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導入事例 VAIO

株式会社BPA様 写真

株式会社BPA様

自動車生産技術を支えるエンジニアリング会社のモバイル術 3D CADの教育用にバイオノートFXが大活躍!

株式会社BPAは、トヨタ自動車の生産技術分野でのデジタルエンジニアリングを担う会社です。高度な先端技術が集約される自動車の生産ラインにおける、さまざまな生産技術関連装置の開発、生産準備、および支援ソフトウェアの開発を、先進のCAD/CAM/CAE技術を駆使して行っています。そんな最先端のエンジニアリングの現場に、バイオノートFXが大量導入され、機械・型設計用の3D CAD(3次元CAD)の教育や、各種のデモ、プレゼンテーションなどの業務で、マルチに活用されています。デジタルエンジニアリング企業が取り組む、ユニークな社内モバイル的活用の事例についてお話をうかがいました。


バイオノートFXで3D CADを動かす エンジニアリング会社ならではの意外なニーズとは!?

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自動車関係のエンジニアリング会社の現場でバイオが使われているとは、うれしい驚きです。


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荒木

弊社は1991年に、トヨタ自動車の車両(ボデー)生産技術を担うエンジニアリング会社として設立されました。一昨年より、新たにエンジン部品等のユニット系生産技術分野支援へも業務を拡大していて、私たちの部署がそれを担当しています。自動車の生産技術というのはご存知のように最先端技術の集合なわけですが、中でもデジタルエンジニアリングをフルに活用した、新しい生産技術の分野を開拓しようということで、CAD/CAM/CAEなどに取り組んできました。そうした技術力と経験を活かして、トヨタ自動車の生産技術部のスタッフを対象に、3D CADの教育を業務の一環として行っています。



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各職場で個別に行うのは大変なので、一括して教育を行っているわけですね。


荒木

そうですね。コースにもよりますが、大体1週間ぐらいかけて教育しますから、キチンとした体制を組まないと難しいわけです。そこで、講師を担当する弊社のスタッフが使うマシンとして、2年ほど前にバイオノートFXを導入しました。


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3D CADというと、一般的にはEWS(エンジニアリングワークステーション)で動かすというイメージですが。


荒木

もちろん、実際に業務で使うのはEWSです。実際の教育でも、生徒さんが使うマシンにはEWSを用意しています。ただし、講師はノートPCでなければならない理由があるのです。というのも、教室での講習以外に、工場の会議室に出向いてデモンストレーションやプレゼンテーションを行うとか、出張などの仕事も少なくないんです。ですから、講師は普段使っている自分のマシンを持ち歩く必要があるわけです。


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なるほど。そういう理由があっての選択なのですね。ところで、数あるノートPCの中からバイオノートFXをお選びになった理由は?


荒木

私が探していたのは、次のような3つの条件を満たす機種でした。第1にモバイルで使えるノートPCであること。これは先ほども述べたように、講習やデモ、プレゼンなどで、部署から部署へと動いて仕事をするので、持ち運べるものが欲しいということです。第2にWindows 2000が動く機種であること。当時は、一般向けにはWindows Meが提供されていた時代でしたが、安定性に難があったので、どうしてもWindows 2000が動く機種が欲しかった。そして、第3に「ProE」という3D CADがストレスなく動く性能であること。3D CADは特に画面の描画性能が優れていないと、遅くて使いものにならないのです。


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そうした3つの条件を満たしていたのがバイオノートFXだったわけですね。


荒木

それともうひとつ、コストパフォーマンスです。購入当時、CD-RW/DVD-Rのコンボドライブを搭載している機種の中では、バイオノートFXが最もコストパフォーマンスに優れていました。私としては、DVDのコンボドライブ搭載機種なら、3Dの描画性能も優れているのではないかという読みがありました。そこで、テスト的に何台か購入してみたところ、期待通りに「ProE」もストレスなく動作したので、合計で35台のバイオノートFXを導入しました。 3D CADの教育とコンサルテーションの業務についているスタッフに配布して活用しています。


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まさに絶妙なタイミングでの導入だったんですね。


荒木

実際、性能的にも優れたマシンを安価に導入できたことで、コスト負担の面でも助かりました。その意味では、性能とコストの両面で非常に満足しています。通常、3D CADは高価なEWSで動かすわけですから、持ち運びができて安価なパソコンで使えれば一挙両得です。それに、バイオノートFXのおかげでデモやプレゼンなどの幅がグンと広がりました。この辺は、ノートPCで3D CADを使うことのメリットが十分に発揮されていると思います。


作業効率を大きく向上させる15型のSXGA+画面 CAD教育だけでなく、デモやプレゼンテーションにも活用

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実際にバイオノートFXを使われた使用感などはいかがですか。


荒木

3D CADの「ProE」は元々EWSW用のプログラムです。設計の業務に使う場合は2GBぐらいのメモリーを搭載します。大容量のデータを扱うのは無理ですが、教育用で使う程度のデータなら、バイオノートの256MBのメモリーでも十分にストレスなく動きます。導入した機種の1世代前のノートPCでは、モデリングしたデータを回転させようとすると、画面表示が追いつかなくて使えなかったのですが。この辺の性能向上は、CADのような重たいプログラムを使う場合に大きいですね。CADのデータを機械加工するために変換するプログラムがあるのですが、それも問題なく動作しています。


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画面の大きさや解像度などはどうでしょう。


荒木

何回かに分けて導入しているので、液晶ディスプレイのサイズが14.1インチの機種と15インチの機種を使っているのですが、画面表示という点では15インチでSXGA+がベストですね。最近は、さらに解像度の高いUXGA表示の機種も発売されていますが、こちらだと文字が小さすぎて見えない。逆に、ひと昔前のXGAだと文字が大きすぎるし画面も狭い。Excelを使う場合でも、慣れた人は左右に2画面分を並べて表示して、コピー&ペーストしながら作業をしている。左の画面にアイデアをダーッと書き出しておいて、それを見ながら右側の画面でまとめるとか、そういう使い方をした場合にはSXGA+がベストだと思います。


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なるほど。実際に使い込んでいらっしゃる方ならではのご意見ですね。他に、CD-RW/DVD-ROMドライブなどはどうお使いですか。


荒木

プレゼンや、データ交換などでCD-Rを使っています。というのも、オフィスのLAN環境では、電子メールの添付でデータを送る場合はある容量以下でないとダメだとか、ネットワークの制限があります。ところが、私たちの仕事では、技術情報で絵をたくさん使うので圧縮しても非常に大きなデータとなりますので、ネットワークでは送れない。CD-Rにして持っていくか、モバイルハードディスクなどで持っていくしか方法がないんです。実際、CD-Rはメディアが安いから使いやすいですし、CADの大容量データもCD-Rなら1枚に収まります。後は、導入した機種からLANアダプタが内蔵されるようになったのですが、これも非常に便利ですね。以前は、いちいちLANカードを抜き差ししていたので、どこかに持っていって使うたびに手間がかかっていたのが便利になりました。


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お話をうかがっていると、社内でのデモやプレゼンの機会がかなり多いようですね。


松本

そうですね。デモも多いのですが、私をはじめ何人かのスタッフは、プレゼンの機会も結構あります。バイオノートFXと同時にデータプロジェクターを購入したのもそのためですし、実際にいまでもプレゼンのための便利なツールをいろいろ試しています。最近も、「クリエ」を2台分、購入手配したばかりなんです。トヨタのいろいろな現場に出向いて、こちらのCAD技術でどう解決できるかとか、打ち合わせをしているときに空いているスケジュールを確認するとか、そういう用途に使いながら、その場でデータプロジェクターにつないでプレゼンテーションにも使えないかと期待しています。


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将来展望や、こんな機能のバイオが欲しいというリクエストなどがあれば、最後にお聞かせください。


杉野

身近なところでは、バイオノートでメモリーがさらにたくさん載るようになるといいですね。3D CADなどのエンジニアリングで使うことを考えると、1GBぐらいは欲しいです。後は、サイズはいまのままのオールインワンで、さらに軽くなって欲しい。持ち運びをする場合は、やっぱり軽い方がいいですから。それと、小さいデータプロジェクターがついているノートPCがあるといいなと思います。4〜5人を相手にデモやプレゼンをする場合、ノートPCが1台だけだと、全員で顔を寄せあいながら窮屈な思いをしないといけない。折りたたみ式の液晶ディスプレイで開くと2倍になるというようなものでもいいと思うんですが…。技術営業の人間などは、データプロジェクターを持って行って先方の壁に映しながらプレゼンをしていますから、需要は結構ありますね。


3D CADを動かしながら教育資料も作成 データプロジェクターとの組み合わせでペーパーレス会議も実現可能

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実際に、CAD教育の講師としてバイオノートFXをお使いになっている皆さんに、いろいろとお話をうかがいたいと思います。まず、実際にはどのような使い方をなさっていますか。


牛島

3D CADの講習では、生徒の方にはEWSを使ってもらい、講師である私たちはバイオノートFXを使って、データプロジャクターで画面をスクリーンに投影しながら3D CADを動かしてトレーニングを進めています。そして、空いている時間には、デスクやちょっとしたスペースにバイオノートFXを持って行って、講習会用の教育資料を作ったりしています。そういう場合、従来はEWSで作業して画面をキャプチャーしてから、パソコンにデータを持ってきて、資料を作成するという手間をかけていたので、時間がかなりかかっていました。それがバイオノートFXだと、1台のマシンで3D CADを動かしながら資料の作成ができるので、手軽で便利です。作業効率が全然違いますね。


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バイオノートFXで3D CADを動かしてみて、使い勝手などはいかがですか?


石田

講習では、データ自体そんなに大きなものは使わないので、ストレスを感じることはありません。画面の描画も十分なスピードですし、液晶画面のサイズや解像度もちょうどいい感じです。3D CADの教育用に使う分には、不足のない性能だと思います。それと、データのバックアップなどでCD-Rをよく使うので、バイオノートFX 1台で全部できるのはとても便利ですね。資料を作成するときは、いろいろなソフトを立ち上げて、ウィンドウをいくつも開いた状態で作業をするので、大きくて解像度の高い画面はとても快適です。


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バイオノートFXとデープロジェクターをつなげた場合の使い勝手はいかがですか。


市川

ソニーのデータプロジェクターは、とにかく簡単に使えるのがいいですね。バイオノートFXとケーブルをつなぐだけで、自動的に設定されて画面が投影されるので、面倒がなくて使いやすいです。データプロジェクターに関していうと、スクリーンに投影した画面を使って説明をしていると、どうしても前に出て行ってしまうんですよ。「ここの部分がですね」などといいながら、その場所を指示する必要があるので。そういう場合は、マウスカーソルをグルグル動かしながら説明したりするんですが(笑)。そんな時に、スクリーンの位置を光で示すことができるポインタがついているといいですね。


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3D CADの講習以外で、バイオノートFXをデータプロジェクターにつなげて使うことは多いのですか


鈴木

会議のときはバイオノートFXとプロジェクターをセットで使います。人数が多いと資料を印刷する手間がかかるので、プロジェクターを使って資料を直接スクリーンに映して、ペーパーレスで会議を行っています。そのとき、同時に議事録も打ちながらできますから、効率がいいですし、非常に便利だと思います。


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バイオノートFXについてはどんな感想をお持ちでしょう。


鈴木

教育用のデータで使っているということもあるのですが、3D CADを使っていてもフリーズしないですし、特に不満はないです。そういうことを考えると、いいマシンだなと思います。デザインも可愛いですし(笑)。薄い紫のカラーリングで、オフィスの中でも浮かないデザインですし、置いているだけで仕事をしている感じがします。そういうところも仕事のモチベーションにつながっていると思います。


写真(写真右から)ユニット DE 推進室 シニアエンジニア 牛島まり子さん テクニカルエンジニア 石田信子さん 市川めぐみさん 鈴木映里さん
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