| ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B50 声の取扱説明書 この度は、ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B50(以下MDレコーダーと表現します)をお買いあげいただき、ありがとうございます。 テープレコーダー感覚で手軽に使えるMDレコーダーです。本体に内蔵されたマイクで、いつでもどこでも高音質なステレオ録音が可能です。また、デジタル入出力端子を装備し、CD等からのデジタル録音ができます。
このテープは、MDレコーダーの基本的な取り扱い方を説明しています。MDレコーダーのご使用にあたっては、危険や事故を防止するために、付属の取扱説明書内に記載されておりますご注意文「安全のために」をご参照ください。そのほかの項目については、取扱説明書をお役立ていただくか、お客様ご相談センター、またはお買い上げ店までお尋ねください。お客様ご相談センターへのお問い合わせは、次の3つの方法からお選びくださいますようお願い致します。 ・全国どこからでも市内通話料金でご利用いただける「ナビダイヤル」を利用される場合:0570-00-3311
このテープでは、次の6項目を説明します。 このテープには、説明の区切りごとに次のような信号音が入っています。(トーンインデックス音)再生中にキューまたはレビューを押し続け、ピピッという音がしたところで手を離してください。この音を目安に、聞きたい項目の頭出しができます。 1. 各ボタンの位置と働き まず、表面にあるボタンについて、左手前から順に説明します。 停止ボタンの左斜め上にある、停止ボタンより小さい丸いボタンは、速聞き再生ボタンです。この速聞き再生ボタンを含め、同じ大きさのボタンが真横に3つ並んでいます。左から順に説明していきます。速聞き再生ボタンを押すと、音程を変えずに通常の再生速度の1.6倍の速さで聞くことができます。ミニディスクを短時間で聞きたいときに便利です。通常の再生速度に戻すには、再生ボタンを押します。その右にあるさらに小さいボタンはレビュー/頭出しボタンで、その右隣りがキュー/頭出しボタンです。この2つのボタンの間には、対であることがわかるように横線が刻まれています。レビュー/頭出しボタンを短く押すと、曲や、会議などの発話を録音した一区切りごとの内容(以後の説明では、「内容」と省略させて頂きます。)の頭出しができ、キュー/頭出しボタンを短く押すと、次の内容の頭出しができます。 指を右横に滑らせた位置には、直径2ミリほどの小さな丸いランプが横に2つ並んでいます。左がVOR(自動音声録音)ランプです。音がしたときに自動的に録音を始める機能(VOR機能)が働いているときにオレンジ色に点灯します。右の小さなランプは録音ランプです。ちょうど録音ボタンの真上に位置しており、録音中には赤く点灯し、録音一時停止中は点滅します。また、録音中のミニディスク残量が3分以下になったときにはゆっくり点滅し、頭出しマークが追加されたときには一瞬消灯します。 次に表面の中央にある表示窓周辺のボタンについて説明します。 表示窓の左には上下に2つ、横に細長いボタンが並んでいます。上にあるのが再生モードボタン、下が表示ボタンです。再生中に再生モードボタンを押すたびに、通常再生から全体リピートへ、さらに押すと1区切りリピートに再生方法が切り換わり、もう一度押すと通常再生に戻ります。その下の表示ボタンは、残り時間や再生位置、録音位置を調べる際に使います。 表示窓の右側には、上下に異なる形をした2つのボタンがあります。上にある横長のボタンは編集/ENTERボタンです。録音内容を編集/消去する際に使います。その下の丸いボタンはトラックマークボタンです。録音した内容の途中に区切りとなる頭出しマークをつけたい場所でこのボタンを押します。 表示窓のさらに向こう側の部分の説明に移ります。 次に側面の説明に移ります。その位置のままで、まず始めに左側面について説明します。 そのすぐ向こうには丸いメガベースボタンがあります。このボタンを押すと低音域が強調された迫力のある再生音で聞くことができます。その向こうにはザラザラした手触りの横長のスイッチがあります。マイク感度切換えスイッチです。スイッチを手前にすると標準モード、向こうにすると口述モードです。近くの音や大きな音を録音するには口述側が適しています。さらにその向こうには丸い二つの穴があいています。手前にあるのがラインイン(オプティカル)ジャック、向こう側にあるのがマイク(プラグインパワー)ジャックです。ラインイン(オプティカル)ジャックは、他の機器から録音する際にこのジャックに接続します。マイク(プラグインパワー)ジャックは、別売りのステレオマイクなどを本体につないで録音する際に、ここに接続します。マイクジャックの向こう側には小さな凸点がついています。ラインインジャックとマイクジャックを識別する手がかりとしてご利用ください。
次に手前側面の説明に移ります。 オープンつまみの右には表面にボツボツのついた長方形のスイッチがあります。これはホールドスイッチです。右へずらすと誤ってボタンが押されることを防ぐホールド状態になり、すべてのボタンどれを押しても、ボタン操作を受け付けません。左にずらすと解除され、通常の操作ができるようになります。ホールド機能は、持ち運ぶ際、たとえばかばんの中で他のものとぶつかり、誤って動いてしまうことなどを防ぐことが出来、便利な機能です。 続いて右側面の説明に移ります。 最後に裏面について説明します。今の位置のまま、左右を入れ替えるように本体を裏返してください。 2. 録音する ここでは、次の3項目を説明します。 2-1.準備する 乾電池を使う場合には、付属、または市販されている単三アルカリ乾電池2本を本体裏面の電池入れに入れます。マンガン乾電池は使用しないでください。録音できないことがあります。また、+端子と−端子の向きは、前述の「各ボタンの位置と働き」の章で説明通りに、2本とも正しい方向に入れて下さい。 2-2.録音する 手前側面中央のオープンつまみを右にずらしてふたを開け、ミニディスクを入れます。このとき録音用ミニディスクの誤消去防止つまみが閉まった状態であることを確認してください。誤消去防止つまみが開いた状態のミニディスクには録音することはできません。 次に、マイク感度を選びます。左側面にある、ざらざらした手触りの左右にスライドするスイッチがマイク感度スイッチです。感度を「標準(H)」(手前)または「口述(L)」(向こう側)に合わせます。「標準(H)」は、会議を録音するなど遠くの音や小さい音を録音する場合に適し、「口述(L)」はマイクを口元に近づけて録音するなど近くの音や大きな音を録音する場合に適しています。 次に、録音モードを選びます。右側面中央付近にある、ざらざらした手触りの左右にスライドするスイッチが録音モードスイッチです。録音モードを「ステレオ」(向こう側)または「モノラル」(手前)に合わせます。モノラルにすると、通常の2倍の時間、録音することができます。録音の途中で録音モードを切り換えないでください。 ここまでの準備ができたら、表面手前右隅にある録音ボタンを押します。録音中はボタンが下に押し込まれた状態になるので、指で触っても確認できます。また、録音中は録音ボタンの上にある小さいランプも赤く点灯します。空のミニディスクは最初から、既に何かが録音されているミニディスクは録音済みの部分の後ろから、自動的に録音が始まります。録音を止めるには表面手前左隅にある停止ボタンを押します。停止ボタンを押すと、約6〜8秒後にカシャという音とともに押し込んだ録音ボタンが上に上がり、さらに約30秒後には自動的に電源が切れます。また、録音中に一時停止する場合は録音ボタンの左にある一時停止ボタンを押します。もう一度一時停止ボタンを押すと一時停止状態が解除され、録音が再開します。 録音を停止した直後は機器が録音した時の情報(開始、終了位置など)をミニディスクに記録しています。このため数秒間は他の操作が受け付けられなくなりますのでご注意ください。このとき、表示窓には「Data Save」と表示されます。その後、押し込んだ録音ボタンがカシャと音がして、上にあがると記録が終了したことを意味します。 なお、すでに録音してあるミニディスクの途中から録音をする場合は、録音を始める前に、表面手前左から2番目の凸点のついた再生ボタン、その右斜め上にあるキューボタン、キューボタンの左にあるレビューボタンなどを押して録音を始めたい位置を探し、場所が決まったら、そこで一時停止ボタンを押します。次に録音ボタンを押すと、録音一時停止状態になりますので、再度一時停止ボタンを押してください。一時停止が解除されて、録音が開始されます。 2-3.いろいろな録音のしかたで録音する 音がした時に、自動的に録音を始めるVOR機能についてご説明します。会議の録音などでは、音のないときに途中で一時停止する手間が省けます。右側面の音量つまみの向こう側の丸いボタンがVORボタンです。お買い上げ時には「切」になっています。このボタンを1回押すと「入」となり、VOR機能が働きます。録音中にもう一度押すと解除され、通常の録音に戻ります。停止ボタンを押すとVOR機能は解除されます。VOR機能作動中に音が録音されているときには、表示窓に「VOR」と表示され、VORランプがオレンジ色に点灯します。隣りにある録音ランプも赤く点灯します。録音されていないときには、表示、ランプともに点滅します。隣りにある録音ランプも点滅します。このVOR機能の入/切状態は、表示窓内の表示の点灯/点滅、およびランプの点灯/点滅以外では確認することはできません。ご了承ください。 次に、シンクロ録音についてご説明します。これは、音源として接続している再生側に合わせて録音を始める機能です。本体右側面中央にある録音モードスイッチで、ステレオ録音、モノラル録音のいずれかを選び、本体裏面の手前にある横長の盛り上がった部分の中央にあるシンクロ録音スイッチで「入」「切」を選びます。右にずらすと「入」、左にずらすと「切」ですので、右にずらしてください。続いて録音ボタンを押すと、録音一時停止状態となりますので、録音元の機器の再生を始めてください。再生側から音が出ると、それに同期して自動的に録音を始めます。 3. 再生する ここでは、次の2項目を説明します。 3-1.再生する 手前側面中央のオープンつまみを右にずらしてふたを開け、ミニディスクを入れます。 最初から再生を始めるときは、表面手前左から2番目の凸点のついた再生ボタンを押します。音量は、右側面手前にある音量つまみで調整します。手前側へまわすと音量が小さくなり、向こう側へまわすと音量が大きくなります。 3-2. いろいろな再生のしかたで再生する イージーサーチ機能についてご説明します。聞きたいところをすばやく探すには、この機能が便利です。表面中央にある表示窓のすぐ下に、窓にくっついている横長のボタンがイージーサーチ+/−ボタンです。横長のボタンの右側が+、左側が−です。+を1回押すたびに約1分先を再生し、−を1回押すたびに約1分前を再生します。+または−は、それぞれ最大20回(約20分先、または20分前)まで押すことができます。 速聞き再生機能についてご説明します。ミニディスクを聞く時間を短縮したいときは、この機能を使います。音程を変えずに、通常の再生速度の1.6倍の速さで聞くことができます。表面手前左隅にある停止ボタンの斜め左上にあるのが速聞き再生ボタンです。このボタンを押すと速聞き再生ができます。通常の再生に切り換えるには、再生ボタンを押します。 繰り返し再生機能についてご説明します。ミニディスクの録音内容全部、あるいは1区切りを繰り返して聞くことができます。再生中に再生モードボタンを押して、リピート方法を選びます。再生モードボタンは、表面中央の表示窓の左にある2つのボタンの上のほうのボタンです。お買い上げ時には、通常再生の状態になっていますが、これを1回押すと、ミニディスクの内容すべてを繰り返して再生する設定となり、もう一度押すと、今再生中の1区切りの録音内容を繰り返して再生する設定となります。さらにもう一度押すと、通常再生に戻ります。また、リピート再生の状態で停止した場合、次に再生すると、その前のリピート再生状態が保持されていますのでご注意ください。なお、リピート再生の設定状況は、表示窓内の表示を見る方法でしか確認できません。ご了承ください。 低音域が強調された迫力ある再生音で聞く機能についてご説明します。この機能は、本体に接続したヘッドホンに対してのみ働く機能です。ご注意ください。左側面の一番手前の、ヒモ通し金具のすぐ向こうにある小さな丸いボタンがメガベースボタンです。通常再生からメガベースボタンを1回押すと、メガベース(弱)となり、もう一度押すとメガベース(強)となります。さらにもう一度押すと通常の再生(メガベース切)に戻ります。 4. 頭出しマークをつける 録音した内容の途中に、録音の区切りとなる頭出しマークをつける方法についてご説明します。録音中、再生中、または再生一時停止中に、頭出しマークをつけたい位置でトラックマークボタンを押します。トラックマークボタンは、表面中央の表示窓の右下にある丸いボタンです。こうすると、録音の区切りが1つ増え、そこから次の区切りとして記録されます。 録音中に限り、「これは重要」と思ったところに重要頭出しマークをつけることができます。録音中に、重要頭出しマークをつけたいところで、トラックマークボタンを2秒以上押します。2秒以上押すと表示窓には「!MARK
ON!」と表示が出ます。録音終了後には、表示窓に出る録音内容の名前に「TT」という表示が自動的につきます。 また、いったんつけた頭出しマークを消すには、頭出しマークを消したい録音内容を再生し、一時停止ボタンを押して一時停止状態にします。この状態からレビューボタンを短く軽く押して、頭出しマークを消したい録音内容の先頭にして、トラックマークボタンを押します。表示窓には「MARK
OFF」と表示され、指定された頭出しマークの消えた1区切りの録音内容が、前の区切りの録音内容につながったことになります。
5. 編集する ここでは、次の3項目を説明します。 5-1.1区切りの録音内容を消す 一度消した録音内容は元に戻すことはできません。必ずミニディスクの内容を確認してから消してください。まず、消したい録音内容の再生中に、s消去(ERASE)ボタンを押します。消去(ERASE)ボタンは、右側面中央よりやや向こう側寄りの位置にある小さな丸いボタンです。次に編集/ENTERボタンを押します。編集/ENTERボタンは、表示窓のすぐ右横上側にある横に細長いボタンです。これで指定した区切りの録音内容が消去され、次の区切りの録音内容の再生になります。この作業を途中で中止するには、表面手前左端にある丸い停止ボタンを押すか、表示窓すぐ右の下側にある丸いトラックマークボタンを押します。 5-2.ミニディスクのすべての録音内容を消す 一度消したミニディスクの内容は元に戻すことはできません。必ず内容を確認してから消してください。 5-3. 順番を変える(ムーブ) 各区切りの録音内容を移動して、順番を変えることができます。 6 .リモコン付きヘッドホンの使い方と操作確認音 このMDレコーダーには、リモコン付きヘッドホンが付属されています。リモコン部分を縦長にもち、上下にボタンが2つ並んでいる面が表になるようにして持ってください。(この面を表面と呼びます) 次に、表面に移ります。 V-UPボタンから辺にそって指を右にすべらせると、細い右側面にきます。上から順にほぼ同じ形状のボタンが3つ並んでおり、停止ボタン、次が再生・キュー/頭出しボタン、その次がレビュー/頭出しボタンです。さらにその下にあるのは、音量つまみです。それぞれ、本体にある同じ名前のボタンと同様の使い方ができます。再生・キュー/頭出しボタンについては、再生するとき、およびキュー頭出しをする際に使います。また、これらのボタンを押したときには、それぞれ次のような操作確認音がします。停止ボタンを押すと「ピー」、再生・キュー/頭出しボタンを押すと「ピピ」、レビュー/頭出しボタンを押すと「ピピピ」と鳴ります。音で操作の確認ができて便利です。
以上で ソニー ポータブルミニディスクレコーダー MZ-B50 声の取扱説明書を終わります。 |