ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B50 声の取扱説明書


この度は、ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B50(以下MDレコーダーと表現します)をお買いあげいただき、ありがとうございます。
このMDレコーダーは、次のような特長があります。

テープレコーダー感覚で手軽に使えるMDレコーダーです。本体に内蔵されたマイクで、いつでもどこでも高音質なステレオ録音が可能です。また、デジタル入出力端子を装備し、CD等からのデジタル録音ができます。


このテープは、MDレコーダーの基本的な取り扱い方を説明しています。MDレコーダーのご使用にあたっては、危険や事故を防止するために、付属の取扱説明書内に記載されておりますご注意文「安全のために」をご参照ください。そのほかの項目については、取扱説明書をお役立ていただくか、お客様ご相談センター、またはお買い上げ店までお尋ねください。お客様ご相談センターへのお問い合わせは、次の3つの方法からお選びくださいますようお願い致します。

・全国どこからでも市内通話料金でご利用いただける「ナビダイヤル」を利用される場合:0570-00-3311
・携帯電話,PHSを利用される場合: 03-5448-3311
・FAXを利用される場合: 0466-31-2595
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このテープでは、次の6項目を説明します。
1. 各ボタンの位置と働き
2. 録音する
3. 再生する
4. 頭出しマークをつける
5. 編集する
6. リモコン付きヘッドホンの使い方と操作確認音

このテープには、説明の区切りごとに次のような信号音が入っています。(トーンインデックス音)再生中にキューまたはレビューを押し続け、ピピッという音がしたところで手を離してください。この音を目安に、聞きたい項目の頭出しができます。



1. 各ボタンの位置と働き

MDレコーダーを、広い面の中央にガラス製のツルツルした手触りがある部分(表示窓)がある面を上にし(これを表面と呼びます)、短い辺の側面、中央に横にスライドする横長のつまみがある面が手前にくるように置いてください。通常はこの向きに置いて使います。

まず、表面にあるボタンについて、左手前から順に説明します。

左から同じ大きさの丸いボタンが真横に3つ並んでいます。最も左端にあるのは停止ボタンです。停止ボタンは再生や録音を止めたり、選んだ項目を取り消しする際に使います。その右の凸点のついたボタンは、再生ボタンです。ミニディスクの再生を開始する時や時計合わせの際に使います。その右にあるのは、一時停止ボタンです。再生や録音中、一時停止したいときに押し、もう一度押すと再生、録音を再び開始します。その右には、少し盛り上がった丸い作りの中に停止、再生、一時停止ボタンより大きく丸いボタンがあります。これは録音ボタンです。このボタンを押すと、録音が開始されます。

停止ボタンの左斜め上にある、停止ボタンより小さい丸いボタンは、速聞き再生ボタンです。この速聞き再生ボタンを含め、同じ大きさのボタンが真横に3つ並んでいます。左から順に説明していきます。速聞き再生ボタンを押すと、音程を変えずに通常の再生速度の1.6倍の速さで聞くことができます。ミニディスクを短時間で聞きたいときに便利です。通常の再生速度に戻すには、再生ボタンを押します。その右にあるさらに小さいボタンはレビュー/頭出しボタンで、その右隣りがキュー/頭出しボタンです。この2つのボタンの間には、対であることがわかるように横線が刻まれています。レビュー/頭出しボタンを短く押すと、曲や、会議などの発話を録音した一区切りごとの内容(以後の説明では、「内容」と省略させて頂きます。)の頭出しができ、キュー/頭出しボタンを短く押すと、次の内容の頭出しができます。

指を右横に滑らせた位置には、直径2ミリほどの小さな丸いランプが横に2つ並んでいます。左がVOR(自動音声録音)ランプです。音がしたときに自動的に録音を始める機能(VOR機能)が働いているときにオレンジ色に点灯します。右の小さなランプは録音ランプです。ちょうど録音ボタンの真上に位置しており、録音中には赤く点灯し、録音一時停止中は点滅します。また、録音中のミニディスク残量が3分以下になったときにはゆっくり点滅し、頭出しマークが追加されたときには一瞬消灯します。

次に表面の中央にある表示窓周辺のボタンについて説明します。

表示窓には曲番号、演奏時間のほか各種の操作状況が表示されます。表示窓のすぐ下に窓に接して横長のボタンがあります。イージーサーチ+/−ボタンです。聞きたいところをすばやく早戻し、早送りして再生することができます。横長のボタンの右側が+、左側が−を意味し、+を1回押すたびに約1分先を再生し、−を1回押すたびに約1分前を再生します。

表示窓の左には上下に2つ、横に細長いボタンが並んでいます。上にあるのが再生モードボタン、下が表示ボタンです。再生中に再生モードボタンを押すたびに、通常再生から全体リピートへ、さらに押すと1区切りリピートに再生方法が切り換わり、もう一度押すと通常再生に戻ります。その下の表示ボタンは、残り時間や再生位置、録音位置を調べる際に使います。

表示窓の右側には、上下に異なる形をした2つのボタンがあります。上にある横長のボタンは編集/ENTERボタンです。録音内容を編集/消去する際に使います。その下の丸いボタンはトラックマークボタンです。録音した内容の途中に区切りとなる頭出しマークをつけたい場所でこのボタンを押します。

表示窓のさらに向こう側の部分の説明に移ります。

表示窓の上、中央にあるザラザラした手触りの広い部分はスピーカーです。スピーカーをはさんで、左右対称の位置にある小さい四角の枠で囲われた、同じようにザラザラした手触りの部分は内蔵ステレオマイクです。

次に側面の説明に移ります。その位置のままで、まず始めに左側面について説明します。

左側面の一番手前角には、小さい四角いリングが本体についています。これはヒモ取り付け金具です。必要に応じて、付属のヒモ(ハンドストラップ)を取り付けてご利用ください。

そのすぐ向こうには丸いメガベースボタンがあります。このボタンを押すと低音域が強調された迫力のある再生音で聞くことができます。その向こうにはザラザラした手触りの横長のスイッチがあります。マイク感度切換えスイッチです。スイッチを手前にすると標準モード、向こうにすると口述モードです。近くの音や大きな音を録音するには口述側が適しています。さらにその向こうには丸い二つの穴があいています。手前にあるのがラインイン(オプティカル)ジャック、向こう側にあるのがマイク(プラグインパワー)ジャックです。ラインイン(オプティカル)ジャックは、他の機器から録音する際にこのジャックに接続します。マイク(プラグインパワー)ジャックは、別売りのステレオマイクなどを本体につないで録音する際に、ここに接続します。マイクジャックの向こう側には小さな凸点がついています。ラインインジャックとマイクジャックを識別する手がかりとしてご利用ください。

次に手前側面の説明に移ります。

中央にあるやや大きなつまみはオープンつまみです。ミニディスクを取り出す際には、押しながら右方向へこのつまみをずらしてください。カシャと音がして、ミニディスクが1センチほど手前に出てきます。(飛び出してきませんので、ご安心ください)中央から右側にかけて盛り上がっており、指がかけやすくなっています。オープンつまみの左下には少しへこんだ部分があります。へこんだ中に、左には丸い穴、右には横に長い長方形の穴がくっついて並んでいます。これはヘッドホンジャックです。ここに付属のリモコン付きヘッドホンをつなぎます。ヘッドホンの先端に長く飛び出しているピンを先ほどの丸い穴に、ピンの隣りにある長方形状に隆起した部分を隣りにある長方形の穴に差し込むようにして接続してください。なお、使い方については、第6章「リモコン付きヘッドホンの使い方と操作確認音」をご参照ください。

オープンつまみの右には表面にボツボツのついた長方形のスイッチがあります。これはホールドスイッチです。右へずらすと誤ってボタンが押されることを防ぐホールド状態になり、すべてのボタンどれを押しても、ボタン操作を受け付けません。左にずらすと解除され、通常の操作ができるようになります。ホールド機能は、持ち運ぶ際、たとえばかばんの中で他のものとぶつかり、誤って動いてしまうことなどを防ぐことが出来、便利な機能です。

続いて右側面の説明に移ります。

右手前角からすぐ向こうには音量つまみがあります。音を大きくするには手前から向こう側に、小さくするには向こう側から手前に向かって回してください。この音量つまみの手前には凸点がついています。凸点から音量つまみの方へ指を滑らせながら回すと音量が大きくなります。大小の方向を識別する際の手がかりにしてください。その向こうにある丸い小さなボタンはVOR(自動音声録音)ボタンです。録音状態にあるときにこのボタンを押すと、それ以降は音がしたときに自動的に録音を始める設定になるため、途中で一時停止し、また録音を再開するという手間が省けます。その向こうには横長でボツボツの手触りのスイッチがあります。これは録音モード(モノラルとステレオの切換え)スイッチです。手前にずらすとモノラル録音、向こう側へずらすとステレオ録音になります。モノラルにすると音声はモノラルで録音されますが、通常の2倍の時間、録音をすることができます。その向こう側にある、少しへこんだくぼみの中にある丸いボタンは消去ボタンです。録音内容を消すときに使います。さらにその向こうへ指をずらすと小さな丸い穴があります。DC IN 3Vジャックです。別売りのACアダプター経由でコンセントにつないで使う際にアダプターと接続するジャックです。

最後に裏面について説明します。今の位置のまま、左右を入れ替えるように本体を裏返してください。

裏面手前のほうに横長で盛り上がった部分があり、その中央にはボツボツのついた横長のスイッチがあります。これはシンクロ録音(入/切)スイッチで、右にあわせると、シンクロ録音機能を入れる状態、左にあわせると、入れない状態となります。光デジタルケーブルを使ってつないだCDプレーヤーなどのデジタル機器から録音をするときに、スイッチを右にずらし、「入」に合わせ録音ボタンを押しておくと、再生側に合わせてこのMDレコーダーが録音を始めるので、それぞれを操作する手間が省けて便利です。
シンクロ録音スイッチから、そのまま真っすぐ向こう側に指を滑らせると、電池入れのふたに当ります。中央にある出っ張った細い横長の部分は、本体の足の役目をしており、スイッチではありません。
電池を入れる際には、その手前の表面がザラザラとした手触りの小さな横長の四角い部分を真上から押しながら、向こう側にずらします。カチッという音がしてふたが半分開いた状態になりますので、向こう側から手前に押し上げてください。ふたは本体と分離しないようになっています。単三電池が2本入ります。手前の電池はマイナス側を右のバネに押し付けながら入れてください。向こう側の電池はこの逆で左にあるバネにマイナス側を押し付けながら入れてください。


2. 録音する

ここでは、次の3項目を説明します。
2-1.準備する
2-2.録音する
2-3.いろいろな録音のしかたで録音する


2-1.準備する

乾電池を使う場合には、付属、または市販されている単三アルカリ乾電池2本を本体裏面の電池入れに入れます。マンガン乾電池は使用しないでください。録音できないことがあります。また、+端子と−端子の向きは、前述の「各ボタンの位置と働き」の章で説明通りに、2本とも正しい方向に入れて下さい。
コンセントにつないで使う場合は、右側面一番奥にあるDC IN 3Vジャックに別売のACパワーアダプターをつないでご使用ください。
次に、ホールドスイッチが「切」であるかを確認します。本体手前側面右端にあるホールドスイッチが左側に寄った状態にします。ホールド機能が働いているときは、すべてのボタン、どれを押してもボタン操作を受け付けなくなりますのでご注意ください。


2-2.録音する

手前側面中央のオープンつまみを右にずらしてふたを開け、ミニディスクを入れます。このとき録音用ミニディスクの誤消去防止つまみが閉まった状態であることを確認してください。誤消去防止つまみが開いた状態のミニディスクには録音することはできません。

次に、マイク感度を選びます。左側面にある、ざらざらした手触りの左右にスライドするスイッチがマイク感度スイッチです。感度を「標準(H)」(手前)または「口述(L)」(向こう側)に合わせます。「標準(H)」は、会議を録音するなど遠くの音や小さい音を録音する場合に適し、「口述(L)」はマイクを口元に近づけて録音するなど近くの音や大きな音を録音する場合に適しています。

次に、録音モードを選びます。右側面中央付近にある、ざらざらした手触りの左右にスライドするスイッチが録音モードスイッチです。録音モードを「ステレオ」(向こう側)または「モノラル」(手前)に合わせます。モノラルにすると、通常の2倍の時間、録音することができます。録音の途中で録音モードを切り換えないでください。

ここまでの準備ができたら、表面手前右隅にある録音ボタンを押します。録音中はボタンが下に押し込まれた状態になるので、指で触っても確認できます。また、録音中は録音ボタンの上にある小さいランプも赤く点灯します。空のミニディスクは最初から、既に何かが録音されているミニディスクは録音済みの部分の後ろから、自動的に録音が始まります。録音を止めるには表面手前左隅にある停止ボタンを押します。停止ボタンを押すと、約6〜8秒後にカシャという音とともに押し込んだ録音ボタンが上に上がり、さらに約30秒後には自動的に電源が切れます。また、録音中に一時停止する場合は録音ボタンの左にある一時停止ボタンを押します。もう一度一時停止ボタンを押すと一時停止状態が解除され、録音が再開します。

録音を停止した直後は機器が録音した時の情報(開始、終了位置など)をミニディスクに記録しています。このため数秒間は他の操作が受け付けられなくなりますのでご注意ください。このとき、表示窓には「Data Save」と表示されます。その後、押し込んだ録音ボタンがカシャと音がして、上にあがると記録が終了したことを意味します。

なお、すでに録音してあるミニディスクの途中から録音をする場合は、録音を始める前に、表面手前左から2番目の凸点のついた再生ボタン、その右斜め上にあるキューボタン、キューボタンの左にあるレビューボタンなどを押して録音を始めたい位置を探し、場所が決まったら、そこで一時停止ボタンを押します。次に録音ボタンを押すと、録音一時停止状態になりますので、再度一時停止ボタンを押してください。一時停止が解除されて、録音が開始されます。


2-3.いろいろな録音のしかたで録音する

音がした時に、自動的に録音を始めるVOR機能についてご説明します。会議の録音などでは、音のないときに途中で一時停止する手間が省けます。右側面の音量つまみの向こう側の丸いボタンがVORボタンです。お買い上げ時には「切」になっています。このボタンを1回押すと「入」となり、VOR機能が働きます。録音中にもう一度押すと解除され、通常の録音に戻ります。停止ボタンを押すとVOR機能は解除されます。VOR機能作動中に音が録音されているときには、表示窓に「VOR」と表示され、VORランプがオレンジ色に点灯します。隣りにある録音ランプも赤く点灯します。録音されていないときには、表示、ランプともに点滅します。隣りにある録音ランプも点滅します。このVOR機能の入/切状態は、表示窓内の表示の点灯/点滅、およびランプの点灯/点滅以外では確認することはできません。ご了承ください。

次に、シンクロ録音についてご説明します。これは、音源として接続している再生側に合わせて録音を始める機能です。本体右側面中央にある録音モードスイッチで、ステレオ録音、モノラル録音のいずれかを選び、本体裏面の手前にある横長の盛り上がった部分の中央にあるシンクロ録音スイッチで「入」「切」を選びます。右にずらすと「入」、左にずらすと「切」ですので、右にずらしてください。続いて録音ボタンを押すと、録音一時停止状態となりますので、録音元の機器の再生を始めてください。再生側から音が出ると、それに同期して自動的に録音を始めます。
シンクロ機能を使用しない場合は、シンクロ録音スイッチを左にずらし「切」にしてください。


3. 再生する

ここでは、次の2項目を説明します。
3-1.再生する
3-2. いろいろな再生のしかたで再生する


3-1.再生する

手前側面中央のオープンつまみを右にずらしてふたを開け、ミニディスクを入れます。

最初から再生を始めるときは、表面手前左から2番目の凸点のついた再生ボタンを押します。音量は、右側面手前にある音量つまみで調整します。手前側へまわすと音量が小さくなり、向こう側へまわすと音量が大きくなります。
再生中に一時停止をするときは、再生ボタンの右隣りにある一時停止ボタンを押します。もう一度一時停止ボタンを押すと、再生が再開されます。
再生を止めるには、再生ボタンの左にある停止ボタンを押します。次に再生するときは、止めたところの続きから再生されます。停止ボタンを押してから約30秒後に、シャーという音がして、画面表示が消えるとともに、自動的に電源が切れます。
再生中に今聞いている内容の頭出しをするには、再生ボタンの左斜め上のレビューボタンを短く押します。
次の内容の頭出しをする場合は、再生ボタンの右斜め上のキューボタンを短く押します。
再生しながら早戻し、早送りをするには、レビューボタン、あるいはキューボタンを押し続け、聞きたいところになったら指を離します。


3-2. いろいろな再生のしかたで再生する

イージーサーチ機能についてご説明します。聞きたいところをすばやく探すには、この機能が便利です。表面中央にある表示窓のすぐ下に、窓にくっついている横長のボタンがイージーサーチ+/−ボタンです。横長のボタンの右側が+、左側が−です。+を1回押すたびに約1分先を再生し、−を1回押すたびに約1分前を再生します。+または−は、それぞれ最大20回(約20分先、または20分前)まで押すことができます。

速聞き再生機能についてご説明します。ミニディスクを聞く時間を短縮したいときは、この機能を使います。音程を変えずに、通常の再生速度の1.6倍の速さで聞くことができます。表面手前左隅にある停止ボタンの斜め左上にあるのが速聞き再生ボタンです。このボタンを押すと速聞き再生ができます。通常の再生に切り換えるには、再生ボタンを押します。

繰り返し再生機能についてご説明します。ミニディスクの録音内容全部、あるいは1区切りを繰り返して聞くことができます。再生中に再生モードボタンを押して、リピート方法を選びます。再生モードボタンは、表面中央の表示窓の左にある2つのボタンの上のほうのボタンです。お買い上げ時には、通常再生の状態になっていますが、これを1回押すと、ミニディスクの内容すべてを繰り返して再生する設定となり、もう一度押すと、今再生中の1区切りの録音内容を繰り返して再生する設定となります。さらにもう一度押すと、通常再生に戻ります。また、リピート再生の状態で停止した場合、次に再生すると、その前のリピート再生状態が保持されていますのでご注意ください。なお、リピート再生の設定状況は、表示窓内の表示を見る方法でしか確認できません。ご了承ください。

低音域が強調された迫力ある再生音で聞く機能についてご説明します。この機能は、本体に接続したヘッドホンに対してのみ働く機能です。ご注意ください。左側面の一番手前の、ヒモ通し金具のすぐ向こうにある小さな丸いボタンがメガベースボタンです。通常再生からメガベースボタンを1回押すと、メガベース(弱)となり、もう一度押すとメガベース(強)となります。さらにもう一度押すと通常の再生(メガベース切)に戻ります。
メガベース再生の状態で停止した場合、次に再生すると、停止した際のメガベース再生状態が保持されていますのでご注意ください。


4. 頭出しマークをつける

録音した内容の途中に、録音の区切りとなる頭出しマークをつける方法についてご説明します。録音中、再生中、または再生一時停止中に、頭出しマークをつけたい位置でトラックマークボタンを押します。トラックマークボタンは、表面中央の表示窓の右下にある丸いボタンです。こうすると、録音の区切りが1つ増え、そこから次の区切りとして記録されます。

録音中に限り、「これは重要」と思ったところに重要頭出しマークをつけることができます。録音中に、重要頭出しマークをつけたいところで、トラックマークボタンを2秒以上押します。2秒以上押すと表示窓には「!MARK ON!」と表示が出ます。録音終了後には、表示窓に出る録音内容の名前に「TT」という表示が自動的につきます。
あとで重要頭出しマークの箇所を探して聞くには、再生中に右側面手前の音量つまみの向こうにあるVORボタンを押しながら、表面手前左から2つめの再生ボタンの斜め左上にあるレビュー、斜め右上にあるキューボタンを押すと、それぞれ前/次のマークを頭出しして再生します。

また、いったんつけた頭出しマークを消すには、頭出しマークを消したい録音内容を再生し、一時停止ボタンを押して一時停止状態にします。この状態からレビューボタンを短く軽く押して、頭出しマークを消したい録音内容の先頭にして、トラックマークボタンを押します。表示窓には「MARK OFF」と表示され、指定された頭出しマークの消えた1区切りの録音内容が、前の区切りの録音内容につながったことになります。


5. 編集する

ここでは、次の3項目を説明します。
5-1.1区切りの録音内容を消す
5-2.ミニディスクのすべての録音内容を消す
5-3. 順番を変える(ムーブ)


5-1.1区切りの録音内容を消す

一度消した録音内容は元に戻すことはできません。必ずミニディスクの内容を確認してから消してください。まず、消したい録音内容の再生中に、s消去(ERASE)ボタンを押します。消去(ERASE)ボタンは、右側面中央よりやや向こう側寄りの位置にある小さな丸いボタンです。次に編集/ENTERボタンを押します。編集/ENTERボタンは、表示窓のすぐ右横上側にある横に細長いボタンです。これで指定した区切りの録音内容が消去され、次の区切りの録音内容の再生になります。この作業を途中で中止するには、表面手前左端にある丸い停止ボタンを押すか、表示窓すぐ右の下側にある丸いトラックマークボタンを押します。


5-2.ミニディスクのすべての録音内容を消す

一度消したミニディスクの内容は元に戻すことはできません。必ず内容を確認してから消してください。
消したいミニディスクを再生し、内容を確認してから表面手前左端にある丸い停止ボタンを押します。
停止中に消去(ERASE)ボタンを押します。消去(ERASE)ボタンは、右側面中央より向こう側寄りの位置にある小さな丸いボタンです。次に編集/ENTERボタンを押します。編集/ENTERボタンは、表示窓のすぐ右横上側にある横に細長いボタンです。これでミニディスクのすべての録音内容を消すことができました。消去が終わると表示窓には「BLANK DISC」と表示されます。この作業を途中で中止するには、表面手前左端にある丸い停止ボタンを押すか、表示窓すぐ右の下側にある丸いトラックマークボタンを押します。


5-3. 順番を変える(ムーブ)

各区切りの録音内容を移動して、順番を変えることができます。
移動したい録音内容の再生中に、表示窓の右横にある横に細長い編集/ENTERボタンを押します。このとき表示窓には編集メニューの1番目の項目である「Name」が表示され、点滅します。次に表面手前左から2番目の再生ボタンの左斜め上に位置する小さな丸いレビューボタンを1回押します。すると表示窓には「Move」と表示され、点滅します。この状態でもう一度編集/ENTERボタンを押します。ここで移動させる対象を決定し、移動先を選ぶことになります。たとえば3番目の内容を移動させたい内容として選んだとすると、表示窓には「MV003→003」と表示されています。矢印の後が移動先の番号になります。レビューボタンと右隣りの同じ大きさ、形のキューボタンで矢印の後ろの番号を変えて、移動先の番号を指定します。レビューボタンを1回押すと1つ数字が減り、キューボタンを1回押すと1つ増えます。さきほどの例では、3番目の内容を5番目に移動したい場合は、キューボタンを2回押します。表示窓には「MV003→005」と表示されます。ここで編集/ENTERボタンを押して決定します。これで3番目の内容を5番目に移動することができました。途中で中止するには、表面手前左端にある丸い停止ボタンを押すか、表示窓すぐ右の下側にある丸いトラックマークボタンを押します。


6 .リモコン付きヘッドホンの使い方と操作確認音

このMDレコーダーには、リモコン付きヘッドホンが付属されています。リモコン部分を縦長にもち、上下にボタンが2つ並んでいる面が表になるようにして持ってください。(この面を表面と呼びます)
コードの先端についているプラグを、本体手前面左寄りにあるヘッドホンジャックに接続してください。この位置を基本にしてボタンの説明をします。左上角には穴が開いています。これはステレオミニプラグです。付属のステレオヘッドホンを奥までしっかりと差し込んで使用します。別売りのヘッドホンを使う場合は、ステレオミニプラグのものをご使用ください。アラカルトヘッドホン(マイクロプラグ)は使えませんのでご注意ください。

次に、表面に移ります。
表面には丸いボタンが上下に2つ並んでいます。上はトラックマークボタン、下が一時停止ボタンです。トラックマークボタンは本体のトラックマークボタンと同様の働きをします。頭出しマーク、重要頭出しマークをつける際にこれを押してください。トラックマークボタンを押すと、「ピ」という操作確認音が聞こえます。

下にある一時停止ボタンは一時停止をする際に押します。リモコン操作で一時停止にすると、ヘッドホンからは「ピ、ピ、ピ・・」という音が聞こえます。もう一度押すと一時停止は解除されます。この音は一時停止が解除されるまで続きます。

トラックマークボタンの上へ指をずらすと、上の側面に横長のボタンがあります。これはV-UPボタンです。再生音の左右の音を強調し、会議などでそれぞれの発言者の声をより聞きやすくすることができます。この機能はステレオ録音したミニディスクを付属のリモコン付きヘッドホンで聞くときのみに有効となります。V-UPボタンを押すとより聞きやすくなり、もう一度押すと解除されます。V-UPボタンを押したときには、「ピ」という操作確認音が聞こえます。

V-UPボタンから辺にそって指を右にすべらせると、細い右側面にきます。上から順にほぼ同じ形状のボタンが3つ並んでおり、停止ボタン、次が再生・キュー/頭出しボタン、その次がレビュー/頭出しボタンです。さらにその下にあるのは、音量つまみです。それぞれ、本体にある同じ名前のボタンと同様の使い方ができます。再生・キュー/頭出しボタンについては、再生するとき、およびキュー頭出しをする際に使います。また、これらのボタンを押したときには、それぞれ次のような操作確認音がします。停止ボタンを押すと「ピー」、再生・キュー/頭出しボタンを押すと「ピピ」、レビュー/頭出しボタンを押すと「ピピピ」と鳴ります。音で操作の確認ができて便利です。


以上で ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B50 声の取扱説明書を終わります。