今(2019年)から25年前に公開されたディズニーのアニメーション映画を、最新CG技術を駆使してフルリメイクした『ライオン・キング』。動物たちの王国プライドランドを舞台に、偉大なるライオンの王・ムファサの息子、シンバが絶望を乗り越え新たな王となるまでの成長を描いた傑作です。映像面だけでなく音響面でも高い評価を集めている本作を、サウンドバー最新モデル『HT-X8500』と、ウェアラブルネックスピーカー『SRS-WS1』で“体験”することでどれほど没入感が深まるのか?人気映画情報サイト「シネマトゥデイ」編集者・入倉功一さんにお聞きしました。
動物たちの生命の躍動を
『SRS-WS1』のバイブレーションで“体験”
『ライオン・キング』&『SRS-WS1』おすすめシーン!①
今回、『SRS-WS1』で『ライオン・キング』を視聴すると聞いて楽しみにしていたのが子供時代のクライマックスであるヌーの大群のシーン。『SRS-WS1』のバイブレーション機能がこの場面の迫力を大きく盛り上げてくれるのではないかと期待していたのですが、想像以上でしたね。ドドドド……という大地の揺れる音と震動がシンバの絶望感をより一層強く感じさせてくれます。ここはぜひ震動を最大にして楽しんでください。
この作品は、ライオンとハイエナ以外の動物の群れが出てくるシーンはさほど多くなく、ここ以外だとオープニングとエンディングくらいなのですが、貴重な大自然を振動とともに感じられます。
動物の群れが踏みしめる大地の振動を、
『SRS-WS1』ならバイブレーション機能で感じられる。
『ライオン・キング』&『SRS-WS1』おすすめシーン!②
『HT-X8500』で聴く、まるでミュージカルの舞台が目前にあるようなサウンドも素晴らしかったのですが、『SRS-WS1』で聴く『ライオン・キング』の楽曲群もすばらしかったです。構造的にヘッドホンに近いということもあってか、よりボーカルが近くにあるように感じられました。「サークル・オブ・ライフ」のサビの部分の高揚感は、感極まるものがありますね。ビヨンセが熱唱した新曲「スピリット」も素晴らしかったです。機会があるのであれば、ぜひ両方を試していただきたいです。
まるでシンガーが耳元で
歌っているかのような臨場感は『SRS-WS1』ならでは!
『ライオン・キング』&『SRS-WS1』おすすめシーン!③
最後にオススメするのは終盤のバトルシーン、プライドロックの戦いです。アクション作品との相性が良い『SRS-WS1』ですが、本作ならではの獣のうなり声はその魅力を最大限に引き出してくれます。リアルになったCG映像と相まって、正直、すごく怖い。小さなお子さんが観たら泣いてしまうのでは…(笑)。特にスカーとの肉弾戦はぶつかりあう音もズンズンと響いてきて、ものすごい迫力でした。
ちなみにうなり声の点で特筆しておきたいのがお父さんライオン、ムファサの声。彼を演じているのは『スター・ウォーズ』のダース・ベイダー役でも有名なジェームズ・アール・ジョーンズですが、その低音ボイスが『SRS-WS1』と好相性で、ビリビリと響いてくるんです。偉大な王って感じがすごい(笑)。それと比べるとシンバの声はだいぶ若いのですが、これも名優ドナルド・グローヴァーが見事に演じていて、終盤に行くにしたがって声の厚みが増していきます。こうしたところも『SRS-WS1』でしっかり“体験”してほしいですね。
泣きそうなほどの迫力があるライオンの声を耳元で。
少しずつ王へと成長していくシンバの成長も声で感じ取ろう。
1994年にアニメーションで公開されて以来、映画や音楽、舞台など、様々な分野で記録を樹立し、世界中で愛され続けているディズニーの傑作が、フルCGによる驚異の“超実写版”で甦る。俳優としても人気の高いジョン・ファヴロー監督が手掛け、「サークル・オブ・ライフ――命のつながり」をテーマに、運命に立ち向かう物語とそれを彩る数々の名曲に、世代も国境も超えて、すべての人の心に響く唯一無二の感動エンターテイメント!
『ライオン・キング』という作品は、ディズニーが「超実写版」というように、まるで実写と見間違うほどのCG映像が自慢です。とりわけ面白いのがその作り方。シネマトゥデイでも取材し、記事にしましたが、『ライオン・キング』では一般的なCGアニメとは異なり、あらかじめ作り込まれた舞台と俳優(ここでは動物たち)の動きを、カメラマンがVRゴーグル越しに確認しながら手元のコントローラーでカメラ(バーチャルカメラ)を動かし撮影していくという、非常に新しいことをやっているのです。その目的は、実写映画ならではのリズム感や偶発性を映像に与えること。莫大な手間とお金がかかるはずですが、そこにジョン・ファヴロー監督のこだわりがあります。
そして、映像に負けないくらい音響面も凝りに凝っています。ボーカル曲の部分はもちろんのこと、何より素晴らしいのがサバンナの大自然を感じさせる環境音。オープニングがとりわけ象徴的だと思うのですが、小さなネズミの小さな足音、息づかいまでもしっかりと表現されています。作り込まれたCG映像同様、こちらも本当の自然の音ではないのですが、だからこそ、制作陣が大切にしていることが伝わってきますね。スカーが王位を略奪し、プライドランドから生命力や豊かさが失われてしまった後の物悲しさとの対比もとても印象的でした。
こうした生命の営みを感じさせてくれる音をしっかり楽しまずして、『ライオン・キング』は語りきれません。音の広がりで大自然を満喫できる『HT-X8500』と、耳元で迫力ある音の響きを堪能できる『SRS-WS1』、お好みの機器で、この作品を楽しんでください。
●識者プロフィール
シネマトゥデイ編集部・入倉功一
映画にまつわるさまざまな情報を発信する映画情報サイト「シネマトゥデイ(https://www.cinematoday.jp)」所属。映画スターへのインタビューから、国内外映画イベントのレポート、最新映画の見どころ紹介など幅広い記事を執筆している。