったん停止ボタンを押してください。さらに録音ボタンを押して録音をすると、今選んだグループの一番最後に録音されます。なお、グループを解除する方法は、6章にてご説明します。



4 再生する

ここでは、次の項目を説明します。
4-1 再生する
4-2 いろいろな再生
4-3 グループ録音したものを再生する



4-1 再生する

手前側面中央のオープンつまみを右にずらしてふたを開け、ミニディスクを入れます。
表面手前左から2つめの凸点のついた再生ボタンを押します。音量は、右側面手前にある音量つまみで調整します。手前へまわすと音量が小さくなり、向こうへまわすと音量が大きくなります。
再生中に一時停止をするには、再生ボタンの右隣りにある一時停止ボタンを押します。もう一度一時停止ボタンを押すと、再生が再開されます。
再生を止めるには、再生ボタンの左にある停止ボタンを押します。ふたたび再生すると、止めたところの続きから再生されます。
再生中に今聞いている内容の頭出しをするには、再生ボタンのほぼ真上にあるレビュー/頭出しボタンボタンを短く押します。
次の内容の頭出しをするには、再生ボタンの右斜め上のキューボタンを短く押します。
再生しながら早戻し、早送りをするには、レビュー/頭出しボタン、あるいはキュー/頭出しボタンを押し続け、聞きたいところになったら指を離します。



4-2 いろいろな再生

聞きたいところをすばやく前後に探す事が出来るイージーサーチ機能についてご説明します。
表示窓の手前右にある二つの丸いボタンのイージーサーチボタンを使います。
左側は−(マイナス)、右側が+(プラス)で、+を1回押すたびに約1分先から再生し、?を1回押すたびに約1分前から再生します。両ボタンとも最大20回(約20分先または約20分前)まで押すことができます。
再生速度を変えたい時に便利なスピードコントロールダイヤル機能についてご説明します。停止ボタンの左上にあるスピードコントロールダイヤルを使います。
音を聞きながらダイヤルを手前に回すと速度が遅くなり、向こうに回すと速くなります。7段階に選ぶ事が出来ます。通常の再生速度に戻すには、ダイヤルを本体右側に押します。

リピート再生機能についてご説明します。操作は、再生モードボタンを使います。再生モードボタンは、表示窓の下にある左から2番目のボタンです。このボタンを押すたびに、録音内容のすべてのリピート、用件1件が繰り返し再生される1件(1曲)のリピート、通常の再生の順で再生モードが切り替わります。表示窓の表示を確認することが困難な場合、ふたを開けてください。設定が解除されますので、通常の再生となります。



4-3 グループ録音したものを再生する

グループ設定されたミニディスクを入れて、表面手前左から2つめにある再生ボタンを押して再生を行います。表示窓にグループマークが表示されている場合はそのまま、表示されていない場合は、グループボタンを2秒以上押してグループ機能をONにします。現在のグループ機能のON/OFF状態は表示窓の表示でしか確認することができません。表示窓の表示を確認することが困難な場合、ふたを開けると設定が解除され、グループモードはOFFとなります。ここから、グループボタンを2秒以上押すと、グループ機能はONになります。選んだグループのみが再生され、最後まで再生が終わると自動的に停止します。なお、停止後、再度再生した場合、同じグループが再生されます。

他のグループを選ぶには、グループ機能がONになった状態でグループボタンを短く押します。表示窓にはグループマークが点滅し、グループスキップモードがONになります。5秒以内に表面、横に細長い形をしたレビュー/頭出しボタン、または、キュー/頭出しボタンを数回押し、再生したいグループ番号を表示窓に表示させて編集/ENTERボタンを押します。表示窓の表示を確認することが困難な場合、この時点で録音内容が再生されますので、再生された内容(音)を頼りにグループをご確認ください。選んだグループのみが再生され、そのグループの最後まで再生が終わると自動的に停止します。再生を止める時は、停止ボタンを押します。



5 頭出しマークをつける

録音した内容の途中に、録音の区切りとなる頭出しマークをつける方法についてご説明します。録音中、再生中、または再生一時停止中に、頭出しマークをつけたい位置で、表面手前右隅にあるトラックマークボタンを押します。録音の区切りが1つ増え、そこから次の区切りとして記録されます。

録音中に限り、「ここは重要」と思ったところに重要頭出しマークをつけることができます。録音中に、重要頭出しマークをつけたいところで、トラックマークボタンを2秒以上押します。2秒以上押すと表示
窓には「!MARK ON!」と表示が出ます。録音終了後には、表示窓に出る録音内容の名前に「TT」という表示が自動的につきます。
あとで重要頭出しマークの箇所だけを探して聞くには、再生中に右側面手前の音量つまみの向こうにあるVOR(自動音声録音)ボタンを押しながら、レビュー/頭出しボタン、キュー/頭出しボタンを押すと、それぞれ前/次の重要頭出しマークを頭出しして再生します。

また、いったんつけた頭出しマークを消すには、頭出しマークを消したい録音内容を再生し、一時停止ボタンを押して一時停止状態にします。この状態からレビュー/頭出しボタンを短く押し、頭出しマークを消したい録音内容の先頭にして、トラックマークボタンを押します。表示窓には「MARK OFF」と表示され、指定された頭出しマークの消えた1区切りの録音内容が、前の区切りの録音内容につながります。



6 編集する

ここでは、次の項目を説明します。
6-1 1区切りの録音内容を消す
6-2 すべての録音内容を消す
6-3 曲の順番を変える
6-4 グループを消す
6-5 グループを解除する



6-1 1区切りの録音内容を消す

一度消した録音内容は元に戻すことはできません。必ずディスクの録音内容を確認してから消してください。

録音内容を消すには、消したい録音内容の再生中に、消去ボタンを押します。消去ボタンは、右側面中央よりやや向こうにある小さな長方形の赤いボタンです。表示窓には「Erase OK?」と共に「PushENTER」が点滅し、消したい1区切りがリピート再生されます。次に編集/ENTERボタンを押します。編集/ENTERボタンは、表示窓の下にある5つのボタンのうち、左から3つめにあります。指定した1区切りの録音内容が消去され、次の1区切りの録音内容が再生されます。
この作業を途中で中止するには、表面手前左端にある丸い形の停止ボタンを押すか、表面手前右端にある丸い形のトラックマークボタンを押します。



6-2 すべての録音内容を消す

一度消したディスクは元に戻すことはできません。必ずディスクの録音内容を確認してから消してください。

すべての録音内容を消すには、消したいミニディスクを再生し、表面手前左にある丸い形の停止ボタンを押し、停止ボタンを押した後4〜5秒ほどの間に消去ボタンを押します。表示窓の表示は、「Erase」が点滅します。編集/ENTERボタンを押すと、カシャと音がして表示窓には「All Erase?」と共に「PushENTER」が点滅するので、もう一度編集/ENTERボタンを押してください。録音内容が全て消去されます。消去が終わると表示窓には「BLANK DISC」と表示されます。途中で中止するには、停止ボタンを押します。



6-3 曲の順番を変える

各区切りの録音内容を移動して順番を変更することができます。まず、グループ機能をOFFにしておきます。
移動したい録音内容の再生中に、編集/ENTERボタンを押します。表示窓には「Name」が点滅しながら表示され、移動したい1区切りがリピート再生されます。次に表面にあるレビュー/頭出しボタンを1回押します。表示窓には「Move」と点滅しながら表示されます。リピート再生は続きます。この状態で編集/ENTERボタンをもう一度押します。カシャと音がして、表示窓には、指定した1区切りの名前が点滅しながら表示されます。同じくリピート再生は続いています。ここでレビュー/頭出しボタン、キュー/頭出しボタンを使って移動先の番号を選びます。レビュー/頭出しボタンを1回押すと1つ数字が減り、キュー/頭出しボタンを1回押すと1つ増えます。たとえば3番目の内容を2番目に移動させたい場合は、表示窓には003が点滅していますので、レビュー/頭出しボタンを1回押します。表示窓には002が点滅し表示されます。ここで編集/ENTERボタンを押して決定します。これで3番目の内容を2番目に移動することができました。
途中で操作を中止するには、表面手前左隅にある丸い形の停止ボタンを押すか、表面手前右隅にある丸い形のトラックマークボタンを押します。



6-4 グループを消す

1つのグループを丸ごと消す方法についてご説明します。
一度消したグループは元に戻すことが出来ません。必ずグループの録音内容を確認してから行ってください。グループを消すには、グループボタンを2秒以上押してグループ機能をONにします。表示窓にはグループマークが点灯し、グループモードがONになります。グループ設定されたミニディスクを入れて、表面手前、左から2つめにある再生ボタンを押して再生を行います。選んだグループのみが再生されますので、消したいグループの内容であるかを確認してください。
確認後、もう一度グループボタンを短く押します。表示窓にはグループマークが点滅し、グループスキップモードがONになります。5秒以内に表面、横に細長い形をしたレビュー/頭出しボタン、または、キュー/頭出しボタンを押して、消したいグループ番号を表示窓に表示させて停止ボタンを押してください。4〜5秒以内に消去ボタンを押してください。表示窓には「 Erase?」が点滅します。レビュー/頭出しボタン、または、キュー/頭出しボタンのどちらかを1回押し、さらに編集/ENTERボタンを押します。「GP Erase?」と点灯し、合わせて「Push ENTER」が点滅します。再度編集/ENTERボタンを押すと、そのグループが削除されます。



6-5 グループを解除する

グループとしてまとめた録音内容を解除する方法についてご説明します。
グループ設定したミニディスクを入れて再生ボタンを押し、グループ機能をONにして、さらにもう一度グループボタンを短く押します。表示窓にはグループマークが点滅し、グループスキップモードがONになります。5秒以内にキュー/頭出しボタン、またはレビュー/頭出しボタンを押して解除したいグループの内容を確認し、停止ボタンを押します。次に、編集/ENTERボタンを押します。表示窓に表示されているのは「Name」です。レビュー/頭出しボタン、または、キュー/頭出しボタンを2回繰り返し押すと「 Release」が点滅します。さらに、編集/ENTERボタンを押すと、解除したいグループ名とともに「Release?」が点灯し、合わせて「Push ENTER」が点滅します。さらに、編集/ENTERボタンを押すとグループが解除されます。


以上で ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B100 声の取扱説明書を終わります。